2017年6月10日(土)の勉強会のご報告

6月10日(土)に東京でのIPS勉強会を行いました。
この日ははじめていらしてくださった方、お久しぶりの方、遠方の方、
さまざまな方がいらしてくださり、
この日は14人での(東京勉強会にしては大きな)勉強会でした。

5月から、自分のケア・関係のケア・仕事のケアに入っておりまして、
この6月10日の勉強会でも、はっ!と気付かされることがいろいろありました。

私にとってとてもおもしろかったのは
「仕事」とは何か?
お金をもらってやる職みたいなイメージがあるけど、そうとも限らない?
役割?
やらないといけないと思っている(思い込んでいる)こと?
やること全て?

といったさまざまな意見が出て、とても視野が広がったように思います。

また
「ケア」「ケアする」とは何か?
についてもそれぞれの考え
(ケアされるというイメージばかり、いたわる、気にかける、大切にする、etc)を
出し合いました。このお話しもとてもおもしろかったです。

また、印象的だったのは、
「IPSはさまざまな価値観があるということを認めるという価値観のはずなのに
ワークブックの文章が断定的なことが気になる。」というご意見でした。
本当にそうですね。今も発展途中なんだなぁ、とあらためて気付かされました。

さまざまな自分からの見え方をシェアすることができ、
お久しぶりの方々ともお会いしてお話しできたのも、
私にとってはとても心温まるうれしい時間でした。

【今後の予定】
日時:7 月9 日(日)10:00-12:00
   8 月26 日(土)15:00-17:00
場所:東京大学医学部3号館S102
参加費無料・申込み不要です。ふらりとお越しくださいませ。

勉強会で配った進行表(アジェンダ)です。↓
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IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2017 年6 月10 日(土)15:00-17:00   場所:東京大学医学部3号館S102

1.チェックイン(15:00~15:20)
• 呼んで欲しい名前
• 何に動かされてここに来ましたか?

2.前回5 月の振り返り(15:20~15:40)
前回:第7章「自分のケア・関係のケア・仕事のケア」(5 巻 p.23)

自分のケアについては、援助専門職の間でよく論じられることの一つです。
まず自分のことをケアしなければ、他の人のためにそこにいることが出来ない、と
いうことをよく耳にします。治療システムに関わって長い人は、
ストレスを感じたときには休むようにと教えられ、能力に限界があるのだから、
“病気”のサインにしっかりと焦点を当てるようにと教えられてきました。
一方、トラウマの世界観のレンズを通して自分をケアすることについて
学んできた人もいます。つまり、自分をケアすることは他の人のケアをすることを
意味するようになっているかもしれません。ある人は、何か自分のためにするのは利己的で、
休むことは怠けだと教えられてきたかもしれません。
このような極端なものはどれも、概して役に立ちません。

3.静かな時間を味わう や 太極拳 や外の空気を吸う(15:40~16:05) お天気によって
• 息を吸って、息を吸っていることに気付く。息を吐いて、息を吐いていることに気付く。
• 息をコントロールしなくて良い、ありのままの呼吸を感じ取る。
• ただ受け取る。「沈黙」と共に過ごす。自分の心の声に耳を傾ける。室内でもどこでも。
• できれば、身体を感じ、身体の声を聴いてみられるような?

~休憩~

4.第7章「自分のケア・関係のケア・仕事のケア」(16:15~16:45)(5 巻 p.23-24)
もちろん、自分のケアについての理解と経験は、私たちが育った文化の影響も
強く受けています。家族や地域社会による共同責任の意識の強い人もいます。
個人の責任を強く感じる人もいます。
関係のケアについても、興味深いメッセージを受け取ってきました。
自分のケアについての一番目の考え方では、関係をケアすることは、
人から言われた通りに、自分の健康について解釈することだと思うかもしれません。
二番目の例では、関係のケアは、相手の人にとって何事もスムーズにいっている場合に
のみ、関係がうまくいっていると思うかもしれません。
これらはすべて“仕事(職場)のケア”にも関わってきます。
障害を持つ人の職場環境には多分、何らかの規約があるでしょうが、
それらが私たち一人ひとりにとっての意味するところの解釈が、難しい場合があります。
はじめの視点から見れば、すべての“病気のサイン”は仕事から身を引くべき理由として
みられるかもしれません。他の援助者から、この種の仕事はストレスがかかりすぎると
言われるかもしれません。別の視点からは、たえず働いていなければ、
そして、人より余計に働いていなければ、自分に価値があると感じられなくて、
性的な限度を超えて働いているかもしれません。
これらのどれも、職場組織にとっては好ましいことではありません。
では、どうしたらよいでしょうか?
まず始めに、自分のケア、関係のケア、仕事(職場)のケアがどのように
相互に関係しているかについて考えてみたいと思います。

5.勉強会の感想(16:45~17:00)
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

【今後の予定】
7 月9 日(日)10:00-12:00
8 月26 日(土)15:00-17:00

「意図的なピアサポート 東京での勉強会」の情報ブログ http://ipstky.blogspot.com/

「意図的なピアサポート」を考える取り組み http://intentionalpeersupport.jp/