前半は、チェックインのあと、前回の話題の振り返りをして、
外でも中でも好きなところで、“静かな時間”を過ごしました。
~静かな時間を味わう~
- 息を吸って、息を吸っていることに気付く。息を吐いて、
息を吐いていることに気付く。ありのままの呼吸を感じ取る。 - 自分の心の様子や思い、
身体を素直なやさしいまなざしで見つめる。
後半は、前回からの続きで「学習した反応としての自殺傾向」でした。
以下、少し長いですが、当日の資料にあった、4巻_p.17~20抜粋の内容です。
- さて、リスクの共有と安全・
安心を再定義することについて考えるところに戻ってみましょう。 自殺という言葉をコントロールの言葉、 ある種の安全の言葉として考えると、それが人々にとって、 どれほど重要なものであるかがわかり始めます。 最も避けたいのは、誰かのコントロールと安全・ 安心の感覚を脅かすことです。ですから、 ピアサポートの会話では、その人がどのようにして、 そう思うようになったのかについて敬意を払う必要があります。
可能性のある道具には、次のようなものがあります。
· 自殺について考えることが、つらい状況への対応・反応になってから、どのくらいの期間になるかを尋ねる。
· 死にたい気がするといったときに、あなたにどのように対応してもらいたいかについて尋ねる。
· 私たちが診断を必要だと感じると、関係がどうなるかについて話し合う。
· あなたはどのように感じ、何が必要かを話す。自分のパートを引き受けてください。
✍もしあなたが自殺について考えたことがあったとして、それを人に話したとき、 その人たちからあなたが本当に必要としていたのは、 どのようなことだったのでしょうか?
ピアサポートの関係における、リスクの共有について話してきましたが、 人からの助けを求めることも、時にとても大切です。(これは、 その人に内緒で話すことを意味していません!)いつ、 どのように、誰に、助けを求めればよいのでしょうか?
いつ:正確には、正しいとき、というのがあるわけではないのですが、過剰な反応も、 反応の欠如も避けたいことは確かです。どの状況、 どの関係もユニークです。大切なのは、 一人で抱え込まないことです。 今あなたにはない視野を他の人が持っているかもしれません。 ピアサポートの実践で出来る限りのことをしてきたかが問題になり ます。
(中略)
あなたが自分の最低限のラインをわかっていて、深刻な挑戦的な状況にどのように反応しそうかを知っていたら、 これが強制的な状況に陥る必要は決してないはずです。しかし、 不幸なことに、そうなってしまう場合があるかもしれません。 覚えておいてください。そうした出来事のあとにも、 関係の中ですることが、まだ、とても沢山あります。 時期がきたら、関わったすべての人と(第三者も含め) それを振り返り、話しあってください。 違った道筋にはどのようものがあったかを一緒に考えてください。 どちらもが引きずっている感情について、そして、 軌道に戻るために関係の中で何をすべきだろうかをよく話しあうこ とを忘れないでください。
✍1.誰かがあなたをコントロールすることになった、あなたが経験したとても挑戦的な状況について考えてください。 何があったのですか? 誰かにコントロールされるのを防ぐためにどうすることが出来たで しょか?
✍2.あなたが交渉できた、するつもりだった、別の挑戦的な状況について考えてください。 その状況についてのあなたの考え方が、 どのように変わりましたか?
文章を読んで、おのおの思ったところを話しました。
・「死にたい」と口にすることと、実際に行動するのでは、開きがあると思った。
・閉塞感があるときや、解放されたいと思っている時に、死にたいと思ったことがある。
・1回、現生はリセットしたい、消えたいと思ったことがあった。
・死にたくなったときに、環境を変えたいと心から思っていることもあった。
・自殺に向かっている時は、エネルギーを使っている。それを話すということもエネルギーを使う。
・死について話をすると過剰に心配されることもある。
・死について話をしにくいことが多いが、死をタブー視しなくていいんじゃないか。嬉しいことや悲しいことがある一つとして、死について話題にして話をしたいときもある。
・犬にだと、どんなことも話をしやすい。
・ネコ的に、みんなふわっとしていたら、いろんなことが話やすいかもしれない。
「死」という言葉の裏には、いろいろな想いがあると思いました。
どんな話も、したいときにはできて、無理に聞かれることも過剰に心配されることもなく、そっといられるような場所があるといいなと思いました。
次回:2016年1月24日(日)10:00~12:00
場所:東京大学医学部3号館S102
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