2023年2月5日(日)10:30-12:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。1月はお休みだったので、2023年は初めての勉強会です。この日は16人の参加者でした。
前回の振り返りの後、「違いをもたらすもの(クライシスは成長の機会)」についてです。
- ちょっと雑談をすること すごくうまくいくこともある、それだけで気分がよくなることもある
- あんまり人につらいって言わない、我慢をしてしまうので身体に出てくる。頭痛、じんましん、嫌なことがあるって気づいていなくてかゆみが出てきて、何がつらいんだろう、って気づく。頭痛、吐き気などの身体症状が出てきたときに、まわりから言ってもらえるとよい
- 自分はこうするよ、と言うことで相手が誘導されてしまったらどうしよう。と考えてしまう。
- 自傷とか自分を傷つけることについて
- 罪悪感にとらわれて食事を食べられなくなったり髪を抜いてしまったりすることがある
- やめさせようとしても難しい。見守る
- 抱きしめればいい、みたいなわかりやすいストーリーに落とし込まないでほしい
- 自分が相談できない人、周りの人が困っていることもある
- 経験を差し出す 刃物で切ったら相手がつらそうだ、まわりの人の負担になると思って、定規で切るようになった。なんでその行為をしたくなるのか聞いて、と思っていた。
- 依存症は心の穴を埋める行為
- すっと楽になる
- 変えたくなる気持ちを話すことができたら
- トラウマに関わっている人が孤立していく
- ストーリーを共有することがよさそう
- 言語化することで、多少なりとも整理される、それがほかの人に通じるということがあることで安心感が増すこともあるかな
- これはつらいとか葛藤があるという気持ちを伝えてもよいのでは
- お互いの感情を共有するというのは、クライシスになったときにいい方法かな
- 私の感情も言うよということを聞く側も事前に言っておくといいかなと(聞く係じゃなかったの?と思ってしまう人も)
- 医療機関で言語が専門用語ばっかり
- 何も(資格を)持っていないときはいっぱい話してもらえていた
- 音が聞こえることを「幻聴」だと言えば年金がもらえると自分でも知らず知らず学んでたり
- 専門用語って人を楽にさせる。常識とかも人を楽にさせる。その枠にあれば楽になる。だけど、それだと人は救われない。
- 問題解決じゃない方法で向かっていく
- いかにその人の感情を共有できるか、を考えさせられた
- 語られていないストーリーを偏見をもたずに聞けるか。妄想とか幻覚とかで語られない世界を作り上げてみたい
- ストーリーを共有するということが大事だなと思った。
- この人はこういうところが困るよねって言われがちだけど、困ることはあるけれど、それなりに理由があること、ちゃんと言えるようになりたい。困っている人とそのまわりで振り回されている人って対立になりがち
- 支援するってまじめに考えると、IPS的な考え方に行くと思うのだが、業務をこなす、みたいになっていって、つつがなく施設を運用する、みたいになっていくと、支援がどこかへ行ってしまう。
- 利用者もそれを自覚するとよりよい関係を結べる。利用しているとき、なんとかしてよ、どうにかしてよ、がんばらなくていいんでしょ、どうにかしてよ、って最初は思ってた。でも今考えてみれば、一緒にどうしたらいいか、考えてほしかった。一緒につらくなってほしかったし、一緒に困ってほしい。「支援者に迷惑をかけてる」って考えるんじゃなくて、支援者と一緒に考えていければよかったな。
- 自分を傷つける状態がマックスだったときに、話すのをずっと待ってくれていた。ただ、そこにいて座ってくれていた。いつでも話しかけるのを待ってくれた。相手も居心地が悪かったと思う、「あなたは話しかけるなオーラがあのころすごかった」って言われるから。ストーリーを共有するまでも時間がかかる。来た時に変わらずあいさつをしてくれたことがうれしかったり。365日挨拶をしてくれたからやっと話ができた。
- ストーリーを話すまでも時間がかかることも見過ごされがち。就労移行とか、2年とか期間が決まっているかもしれないけれど、それまでにかかる時間が見過ごされがち。その人との時間をどう立ち止まれるのかな、と。時間をかけることも大事。時間ってかかる。年単位。
- 事前にクライシスのことを考えることにどれくらい意味があるのかと考えていたら、調子がよいときに、調子が悪い自分をイメージできる。自分という存在が良くなったり悪くなったり、という自分の一貫性がある。それがないと、その場の気分でまったく人間が変わってしまう
みなさんとお話しして、この日もたくさん考えたり感じたり、気づいたりすることができました。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。
【次回以降の勉強会予定】
3月:3/4(土)13:30~ ZOOM
参加費無料、申し込み不要です。
東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。
ゆっきぃのひとりごと:あの時はこんな風に思ってたけれど今だったらこんな風に感じる、とか、そんなことを言ったり聞いたりできることがとてもありがたいです。ありがとうございました。
2/5の勉強会資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2023年2月5日(日)10:30-12:00 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り
前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.25~)
3) どちらもが知っておくと役にたつこと(クライシスハウスを利用する前に)
「誰にでも困難な経験はあります。私たちは、困難な経験についてあなたの言葉で理解したいと思っています」病気の用語にとらわれるのではなく、その人自身の言葉で表現することの手助けをします。
あまり病気の言葉を使わずに、しかし、ゲストの使う言葉に敬意を示しつつ、あなた自身のストーリーを共有してください。「私に関して、友達の何人かが、このようなことを言い、私はこう考えました」というストーリーを話す。
“距離を置いて”考えることが出来るように手助けします。
3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7巻 p.27~ )
↓今月考えてみたい例↓
4)違いをもたらすものを一緒に考える(クライシスは成長の機会)
誰の経験もそれぞれ異なります
何かがうまくいって、あなたがとても驚いたときのことを覚えていますか?
何か新しいことを試して、新しい結果を得た自分自身のストーリーを話してください
クライシスハウス(クライシスの時に過ごそうと考えている場)でどんなことが今より困難かもしれないか聞いてみる(渦中にいるときよりも話しやすい)
どのようなことならば試してみてもよいと思っているか聞くこともできる。自分が試してみてうまく行ったことを話すことも。.
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。