2022年12月24日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

2022年12月24日(土)15:00-16:30に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は17人での勉強会でした。

はじまりの確認のあと、前回の振り返りです。前回は、「相互の癒しの重要性」についてでした。

  • 相手のあるがままを受け入れることが大事と思いつつ、つい家族だとなおしたくなる
  • どちらにとってもうまくいく必要がある。双方向性。一方的ではないということを大事にしたいと思っているのになかなかできない。
  • 相手のあるがままを受け入れる:それ!って感じ。相手のありかた、意見や、それに対して自分の考えやあり方があって。相手のありかたが自分と違うときに、そうじゃないよ、ってどうしても相手を変えたくなっちゃう。
  • 医療職が自分のことを話さない。自分ばっかり聞かれているような気がして。仲の良いスタッフだと相手も自分のことを話してくれる。

などの話をしながら振り返りました。そして、今日は、「どちらもが知っておくと役に立つこと」についてです。感想なども含めて部分的に部ご紹介。

  • 話していて、自分自身の当事者としての経験を俯瞰できた感じがあった。相手って私の経験をこう受け止めるんだ、って、あれ、自分の経験ってこんなちっぽけなものだったんだ、って思った。視点が変わっておもしろく感じたり
  • 相手がオープンに自分の経験をはなしてくれるから自分も言おう、みたいに思うことある。
  • はー。とか思ってても、同じような経験をしている人とだと、笑い話になることある。
  • ピアサポーターをさせてもらっていて、リカバリーストーリーを話す機会がある。今となっては、あれは妄想っていうのかなって思う時に、その当時、その状態におちいってた当時はそれを「妄想」とは思っていなくて、それを現実と思っていたりしたので、相手の話も、「妄想」とか言わずに表現したいなと思った。
  • ピアサポーターの人が自分もこんな苦しくなったことがあるんですよと話したとき、経験を差し出したんじゃなくて、自己アピールに聞こえたことがあった。
  • 話を聴いてもらいたいだけのときに、話を持ってかれたような、自分の持ちネタを人に使われるような。自分のこと話したいのに、っていうことあるなと思って聞いていた。
  • 「病気の用語にとらわれるのではなく」。1人の人として見たいと思っていても、偏見が入っていたかもしれない。周りの人が、この人はいつもこうだからね、って聞いていると、それに飲まれてしまう。
  • 自分のことを病気の言葉で語ってしまいそうになる。病院に行くと、1人の患者として病気の言葉でしゃべってしまって、その癖が残っちゃうと、自分にも偏見をもってしまう。相手にも偏見をもってしまう。そこにとらわれずに自分の言葉、相手の言葉を大事にしていけたら。
  • 精神保健の用語を使って語ることにわたしは慣れてしまっている。
  • 有償ボランティアみたいな感じでピアサポートしてた。ちゃんとした給料をもらっちゃうと、ちゃんとやらないと、とか、ちゃんと話を聴いてあげないと、とか間違っちゃいけない、とか思っちゃいそうな気がして、ゆるい感じでやってたのを思い出した。

みなさんのお話や感じたことをお聞きする中で、ワークブックに書いてあることの内容を超えた深さで今日もたくさん考えたり感じたりすることができました。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
1月:おやすみ
2月:2/5(日)10:30~ ZOOM ZOOM
参加費無料、申し込み不要です。

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:「あまり病気の言葉を使わずに、相手の使う言葉に敬意を示しつつ、あなた自身のストーリーを共有してください」ということが、実際にこの勉強会に参加されている方たちがしてくれていることだなーと感じました。みな、それぞれの人の言葉に敬意を示しつつ、ご自身のストーリーを共有してくださってるんだなーと。言葉で説明が難しくても、その場ですごく伝わってくるものとかがあって、こんな時間を過ごせることに心から感謝です。今年もおせわになりました。ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いを申し上げます。

12/24の勉強会資料内容です。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年12月24日(土)15:00-16:30 場所:ZOOM

1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り
前回:カメラについてご相談 &ピアとしてクライシスワークをする(7巻 p.25~)
2. 関係性と相互の癒しの重要性(クライシスハウスを利用する状態の前に話し合う)
どちらにとってもうまくいく(どちらかが無理をするのではなく)必要があります。
双方向の関係が、過去にいかに助けになったかを見出し、ときに、「援助」の関係がいかに私たちの力を奪い去ったかを探索する。
相手の人に、相互的な癒しの関係を描いてもらう。
クライシスハウス利用中と同じように関係を築きます。(ピアサポーターであるあなたは、)相手の人の使う言葉に注意を払い、相手がどのようなストーリーを語り、どのようなストーリーで通じ合えそうかに注意を払います。これは、どちらにとっても“ひらめきを得る”ような会話であるべきです。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
↓今月考えてみたい例↓
3.どちらもが知っておくと役にたつこと(クライシスハウスを利用する前に)
「誰にでも困難な経験はあります。私たちは、困難な経験について、あなたの言葉で理解したいと思っています」病気の用語にとらわれるのではなく、その人自身の言葉で表現することの手助けをします。
あまり病気の言葉を使わずに、しかし、ゲストの使う言葉に敬意を示しつつ、あなた自身のストーリーを共有してください。「私に関して、友達の何人かが、このようなことを言い、私はこう考えました」というストーリーを話す。
“距離を置いて”考えることが出来るように手助けします。

4.違いをもたらすものを一緒に考える(クライシスは成長の機会)
誰の経験もそれぞれ異なります。何かがうまくいって、あなたがとても驚いたときのことを覚えていますか?何か新しいことを試して、新しい結果を得た自分自身のストーリーを話してください。

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。


2022年11月19日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告 (2)お題と次回

 -勉強会ご報告(1) からの続きです-

チェックインとカメラオンオフについて思うことに続いて、前回の振り返りと、今日のお題です。

このところ、クライシスハウスを使う状況になる前に話し合うとき(このことを「インタビュー」とワークブックでは表現しています)のことがテーマとなっています。

前回は、

1.クライシスハウスは何であり、何ではないのかを説明する。

  • 治療に関することではない
  • 病気だとはみなされない
  • 何かを学ぼうとしている大人の人としてみなされる

今回は

2.関係性と相互の癒しの重要性(クライシスハウスを利用する状態の前に話し合う)

  • どちらにとってもうまくいく(どちらかが無理をするのではなく)必要があります。
  • 双方向の関係が、過去にいかに助けになったかを見出し、ときに、「援助」の関係がいかに私たちの力を奪い去ったかを探索する。
  • 相手の人に、相互的な癒しの関係を描いてもらう。
がお題です。
これらについて参加者の思ったこと・感じたことなど、挙げられたことの順不同なメモです↓
  • 大人の人として:力を持っている人として ということだと感じた
  • 誰かのアセスメント(評価とか何が問題ですか、みたいな)をしながら相手と話すことは、「話を聞く」とは違いそう。双方向かそうじゃないか。一方的なことが起こりやすい
  • 自分の利用していた医療施設の所属の医療専門職ではない人(職人さん)。その人とはOTとかソーシャルワーカーさんとは違う関係が築けていた。どのように違うか言葉にできないけれど、それがピアサポートの関係だと感じる
  • 自分が落ち込んでいた時に、健常者の友達から、こもってるなら一緒に飲もうよって言われて一緒に飲んだ。自分は専門職じゃないから専門的なことはわからない。話を聞くことはできる。その代わり、自分の話を聞いてほしい。と言われて、その友達の仕事や家庭内のことも聞いてあげた。お互いに自分の話をしてお互いにすっきりしたことが思い起こされた
  • 過去にピアサポートの関係で勇気が出たし、救われたという経験をしたから、学びの場に参加するようになっていたのに、仕事をするようになったら、ちゃんとしなきゃってがんじがらめになっていた。無理をしてしまってお互いに疲れてしまうような関係が普通になってしまっていたなとはっとさせられた
  • 当事者かどうかよりも、その人が自分の話をしてくれるか。どんな背景を持っているか、人間らしさやふと笑える瞬間、その人らしさがあったりするのが好き
  • 多様性に凝縮されている。無駄な時間や雑談が自分にとって大事。リカバリーってすぐできるもんじゃない。生き延びるまでの時間の過ごし方とか、いきいきとなっていく時間の過ごし方とか
  • 専門職の支援の話、こうすることでその人(支援の対象者)が楽になるというストーリーのもと、話が続いていくのだけれど、、、。自分がたどりついたのがIPS。IPSの世界観にいると、自分が癒されていくのを経験した
  • 一方的な関係って、人の力を奪ってしまう。お互い様だよね、というところが大事かなと
  • 友達からの連絡がほしいとのメッセージに気づくのが遅くなって。しまった!と思って、自分が(都合があまりよくないのに)我慢しなくちゃいけないかなと思ったけれど、そんなことではない、いつまでも自分が悪かったなって思う必要もない、って救われたような気がした
上記のテーマと引き続き、いろいろな感想です
  • 年より向けのIPSがあるとよいな。みんな若い人ばかりに見える。でも居心地の悪さは感じない、なぜ発言しないんだみたいな圧力もないし
  • リアルで同じ空気の中にいて、ため息とかが聴こえるようなことが大事だなと思ってたんだけど、遠方の人とも同じ場にいられるオンラインの良さもすごく感じてる
  • カメラオンオフの話をできてよかった。誰かを従わせたりしたいわけではなくて、ルールを決めたいわけでもなくて、ただ、こんな思いを感じているというそれぞれの思いが共有されるだけで、安心感が全然違う
  • 支援者の人って、、、と思ってしまったこともあったけれど、支援職の人も、一つのパターンにしばられた声かけとか関わりしかできなかったり、上司から求められたり評価につながったりしちゃってる背景もあるのだろう。そういうことに関心のある人たちと行動を変えていきたい。IPSとか対話に興味を持っている人たちとの出会いが、いろんな変化につながってる
  • 自分がさみしかったんだと気づいた。IPSでみんなとつながれる経験をした中で癒されていくことを感じた
  • 主治医との関係も、最初は全然癒しじゃなかった、癒しになるまで時間がかかる。そもそも自分が癒しの時間をもててるかなと考えていた
  • メンタル弱くてもいいじゃんって思えたのがよかった。しんどいんだけど、みんなでいられて幸せだなと

皆さま、今日も心にしみました。さまざまな状況の中ご参加くださり本当にありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
12月:12/24(土)15:00-16:30 ZOOM
参加費無料、申し込み不要です。

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:今日はZOOMのビデオ(カメラ)をつけるつけないについて、話ができてとても良かったなと思いました。つけている人もつけていない人も、いろいろな思いや事情があって、つけるとかつけないとかの人数比(?)とかは同じでも、そんな風に見えるんだな、とかそ、そんな事情があるんだなとわかることで、その場で一緒にいる心持が全然違うなと感じました。おそらくこれが、IPSでいうところの「世界観」だなと感じました。IPSの研修会で、明日の仕事を休む、とか、いつも遅れてくる人、毎晩電話をかけてくる人の例で、その人との対話のロールプレイなどがあるのですが、IPSに触れ始めた最初の頃は、なんとかして来させようとか、枠や決まりを作ろうという発想の(いわゆる支援の関係みたいな)会話に向かいがちだったのですが、相手の世界観と自分の世界観をテーブルの上に出し合うだけでいいんだな、とだんだん気づいていったことが思い出されました。今回も、全員カメラを付けてほしいとかそういうことではなくて、いろんな思いがあって、それをお互いに知るだけで関係性が変わるという、そんな瞬間を体感しました。

11/19の勉強会資料内容です↓。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年11月19日(土)15:30-17:00 場所:ZOOM
1.カメラについてご相談 & はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?  ③カメラをつけること、うつることについて思うこと

2.前回までの振り返り  ピアとしてクライシスワークをする:インタビューのとき(7巻 p.25~)
1.クライシスハウスは何であり、何ではないのかを説明する。
• 治療に関することではない
• 病気だとはみなされない
• 何かを学ぼうとしている大人の人としてみなされる
ピアサポーターとして、自分がクライシスを成長の機会として使った体験談を共有出来るかもしれません。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
ピアサポートの原理は何があろうと変わりません。もし、どちらかにとってうまくいってないとすれば、それはうまくいっていないのです!しかしながら、クライシスハウスの状況では、より強烈で、もっとボタン(反応のスイッチ)が押されるかもしれないという点を考えたいと思います。
↓4月・5月・6月にやったこと↓
困難な状況に寛容になること:自分が反応していることに気づきやすくなり、何が自分の反応で、何がそうでないのかを見分けることを意味します。
その場にいること:(判断・審判をせずに)今現在の状況に集中していること。あなたの評価や思い込みをたくさん持ち込むのではなく、その状況に、十分に心を開くつもりでいることです。
あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試すこと:どうしたら複数の真実を手にすることを出来るようになるでしょう?同じことを、あなたが同じように経験していないからといって、それが真実でないというわけではない、ということを忘れないで下さい。
“立ち去る”ことと、飲み込まれることのバランスをとること:その経験の中に入り込みすぎて、ある種、“消えてしまう”ことがあります。あるいは、とても些細なことが気になって、姿を消してしまうことも。この二つのバランスをとることで、どこまで行くと行き過ぎかを交渉することが出来ます。

↓今月考えてみたい例↓
関係性と相互の癒しの重要性(クライシスハウスを利用する状態の前に話し合う)
どちらにとってもうまくいく(どちらかが無理をするのではなく)必要があります。
双方向の関係が、過去にいかに助けになったかを見出し、ときに、「援助」の関係がいかに私たちの力を奪い去ったかを探索する。
相手の人に、相互的な癒しの関係を描いてもらう。
クライシスハウス利用中と同じように関係を築きます。(ピアサポーターであるあなたは、)相手の人の使う言葉に注意を払い、相手がどのようなストーリーを語り、どのようなストーリーで通じ合えそうかに注意を払います。これは、どちらにとっても“ひらめきを得る”ような会話であるべきです。

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

5.今後の予定のご相談 ZOOMで12/24(土)15:00―

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。




2022年11月19日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告 (1)カメラのオンオフ

2022年11月19日(土)15:30-17:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は16人での勉強会でした。

この日は、はじまりの確認(チェックイン)のときに、呼ばれたい名前や何に動かされてここに来たかに加え、カメラオン、カメラオフでの参加についてみなさんの気持ちやお考えについてもお話していただく形ではじめました。

このIPS東京勉強会は、ZOOMで開催するときには、カメラオフマイクオフでも、なんでも、ご自身のご事情にあわせてご参加ください、とこれまでお伝えしてきました。それは、体調が悪くてもその場にいたい、インターネット回線の負荷を減らしたい、接続機器の問題など、どのようなご事情のある方でもご参加いただける場だったらいいなと思ってのことでした。ですが、IPSの勉強会では内面の話や関係性の話などのさまざまな話が出ることもあり、知らない人で、顔の見えない人の参加している場では自分の気持ちを話すことに安心できないと感じることもあるかと思い、そんなあたりもご参加の皆さんはどんな風に感じているのかをお聞きできたらと考えました。

  • 自分はいらしている皆さんのお顔を見ながら話せるとうれしい
  • このIPSの場はいろんな人が参加していて、カメラがオンになることでさまざまな人が参加していることがわかってよい
  • カメラがうつると親近感がわく
  • 会によっては、部外者がまぎれこんでいるというようなことのないよう、必ず顔を出して、本名記載しての参加をお願いしているところもあるらしいが、IPSには自分はそのような警戒は特にない
  • 顔もわからず発言もせずに参加している人がいて、陰から見られているというような気持がしたことがあった
  • 自分は自分がカメラでうつること自体は嫌ではないのだけれど、パソコンの関係で、カメラをオンにするとラグが起きたりZOOMから落ちてしまうので、カメラオフで参加している
  • 今日の自分は疲れた顔をしていて、疲れた顔が見られるのは恥ずかしいという思いもある
  • ZOOMの会とかで顔を出すのが普通だと思っていたけれど、それが苦手だという人もいるんだなという新たな気付きを得た
  • 自分は人が怖いことがあって。IPSの勉強会、参加し始めた頃はカメラオフで参加していた。もしもカメラオンでお願いしますって言われていたら参加できていなかったと思う。でもみんなの顔が見れるとうれしいなというのがある
  • カメラオンにできないのは気持ちの面で出せないと思っていたけれど、機械の関係で出せないこともあるんだなと気づきがあった
  • カメラにうつること、少し緊張している、得意ではない
  • 前回まで、カメラをオンにしようとしてもうつらなくて、周りの人はうつしているのに自分だけうつさないということで、相手が感情を害しちゃうのではという思いがあった。自分の場合は、パソコンの使い方がわからなかったので、家族に使い方を教わって、それで今日はうつすことができた。
  • 今日は作業中で部屋の中もぐしゃぐしゃで、でも聞いていたい。今日は画面を切ります
  • 今日は静かに参加します
  • 画面を見ていると、人の表情を読もうとしてしまってグルグルしちゃうので画面から離れて声で話そうと思ったりしています
  • うつしてほしいという要請があっても、画面を落とすことがある。申し訳ないなという気持ちもあるけれど、その場にいられない瞬間がある
  • 自分の容姿に自信がなくて、見せることに対する恐怖があったりする
  • 画面を凝視してしまう癖もあって視力が下がるくらいまで集中しちゃうこともある
  • このIPSの場は強制される場ではなくて楽だなと思う反面、姿をかくした状態じゃないと話せないというのは自分の問題のような気がして、そういう背景を話さないまま画面をオフにしていることの後ろめたさもあったので、自分のことを知ってもらうという意味でも、このような話をできる機会があってよかった
  • 以前別の会で、画面オフで発言もなく何のコメントもなく過ごされた方がいて、それも参加の仕方の一つだと思う一方で、その会の後になって、何か偵察みたいに参加しに来た人だったらこわいなという思いが急に出てきた。顔を出さずにZOOMに参加している人がいるとこわいという気持ちが反応してしまう時期があった。でもIPSの集まりの場で、たとえ顔を出さずに参加している人がいても、ここの誰かとつながりのある人なんだなとわかると安心できる
  • 事情が言えると楽になるし、理由を言わなくても、過ごせるのもいいかなと。画面オフにしながら申し訳なく過ごしている人もいると思っていたので意見交換するのはうれしかった
  • IPSは安心して顔出しができる
  • 聴覚過敏があって、話す人によって音量を調整しながら参加している。音量調整をずっとしているのとか恥ずかしい
などなど、さまざまな思っていることがその場で共有されました。

(毎回記事が長くなっちゃって我ながら読みにくいので、分割してみようと思います)
勉強会報告(2)に続きます。

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。


2022年10月8日(土)9日(日)の東京IPS拡大勉強会のご報告

2022年10月8日(土)-9日(日)にIPS拡大勉強会(2日間)が行われました。

  • 居心地の悪さを迎え入れる
  • 自分の声を聴いてみる
  • 相手の声を聴いてみる
  • 私たちはどのようにして、こんなふうに考えるようになったのだろう
  • 最初の言葉と言葉遣い
  • 二つのストーリー
  • 語られていないストーリーに耳を傾ける

などをじっくり、二日間にわたり行いました。皆でじっくり互いの声に耳を傾けたり、二人組で話したり、貴重な時間でした。

ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました!

次回からまた通常の(定例の)東京IPS勉強会となります。

【次回勉強会】
11月:11/19(土)15:30-17:00 ZOOM

公開する写真に写っても良い人だけで拡大勉強会の後に写真撮影をしました。




2022年9月10日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

2022年9月10日(土)13:30-15:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は16人での勉強会でした。

始まりの確認の、何に動かされてここに参加したかのお話からして、いろいろ感じるものがありつつ、これまでの振り返りやその後気づいたことについて自由に話しました。

  • 「経験に入り込み過ぎて消えてしまう」に関して。自分が病んでた時に自分の話に相手が消えた感じがした時。自分の話が相手の過去の経験の何かに触れたのだろうと思い、あなたの経験なんて知らないと嫌な気持ちになったことがあるのを思い出した。でも、自分がその後ピアサポートするようになって、聞いてて苦しくなった時に、その苦しさを感じながら、相手もこんな気持ちになっているのかなと思ったりしていて。相談者のときと、話を聞く側になった時とでは気持ちが違う。相手の気持ちをわかろうとしてる。双方の考えや思いがある。あなたのことを理解したいという姿勢を忘れちゃいけないなと思った。相手のことを完全にわかるなんてことはできないけれど。そして、自分が単なる患者としての経験をしていてよかった。そういう気持ちを抱いた経験もあってよかったなと思う。
  • 最近、安心の場づくりとか、安心が大事とかを研修とかでも聞くようになってきた。安心を大切にしようとしてくれる支援者が増えたと思うけれど、でも、理解しようとしている、安心に意識を向けているのではなくて、技術としてそういうのが大切ですよねと言っているみたいなのを感じてしらじらしく思ってしまう時もある。
  • 自分と向き合うということを言ってよいのか。その呪いをはねのけようとしている。話を聞いて分析的なレスポンスをするとか自体が嫌。「毒の矢に射抜かれた人の毒の分析ではなくてまずは矢を抜くことだ」。本当に弱っている人にどういうことをできるのか。自分に向き合えとかいうんじゃなくて、脳から離れないものに対して、それを避けるとか、それがありつつも一緒にやっていくことを一緒に考えたい。

どのお話も深くて、それだけでもずっと話を聞きたい・したい感じがしつつ、今日のお題にもつながっている感じだったので、今日のお題に進みます。

ここで行おうとしていること(ピアサポートの場・クライシスピアサポート)は何であり、何ではないのかを説明する。
治療に関することではない
病気だとはみなされない
何かを学ぼうとしている大人の人としてみなされる

  • 一回だけならいい顔でいられる。でも、ずっと一緒に過ごすとなると、お互いに向き合わざるを得なくて喧嘩になっちゃったりするのではないか。
  • 同調圧力とかが少しでも働いちゃうとしんどくなる人達。生活や時間を共にしていくと、お互いに嫌な面が出てきたりするけれど、それが悪いわけではなくて、お互いのこだわりや価値観が違うだけ。お互いがそこにあろうとする、嫌だなぁという思いもありながらも、そこで過ごそうとする、お互いに今の生活をよりよくしようという方向性を持ったうえで、ほかに逃げ場のないということが良い方向に向かう時もあるのでは。
  • ここで嫌だったら次のところに逃げればいいや、だと、本心を語らない。
  • ここにいるときは馬鹿な話もできるし、楽しいんだけど、ここを一歩出て、家に帰る途中にしんどくなって家に帰ると動けなくなるって言ってた人。それを繰り返すうちに、つらくなくなってきた、って言ってた。そういうことでいいような気がする。
  • 安心のための〇〇とか、作るけど、やっていいこといけないことのリストではないと思う。飲食自由、ってことじゃなくて、なんで時間中に飲み物を飲んじゃいけないって思ってるんだろう、とか、そういう話でもあると思う。
  • 安心安全のルールを張り出して読み合わせをするけれど、それを読み合わせするだけでは不十分。本当に振り切ったことをしてみせたりしないと、そうは言ってもやっぱりだめなんじゃないかと考える人がいそう。こんなことも言っていいんだと気持ちが出せるようなことを率先して言おうというような心持でいたことがあった
  • グループで、空気を読むことを求められることがあって。そこは安心する場ではない。IPSの場は、人の話を否定しないという場で安心できるけれど。
  • ようこそ、ってちゃんと目を見て言えるか。
  • はじめてピアサポートの場に来る人は、既存のプログラムと何が違うのかわからずにくる人が多いと思う。体調を整えるとか、コミュニケーションをよくするとか、正解を求めてくる人が多いのではないか。かつての私もそうだった。でもゴールなんてない。今でも迷いに迷ってるよということを伝えたり、またきてくださいね、ということを最後に言うことも大事。
  • グループを始めたころの自分は、安心の場だったり、癒しの場を提供しなければいけないと考えすぎるあまり、自分ががちがちになっていた。IPSで学んでいくうちに、自分がこういう場を提供して、とか、こうなることを目指して、みたいになっていたことに気づいてきた。
  • 病気ではなくて、治療に関することではない、基礎の基礎として植え付けておく必要性。
  • 大人の人としてみなされる、ということも大事なことなのだろう。お互いに大人だから、誰かが勝手に誰かのことを代弁したり配慮し過ぎたりするのではなく、相手も大人だから言ってくれるという信頼も大事な気がする。
ここから先は勉強会の感想も含めながら、です。
  • 相手のトラウマや価値観を全部理解することはできない。できていないということを自覚して、自分がつらかったことを思い出して、こんな感覚なんだろうかと思いながら聞くしかないと思っている。
  • 最近チャレンジしていること。相手の言っている思いを自分からはこう見えることもあるんだけど。と言ってみたり。
  • 他者との関係性の中でリカバリーをしていくならば、そこが治療ということでもないのだろう。
  • 自分のすべての悲しみ苦しみ、傷つき、憎しみ、全部知っているのは自分しかない。そう思うと、その苦しみとか悲しみとかトラウマと闘おうとした行けないんだろうな。そういう傷とか苦しみと一緒に生きていくんだろうな。血が出たー!とかじゃなくて、絆創膏貼っておこう、とかそんなこと思いながら生きていくんだろう。
  • 久しぶりにインテンショナルピアサポートの世界に触れることができた。どうして人はすれ違うのだろうなと思いながら聞いていた。
  • みなさんがそれぞれの言語を使って語られているという感じを受けた。
  • 安心のための合意を本当に作るのは難しいなと思った。
  • 自分と他者を健康的に分かつ物理的、感情的、精神的、エネルギー的なラインを境界線(バウンダリー)をお互いにひくことを学ぶ過程が重要なのかなと考えていた。
  • 他人を否定したくなったときに向き合うとかを繰り返していくうちに、他人の考えを受け入れられるようになった。自分が他人と違うことをしようとしたときに、楽になった気がする。人って考え方がみんな違うんで、わかりあうことは難しい。
  • 何を怒られているかわからないというような叱られっぷりが過去にあった。そのことを考えると、怯えとか不安、心配とか(で悪くなることもある)。雰囲気をよくすることが7-8割解決につながっているかもしれないのでは。まずは楽になっていこうよ。
  • 大人同士。支援する人される人、強い人弱い人、の縦の流れじゃなくて、大人同士だってことを思い出して、意図しない関わりで、「お互いに」を意図的に作っていくんだなってそんな感じになってきた。
  • まえは経験から語ることをとても意識していたなあと思った。
  • ピアとか当事者と言う言葉がはやりなのかなというくらい支援者が注目しているのを見ると、やっとここまできたかみたいな。
  • 「治療に関することではない、病気だとはみなされない、何かを学ぼうとしている大人の人としてみなされる」が腑に落ちた。ピアサポートってそういうことなんだなと思った。
などなど、ピアサポートについて、安心の場について思いを馳せる濃密な時間となりました。ご参加くださいました皆様、どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
11月:11/19(土)15:30-17:00 ZOOM
参加費無料、申し込み不要です。
(10月は、申込制の拡大勉強会となっており、東京のIPS勉強会のMLのみでお知らせしております)

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:安心の場を本当に作っていくにあたっては、お互いを、何かを学ぼうとしている大人の人としてみなして、その学びに安心してチャレンジするために、という観点が大事なのではと思っています。ただ単に、居心地の良い場を作るということではなくて(何でも自由に気ままにしてもらえばいいということではなくて)、勇気を出して学びに取り組んでみようという思いをお互いに持っているという互いへの信頼と、相手の勇気を出しやすくなる場をお互いに協力し合って作り上げようという気持ちや価値観がそこにはある気がします。

9/10の勉強会資料内容です。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年9月10日(土)13:30-15:00 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り   ピアとしてクライシスワークをする(7巻 p.22~)
クライシスでピアサポートを活用する
限度を設けることと衝突を交渉することについて思い出してみましょう。これらの技法は、他の状況と同じように、クライシスでも使えます。呼吸をし、誠実に、敬意をもって!あなたが見、必要とし、望んでいることを話してください。パワーについてと、双方向の関係を作ることについて話してください。そして、家のたとえを思い出してください。その人は、他の部屋からは閉ざされた部屋にいるのかもしれません。ドアを少し開けるのをどうやって手助け出来るでしょうか?ピアサポートをするとは、自分の居心地の悪さとともにいられるようになることです。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
ピアサポートの原理は何があろうと変わりません。もし、どちらかにとってうまくいってないとすれば、それはうまくいっていないのです!しかしながら、クライシスハウスの状況では、より強烈で、もっとボタン(反応のスイッチ)が押されるかもしれないという点を考えたいと思います。
↓4月・5月・6月・7月にやったこと↓
①困難な状況に寛容になること:自分が反応していることに気づきやすくなり、何が自分の反応で、何がそうでないのかを見分けることを意味します。
②その場にいること:(判断・審判をせずに)今現在の状況に集中していることを意味します。あなたの評価や思い込みをたくさん持ち込むのではなく、その状況に、十分に心を開くつもりでいることです。
③あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試すこと:どうしたら、複数の真実を手にすることがもっとうまく出来るようになるでしょう?同じことを、あなたが同じように経験していないからといって、それが真実でないということはない、ということを忘れないで下さい。
↓今月新たに考えたいこと↓
“立ち去る”ことと、飲み込まれることのバランスをとること:私たちはその経験の中に入り込みすぎて、ある種、“消えてしまう”ことがあります。あるいは、とても些細なことが気になるとき、私たちは遠くに姿を消します。この二つのバランスをとることで、どこまで行くと行き過ぎかを交渉することが出来ます。
↓今月考えてみたい例↓
ここで行おうとしていること(ピアサポートの場・クライシスピアサポート)は何であり、何ではないのかを説明する
治療に関することではない
病気だとはみなされない
何かを学ぼうとしている大人の人としてみなされる
話をする人は、クライシスが自分の成長の機会となった体験談をお話しすることができるかもしれません。

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2022年8月8日(月)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

 2022年8月8日(月)19:00-20:30に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は24人での勉強会でした。

この日は平日夜の勉強会ということで、みなさん様々な過ごし方の後でご参加くださり、週末の開催とはまた少し雰囲気の違う勉強会となりました。

前回の感想や、前回までの振り返りをしました。

  • 困難な状況に寛容になること、その場にいること、あなたが信じていることを見失わずに同時に新しい見方を試す、立ち去ることと飲み込まれることのバランスを取るは、自分の仕事の災害時の対応と同じだと思った。困難な状況が起きたときは、メンタルの部分でも災害時の対応でも、基本的な流れは同じだと思った。
  • 「ピアサポートをするとは、居心地の悪さとともにいることです」もうできないよと思ったときにどういう風に話を聞くことができるか、安心して話のできる場の大切さ
  • 相手のリアクションにおいてうなずきすら邪魔になることもあるというのは新鮮だった
  • まず自分が安心なんだ、安全なんだと思うことではじめて思考が働く
  • パニックのときって言葉も出てこないし考えられない。落ち着いたときにはじめてぐるぐると思ったりする。安心安全が大切というところにつながる。
  • 安心安全:自分のことを大切にできる 堂々と大切にできる、周りを気にせずに
  • 厳しい状況のときにピアサポートを手放すか:ピアサポートの関係を持っていた人と距離を置いて、自分がいっぱいいっぱいになってしまうので申し訳ないということで距離を置いた。自分を大切にすることを元に戻すみたいな作業があって。
  • 相手を見ているようで自分の過去を見ていて、自分が過去に言われたこととかに入っていってしまった
  • 相手の話を聞いているようで自分の過去や自分の心象風景にひたってしまうことがある。たぶんそういうとき、相手からするとこの人はここにいない感じだと思う。
  • デイケアで自分のやりたいことを話したら、否定的なことを言われたように感じた。否定的に聞こえたと言ったら、そんなつもりで言ってないと言われた。安心安全な場ではなかったのだと思う。
  • 自分はデイケアが安心安全委なってしまって、電車に乗ったりするのは安心安全じゃなくなってしまった。
  • 今回の例にあるみたいにお金盗られて困ると言っている人とか、昔は怖かったのに、今はそのような話を聞くことに慣れ過ぎてしまって自分の基準が変わり、怖くなくなった。逆に、毎朝起きて通勤したり淡々と物事をこなしていく人に怖さを感じるようになっちゃった。
  • 何を持ってクライシスなのか、誰にとってのクライシスなのか。自分にとって傷つくことだったらクライシス。
  • 自分の中の感情は事実。否定されているように思ったと相手に言えたのはすごいことだと思った。
  • 泣いている人を見ると安心する。その姿を場に出してもらえることで、自分もそういうのを出していいと思える。私は私の時間を過ごしていいんだなと思える。どんなに弱い私でもそこにいていいんだよと泣いている人に許されている感じがする。
  • 動揺しているのに動揺しているのを見せないようにしている人を思い出した。あなたが信じていることを見失わず、同時に新しい見方を試すこと。次にその人とどうありたいのかを考えていけるのがピアサポートなのかなと思った。

今回は、前回の振り返りとこの日の話が続いていたのでそのまま皆で話して(小さいグループになりたい人だけブレイクアウトしました)感想の時間となりました。

  • コロナになってからピアサポートをあきらめていた 実現するにはどうするといいか、居場所とか考えていた。普通の人とかこれどうやってるのかな。
  • 公人としての自分、私人としての自分、その境 毎回気にしちゃう
  • 印象に残ったこと:デイケアのこと。私もデイケアの仲間がいる、結局ピアサポートで助けても、自分がしんどくなるとデイケアのスタッフに相談する、ぐるぐるまわってる。安心感があって話すんだけど、両方ともわかる気がする
  • 難しかった
  • ピアサポートになったばっかり。ピアサポーターってすごく問題があると感じた。
  • オンラインでもこんなあたたかな場が作れるんだと思った
  • ZOOMだから話せないという印象を持っていたが、話しやすかった。ZOOMでもお話してくださってる方の雰囲気が伝わった。
  • 安心して話せる場って大事だな、大切にしたいなって思いました。
など、すべては掲載しませんが、この日のあたたかなピアサポートに対する感想も多かったです。ご参加くださいました皆様どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
9月: 9/10(土)13:30-15:00 ZOOM
参加費無料、申し込み不要です!

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:今日はもともと対面で予定していたのですが、東京の感染状況が落ち着かないため直前にZOOMに変更しました。平日夜の会は、また週末とも雰囲気が違い、そしてこの日は全国からお久しぶりの方々も含めての参加がありました。今回はワークブックの例から少し離れて、参加者の方が出してくださった思いを皆で聞いたり、皆で感じたことを言ったりという、あたたかな時間でした。みなさまありがとうございました。

8/8の勉強会資料内容です。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年8月8日(月)19:00-20:30 場所:ZOOM

1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り   ピアとしてクライシスワークをする(7巻 p.22~)
クライシスでピアサポートを活用する
限度を設けることと衝突を交渉することについて思い出してみましょう。これらの技法は、他の状況と同じように、クライシスでも使えます。呼吸をし、誠実に、敬意をもって!あなたが見、必要とし、望んでいることを話してください。パワーについてと、双方向の関係を作ることについて話してください。そして、家のたとえを思い出してください。その人は、他の部屋からは閉ざされた部屋にいるのかもしれません。ドアを少し開けるのをどうやって手助け出来るでしょうか?ピアサポートをするとは、自分の居心地の悪さとともにいられるようになることです。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
ピアサポートの原理は何があろうと変わりません。もし、どちらかにとってうまくいってないとすれば、それはうまくいっていないのです!しかしながら、クライシスハウスの状況では、より強烈で、もっとボタン(反応のスイッチ)が押されるかもしれないという点を考えたいと思います。
↓4月・5月・6月・7月にやったこと↓
①困難な状況に寛容になること:自分が反応していることに気づきやすくなり、何が自分の反応で、何がそうでないのかを見分けることを意味します。
②その場にいること:(判断・審判をせずに)今現在の状況に集中していることを意味します。あなたの評価や思い込みをたくさん持ち込むのではなく、その状況に、十分に心を開くつもりでいることです。
③あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試すこと:どうしたら、複数の真実を手にすることがもっとうまく出来るようになるでしょう?同じことを、あなたが同じように経験していないからといって、それが真実でないということはない、ということを忘れないで下さい。
↓今月新たに考えたいこと↓
“立ち去る”ことと、飲み込まれることのバランスをとること:私たちはその経験の中に入り込みすぎて、ある種、“消えてしまう”ことがあります。あるいは、とても些細なことが気になるとき、私たちは遠くに姿を消します。この二つのバランスをとることで、どこまで行くと行き過ぎかを交渉することが出来ます。
↓今月考えてみたい例↓
近所の人がうちに入ってきて勝手にものを盗っていく。お金もどんどんなくなるし、自分はもう来月死にます。という人にピアサポートワーカーとしてあなたはどうしますか?
これまでの例であなたを不安にさせるようなものはありましたか?その不安を引き起こしたのはどのようなことでしたか?交渉を成り立たせた、鍵となることは何でしたか?

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。


2022年7月10日(日)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

2022年7月10日(日)10:30-12:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は16人での勉強会でした。

毎回、勉強会がはじまるときに、参加されている方から一言ずつ声を出して(口頭またはチャット)いただいていて、その時間もとてもうれしく有り難い時間です。今日も、いろいろな思いやお話をお聞きしました。

このところずっと、クライシスでピアサポートを活用する、というあたりです。まずは、前回の感想や、前回までの振り返りをしました。

  • 自分の居心地の悪さと一緒にいることはピアサポートだ、とあるけれど、ピアサポートに限らず、いろんな場面で毎日のように出会うのではないかな。ピアサポートに限らずとても重要なことと思う。
  • 立ち去ることと飲み込まれることのバランスをとることに関心がある。自分が飲み込まれずにそこにいられるようになりたい。
  • 立ち去ることと飲み込まれるについて思い出したこと。「消えてしまう」は乖離してる感覚。目の前のできごとが苦しすぎて感じないように。つらいとか嫌とか、なんで、とかを全部感じないように。来る波を受け流す感じ。消えて、自分がいなかった感じにする。伝えるとかもできない感覚。
  • 傾聴をするようなピアサポートの場で、そういった感覚になったときにどうできるか。居心地の悪さと共にいるということと通じることだと思うけれど、つらい、もうできないよ、って思ったとき、しんどいときにどういう風に話を聞けるか。
  • 今がつら過ぎて聞けなくなってきましたと伝えてよいのでは。
  • 自分が今つらいということに気づくことも大事なのでは。
  • 飲み込まれてしまうことについて。あの言葉ってなんだったんだろうって考えることが多い。デイケアで、あなたはそういうことが多いから、その場で聞き返すことが訓練だって言われて。飲み込まれてしまうこと。私はそういうタイプだなと思った。
  • 前回の感想として、人の話を相槌とかなしで聞いていくところで、あなたの話をよく聞いてますよ、という気持ちでうなずきとかするものかなと思っていたのだけれど、振り返りの時にそうじゃない話もでていたことを思い出した。
  • 声を出さずに聞くというのは、相手の話そうとしていることの邪魔をしないということだったかと思うけれど、グループなどの場合に、ある人の話には大きくうなずいて、また別の人にはうなずかないとなると評価につながってしまうのでうなずかずに聞くようにしているという話が新鮮だった。グループで聞くというのと、一対一で聴くというのでも、うなずくかどうかとかが違いそうと思った。
  • 前回対面で参加して、ZOOMで参加しにくい方たちにも久しぶりに会って、みんな進んでる、何にというのはそれぞれなんだけど、みんな前進していると感じた。

後半は、①困難な状況に寛容になること(自分が反応していることに気付く)②その場にいること(判断・審判をせずに)に加えて、今日は③あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試す④ “立ち去る”ことと、飲み込まれることのバランスをとる、を思いながら、「話していた相手がかなり取り乱し、みんなが自分を捕まえに来ると言います。声がだんだん大きくなり、盗聴機がないか調べるために火災報知器を分解して欲しいと言います。ピアサポートワーカーとしてあなたはどうしますか?」について考えます。

小さいグループで話したい人は小さいグループで話し、大きい部屋の人は大きい部屋に残ります。

  • この話をほかの人が聞いたら、その人の調子が悪いと思われて病院に連れていかれちゃったり、その人の不利益になってしまったらどうしようと思って話をそらしちゃったりしそう。
  • 人が入ってきたり、盗聴されてたりしたら怖いよなぁ、と思う。
  • どうしてつかまえにくると思ってるのか、わからないから教えて、と聞いてみる。問答形式というか。それってこうなの?ってそれは誰が思ったことなの?と相手にしゃべってもらいつつ質問を話しつつなのかな。だとしたら火災報知機を分解しなくてもいいかなって本人も思ってもらえるかな。
  • 泥棒が入ってくるって警察を呼んでしまったことがあった。自分の部屋に鍵をつけてほしいと言ったら家族が鍵をつけてくれた。鍵をつけてくれた家族はすごいなと今は思う。鍵をつけてくれたのは安心した。否定しないことが前提だと思う。
  • こういう話がけっこうある。一緒に暮らしていた人たちと話を聞いてその人に語ってもらって、聞いて、自分もそういうことあったよという話なんか出て、なんとなくおさまったのが8割くらい。個々の人や場の問題じゃなくて、人が何かの拍子に、不安になったり、全宇宙が自分を迫害しているというような気持になったりすることはあるので、あたたかな場をどう作っていくか。
  • ほかの当事者の人が何人かいたり、ピアサポーターがもう一人二人いるという状況だったら、〇〇さんはそういう思いしたことはある?とか言えるけれど。その人に自分1人で対応するとなったら、自分は大きい声で話されるのがひきがねになってしまうので、難しいなと思った。職場の体制ということが頭に浮かんだ。
  • 閉鎖病棟にお見舞いに行った。盗聴器がついているから小さい声でしゃべってって言われたので、そのまま信じて、盗聴器ついてるのいやだね、誰がつけるの?って本当にわからなかったから質問してたら、本人があれ?ってなってきて、その話はもういい、みたいになって、いつものその人の感じになって。話して、自分でもおかしいなって思ったみたい。話を聞いて、不思議に思ったことを質問した。
  • 盗聴されてるんだとしたら、紙に書こうか、って言いそう。聞かれちゃまずい言葉って何かあるかな、ってNGワードを紙で聞くかも。自分が落ち着かないとけっこうきついから、飲み物のみながら話聞いていい?とか。相手にのませるというよりも自分が飲んでいい?って聞くかも。
  • 何かあったの?って聞くだけで本人が言えることも。どこにも言えないってきついから。それを聞いてみるのはいいかも。
  • 探偵業で一番もうかるのは、「盗聴器がしかけられている」という案件だという記事があった。食い物にされちゃってることとかもある。
  • 家族とか、支援者や事業者としてやっているときはなんとかしようという思いが強くて、共感という体験の違いが壁になっていた気がする。盗聴器がある人を病気だとしてしまって、その人がおかしいとなってしまうのが今の日本の状況だと思う。混乱していることを体験的に理解できた人が一人でもいれば、人数の問題ではないのでは。
  • ある人との関係が悪くなったのはあなたのせいだと言われたことがあって、人数じゃなくて、人なんだとしたら、自分には資格がないと思う。
  • 誰かとのつながりだけでやっていると、その人と何かあると戻れなくなっちゃう。何人かいて、何人かのパターンがあれば、少なくともその場にはいられるかも。
  • 聞く方がどこまで引き受けるか。一対一よりも、一対多で引き受けたほうが引き受けやすいんじゃないか。一対多の方がいいなというのが、自分のニーズとしてはある。
  • 同じ体験をしていることにこだわり過ぎてしまうと、ピアがいなくなる。同じ体験をしている人に限定しちゃうと話をできる人が少なくなってしまう。同じ体験をしていなくても受け入れる気持ちがある人だったら話してもいいと思える。同じ体験をしてるからその人が聞けるということではないように感じる。
  • カームダウン・クールダウン(光や音、人混みや周囲の視線が苦手な方が、このエリアや部屋に入ることで気持ちを休ませ落ち着くことができるスペース)をまず案内できれば…
そのまま感想に続きます
  • 盗聴器のことを「あほみたいに信じて」というのがうれしかったんだろうな。筆談をしましょうか、というところも、否定されない。まず「安心」なんだな。そうじゃないよって言われると否定された感じがするかも。
  • 人がどの部分に対等性を求めるか。死にたいなんて言っちゃダメって人は死にたいなんて言っちゃいけないって言われてきたのかなぁ、とか。ほかの人の背景を見るといろんな物語が見えてくる。
  • 自分語りができる場に必要なのは安心安全ですね。
  • 「〇さんの持っている当事者像」という言葉に触発された。自分の家族だったり、自分の支援者としての経験、自分の当事者としての経験の一端、どこから見るかで当事者像は違ってくる。家族への接し方も、今思えばまずかったなと思うところがある。
  • 自分も盗聴器をすごく探した時期があって。そんなときに、まあ落ち着いて、とか飲み物を出されても、何か入れられてるのでは、って思っちゃいそうだけど、飲み物飲みながら聞いていい?って相手が飲み物を飲みながら、あなたも飲む?って言われたならちょっと一息つけるかもと思った。
  • 頭の中グルグルしてるけれど、いろんな気づきがあった。ピアサポートのことを考えるのは楽しい。安心して話せるのは楽しい。自分のできることを、ちょっとずつ変えていきたい。巻き込まれたり孤立してしまう傾向があるから、みんなの力を借りて、サポートに手を伸ばすということをやっていけるように。
  • 今日やったことは永遠の課題。昨日よりちょっとできるようになるというのが重要。知ってすぐできるかっていうと、なかなか。練習が必要。いきなり大変なところではじめるのではなくて、ちょっと大変くらいなところで実際にやってみてどんな気分になるのかを自分の中へ落とし込んでいくという作業をコツコツと続けると、いつかは今の自分よりも自由に考えられるようになるのでは。
  • 水を出したら、それを払いのけられて、それを一緒にきれいにしてたら、笑いあってたことがあって、何が良くて何が悪いかなんてわからない。
  • 支援者も余裕がないことが多いから。支援者の話も聞けたらいいな。
  • 相手がいっぱいいっぱいで自分もそれにつられて落ち着かなくなる状況があったら相手にとっても自分にとっても安心して話が出来る場所を一緒に相談して飲みものでも飲みながら落ち着いて対話が出来ると良いな。あと、つながり続ける関係性を築くことは大切。
と、今回も時間が足りませんでした。
ご参加くださいました皆様どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
8月: 8/8(月)19:00-20:30 対面を予定(感染状況によりZOOMに変更の可能性あり)→ZOOMに変更します
9月: 9/10(土)13:30-15:00 ZOOM
参加費無料、申し込み不要です!

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:今日もたくさんの方のいろいろなお考えをお聞きして、時間があっという間に過ぎていきました。一つ一つ、じっくりお話しお聞きしたいことばかりで、ワークブックじゃなくてそっちの話しましょう、って思ったりもしましたが、でも結局ワークブックの話とどれもつながっているところもあって。そして、昨日よりちょっとできるようになること、って言葉にとても励まされました。ありがとうございました。

7/10(日)の勉強会資料内容です↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年7月10日(日)10:30-12:00 場所:ZOOM

1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り   ピアとしてクライシスワークをする(7巻 p.22~)
クライシスでピアサポートを活用する
限度を設けることと衝突を交渉することについて思い出してみましょう。これらの技法は、他の状況と同じように、クライシスでも使えます。呼吸をし、誠実に、敬意をもって!あなたが見、必要とし、望んでいることを話してください。パワーについてと、双方向の関係を作ることについて話してください。そして、家のたとえを思い出してください。その人は、他の部屋からは閉ざされた部屋にいるのかもしれません。ドアを少し開けるのをどうやって手助け出来るでしょうか?ピアサポートをするとは、自分の居心地の悪さとともにいられるようになることです。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
ピアサポートの原理は何があろうと変わりません。もし、どちらかにとってうまくいってないとすれば、それはうまくいっていないのです!しかしながら、クライシスハウスの状況では、より強烈で、もっとボタン(反応のスイッチ)が押されるかもしれないという点を考えたいと思います。
↓4月・5月・6月にやったこと↓
①困難な状況に寛容になること:自分が反応していることに気づきやすくなり、何が自分の反応で、何がそうでないのかを見分けることを意味します。
②その場にいること:(判断・審判をせずに)今現在の状況に集中していることを意味します。あなたの評価や思い込みをたくさん持ち込むのではなく、その状況に、十分に心を開くつもりでいることです。
③あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試すこと:どうしたら、複数の真実を手にすることがもっとうまく出来るようになるでしょう?同じことを、あなたが同じように経験していないからといって、それが真実でないということはない、ということを忘れないで下さい。
↓今月新たに考えたいこと↓
“立ち去る”ことと、飲み込まれることのバランスをとること:私たちはその経験の中に入り込みすぎて、ある種、“消えてしまう”ことがあります。あるいは、とても些細なことが気になるとき、私たちは遠くに姿を消します。この二つのバランスをとることで、どこまで行くと行き過ぎかを交渉することが出来ます。
↓今月考えてみたい例↓
話していた相手がかなり取り乱し、みんなが自分を捕まえに来ると言います。声がだんだん大きくなり、盗聴機がないか調べるために火災報知器を分解して欲しいと言います。ピアサポートワーカーとしてあなたはどうしますか?(ヒント:現実を交渉することを思い出してください)

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。



2022年6月18日(土)の対面IPS勉強会のご報告

 2022年6月18日(土)13:30-15:30に東京でのIPS勉強会(対面)が開催されました。この日は19人での勉強会で、とても大きなテーブルを皆で囲む感じとなりました。

前回までの振り返りをしつつ、クライシスのピアサポートについて思ったことを交換しました。

  • デイケアがコロナで人が来なくなって、訪問看護を使ったりしているのでクライシスにある人に会わなくなった。クライシスってどこで起きているんだろう。
  • クライシス、話を聞いていて思い起こされるのは自分の苦しみだったりするけれど、相手の話を聞くことで楽になれる。
  • ピアも消耗していると感じる。お互いに泥沼みたいなところに腰までつかってて、自分だってつらいんだよと思っちゃったりすることも。
  • 同じ疾患でなかったとしても、似たような苦しみを抱えている者として接近を試みる。
  • 母親が入院して面会できないと言われて看護師にキレてしまったことがある。こちらは母親に会いたいだけなのに、医療側は、自分のことをクレーマーのように扱っているように感じた。
  • 支援者側も疲れている。

4月の勉強会の時に行った①困難な状況に寛容になること(自分が反応していることに気付く)②その場にいること(判断・審判をせずに)、5月にやってみた③あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試すことについて振り返りながら、思い起こされたことなどを話しました。

  • 友人の話を聞いていて、そんな風に受け取らなくてもいいんじゃないかなと思ってしまうことがある。でもそれって、自分だったらそんな風に受け取らないという自分の経験で判断してしまっている。相手にとってはそう感じられる経験なんだな、と複数の真実を認めることがなかなかできない。
  • 相手が怒っている時とかに、自分に怒りをぶつけられているように感じて嫌になることがあるけれど、それは自分が反応してしまっているんだな。
  • 相手が怒っているのを見て怖くなることもあるけれど、ああ、怒っていいんだな、と思って楽になれることもある。
  • 怒りをぶつけられたとき、こちらにエネルギーが向いてくるような気がして慌てちゃって、話を聞けなくなる
  • クライシスって相手と自分、とか、社会と自分に激しいずれがあるときだと思う。
  • 何も解消されていなくても癒やしになることってある。たとえば、劣悪なところに入院していた時に、患者仲間にあの医療者ひどかったね、おつかれさま、とねぎらわれたりして、何も状況は変わっていないけれど楽になったり。
  • いじめられているときに、自分もいじめにあってたんだよね、って言ってくれる人がいたらずいぶん違ったのではないかと思う。
  • クライシスって、その背後には、悲しかったり悔しかったりの気持ちがあって。その気持ちをピアとして引き取ってあげられたらって思う。
  • 入院すると安心するという人もいるけれど、でも、入院だけが解決ではない、ほかにもいろんな可能性があると思う。
  • 何か悲しいこととか苦しいこととかがあって、それが症状というような形であらわれているときに、それを病気と捉えて入院してその症状を治療する、とかを繰り返すのではなくて、クライシスのうしろにこんな感情があるよねっていうことに気付いたり、こういう状態の時って社会とのずれをこう感じちゃう、っていうその人の部屋のドアを少し開けて、光とか風を入れて、違う捉え方もできるかも、違う方向にもひらけているかも、とか、そういうことをしたいのがIPSだと思う。でもそのドアを少し開けるピアも、それをするには勇気もいるし、自分もいろんな思いがわいてきたりドキドキしたりする。
  • 夜中に何度も連絡とかされると、扱いきれない。支援者でさえ、逃げたい、離れたいって感じになることも。共倒れにならないためにも、一対一じゃなくて「場」があることが必要。

この日は、前回までの①、②、③に加えて、④“立ち去る”ことと、飲み込まれることのバランスをとる、ということにも意識を向けて、希望者で2人組になり、話を聞く練習をしました。

感想など

  • 今日の①~④は、クライシス②関係なくいろんな状況で言えることだと思った
  • 人の悩みを聞くことで勇気づけられた。
  • いつもは人の話を聞いていて、答えを出してあげなきゃ、アドバイスあげなきゃ、聞いてる雰囲気出さなきゃみたいな気持ちが出てきてた。
  • 聞くことに報酬を出すとよい
  • 話を聞いていて、「自分のことをわかってください」と相手が発しているように感じた。
  • 今日の練習は、相手が返してこないとわかっていたので、とても安心して話ができた。自分語りに安心安全は必要だと思った。
  • 相手の話がわからなくて相手に確認させてもらったが、それがない方が良い相手もいるかもしれない。
  • 相手の返しがないことで、本当にわかってもらえているかな、と少し物足りない気持ちがした。
  • うなずきを返してしまうことで、うなずきのメッセージを送ってしまう。うなずくのも気が引ける話もあるので、この話にはうなずいてあちらの話にはうなずかないみたいな比較対象になってしまうのも、、と思った。
勉強会後もそのまま続き
  • ④の立ち去ることと飲み込まれることのバランスをとること、難しいと感じた。座る位置、態度、目を開けている方が良いのかどうなのか、リアクションをしないと寂しいと感じさせてしまうかなどいろいろ考えた。
  • 自分が話したとき、自分は本当はこれを伝えたかったんだなと思った。
  • 口火を切ることの恐れの気持ちがある。
  • 話を聞いていて、似たような体験があると、自分の思い出にふけってしまい、自分がどこかへいってしまう。ピアサポートだからこそ起こること。
  • この悩みが長く続くわけではないとわかると落ち着く。そういう時間稼ぎみたいなことも良いと思う。自分もいじめられてたことがあるんだよ。今生きてるよ。みたいな。
  • 支援者の人だけで連携してて、肝心の当事者も意見を聞いていないことある。あなた病気でしょ、と扱われるとボタンを押される。
  • ワークをやって、自分のうなずきとか相づちで、自分の聞きたい方向に相手の話を向けてしまう恐れがあると感じた。
  • 何か言いようによって受診を勧められたりすると思ったら、絶対に話したくない。何も言われない、安心安全に、ただただタライのように受け止めてもらえる相手に話したい。
  • ノートに書いて自分と対話をするノートワーク。いろんなところで見かける。
  • 誰かがそこにいるから自分の心の声に耳を澄ますことができる、と聞いた。そして、いろんなノイズとか声とかがあると自分の心の声は逃げちゃうって。
  • 不完全な人に話しているからこそ良い。全知全能な神様とかじゃなくて、不完全な、裏切る人間に語ってはじめて癒やされる。
  • 人って言葉通りにしゃべってない。自分の思ったとおりにしか聞けない。
  • 自分がしゃべる番だったときには全然困っていることとか浮かばなかった。でも、人の話を聞いていたときにはいろんな思いがわいてきた。だから、ノートに書くとなっても、やはり自分は書けないのではないか、何も浮かばないのではと思った。人の話を聴いていたら、本当は聴く時なのに、自分のいろんな思いが出てきてしまって。IPSは本来は相手の話を聴こうってことだと思うんだけど。
  • 相手の話を聴きながら自分はこんな風な思いがわいてきたな、って気付くことはすごく大事なことなのでは。通常はそれに気付くことが難しそう。
  • パペット使って、左手の話を右手に聞かせるというのをやった。どちらも自分がやるわけだけれど、左手のしゃべることを、思いのほか賛成していなかったりしておもしろかった。
  • アルコールのグループなどでは、自己開示をする。自己開示しやすいのは、肯定もうなずきもしない聞き方。誰かの話にすごくうなずいちゃって、別の話にはうなずかなかったら、そこで差が感じられちゃったりする。肯定もうなずきもしないのが自分の体験からは自己開示しやすい。
  • 支援者も聞く練習が必要。
  • 精神領域の支援とかが変わっていくにはどうしたらいいのか。
など、話は尽きませんでした。

ご参加くださいました皆様どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】

7月:ZOOM 7/10(日)10:30-12:00

8月:対面 8/9(火)19:00-21:00 (平日夜です!) ←この日程は中止とさせてください(7/6追記)

参加費無料、申し込み不要です!

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:今日は対面で、19名と多くの方がいらしてくださいました。ZOOMだと19人でも画面にコンパクトにおさまりますが、対面だと体積があるということなのでしょうか、広がりを感じました。今日はあっという間に時間がたってしまって、聴く練習が9分ずつしかできなくて、お話しの途中で切り上げる感じになってしまい、もうちょっと時間を取りたかったなーと思ったところです。もっとじっくり時間が取れると、心の声を自分も出せるのではないかと感じました。

6/18(土)の勉強会の資料内容です↓

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年6月18日(土)13:30-15:30 場所:東京大学医学部3号館S102

1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り   ピアとしてクライシスワークをする(7巻 p.22~)
クライシスでピアサポートを活用する
限度を設けることと衝突を交渉することについて思い出してみましょう。これらの技法は、他の状況と同じように、クライシスでも使えます。呼吸をし、誠実に、敬意をもって!あなたが見、必要とし、望んでいることを話してください。パワーについてと、双方向の関係を作ることについて話してください。そして、家のたとえを思い出してください。その人は、他の部屋からは閉ざされた部屋にいるのかもしれません。ドアを少し開けるのをどうやって手助け出来るでしょうか?ピアサポートをするとは、自分の居心地の悪さとともにいられるようになることです。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
ピアサポートの原理は何があろうと変わりません。もし、どちらかにとってうまくいってないとすれば、それはうまくいっていないのです!しかしながら、クライシスハウスの状況では、より強烈で、もっとボタン(反応のスイッチ)が押されるかもしれないという点を考えたいと思います。
↓4月・5月にやったこと↓
①困難な状況に寛容になること:自分が反応していることに気づきやすくなり、何が自分の反応で、何がそうでないのかを見分けることを意味します。
②その場にいること:(判断・審判をせずに)今現在の状況に集中していることを意味します。あなたの評価や思い込みをたくさん持ち込むのではなく、その状況に、十分に心を開くつもりでいることです。
③あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試すこと:どうしたら、複数の真実を手にすることがもっとうまく出来るようになるでしょう?同じことを、あなたが同じように経験していないからといって、それが真実でないということはない、ということを忘れないで下さい。
↓今月新たに考えたいこと↓
“立ち去る”ことと、飲み込まれることのバランスをとること:私たちはその経験の中に入り込みすぎて、ある種、“消えてしまう”ことがあります。あるいは、とても些細なことが気になるとき、私たちは遠くに姿を消します。この二つのバランスをとることで、どこまで行くと行き過ぎかを交渉することが出来ます。
①~④を意識して二人組で話しを聞く練習(困りごとを話す人の話しを聞く)をしてみませんか。

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2022年5月15日(日)のIPS勉強会のご報告

 2022年5月15日(日)13:00-14:30に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は12人での勉強会でした。

前回の振り返りをしながら、クライシスでのピアサポートです。

前回の対面での勉強会の時に行った①困難な状況に寛容になること(自分が反応していることに気付く)②その場にいること(判断・審判をせずに)に加えて、今日は③あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試すことをやってみます。

この、「信じていることを見失わず、同時に新しい見方を試すこと:どうしたら、複数の真実を手にすることがもっとうまく出来るようになるでしょうか?同じことを、あなたが同じように経験していないからといって、それが真実でないということはない、ということを忘れないで下さい。」について。

  • 自分はつい、憤慨したりしちゃう。それは自分の信じていることばっかりに目が行っていて、相手の真実には気づけていない。どうしたら相手の話を聞きながら、相手の真実にもうまく目を向けられるだろうか。
  • 瞑想を毎朝するようにしている。でも無になれない。反応しちゃってたり、自分の考えを聴いちゃったり。でも、今こう感じていると認識すればいい、って教えてくれた方が言ってて。ああ、自分はこんな風に感じてるんだな、って客観的に見て、また、聞くに戻る。そういう風に話を聞くときにもできるといいのかなと思った。
  • これは自分にとって難しい。課題になっていることだなと思う。寛容になることも。自分が信じていることを見失わずに、新しい見方も取り入れるというのも、大変な状況の中で自分が追い詰められていくと、自分が正しいのか相手が正しいのか、みたいな白黒の考え方になりやすいという自覚があって。でのそうなっちゃうと疲れて倒れてしまい、倒れてしまったらやりたかったことができなくなってしまう。これは克服したい自分の課題だなと。
  • 自分はどこでスイッチを押されちゃうのかを公開していくこともしていくといいのかな。自分は言葉を荒げられることが苦手。以前はそれを言うこと自体が怖いことだったけれど、そういうことを言っていくといいのかな。

そのような話を全体でしたあとに、二人組で話を聞く練習をするグループと、大部屋で休憩あるいはお話をするグループにわかれました。
2人組でのお話は、12~13分で交代.話す側は、自分の困りごとを話す。聞く側は黙って聞く。終わった後感想は言わない。ただ聞く。全体に戻ってからも聞いた話について話さない。自分がした話をするのは構わない(2人組で自分の言った話をほかの人に伝えられることはない、という確認)。

感想など
  • 落ち着かない状況を相手の状態の悪さのせいにしてしまう、自分にとってわからなかったり不安になると相手の状態が悪いと決めてしまう
  • 信頼していた人から期待と違う反応(決めつけとか)をされると冷静でいられない(期待していない人からはそんなに動揺しない)
  • 関係を続けたい相手から嫌なことをされたときには、あとからでも自分はあの時こう感じたけれどあなたにとってはどうだったの?と聞いてみたい(なかなかできないけれど)
  • たたかれて、なんでたたいたの?と後で聞いてもそんなことしてない、また妄想がはじまったと言われて相手の思いが全然聞けない。
  • 心の負担が重すぎて自分から切り離してしまう(覚えていない)状況もあるらしいが、そうだとしても、された側はつらいですね。。
  • 黙って聞くって、大事だなと思った。会話の方向性が、想像とは違うほうに向かった感覚があった。ふだんの「議論」だと目的をもって相手の話を聞いてしまって、いつものパターンにおちいっている。今日は反応しなくてもいいと思いながら聞いてみたら、普段の自分は反応しすぎなのかもな、と思った。反応しなきゃいけないという思いとか反応する人の方がいい人みたいな思い込みが自分の中にあるんじゃないかなと思った。お互いに反応し合わなくても話し合える関係性っていいなと思った。
  • 自分は普段言葉にするのが難しくて、言語化しようとすると時間がかかってしまう。それをすると、相手の話が全く聞けなくなる。今日のように、本当に聞くだけでいいと思うと、イメージで相手の世界に入ることができたなと思った。相手の世界観を理解する努力がつながり。はじめて会った人だけど、そこにつながりがかいま見えた気がした。言葉に出さないことがいい方法なんだと気づかされた。
  • 対等な立場で話せるってやっぱりいいな。ピアサポーターを試行錯誤してきて、対等でいたいと思っても、パワーが結果的に発生していて、その中にのまれちゃうという状況にあったと思った。今日の一対一の話で、ただ聞いてもらえる、ただ聞く、シンプルだけど大切なことをやれた。というのは大きい。どっちが正しいじゃなくて、どっちの世界も大事にする、みたいな。そういう練習をちょっとずつやって仕事に戻りたいという気持ちになれた。
  • お話をお聞きしていて、あの人もこんなことしたな、とか、自分もそうだな、とかほかの人のイメージが入ってきて、自分のストーリーと重なったり、ほかの人のストーリーと重なっちゃったりして、純粋に集中できないことがある。自分では状況をイメージして聞いているつもりだったけれど、その人が本当に言いたいことに色付けしちゃってたかもしれない。その浮かぶイメージはこの人のじゃない、とか行きつ戻りつしながら、これまでの自分の聞き方をちゃんと意識してなかったなと思った。今度から、ほかの人は関係ない、まずここにいる人の話を聞きたいな。と考える良い時間だった。
  • アナウンサーの話で、電車の中で窓から流れる景色を見ながら瞬間的にアナウンスする練習をした人とか、修飾語やトークを考えておいて、ライブにはさみこむアナウンサーとか。こういうのは職業アナウンサーのすること。ふつうの人は、話せと言ったってなかなか話せない。私たちが話を聞くときは、相手がわずかに浮かんだ感情のはしはしを話すのを、できるだけ受け取ってっていうことなのかな。わかりあえるなんて、そんな落としどころなんてない。
  • 自分の感情に対して理論的に収められる事には自分の感情を相手の目線から分析されているようで抵抗を感じる。でも、感情に対して感情的にぶつかるのもどうかと思ってしまうところも。理論に偏らずでも感情に振り回される事にもならないようにお互いに対話を重ねるにはどうしたら良いかぐるぐる考えていた。それでも「ただ相手を知ろうとする」姿勢と「自分が何に反応してしまうのか」を知っていく事がお互いに大切になってくるのかなと感じた。
  • 自分にとっては難しいと感じたけれどめげずに次も参加したい。
勉強会後の雑談
  • 人って、本当の意味で話を聞いてもらえる経験ってない。
  • 心の不調があったら早期受診を勧めるとかって、ちゃんと話を聞いてるかな。医療以外にもあるって気づいているだろうか。医療者とか支援者の不安や思い込みはないだろうか。
  • 早く見つけて資源につなげたり、診断をしていくことが自分の価値だと思っていることもあるかも。
  • 支援者側が思い込みに満ちているってことに気づいていないことも。
  • 職業についている人は仕事をしている、したって思いたいというのもあるかも。(何事もなかったというのは仕事してないみたいな。)

【次回以降の勉強会予定】
6月:対面  6/18(土)13:30-15:30
7月:ZOOM 7/10(日)10:30-12:00

参加費無料、申し込み不要です!

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:今日も自分の話しも聴いてもらって、ほかの人の話も聞かせてもらって、細かい状況は違うのだけれど、自分の中で共鳴する感覚とでもいうのでしょうか、相手に決めつけられることに対する嫌な気持ちとか、相手の状況に対する新しい見方の感覚を私も感じて話を聞いている、話している、ということに気付きました。ほんと、話を本当に聞いてもらえるって、とても大事でありがたいことだなと思いました。また、話を聞きながら自分の感覚にも開かれたままでいるということを今後もやってみたいなと思いました。

5/15(日)の勉強会の資料内容です↓

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年5月15日(日)13:00-14:30 場所:ZOOM

1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り   ピアとしてクライシスワークをする(7巻 p.22~)
クライシスでピアサポートを活用する
限度を設けることと衝突を交渉することについて思い出してみましょう。これらの技法は、他の状況と同じように、クライシスでも使えます。呼吸をし、誠実に、敬意をもって!あなたが見、必要とし、望んでいることを話してください。パワーについてと、双方向の関係を作ることについて話してください。そして、家のたとえを思い出してください。その人は、他の部屋からは閉ざされた部屋にいるのかもしれません。ドアを少し開けるのをどうやって手助け出来るでしょうか?ピアサポートをするとは、自分の居心地の悪さとともにいられるようになることです。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
ピアサポートの原理は何があろうと変わりません。もし、どちらかにとってうまくいってないとすれば、それはうまくいっていないのです!しかしながら、クライシスハウスの状況では、より強烈で、もっとボタン(反応のスイッチ)が押されるかもしれないという点を考えたいと思います。
↓4月にやったこと↓
①困難な状況に寛容になること:これはただ、自分が反応していることに気づきやすくなり、何が自分の反応で、何がそうでないのかを見分けることを意味します。
②その場にいること:(判断・審判をせずに)今現在の状況に集中していることを意味します。あなたの評価や思い込みをたくさん持ち込むのではなく、その状況に、十分に心を開くつもりでいることです。
↓今月新たに考えたいこと↓
③あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試すこと:どうしたら、複数の真実を手にすることがもっとうまく出来るようになるでしょうか?同じことを、あなたが同じように経験していないからといって、それが真実でないということはない、ということを忘れないで下さい。
①~③を意識して二人組で話しを聞く練習(困りごとを話す人の話しを聞く)をしてみませんか。

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2022年4月16日(土)のIPS勉強会のご報告

2022年4月16日(土)13:30-15:30に東京でのIPS勉強会が対面開催されました!2年ぶりの対面での勉強会で、この日は8人での勉強会でした。

いろいろな思いやとまどいも感じながら会場までお越しくださり、本当にありがとうございました。

まずは前回からの話しの続きで、ボタンを押されるような状況、反応してしまうような状況について危機状況なのではなのではと思ったときに自分の取った行動について、医療者と当人達ではその行動に対する感想が違い、今でもどうしたらよかったのか、、との話しや、「この人死んじゃうんじゃないか」と思ったときのこと、社会の常識とかに合わせちゃうのではなく、ものわかりのよくない方向でいきたい、といった話しがありました。

ZOOMのときには短縮して90分にしていましたが、対面開催で久しぶりに120分開催となり、途中で休憩をはさんで、後半は二人組になって話しを聴く練習です。

この日は①困難な状況に寛容になること(自分が反応していることに気付く)②その場にいること(判断・審判をせずに)今現在の状況に集中して十分に心を開く、ということを意識して話しを聴きました。

話してみて、聴いてみて、の感想も含め、全体の感想です

  • 話してみることで自分の中で伝わってきたことがあった。話してみて、話さないと伝わらないと思った
  • クライシスではたして話しができるだろうかと思った
  • 赤の他人だったり、利害関係のない第三者には話しができるかもしれないけれど、当人同士では話すことは難しいと思う
  • その状況に関係していない人にだから話せることもある。話しを聴いた人が自分が悪かったのではと自分を責めてしまったり、傷ついてしまう人がいるかもと思ってしまうと話せないこともあるが、今日はそういった心配のない相手だったので、安心して話せた部分があった
  • 話してみて、普段の会話では、相手の反応とかを予測しながら自己調整して話していることに気付いた。今日の練習では相手がただ聴いてくれていたので、自分がとりつくろったりせずに話すようにだんだんゆるんでいった。普段はこう返されるだろうとがんじがらめになっていたことに気付いた
  • 自分がどう話すかに囚われてしまって、こういう言葉は使わない方が良いかなとか自分で自分を判断してしまっていた
  • 話しを聴いていて、相手の問題を聞くと問題解決しないと(仲間としての)自分の存在意義を感じられなくなってしまったりもあると思った。今日も一緒に考えよう、と言いたくなった
  • 孤独と一人は違う。社会とのつながりを感じられないと孤独。社会とのつながりを感じながら一人で遊べるのは一人。何かをしなかったとしても、つながりを感じていられれば安心できる。
  • ただ聴いていて、意識していてもやっぱり言いたくなってしまった。
  • 聴いていて、いつもは興味をひかれるとすぐに質問しちゃってたなと思った。でも自分が質問しちゃうとその話になっちゃうけれど、今日はただ黙って聞いてたら、自分の関心とは違う話になっていって、普段は自分が質問しちゃうことで本人の話したいことまで到達できていないことがあるんだなと感じた
  • 自分はうまく話をできただろうかとか、思ってしまいがちだけれど、そういった自己肯定を低めるようなものを差し引いて、話しをただ聴くことで、相手の人間らしさとかが出てくることがあると感じた
  • クライシスとか、緊急切迫している状況って、自分も切迫しちゃう。そんなときに、自分が存在意義を確かめるために何かしたいというのと、本当にしたいというのと、少し違いそう。居心地の悪さに持ちこたえている
  • いつもは実績を出して承認を得たくなる、無価値感からくる切迫感ともいえるようなものがあるけれど、今日はそんな気持ちにならずに話しを聴くことができた。
  • 何か役に立ちたいというような駆り立てられるような気持ちがきっとあり、そしてそれを自覚できていない。

今日は、本当に久しぶりに対面でお話しができました。これまでの自分の対応にどうしたらよかったのだろうと思ったり、いろいろ考えましたし、たとえば「寛容である」とも少し違う感じかな、とか、そんな話しもできました。そして、二人組での練習などもできました。とてもうれしくありがたい時間でした。ご参加いただいたみなさまありがとうございました。

今後も、対面の回とZOOMの回を計画していきたいと思います。

【次回以降の勉強会予定】

5月:ZOOM 5/15(日)13-14:30

6月:対面  6/18(土)13:30-15:30

参加費無料、申し込み不要です!

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:困難な状況に寛容であること、自分の反応に気付くこと、しかし切迫した状況だと自分が感じているときにそんな「寛容な」心持ちでいられるのか、など考えさせられました。また、今日、二人組で話しを聴く時間に、自分の話しを聴いてもらっていて、自分で気付いていなかった感情に気付きました。批判審判しないで話しを聴いてもらえる相手に話しを聴いてもらうってとても大事なことなんだなとあらためて感じました。

4/16(土)の勉強会の資料内容です↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会

日時:2022年4月16日(土)13:30-15:30 場所:東京大学医学部3号館S102

1.はじまりの確認(チェックイン)

呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り   クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)

ピアとしてクライシスに関わる

ピアサポートの原理は何があろうと変わりません。もし、どちらかにとってうまくいっていないとすれば、そのピアサポートはうまくいっていないのです!しかしながら、クライシスハウスの状況では、より強烈で、もっとボタン(反応のスイッチ)が押されるかもしれないという点を考えたいと思います。

①あなたのボタンを押すような状況(あなたが冷静でいられなくなる状況)はどのようなものがありますか?

②それについてどうするつもりですか?

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)

限度を設けることと衝突を交渉することについて思い出してみましょう。これらの技法は、他の状況と同じように、クライシスでも使えます。呼吸をし、誠実に、敬意をもって!あなたが見、必要とし、望んでいることを話してください。パワーについてと、双方向の関係を作ることについて話してください。そして、家のたとえを思い出してください。その人は、他の部屋からは閉ざされた部屋にいるのかもしれません。ドアを少し開けるのをどうやって手助け出来るでしょうか?ピアサポートをするとは、自分の居心地の悪さとともにいられるようになることです。

①困難な状況に寛容になること:これはただ、自分が反応していることに気づきやすくなり、何が自分の反応で、何がそうでないのかを見分けることを意味します。

②その場にいること:(判断・審判をせずに)今現在の状況に集中していることを意味します。あなたの評価や思い込みをたくさん持ち込むのではなく、その状況に、十分に心を開くつもりでいることです。

①,②を意識して二人組で話しを聞く練習(困りごとを話す人の話しを聞く)をしてみませんか。

4.勉強会の感想

今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

5.今後の予定  5月ZOOM 5/15(日)13:00-14:30

6月対面 6/18(土)13:30-15:30

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。


次回勉強会は2022年4月16日(土)13:30~ 対面を予定

次回: 2022年4月16日(土)13:30-15:30  医学部3号館S102(対面)

です。

2022年3月24日(木)のZOOMでのIPS勉強会のご報告

2022年3月24日(木)19:30-21:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は14人での勉強会でした。

まずは、前回の振り返りで、これまでの勉強会でこのところずっとでている「クライシスハウス」についての皆さんの印象についてです。

3月24日(木)

  • 駆け込み寺みたいな居場所。治療の場ではない。
  • 疲れちゃったときに休む場所みたいなところ。
  • 自分のクライシスの時には、クライシスハウスがなかった。その頃、お医者さんは自分にとって権威者。あなたは病人なんだから。私が治療してしんぜよう。俺の診断にけちをつけるのか?というような感じで、医者から薬を増やそうと言われると、疲弊しちゃって、本心を言うどころではなかった。疲れ果てた。その後かかった先生はよい先生だったから、本心を全部言ったらきいてもらえたかもしれないんだけど仮面医師と仮面患者のような感じになってしまっていて。そこにクライシスハウスがあれば、真意がさらけ出すことができたかも。さらに先生がかわって、自分のことを白状しようと思った。受けとめてくれる先生だという人を紹介してくれた。そこで、無条件の受容という、スタートラインにたった。
  • 夫婦げんかしたときのカラオケボックス。いったんその場所を離れると空気が変わるから、っていわれて。クライシスハウスとは違うかもだけど、カラオケボックスや漫喫とかどんどん使うとよい。

この日のテーマは、自分のクライシスの時、自分のボタンを押されるときという話題です。大きなグループの部屋と、小さなグループの部屋(ZOOMの)に分かれて話しました。
①あなたのボタンを押すような状況(あなたが冷静でいられなくなる状況)はどのようなものがありますか?
②それについてどうするつもりですか?
について自由に話し合いました。

①自分が向き合いたくないことを思い起こされる人の話は避けたくなる
②どうしたらいいかわからない

①自分の中で正しいと思っていることを否定されたとき
②頭が勝手にヒートアップしてしまって、誰かにとめてもらうしかない。思いついてない。

①力を感じたときが苦手。権力とか財力を感じるのが苦手。職場の中でも役職っていうのがあったりして、ちょっと考えが違った、教育の仕方が、みたいなところに、考えが違うからっていう過程はどうなんだろうかというのを感じると、内の会社はこういうカラーだから、こういうものだから、って言われてしまうと、何も言えないし。従わざるを得ないからって感じると。耳をふさぎたくなる。
②それに対してグルグル回ってしまうのだけれど、それは違うじゃないですか、って声をあげたとしたら、それも力になってしまう。その方法は思いついていない。

①会社でもなんでも、集団で人が集まっているときに、いろんな意見が出る。どこかに統一しないと集団として動けないと思うことがある。会社は権力関係で決めてしまうことがあるかも。気持ちがおさまらないと思うことがある。
②そう言う意見も確かにありますね。話し合うことができたりする。体験としてはある。

①本質的な話しで話しが通じてないなみたいになると、苦しくなる。脳がそういう風にしか考えられてない。後天的な意識の変化とかで補うというのは、ある程度緩和されるだろうけれど、基本的には無理だというスタンスで自分を見つめ直そうと思っている。
②そう言う脳なんだから仕方ないとか。

①考えの違う人間同士、ゆるやかな同意でしかつながれない。議論できると思っているんだろうかとか。
②あなたのおっしゃるとおりです、としか考えられない。否定されているような気持ちになる。30過ぎの大人は言葉で人のいうことは聞かないな

このほかにもいろいろなお話しをありがとうございました。

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:「ドアのこちら側でペンを落っことして誰かいるなと思ってもらう。あなたのことを気にかけてますよ。」というお話しが心に残っています。皆さん、いろいろなお話しをありがとうございます。

この日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前  ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り   クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)
クライシスハウスを利用するかもしれないゲストは、ピアサポートワーカーと前もって、どんな風に使いたいかを話し合います。(-中略-)この理由は、調子が乱れた状態から距離を置いている今の時点でどう感じているかがわかるからです。この視点から始めると、クライシスハウスを使うときに、ピアサポートの関係を保つ助けとなること(たとえば、相互の責任、パワーを共有することについて)を話しておくことが出来ます。この話し合いの時に、ピアサポートの関係を体験してもらい、他の緊急時支援とは違った雰囲気を感じてもらいます。(全文は2枚目にあり)
クライシスハウスを利用するかもしれない人とどのように使いたいかを話し合い記録する
考えるための例その2(p.21): あなたの職場の上司(山田さん)が、自分のクライシスの時の利用のためにとあなたとの面談を申し込みました。この上司(山田さん)のことを、周囲を気にかけてくれる、とても頼もしく有能な人だとあなたは思っています。上司の山田さんは、自分の弱さをあなたに共有すると、あなたの山田さんを見る目が変わってしまうかもしれないと思い少し心配になります。
3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
ピアサポートの原理は何があろうと変わりません。もし、どちらかにとってうまくいっていないとすれば、そのピアサポートはうまくいっていないのです!しかしながら、クライシスハウスの状況では、より強烈で、もっとボタン(反応のスイッチ)が押されるかもしれないという点を考えたいと思います。

試してみたいこと:小グループまたは大部屋で①~③、または自由なテーマで
①あなたのボタンを押すような状況(あなたが冷静でいられなくなる状況)はどのようなものがありますか?
②それについてどうするつもりですか?

限度を設けることと衝突を交渉することについて思い出してみましょう。これらの技法は、他の状況と同じように、クライシスでも使えます。呼吸をし、誠実に、敬意をもって!あなたが見、必要とし、望んでいることを話してください。パワーについてと、双方向の関係を作ることについて話してください。そして、家のたとえを思い出してください。その人は、他の部屋からは閉ざされた部屋にいるのかもしれません。ドアを少し開けるのをどうやって手助け出来るでしょうか?ピアサポートをするとは、自分の居心地の悪さとともにいられるようになることです。

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
【今後の予定】 2022年4月16日(土)13:30-15:30  医学部3号館S102(対面)

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2022年2月26日(土)のZOOMでのIPS勉強会のご報告

2022年2月26日(土)13:30-15:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。

この日は15人での勉強会でした。

この日は、職場の上司(山田さん)が、自分のクライシスの時の利用のためにとあなたとの面談を申し込んできた、上司の山田さんは、自分の弱さをあなたに共有すると、あなたの山田さんを見る目が変わってしまうかもしれないと思い心配になっているという話題です。

大グループのまま話す人と、小グループで話す人とに分かれました。

  • 上司や先輩、上の人という思いがある。自分が従わないといけないという考えが根底にある。自分がこういう風になったら、って言ってもらえたら、フォローしていきたいし。今まで上だった上司が対等になれるので、うれしいかなと思う。
  • 難しい問題。自分の今の状況も踏まえて思っている。上司と部下が良い関係であるということを前提とするのであれば、そういう風に相談してきて、ピアサポーターが自分なりの話をすることは良い効果が生まれるだろうとは思うが、普段の職場の人間関係というのは、面談の関係に影響を及ぼすだろうと思う。それがいいことなのかどうか、疑問に感じる。
  • ピアサポーターによい感情を抱いていなかったらどうなるか。普段からの人間関係がどうかに尽きるかなと。
  • 自分が余裕がないときに嫌なことを言っちゃったり、雑なことしちゃって傷つけちゃったり。でも、上司もそうだったかも。上司は困ったりしない、クライシスになる人とならない人がいると思ってたかも。
  • 関係がもともと良くても、仕事なので、表面上と内側って違う。よい関係だと思っていても、多少嫌だと思っていても。自分を頼ってくれたと思えるかも。プラスにとらえられるかも。
  • 共感できるかも、対等になれるかも、近くなれるかも。
  • その人の困ってることを聞くことで、良い方向にいくのかなと思った。
  • 上司とかだと、上司の立場上、ちゃんとして見える。それぞれそういうクライシスはあるのかなと。それぞれ違って、いい。自分がたいしたことないと思っても、その人にとっては重大だったりする。
  • 職場の人に相談するのと、障害を持った人の窓口に相談するのでは、話せる内容が違う。そっちの方がより相談しやすかった。
  • 職場の人に話をするのと、デイケアとか支援を受けているところで話をするのとでは、病気の理解に違いがある。
  • 職場の人にはもっとちゃんとしていてほしいという期待をもっていた
  • 向こうが弱さを出してくれたのは、関係性を作るチャンスなのに、自分はそういうところに対してこうするべきじゃないのかと言ってしまいがちなところがあるなと反省モードに入っているかも。
  • 上司の山田さんがクライシスハウスを使うかもしれないと知ったらわたしは動揺する。逆に言うと自分は職場の上司には”困っている様子を見せない完ぺき度”を期待しているのだ、と感じました。
  • 上司とか友達とかに相談されると、自分がピッとするタイプ。自分がつらいときは、相手を助けてあげようとかじゃないけれど、困っている人をなんとかしてあげようと考えたり。どういう風にしたらいいだろうと考えるのが、自分自身の成長にもなる。自分自身はうれしい。貴重な体験だなと思う。
  • きちっとしてて、なんでもできることを期待しちゃう
  • 誰でもそういうことあるよね。
  • ライトな言い方をもっと言ってもらえたら、と思ってる。クライシスハウスを使いたいというようなことを言われたら、戸惑うかもと思う。
  • クライシスハウスのもうちょっと手前の、こういうことを助けてほしいとか、言ってもらえたらやれそう。
  • 上司部下、じゃなくて、支援する人される人の関係だと、成熟していない側の荷物はいつも小さい。
  • 利益がからんでくると、お互い立ち止まっちゃう
  • 上司に対して好感を持っているか。気持ちのクライシスの感覚が違いそう。
  • クライシスになっても仕事を続けたいと思ったんだな。話すのに勇気がいっただろうな。我慢してたり恨みつらみが強くなったり。毎日顔を合わせる人として、冷静に、利用者とは違う距離感の人たちとどう気持ちの整理をつけていったりするのかとか。パワーについては意識したりとか。必ずしもやさしく手助けすることがその人の回復に役立つのか。
  • 部下として誰かに相談した方がよいのかも含めて、利用する人からすると、クライシスハウスでそういう話ができるのは希望でもあるなと思った。
  • 話してもらったらちょっとショックかも。上司は上司の立場があって、自分のことについて話すのは勇気がいるかもなと思った。
  • 自分に話そうとしてくれたことを受け入れたい、それだけで十分。それだけでも大事にしたい。

といろいろなことが出てきました。
大グループで話すのも、小グループで話すのもどちらもやってみたいなぁといつも思っております。
東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:この人にはクライシスがないと思っていた、とか、そういう思い込みってありそうだなぁと思いました。ちゃんと感想やひとりごとを書こうと思うといつもアップが遅れちゃうと気付いたので、今日は一言だけで。。


この日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年2月26日(土)13:30-15:00 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)
クライシスハウスを利用するかもしれないゲストは、ピアサポートワーカーと前もって、どんな風に使いたいかを話し合います。(-中略-)この理由は、調子が乱れた状態から距離を置いている今の時点でどう感じているかがわかるからです。この視点から始めると、クライシスハウスを使うときに、ピアサポートの関係を保つ助けとなること(たとえば、相互の責任、パワーを共有することについて)を話しておくことが出来ます。この話し合いの時に、ピアサポートの関係を体験してもらい、他の緊急時支援とは違った雰囲気を感じてもらいます。
クライシスハウスを利用するかもしれない人とどのように使いたいかを話し合い記録する
気分がすぐれないとき、あなたがどのようなパターンに陥りそうか、そして、それらのパターンから抜け出すために何が助けになるか、どのような関係がお互いに成長し、責任を引き受けるためのサポートになりそうかを考えてみましょう。あなたがクライシスハウスを利用するときに、今日話し合った内容を取りだして、あなたがここで過ごす間、私たちは何をしたらよいのかを見つけるために使います。・・・・・・私たちは、誠実で、心を開き、あなたと対等な関係であるという前提のもとに行動することを約束します。・・・(全文は2枚目にあり)
3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.19~利用するかもしれない人との対話のヒント)
クライシスハウスを利用するかもしれない人と事前に話し合い(面談)をする
(ピアサポートを使ってみたいと言う人との面談に置き換えていただくのもOK)
考えるための例その2(p.21):
あなたの職場の上司(山田さん)が、自分のクライシスの時の利用のためにとあなたとの面談を申し込みました。この上司(山田さん)のことを、周囲を気にかけてくれる、とても頼もしく有能な人だとあなたは思っています。上司の山田さんは、自分の弱さをあなたに共有すると、あなたの山田さんを見る目が変わってしまうかもしれないと思い少し心配になります。
試してみたいこと:小グループまたは大部屋で①~③、または自由なテーマで
①面談の間に山田さんとあなたの関係はどのように変わったでしょう?
②職場の人との面談とそうでない人とのクライシスについての話は違いそうでしょうか?上司や職場の人がクライシスハウス(ピアサポート)を利用することについてあなたの思い込みはありそうでしょうか。
③クライシスに対するあなたの見方はどんな風に変わると思いますか?
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
【今後の予定】 2022年3月24日(木)19:30- (平日夜です) ZOOM

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。