2014年12月27日(土) 勉強会のご報告

2014年12月27日(土)は、今年最後の東京のIPS勉強会でした。
12名の参加者で、マインドフルネスをしたり、ピアサポートについて、パワーについて、地域の特色についてなど、さまざまな話をしました。 初めてご参加くださった方、お久しぶりの方、毎回ご参加の方、遠方からの方、お近くの方とご一緒にお話しできるのは本当にうれしいです。

前回(11月)の振り返りをしながら、ピアサポートってなんだろう、IPSでやろうとしているのはなんだろう、と話しておりました。

「病気に対処するためではなく、互いに成長するため」という言葉に共感した。
ピアサポートというとピアスタッフを思い浮かべることも多いが支援する・されるではない関わりも。
病気とかと関係なく仲間同士の助け合い。
IPSというと、山中教授の関係と相手に思われたり。


など、IPSとの関わりについてさまざまな観点から話がされました。

マインドフルネスをして、休憩をして、後半では、ワークブックの4巻です。
(ワークブックがなくても勉強会には問題なく参加できます)

  共有されたリスク:身の安全について再定義する(4巻_p.5)
精神保健システムの患者だったとき、身の安全という言葉を嫌というほど聞かされました! 私の身体に危険はなかったか?安全だろうか?安全のための契約を結んでおきましょうか、などなど。
これらの質問を通して、身の安全は私が単に自分や他人を傷つけないと同意することを意味するようになりました。でも、それが何の役にたったのでしょうか?
率直なところ、身の安全について質問されればされるほど、自分で自分のケアをする能力があるとは信じられなくなりました。 ですから、この世で安全を感じる代わりに、私は、いつ爆発するかわからない時限爆弾を抱えているように感じました。
それはまた、援助関係に、とてつもないパワーの違いを感じさせました。たとえば、もし本当のこと、それが自分や他人を傷つけたいような気分だったとしたら、それを話せば援助者は私のために、身の安全を保証するための手配をする義務があると感じました。 もし、嘘をつけば、私はすべてのパワーを維持したかもしれないけど、秘密を持つことは物事をいっそう悪くするだけでした。
・・・後半に続く
この文章を読んで、
「聞かれれば聞かれるほど自信がなくなる」
「自分がいつも相手に大丈夫?と聞いてしまっていることに気付いた」
「大丈夫?と心配されたことはなく、いつも、大丈夫だよね。と言われてしまう」
「自分では無理してるつもりはないのに、そんなに無理してたら続かないよ、と言われてしまう」
「時限爆弾のように感じてることが日常生活の中にあるが、夕方にお仏壇にお線香をあげると一息つける」
「とても苦しいことに対して、対抗しようとか、そんなものはないと思い込もうとしなくてよくて、自分にはこれはつらいんだな、と自分の感情に目を向けるのが自分にはいい」

などなど、この文章から感じたことを皆で話したり聞いたりする時間となりました。

最後に感想など共有し、勉強会は終了しました。

その後、そのまま教室でお菓子等持ち寄った飲食物で忘年会をしました。
みなさま、どうもありがとうございました!

【次回の勉強会】
日時:2015年1月24日(土)15:00-17:00
場所:東京大学医学部3号館 S102(いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

【写真のご紹介】
1枚目は勉強会、2枚目、3枚目は忘年会での写真です。





2015年4月・3日間ワークショップのご案内

~IPS~矢花~矢が花に変わる~
~3 日間ワークショップ in 東京のご案内~

マインドフルネスを体験しつつ、心を緩めてみたら、
人とのコミュニケーションは何か変わるでしょうか。変わらないでしょうか。
「今、ここ」にあるすべてを受け入れてそこにいる、
そんなふうな感覚を身体全体で知る機会になればと思っています。
そして、そんなとき、人と人の間はどんなふうに感じられるのかを、
差し出しあってみたいと思います。
自分に何か足りないのではないか、とか、
もっと何かを習得しなければならないような気がする、といったような、
内なる批判の声をできれば脇において、お越しいただけますと嬉しいです。

【日時】
  2015 年 4 月 3 日(金)~5 日(日)
  開始 9:30(受付 9:15~) 終了 17:30
【定員】
  約 30 名(先着順)
    ☆3 日間すべてご参加の方を優先とさせていただきます。
【場所】
  東京大学医学部 3 号館予定(所在地:東京都文京区本郷 7-3-1)
    ☆受付後、詳細のご案内を致します。
【参加費】
  3 日間 25,000 円 (金曜のみ 10,000 円、土日のみ 18,000円)
    ☆参加費は、企画運営代として使用させていただきます。
【問い合わせ】
  東京 IPS 勉強会 ipstky@gmail.com(宮本・尾川)

【申し込み】
参加者氏名、連絡可能なメールアドレスを添えて、上記 E メールまでお申し込みください。参加費は、当日いただきます。3 日間全日のご参加をお勧めします。全日程の参加が難しい場合、また、学びを深めたいけれど全額のお支払いが難しい場合などご要望ありましたら、お申込み時に、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

企画進行:スティーブン・ポクリントン、久野恵理、宮本有紀、尾川優子
主催:オフィス道具箱

どなたでもご参加いただけます。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

2014年11月16日(日)勉強会ご報告

11月の勉強会がありました。
11名の参加でした。めでたく本日よりテキストの4巻に入りました。
※テキストが無くても勉強会にはご参加いただけます。

今回は、前回の振り返りなどした後、1時間ほど、マインドフルネス&マインドフルネスに歩くということで、東大の敷地内を好きなように歩きました。

• 息を吸って、息を吸っていることに気づく。息を吐いて、息を吐いていることに気づく。
息をコントロールする必要はありません。ありのままの呼吸を感じとります。
• 心の中にあるものに流されることなく、ともにあることができます。心の様子や思いを素直なやさしいまなざしで見つめると、心に嵐が訪れても、沈黙し平静であることができます。 
• 歩くことをじっくり味わってみる。一歩一歩あゆみながら、「今」に戻る。周りを見渡す。
自然の音に耳を傾け、風を感じる。
(微笑みの風 プラクティス http://www.windofsmile.com/#!practice/c10d6 より一部引用)

残りの30分、.テキストの4巻に突入しまして、ピアサポートの目的(4巻_p.3-4)
のことや、感想などを話しました。

• 精神保健の課題は、いろいろな病気に対する適切な治療法をみつけることですが、ピアサポートは、両者が学び成長する意図的な関係を築くことを目的にしています。
• 精神保健の治療で望まれる結果は、治療を受けている人が病気を管理することです。ピアサポートで望まれる結果は、お互いが、新しいやり方で自分自身について、そして関係について考えるようになり、その人の人生で望むことを作り出すことに向かって歩き始めることです。

✍ピアサポートについて思うところはありますか?



多すぎる言葉は頭をガチガチにしてしまうような気もしつつ、
ご紹介したい気持ちもあり、感想をご紹介したいと思います。

・1時間のマインドフルネスは、考えたりもしたけど、風が吹くと寒い、葉っぱが緑など普段気がつかないことがどんどん入ってきたのが新鮮だった。
・「ピアサポート」という言葉がいるか?
・支援者がいることで、答えのないことに答えがあるように思ってしまうことがある。怒りを無いもとして排除するでなく、あるねと優しく包むように、いろんな含みを持った言葉や存在も、あるねと包めるといいなと思った。
・今までは会話で関係を変えるということに重きを置いていると思ってきたが、「ただ繋がっている感じ」というだけのピアサポートのように感じ、そういうのもあっていいなと思った。
・怒っているけど怒っていると思った瞬間怒っていないように思う。
・「必然と会う」ことが意図的な、ではないかと思った。
・希望は与えられるだけじゃ持てない。
・自分の経験を話しアドバイスをするということが、一方的なお節介になっていないかと心配になった。その答えはまだ見つかっていない。
・影響を与えないでいることも、影響を与えていることの一つ
・考えないのは無理で、1時間ずっと不快なマインドフルネスだったが、自分の思考に気づくと変わっていく。今まで思考に気づくということはしてこなかった。自分が望むことに気づくことは出来ていなかった。マインドフルネスをしているうちに、自分が本当はこうしたかったということに気づきやすくなっていくのかも。
・1時間ずっと考えていた。考えて手放すということを繰り返した。


最後は次回の忘年会の話をしました。
次回は、今年最後の勉強会となります。
いつもの教室で、勉強会終了後2時間ほど、忘年会を予定しています。
各自食べたいもの飲みたいものがあれば持ってきたり買いに行ったり、すきに集まったり帰ったりですので、当日の飛び込み参加も大歓迎です。

次回:2014年12月27日(土)15:00~17:00 勉強会終了後、忘年会

寒さが身にしみる季節ですね。みなさまお体大切に、お過ごしくださいませ。

2014年10月18日(土)勉強会のご報告

10月18日(土)に、IPSの東京の勉強会が開催されました。
今回は、東京からの方の他に、仙台からの方、大阪からの方もご参加くださり全部で10名の参加でした。
差し入れもいただきまして、みなさまどうもありがとぅございました!

9月の勉強会はお休みで8月は拡大勉強会だったので、2時間版の勉強会は久しぶりでした。
前回までの振り返りでは、感情と頭(思考)を切り離すことを実践することについて話が出ました。

そして、マインドフルネスです。今回は10分間です。勉強会ではいつももっと短い時間でしていましたが、今後は10分以上はしたいなぁと思いました。

休憩をはさみ、後半です。3巻p.34~
「お互いに責任を持つ関係についての自己評価」
です。
「ピアサポートは意図を持っています。」の意図について、
心を開き誠実であることが最も難しかった状況について、
話し合い、また、小グループで演習もしました。

全体の振り返りでは
  • 生きていくことが楽しいなぁと思った。
  • つい盛り上げようとしちゃったりする自分がいるけれど、自分にとっての誠実って大事だと思う。
  • 笑うことって大事。
  • 笑うときは頭を働かせていなくていいかも。
  • 共感しないと、とか、思わなくていい。
  • どうしても頭が動いちゃう。
  • 感じたままを言語化しようとする時点で頭(思考)を使っちゃう。言語化する前に感じられたらいいのかな。
  • これまで、自分の思ったことを系統立てて言わなければならないと思っていた。
  • 頭の使い方と身体の使い方。
などの感想がありました。

秋の気持ちのいいお天気の土曜日に、皆さんとの心地よい時間を過ごしました。
どうもありがとうございました。

【次回の勉強会】
日時:11月16日(日)10:00-12:00 (午前です!)
場所:東京大学医学部3号館 S102(いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

参加費は無料です。
お問い合せEmail: ipstky[アットマーク]gmail.com

また皆様にお会いできますことを楽しみにしております。

IPS東京の拡大勉強会(2014年8月)のご報告

2014年8月16日(土)、17日(日)に東京IPS勉強会の拡大勉強会を行いました。
いつもは2時間の勉強会ですが、来日中の久野恵理さんにいらしていただき、二日間の勉強会です。

ブログへの写真掲載のご許可をいただいてご紹介させていただきます。

初日は18名、二日目は19名で、今回は机なしで椅子だけで輪になっての会でした。

両日共に、マインドフルネスをいつもと比べてゆったり、たっぷりと体験しました。

初日は、「自然である」ってどんな感じ?、お互いを感じてみる、相手の話をただ聞く、自分と身体の関係は?内側で見えてることと外側からの意味付けはどんな関係?について、話し合ったり、体験してみたりしました。

二日目は、身体を感じてみる、ストーリーからも離れてみる、感情を味わう、感情と一緒にいる、互いの世界観の交流、などなど、この日も体験したり、感じたことを出し合ったりしました。

今回、畑を耕すということについて、湖に水を飲みに来る生きものを眺めるような心持ち、反射的に反応するんじゃなくて感じることなど、ゆっくりと頭と感情を意識することができた、そんな二日間の勉強会は、個人的にはとても貴重な時間でした。

ご参加下さった皆様、どうもありがとうございました。
ご感想などありましたらお寄せいただけるとうれしいです。



次回のIPS東京勉強会は、9月はお休みで、次は10月になります。

日時:2014年10月18日(土)15:00-17:00
場所:東京大学医学部3号館 S102(いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2014年7月12日(土)勉強会のご報告

じわじわ暑い中、15名と大盛況の勉強会となりました。
さらに、初参加の方が6名、来てくださいました。

前半は、チェックインとマインドフルネス(5分間)
後半は、先月に引き続き、テキストの3巻の続き、P29~31のあたり、
ピアサポートにおける境界線と限度の所でした。

マインドフルネスの感想では、
・こう思われたくないと取り繕うと余計に気になる。
・マインドフルネスは短いと整理がつかないまま終わってしまうので、5分間くらいの方がいい。
・眠くなった。バタバタしていて疲れているみたい。
・「疲れている」ことに気がつかないことも多い、気づくことが大切だと思う。
・目を開けてしてみようと思ったが、気が散った。
・過去にやっていたヨガの時間を思い出した。
・心が今の下にあるということで「念」という訳が一番近いかもしれない。
などがありました。

後半、ピアサポートにおける境界線と限度について。

境界線や限度は、いったいピアサポートにどんな意味を持つのでしょうか?
ピアサポートは単なる友情関係ではないですし、サービスの関係でもありません。だとしたら、ピアサポートをするときに、「何が正しく、何が間違っている(倫理に合っている)」かは、どのようにしてわかるのでしょうか?

まず、最低限度のことというか、ルールについて考えてみましょう。
o あなたのために作業をすることを頼み、それで自分は報酬を受けてそれをピアサポートと呼ぶこと
o あなたが関わっている人を、脅かしたり、強制すること
o ピアサポートをしている人と、性的関係を持つこと
多分他にも、最低限これだけは守らなければならないと思うことがあるでしょう
✍あなたは、ピアとの関係の境界線と限度についてどのように考えますか。


5人組の小グループに分かれて話をしました。
✍これらの境界線や限度を、どのようにして思いついたのですか?これまでそのような境界線があった経験がありましたか?
✍そのような境界線があったことで、その関係にはどのような影響(何かに役立つ、あるいは妨げになるなど、そのほかにも)がありましたか?
✍ ピアサポートの関係、あるいはほかの関係で、誰かに何かをさせたくなったりするとしたら、そこでは何が起きているでしょう?


今日心に響いたこと、印象に残っていることでは、
・自分を守るために境界線を引いている、それは過去の経験で怖いことがあったから、ということもある。
・初めての参加で、モヤモヤが大きくなったり小さくなったりした。
・これでいいのか、と思うほど話せた。
・久々にいろんな人と話した。
・いろんな人に支えられているんだなと思った。
・いろんな人の意見が頭に響いている。
・過去の人のことが、亡霊のように見えてしまうことがある。
・人との関係を大切にすることが境界線や限度を考えることにつながりそう。
・今まで考えたことのないテーマだった。
・人数が多いといろんな意見を聴けるのでよかった。
・即座に反論してしいまうことも、その背後に何があったかと、考えてみられる気がする。

次回:2014年8月は拡大勉強会(満員御礼)のため、定例の勉強会はお休みとなります。9月以降の勉強会日程は、決まり次第お知らせします
勉強会のお問い合わせ:東京IPS勉強会ipstky@gmail.com

これから夏本番、みなさま、どうぞお体大切にお過ごしくださいませ。

2014年6月14日(土)の勉強会のご報告

6月14日(土)に東京IPS勉強会がありました。

今回も初参加の方、遠方(仙台)からの参加者などなど、13名の会でした。黒砂糖まんじゅうやチョコレートの差し入れをありがとうございました!

前回の内容を振り返り、マインドフルネスをして感じたことなどについて話し、それから今日のお題です。

今日のお題は「限度、境界線、トラウマの世界観」です。
  • プライバシーと境界線
  • 心の中で思うことは自由だけど、相手に伝えることには制限がある、境界線が自分の中にある
  • 相手を傷つけようとはしていないわけで、ありのままでいたい
  • いろんなことを経験する中で自分じゃなくなってきちゃう
  • やりたくないことを自分に強制して、限度を超えた境界線を超えた
  • ありのままでいるってことはすっぽんぽんになるんじゃなくて、自分に似合う服を着るみたいな感じ
そんなことを話して、一旦休憩をはさみ、次は小グループで話し合いました。

人々はラベルを貼られることなく、その人の経験のレンズを通して理解されます。自分が持っているレンズを検証し、その見方が自分のためになってきたかどうかを判断する時に、お互いに助け合うことを目的にしています。(1巻 p.4)
  1. 自分が、見て、感じて、必要としていることを口にすることに対して、どのくらい安心できますか?
  2. 関係の中で、あなたのボタンを押すことは何ですか?
  3. トラウマの世界観がどのように、あなたの関係に影響を与えていますか?
「たとえば小さなことの積み重ねで信用が生まれて、たとえこれを言ったとしても相手は傷つかないってわかったりすると口に出せる関係になっていく」、「自分が気持ちいいの大事」、「復讐を復習にっていう歌があってそれを思い出した」などなど小グループでそれぞれ話をしました。

本日心に響いたこととして、こんなこと↓をシェアしていただきました。
  • いろんな人がいて(たとえば居酒屋で取り分けるのが嫌な人、取り分けるのが好きな人など)、それぞれの価値観を認めるのが大事そう
  • もっと頑張らないと評価されないって思ったりとか、評価されるために苦しい思いをするとかじゃなくて、楽に過ごせる社会になるといい
  • 「意図的な」の意味に気付かせてもらえて感謝
  • 研修に行くと、自分はまだまだ足りていないと思わされたりするけれど、WRAPやIPSはだめだという思いにならない
  • ありのままの自分でいいよ、充分OKだよ、と思えること
  • トラウマは変わらないけど、でも、光の当て方によって見え方が変わりそう

誰もが自分はOKだって思える、そんな場がそこかしこにあるといいな、と思いました。

それから、トラウマはあるけれども、それを置いておいて話をできることとマインドフルネスはつながっているような、そんな気がしました。

【次回の勉強会】
日時:2014年7月12日(土)15:00-17:00
場所:東京大学医学部3号館 S102 (いつもの場所)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2014年5月17日(土)勉強会のご報告

5月17日に勉強会がありました。

またまた初参加の方もおられ、12名の会となりました。
栃木の手作りかりんとうの差し入れをいただき、おいしくいただきました。
ごちそうさまでした。

今日のテーマは、3巻P26 あたりで、
「境界線(バウンダリー)と限度の違いは何か?」でした。

ロールプレイはなく、小グループにもわかれず、みんなで話をしました。

・怖いのは、傷つけられることもあるから、、傷つけられないようにするために境界線があるのではないか。
・限度の方が固く、境界線の方が伸縮性があるように思う。
・限度は「これ以上になると怒るよ」という自分の中のラインだと思う。
・熊に怖がらなくていいですよ、と話をして一緒に住むのは考えにくく、熊は山、私はふもとでと、住む場所を分けた方が、双方安心して暮らせることもあると思った。
・ハリネズミのジレンマ、ハリは無くならない。それが境界線ではないか?
・お腹の下(丹田)で感じるように努力している。

などなど、いろいろな話しをしました。

以下は、私の個人的な感想です。
境界線と限度、境界線と限度・・・と考えていたら、
ここ最近の勉強会テーマとなっていた、今感じていることに意識を向ける、
ということよりも、頭をフル回転させる方に、どっと走ってしまい、
一瞬頭がショートするかと思う瞬間がありました。

心の感覚が、上に上がれば上がるほど、行き詰まり不安定になる、
という本を、つい最近読んだのですが、頭がフル回転すればするほど疲れる、
ということと、一致しているような気がしました。

マインドフルネスって、頭を休めてスッキリできる感覚があり、
もしかして、心臓、お腹、下へ下へと徐々に意識を下に持っていく、
っていうことと、つながるのではないだろうか?などと、
勉強会が終わってから、ぼーっと思いました。

次回:6月14日(土)15:00~17:00 
場所:東京大学医学部3号館S102いつもの所です。

答えのない、禅問答のような?勉強会ですので、いつでも、どなたでも、
お時間がありましたら、ふら~と遊びにきていただけると嬉しいです。
一緒にモヤモヤしましょう。

2014年4月13日(日)勉強会のご報告

2014年4月13日(日)に勉強会がありました。
今回は16名もの参加があり、今までで一番たくさんの机を並べての勉強会となりました。

何に動かされてここへきたか?は、毎月来てるから、新しい発見があるから、次の一歩を踏み出したい、ここに来てほっとした、IPSが自分にいいから、視野を広げたい、あたたかい気持ちになれる、など、それぞれでした。

今日のお題は「境界線と限度を設定すること:責任の共有をどのように維持しますか?」です。(3巻_p.25)
~前略~何が私たちをピアとしているのでしょうか?関係が相互的であり、お互いに学び成長することを目的としていることです。だから「ピアサポートでは、自宅の電話番号は絶対教えません」と言うようなことをいうと、そもそも私たちをピアとしていることと、実際には矛盾していることになります。一方、もし私たちが個人的に限度を設けることが得意ではない場合、やりすぎてしまう誘惑に負けてしまうかもしれません。言葉を変えると、電話番号を決して教えないことは、友達との間ではやらないことだし、いつでも電話番号を教えることもまた、うまくいきません。
  • 自分の中のルールは必要だと思ってる。
  • どんなことだったとしても、カミングアウトできるかどうかなんじゃないか。
  • 2者間ではできることでも、3者以上が関わるとなると難しい。
  • お給料を払ってないから勤務時間でない時間には連絡しないようにしている。
  • 電話番号を教えてはいけない、という決まりは、この時間に電話をかけられたら困ります、と話をせずに、禁止されているので、と簡単に言うためというのもありそう。
  • 自分の中でグルグルして、イライラが高まって相手にそれをぶつけちゃったらと思うとグルグルしちゃいそう。
感じたことがさまざまにありました。

後半は、4人くらいずつにわかれてロールプレイです。
  • 自分はこの話はしたくない、と感じたとしてもそれを相手に伝えるのはこわい、難しいと思った。
  • 自分がその人が触れられたくないことを聞いてしまったかもしれない、と思ったら、触れられたくないと思ったらそう伝えてほしいと思った。
  • 自分の触れられたくない話をされた時、はいってくる感覚のようなものを感じた、境界線というのはピッとひけるものではなくて、変動しているものだと感じた。
  • 自分はこれはいやだと思ってもそれをそのまま伝えるのは怖い気持ちがあった、自分はいい人でいたいんだなと思った。
  • お金の貸し借りのロールプレイをして、とてもさわやかな愛のある貸し借りの話だった。お金の貸し借りはだまされるものだ、とこれまで思っていたのとは違う会話があった。
  • 批判しない空間で居心地が良かった。
といった感想などを話して、本当にあっという間に今日の勉強会は終わりました!
最初はドキドキしましたが、ご参加の皆さんのあたたかい雰囲気で、とても居心地よく話ができ、楽しい会でした。
ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。また今後もお話できる機会を楽しみにしております。

【次回の勉強会】
日時:2014年5月17日(土)15:00-17:00
場所:東京大学医学部3号館 S102
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2014年3月8日勉強会のご報告

今日は、数ヵ月ぶりの勉強会でした。
8人で、ゆったりとした時間を過ごしたな~という印象です。

やる気って、いったいなんだろう?とか、
落ち込んでいるけど冷静な自分を見る、とか
IPSの話を少し聞いたら、かつて感じたことのないコミュニケーションに思った、
などの話が印象に残っている、チェックイン、前回の振り返りから始まりました。

今日のテーマは、IPSテキスト3巻のP24
「特権もしくは偏った見方」という所でした。

「大学はどこでした?」と、
あなたが話しかけた人が、字を読めなかったり書けなかったりする人だったら?
そういう問いかけから、特権ってなんなんだろうね?、という話へ。

ネコと育った、というと、そういう環境をうらやましく思う人もいて驚いたことがある、
高卒で働くと言ったら先生に驚かれた、という話したら、「それ自慢?」と言われた
悪気はなく言う人、悪気はなく受け取る人、さまざまなんだな~
ということを思いました。

4人ずつに分かれて、の、ロールプレイでは、
「あなたが相手にパワー(引け目など)を感じること」を、言ってもらい、
その時の自分の感情をただ感じてみる、ということをしました。


・怒りを味わうのは難しかった。

・自分は何でもポンポン言葉を返す癖があると思った。

・怒りがわくと、つぶやきが増えて火がつくところを、
つぶやきを一つ一つ消していったら怒りも悲しみも減っていった。
→つぶやきを減らすと人生が変わるかも?と思った。

・年をとると感情の言葉が少なくなる。小さい頃は遠足、クラス替え、
卒業式などイベントがたくさんあって、立ち止まる時が多かった。
子どもの頃のようないろんな気持ちを、また味わってみたいと思った。

・自分の中のつぶやきが多く、ビクビクするのを、感情の言葉にしていきたい。

・つながり中毒になっている感覚がある。つながりが切れるのが怖い。
つながりが切れたスッキリより、つながりを保つ苦しさを選んでいる感じ。

・場を和ませなきゃ、と思って、疲れてしまうことが多い。


久しぶりの勉強会、気持ちがリセットされるような感じを味わいました。
定期的に、こういう集まりに出られるのは、贅沢だな、と思います。

次回は、
2014年4月13日(日)15:00~17:00 東京大学医学部3号館S102 にて、です。

2013年12月22日の勉強会のご報告

2013年12月22日(日)の勉強会のご報告です!
あー、楽しかった、と思っていたら、こちらのブログに報告記事をアップすることをすっかり忘れていたことに気付きました。報告まだだなーと思ってくださった方がもしもいらしたとしたら、ごめんなさいー。

今年最後の東京のIPS勉強会が行われました。
今回は、なんと、15人の方のご参加です。久しぶりに大きな輪での勉強会となりました。
小さな輪でじっくりしっとりするのもいいけれど、大きな輪でワイワイするのもまた違ったおもしろさがありました。

今回は、この場に期待することや、この間(ま)に持ち込んでいるものについて話すということを話しつつのチェックインです。

チェックインをして、前回どんな話をしたかをちょっと思い出して、それからマインドフルネスです。
はじめていらした方にとっては皆でマインドフルネスってどのような感じがするかなぁ、と思いつつも、自分にとっては自分を戻れる感覚や一緒にいるという感覚を味わえる時間です。

今回の本題は「パワーの力動6:人をエンパワーメントさせよう・やる気を起こさせようとする」(3巻p.21)です。
相手にやる気を出させるために相手をエンパワーメントさせるように、より熱心に打ち込み、その結果、相手との心の距離が離れていくかもしれません。
パット・ディーガンは、この問題を取り上げ、それは人々にやる気がないのではなく、人々は、できない、やらないだろう、やるべきでないと考えるように訓練されてきたのだと論じます。このメッセージを何年にもわたって受け取っていると、誰でも、巨大な落胆や失望を感じるでしょう。

  • やる気ってなんだろう。
  • (世の中で)これはやっちゃだめ、というメッセージが強いのではないか。
  • 落胆を自分の中で育ててきていたら、スペースがあっても外には出せない。

などさまざまな思いや考えが話されました。

次は小グループでロールプレイをしました。
「何もしたいことはありません。将来に希望なんて持てない。グループに入っても、うまくいかないと思う」と話をされたら。

どういうことが頭をよぎりますか?(どんなことが頭に浮かんでも間違いはないと思って、どんな気持ちが自分にあったのか感じてみる)
無理に会話をしなくてよいと過程をして、じっくり、自分の感情を味わってみる。

あっという間に終了時間となりました。

  • 相手に何か言われると何かしなきゃって思っちゃう。しんどかった。
  • 感じるって難しい。どうしても考えちゃう。
  • ロールプレイを見てるだけでもいいというのは気が楽でよかった。
  • 悩みのような感じで話して親密になりたい時もあるな、と思った。
  • 同じ言葉を聞いても、これまでのその人の経験によって受け取り方は違うと思った。
  • 話していて、相手の人が心から聞いてくれている感じがして、すごく自分の気持ちを感じることができ、自分の言葉が出た。
  • リラックスできた。
  • 頭が疲れた。パンクした。

などたくさんの感想をありがとうございました。

勉強会のあと、その場でお菓子などを食べて忘年会を兼ねて懇親しました。


次回:2014年3月8日(土)15:00~17:00 東京大学医学部3号館S102

お知らせ:IPS 5日間研修(東京):2014年2月19日(水)-23日(日)