2016年1月24日(日)の勉強会のご報告

2016年はじめての東京のIPS勉強会が1月24日(日)にありました。
晴れていて、風は冷たいけれど、空が青く、高く、吸い込まれてしまいそうな空でした。

チェックインをして、前回の振り返りです。
前回の振り返りは、「死にたい」という思いを聞くこと、言うことなどについて。
死にたい、というと責められたり、何か残念な目に遭った人が不注意と怒られたり。
どんな思いもどのような体験も、責められたりせず、安心して話せたらいいな、と思いました。

休憩と静けさを味わう時間を合わせて長めにとって、後半はテキストです。

後半のテキスト、今回は
「開かれた対話」 あなた自身のボタンが押されたとき (4巻p.20-21)
です。

あなたがどんな人であれ、ピアサポートがどれほどうまくても、ときに、
あなたの過去が邪魔をして、あなた自身が強い感情のなかにいると気が付くときが
あるでしょう。自分には荷が重過ぎる、身を引くべきだと思うときがあると思います。
一本、なぜ、今そう思うのか、それが自分の成長と学びにとって何を意味しているのかに
興味を持つかもしれません。

自分の体の中で何がおきているのかに気付き、呼吸に注意を向け、
何よりも、自分に何が起きているのか、声に出して言ってみてください。

ここに例を挙げます。

馬場さんは、つらい思いについてあなたに話します。この会話で馬場さんは、
彼女が経験した性的な虐待について、かなり生々しくあなたに語ります。
あなたは、昔のようなパニックを感じ始めます。息が止まり、自分の虐待の経験が
よみがえってくるのを感じます。馬場さんの話を聞いていたいと思うのですが、
ますますそこから遠のいていく感じがしています。

馬場さんは、あなたが何も言わないことに気が付き、上の空みたいだと思います。
彼女は、ますます気分が悪くなり、怒りだしてこう言います。
「誰も、本当に私の話を聞きたいとは思わないのだわ、私は自分が毒みたいに感じる!
それが虐待した人が私にしたことなのよ!」

あなたはなんと言いますか?

<中略>

時間をとってください。呼吸をして。反応するのではなく、応答してください。
多分、次のようなことを言うことができるでしょう。

「わあ、馬場さん。私があなたのことを聞いていないと思った時に、どれほどいやな気が
したかわかります!私はあなたのことを毒だなんて思っていません。
事実、あなたはとても勇気があると思った。
私に起きていたのは、自分の虐待の経験を思い出して、集中できなくて、
何も言えなかったのです。正直に言うと、私もまだ、身体がかたくなって、
感情が高ぶるのだとわかりました。少し、違う話をしてもいいですか。
私ができそうだと感じたら、馬場さんの話を聞きたいと思うけれど、
今言えることは、私のつらい思いが蘇り始めたら、それを伝えて、
それでどうするかは一緒に考えることができたらいいということ。
馬場さんはどう思います?」

このように、あなたは会話を始め、双方が必要としていることを交渉し、
昔のやり取りのように、「あなたが私の引き金になっている」というようなことに
陥らないようにします(それは、ここでも、犠牲者を責めていることになります)。

上記の文章を読んで自由に話しました。

  • 自分の「体の中」で何が起きているか(心の中ではなく)に気付いたり意識できるときは余裕があるとき。、
  • 深呼吸をすると楽になる。余裕が無い時は息してなかったりする。
  • 「それはつらかったね」と返す言葉とか、文字で読むと、人ごとのような感じもするけれど、面と向かって心から言っているのは全然違う。
  • 冷静な第三者がいること大事なのでは?
  • 自分の陥っているパターンに気付くこと、とても難しい。問題だとすぐに感じるようなパターンはまだしも、助ける、アドバイスする、というパターンに気付くのはとても難しい。
  • 相手が何を求めているか、言葉だけではわからない。相手の気持を汲む努力は必要。
  • 後から何か思った時に「もしかしてこういうことだった?」と聞ける関係は良いと思う。
  • 何を求めているのか、自分でもわからないことたくさんある。
  • 会社の論理、人としての論理とも少し違うこともあって、ずっと会社とか組織の中でいた人がそこから離れても、自分の文化や価値観を変えるのは大変。
  • 誰も変わる必要はないのではないか。価値観はみんな違うということさえわかっていれば。
  • 価値観をお互い知りあえて、その価値観を尊重しあえたら良いのでは。
  • 価値観の分け合い方にも価値観があって、「多様性を認め合う」というものも価値観の一つなのでは。

など、さまざまに広がっていく話でした。
価値観の共有の仕方自体も価値観であるということが心に残りました。
自分の価値観に気付くのってなかなか難しくて、自分の価値観と違うものに触れて、
はじめて、ああ、これは自分のものの見方だったのか、と気付くんだなぁ、と、
文化とか価値観や常識などについて思いました。

【次回東京のIPS勉強会】
日時:2016年2月14日(日)10:00~12:00
場所:東京大学医学部3号館S102

(次々回は3月19日(土)15-17時を予定しております)

2015年12月20日(日)勉強会のご報告

2015年12月20日(日)10-12に2015年最後の勉強会は11名の参加、そして、同じ部屋で、ささやかな忘年会がありました。

前半は、チェックインのあと、前回の話題の振り返りをして、

外でも中でも好きなところで、“静かな時間”を過ごしました。


 ~静かな時間を味わう~
  • 息を吸って、息を吸っていることに気付く。息を吐いて、息を吐いていることに気付く。ありのままの呼吸を感じ取る。
  • 自分の心の様子や思い、身体を素直なやさしいまなざしで見つめる。
後半は、前回からの続きで「学習した反応としての自殺傾向」でした。

以下、少し長いですが、当日の資料にあった、4巻_p.17~20抜粋の内容です。
  • さて、リスクの共有と安全・安心を再定義することについて考えるところに戻ってみましょう。自殺という言葉をコントロールの言葉、ある種の安全の言葉として考えると、それが人々にとって、どれほど重要なものであるかがわかり始めます。最も避けたいのは、誰かのコントロールと安全・安心の感覚を脅かすことです。ですから、ピアサポートの会話では、その人がどのようにして、そう思うようになったのかについて敬意を払う必要があります。

    可能性のある道具には、次のようなものがあります。
    · 自殺について考えることが、つらい状況への対応・反応になってから、どのくらいの期間になるかを尋ねる。
    ·  死にたい気がするといったときに、あなたにどのように対応してもらいたいかについて尋ねる。
    ·  私たちが診断を必要だと感じると、関係がどうなるかについて話し合う。
    ·  あなたはどのように感じ、何が必要かを話す。自分のパートを引き受けてください。

    ✍もしあなたが自殺について考えたことがあったとして、それを人に話したとき、その人たちからあなたが本当に必要としていたのは、どのようなことだったのでしょうか?
    ピアサポートの関係における、リスクの共有について話してきましたが、人からの助けを求めることも、時にとても大切です。(これは、その人に内緒で話すことを意味していません!)いつ、どのように、誰に、助けを求めればよいのでしょうか?

    いつ:正確には、正しいとき、というのがあるわけではないのですが、過剰な反応も、反応の欠如も避けたいことは確かです。どの状況、どの関係もユニークです。大切なのは、一人で抱え込まないことです。今あなたにはない視野を他の人が持っているかもしれません。ピアサポートの実践で出来る限りのことをしてきたかが問題になります。
    (中略)
    あなたが自分の最低限のラインをわかっていて、深刻な挑戦的な状況にどのように反応しそうかを知っていたら、これが強制的な状況に陥る必要は決してないはずです。しかし、不幸なことに、そうなってしまう場合があるかもしれません。覚えておいてください。そうした出来事のあとにも、関係の中ですることが、まだ、とても沢山あります。時期がきたら、関わったすべての人と(第三者も含め)それを振り返り、話しあってください。違った道筋にはどのようものがあったかを一緒に考えてください。どちらもが引きずっている感情について、そして、軌道に戻るために関係の中で何をすべきだろうかをよく話しあうことを忘れないでください。

    ✍1.誰かがあなたをコントロールすることになった、あなたが経験したとても挑戦的な状況について考えてください。何があったのですか?誰かにコントロールされるのを防ぐためにどうすることが出来たでしょか?

    ✍2.あなたが交渉できた、するつもりだった、別の挑戦的な状況について考えてください。その状況についてのあなたの考え方が、どのように変わりましたか?
文章を読んで、おのおの思ったところを話しました。

・「死にたい」と口にすることと、実際に行動するのでは、開きがあると思った。
・閉塞感があるときや、解放されたいと思っている時に、死にたいと思ったことがある。
・1回、現生はリセットしたい、消えたいと思ったことがあった。
・死にたくなったときに、環境を変えたいと心から思っていることもあった。
・自殺に向かっている時は、エネルギーを使っている。それを話すということもエネルギーを使う。
・死について話をすると過剰に心配されることもある。
・死について話をしにくいことが多いが、死をタブー視しなくていいんじゃないか。嬉しいことや悲しいことがある一つとして、死について話題にして話をしたいときもある。
・犬にだと、どんなことも話をしやすい。
・ネコ的に、みんなふわっとしていたら、いろんなことが話やすいかもしれない。

「死」という言葉の裏には、いろいろな想いがあると思いました。
どんな話も、したいときにはできて、無理に聞かれることも過剰に心配されることもなく、そっといられるような場所があるといいなと思いました。

次回:2016年1月24日(日)10:00~12:00
場所:東京大学医学部3号館S102
(次々回:2月14日(日)10時~予定しています)


忘年会の写真のご紹介


2015年11月15日(日)勉強会のご報告

2015年11月15日(日)10時-12時に、11月の東京のIPS勉強会がありました。 

この日は13名のご参加があり、お久しぶりの方、はじめての方、おなじみの方が、地域としては山梨、長野、愛知の方もご参加くださいました。

この日も神田さんに太極拳をリードしていただき、五禽戯の鳥と熊と虎(たぶん)を体験しました。 こう言ったり書いたりしてしまうと、 その動きを学んだんだな、とか、五禽戯ってなんだ?とか、
頭が動いてしまう感じがしてしまうかもしれないのですが、
たぶん、私が体験したのは、 身体を感じる、心も身体もゆるめる、など
だったんだろうな、と思います。 

意図的なピアサポート(intentional Peer Support: IPS)でしたいのは、
頭で理解するんじゃなくて、感じること、なんだろうな、と
しみじみと感じるようになった 今日このごろで、
このところの東京勉強会では、その、頭じゃなくて、感じる、ということを
どんなふうにすると体感できるかなーといろいろ体験してみている、
そんな感じなのだと思います。 

後半は、 学習した反応としての自殺傾向(4巻_p.16-17)について、でした。
死にたい思い、死にたいと言われた時の思い、頭をよぎることなどについて
話をしました。
学習した反応としての自殺傾向(4巻_p.16-17)挑戦的な会話について話す時、これはいつも大きな議題になります!間違ったことを言うと、もしかしたらこの人は・・・。私たちは、自殺しないように説得したくなります。私たちは、自殺は感情ではなく、行為だということを忘れています。

説明させてください。こういう展開がよくあります。「死にたい」と人が口にすると、従来のやり方では、ここで自殺傾向の診断が始まります。会話は「計画がありますか」というものに直進します。この時点で、返答は次の二つのどちらかに行くしかありません。はいと答えれば、緊急介入を意味し、いいえと答えれば、安全の契約に進みます。どちらも、この人は何かを感じている、という事実についての話にはなりません。

では、人々は、どのように自殺を感情として話すようになったのでしょう? まあ、私がとてもひがみっぽい時は、その人たちを援助する立場にいるはずの人たちから学んだのだと答えます。それほど、ひがみっぽくない時には、より大きな文脈について考えます。たとえば、その状況に「出口」がない時(家庭内暴力など)、自殺は、その人がコントロール出来る唯一のことで、逆説的に、それが安全・安心の感覚を与えます。ともすると、多くの人にとって、自殺について考えることは依存症になっています。あるいは、少なくても、癖になった反応です。

私たちの多くはまた、「死にたい」と言うことで、「ひどい苦痛を感じている」と言うのでは得られないふうに、人々が耳を傾けてくれることを学んできました。人々と(そして自分自身と)このような関係性の刃の上にいることが、とても強い感情を伝えるやり方のパターンになり、それはある非常に特殊な会話を作り出します。

  • 死にたいという人にあなたはどう言うでしょう? もし誰かがあなたにそのように言ったとしたら、あなたはどう答えるでしょうか?


「自殺」や「死」について話すことを避けてしまう場面もあるとは思いますが
こんなことを言ったらきっとこう言われる、こう反応される、こうされる、というところから
少し離れて話をできる場はありがたいな、と思いました。

【次回勉強会】 
日時:2015年12月20日(日)10:00-12:00
場所:東京大学医学部3号館S102 (いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2015年10月24日(土)勉強会のご報告

2015年10月24日(土)に、定例の勉強会がありました。
今回は7名の参加で、じっくり話すことができた印象です。

前回の振り返りの話から、会話についての話に広がり、
その後30分ほど、部屋の中や外を散歩しながらなど、
思い思いの場所で、沈黙の時間を過ごしました。

後半は、ワークブック4巻「開かれた対話」の続きでした。
内容が長いので、文末にご紹介します。
文章を読み進めながら思ったことなど、
そえぞれの感じ方をじっくり話せる時間でした。
自分を傷つけるのは生き延びる手段ではないか、という問いかけが、
とても印象に残っています。

・自分の親を見ていて、親が子どもを理解しないのはあたりまえのことだと、以前は思っていた
・今の世の中、言葉でわかり合おうとして、から回ることが多い気もする
・ぐわ~っと言えるということは、親密になっていることなんだなと思った
・沈黙の時間に、自分の身体に意識を向けてみたら時間があっという間だった
・仕事を始め、頭を回転させるようになって、なかなか脳を休められない感じがした
・人を傷つけるような書き込みを見た時、関係は無いけど身近な人にあたってしまう
・人の話を聞いて、心から理解したいと思える時ばかりではない
・話を聞きたくない時もあるけど、職業(看護師など)になると、どうなのだろう?と考える
・以前に「今日は耳が日曜日!」と耳を隠す看護師を見たが、気持ちがよかった
・人の話を聞けない時は、たまには聞けないと隠さずに言うのもいいかもと思った

いろいろな話をしました。
こう思ったんだ、ということを、じっくり話せる時間っていいな、と思いました。
どなたでも大歓迎です。ご興味がありましたら、ぜひお越しください。

【次回勉強会】
日時:2015年11月15日(日)10:00-12:00
場所:東京大学医学部3号館S102 (いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

※当日11/15(日)は同じ会場で、14時-16時に「上田孝子さんのお話を聞く会」があります。
詳しくは下記↓をご覧ください。
http://kuronekokuroko.blogspot.jp/2015/10/2015.html


「開かれた対話」
○ 自傷 (4巻_p.13~)※裏面参照
人々が自分を傷つける理由はいろいろありますが、ここでは、トラウマの枠組みから話すことにします。トラウマの世界観について少しお話したことを覚えていますか?一つは、トラウマ(特に虐待)が、私たちの人生のすべてにどれほど深く影響しているかということでした。関係、物事の理解の仕方、感情が何を意味するのかにいたるまで、すべてが、“私たちのものの見方(どうしてそう思うようになったのか)”に影響を受けています。私たちの物事の解釈の仕方は、どのように物事を直感し、意味づけ、洞察が形作られるかに影響されているはずです。
暴力が普通のことになっている家族の例に戻ってみましょう。暴力について口にすることが出来ない(そのための言葉を持たないことは言うに及ばず)、そしてそれを引き起こしたのはその人なのだとみんなから言われていたとしたら、その人はどうするでしょうか?
その人の存在すべてが爆発しそうな時限爆弾のように感じられるかもしれず、でも、それは体の中に押し込められているようなものだろうと思います。それを発散させることが、安全を感じるために絶対的に不可欠です。だから、切るのです、あるいは、違った方法で自分を傷つけるのです。そのプレッシャーを少しでも和らげるために。

✍とてつもなく強い感情を大量に抱えているのに、それについて話せる場がない、あるいは、認めることさえも出来ないときについて考えてみてください。どんな感じがするでしょうか?後々、どんなことが起きるでしょうか?

<裏面>
 自傷 (4巻_p.13~16)

自傷についてこのような見方をすると、それが一つの技であると理解出来ます。困るのは、それは私たちが望むような個人的、関係上の結果をそんなにもたらしてくれないことです。だとしたら、ピアサポートでは、これをどのように考えればよいでしょうか?

まず第一に、このように理解したとしたら、自傷が問題であるのか、何があったのかが問題なのかを考えることが出来るでしょう。これらを考えることの一つ一つが、違った会話をもたらします。

ほとんどの人が自傷を問題として扱ってきました。応答は、このようになるでしょう。

•      「自分を傷つけることはやめて、感じていることを話さなければ。」(そんなに悪くないです)
•      「あなたは安全ですか?安全のための契約にサインをしますか?」(悪くなってきました)
•      「この行動をどうしたらやめられますか?」(これは誰が必要としているのでしょうか?)
•      「関心を引くためにしているだけだよね」(最悪です)

何があったのかが問題だと考えると、応答はこのようになるかもしれません。
•     「切ること(その他の自傷)は、あなたにとって何を意味していますか?」
•     「切ることで、何が得られているでしょうか?」
•     「これがあなたにとってどのようなものなのか、言葉で表すとしたら、どう表現しますか?」
•     「切ることが言おうとしているのは何だろう?」

ご覧の通り、とても違った会話になります。では、安全を再定義しリスクを共有することに戻ってみましょう。上に挙げた例の中で、この人は、「どのようにしてそう思うようになったのか」について考え始めます。次の課題は、お互いに助けになること、というか関係の中でお互いに安全・安心を感じることです。

関係の中でお互いに安全・安心を感じるために、あなたは何を言い、あるいは何を尋ねるでしょう?

自傷を解決すべき問題だとしていますか?状況をただコントロールしようとしていませんか?診断と評価に陥っていませんか?

どちらもが責任を引き受けるということを考えると、会話はどうなるでしょうか?
可能性のある方向としては:
「あなたはとても大切なことを言っているのだと思います。私はそれを理解したいと、こころから思っているのだけれど、それ(自傷)は、見ている側の私としては、目にするのがつらいということを伝えておきたいと思います。私たちは、二つの違った視点に立っていると思うのだけれど、私があなたとの会話に関わっていられるように、どんなふうにコミュニケーションすることができるでしょうか?」

ここでの違いは何でしょうか?会話はどのように展開したかもしれないでしょうか?

2015年9月13日(日)勉強会のご報告

2015年9月13日(日)に東京のIPS勉強会が開催されました。
今回は、日曜日ですが、午後3時からのスタートで、はじめてお越しくださった方、遠方(北海道)からの方、とっても若い方(3歳)などなど、バラエティに富んだ皆様16名での勉強会となりました。

チェックインと、前回の振り返りをし、身体を感じるといいますか、今回も太極拳(ハチダンキン=八段錦とのこと。)を、神田さんにガイドしてもらいます。神田さん、いつも感謝です。
腕を大きく動かすと、血液ともまた違った何かが流れる感じがするのですね。身体にはいろんなものが流れているんだろうなぁ、と感じます。(きっと身体だけではなく、あらゆるところをいろんなものが流れているのでしょう)

さてそして、今回は
「開かれた対話」のうち、「現実を交渉する “再確認”」です(4巻p.11-12)。

人と一緒にいて、明らかに波長の違う世界にいると感じる時があるかもしれません。その人たちは、私達には聞こえないことを聞いているのかもしれません。あるいは、私たちには見えないことを見ているかもしれません。あるいは、私達が理解できない何かに脅かされているかもしれないし、混乱しているような感じの話し方をしているかもしれません。それはそれで構いません、私達が、その人のいる世界に居合わせていない、というだけのことです。
中略

しかし、時には、どのようなコミュニケーションも、つながっていないような気がする時があるかもしれません。あなたがその場にい続けて、対話をし続けていたら、それは、その人にとって、先々何らかの意味を持つことは確かです。でも、あなたが見、感じ、必要としていることを言い続けてください。そこに強いつながりがないからといって、相互の責任を投げ出すわけではありません。

注意:あなたが見ていることを伝えるとき、その人が経験していることを、その人のために名づけていないかどうかに、気をつけてください。
(4巻p.11-12)

  • 誰の居心地が悪いのか?
  • 自分の中心にいつづけるためにはどんな風にいられるだろうか?
  • お互いに余裕がない、でもなんとかしなきゃ、って思っちゃう状況
  • 我を忘れてしまうような言葉だったり、タイミング、というようなものもあるのではないか。

というような話をしました。
相手とつながった瞬間など、自分の経験をシェアしてくださる方もいて、同じ言葉を使っていたとしても、○○という言葉が良いとかそういうことではなくて、相手と波長が合ったり、相手のことを意識しているということが伝わるような、そんな関係が大事なのでは、などなど話は尽きませんでしたが、時間がきて勉強会はおひらきとなりました。

今後も皆様と感じたり、お話ししたりできればうれしいです。
どなたも歓迎ですので、ご関心あれば、どうぞいらしてくださいませ。

【次回勉強会】
日時:2015年10月24日(土)15:00-17:00
場所:東京大学医学部3号館S102 (いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2015年8月、ワークショップ3日間のご報告

インテンショナルピアサポート(IPS)とオープンダイアログが出会う場所
2015年8月21日~23日に、3日間ワークショップがありました。
内容を忘れないうちにまとめてみました。

【1日目】
・クロークに荷物(肩書や役割)を預ける瞑想からスタート
・シンギングボールの音を聞きながら瞑想
・4~5人のグループで、どんな感じがしているか話す
・「今回どうして参加しようと思いましたか?」など、全体で話す。
・呼吸に意識を向ける時間、と、太極拳

・IPSのこと、オープンダイアログのこと、企画者の見聞きしたことや想いを話す
・その流れで、全体で話をする
・手の感覚を感じるワーク、と、太極拳

【2日目】
・呼吸に意識をむける
・シンギングボールの音を聴く
・4人組みで対話、一人ずつ一番話したいことを決めて話し、他の人は言葉を発さずに聴いてみる
・マインドフルネス

・石を手にとって持ちながらマインドフルネス、どんな感覚?
・一人の話をみんなで聴く、心が揺さぶられるような話を聴いたときの感じを味わう、その時に何か会話をするとしたら?
・3人組になり、話す人、聴く人、2人を見守る人になり、開かれた会話をしてみる
→役割を交代してどのパートの感じも味わってみる
・マインドフルネス
・太極拳

○17:00~19:00スペシャル企画の勉強会
・資料の文章を読んで、思ったことをみんなで話す
とても辛い状況を経験している時に一緒に過ごしたことや、
それぞれの立場や状況での想いなど、
ポツンポツンと話が広がっていく感じが印象的でした。

【3日目】
・マインドフルネス
・腰痛体操、と、太極拳
・3人での対話を、みんなで聴いてみる
・全体で話、「みんなで揺れてもいいんじゃないか」という言葉が印象的

・10人前後のグループで対話する、
 3日間で心に響いたこと、印象に残っていること、話をしたいことなど
・全体で感想など
・しめの太極拳


今回は会場にゴザをひいて、イグサの香りが漂う3日間でした。
35名と大勢でしたが、ゴザに座ると人が多いという感じはなく、
とてもゆったりした雰囲気だったと思います。

「ただ、それだけのこと」という文字が、いくつか壁に貼ってあって、
ことあるごとに目に飛び込んでくるのですが、
同じ言葉なのに、見るたびに印象が違ってくるのがおもしろかったです。

太極拳や、身体のバランスを動きながら自分で整えるという時間が、頻繁にありました。
腰が痛くなってきた頃に腰痛体操もあって、ありがたかったです。
何を伝えたらよいか?と頭で考えそうになった時、
身体を動かしたり、呼吸に意識を向けたりすると、
頭にこびりついた何かが、スーっと下に降りるような?

頭ががんじがらめになると、自然と身体も固まってしまうんだな、
ということも、実感した3日間でした。

2015年7月26日(日)勉強会のご報告

7月26日(日)10:00~12:00、勉強会がありました。
今回は、16名の参加でした。

前半は、「何に動かされてここに来ましたか?」という話や、
前回の内容などを思い出したり、
外は、とても暑くて、部屋の中でマインドフルネスをして、ゆったり過ごしました。

後半は、ワークブック4巻の続きの話題でした。

「開かれた対話」(11:00~11:40)
希望を基盤にした会話と恐れを基盤にした会話の違い(4巻_p.9)

挑戦的な状況についての別の見方は、恐れを基盤にした会話ではなく、希望を基盤にした会話をするという観点から考えてみることです。どういう意味なのでしょうか?次に例を読んでみてください。

村上さんは電話相談で働き始めて数ヶ月になります。内田さんから電話があると、村上さんはいつもうれしく思います。彼とは共通しているところが多いからです。今夜、内田さんが電話をしてきたとき、いつもと違う感じがしました。内田さんは、自分が信頼できないような感じで、とてもか細い声で話し、自分は危険な気がすると言います。

もし村上さんが恐れを基盤に反応したとしたら、彼は何らかの評価を始めるでしょう。(典型的な診断評価の質問はしなかったとしても)例えば、こう言うかもしれません。

「そのことを主治医に話した?」あるいは、「あなたの安全を守るために、何か私たちに出来ることはありますか?」

これらが恐れを基盤にしたものだということがわかりますか?村上さんは、内田さんにとって「危険な気がする」とはどんなことなのかについて、たくさんの思い込みをしています。彼自身の恐れから、この状況をコントロールしたくなっています。

✍ 開かれた会話、開かれた対話をしてみませんか。


開かれた会話って、どういう会話なんだろう?との話の中で、
「早く食べなさい」と子どもを叱っている母を見た、という話題から、
母になってみたら、自分がしたいと思ったことを、ことごとくくじかれる、
自分が本当に満たされてないことは何か、と考える余裕もなくなっている、
という話が印象的でした。

本当は自分は何を伝えたいのか、
もし、穏やかな海のような心持でお互いに話ができたら、
自分で気づいていなかったようなことも、
会話をしながら気づけたりするのかも?と思いました。

【次回予定】
日時:9月13日(日)15:00-17:00 (←日曜日だけど、午後です!)
場所:東京大学医学部3号館 S102 (いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV
※8月は、3日間ワークショップのため、定例の勉強会はお休みです。

どなたでも手ぶらでご参加いただけますので、気が向けばふらっと遊びに来てください!