次回勉強会は2022年3月24日(木)19:30~ を予定

 次回:2022年3月24日(木)19:30~  ZOOM で予定しています。

2月26日(土)13:30~の勉強会は終了しました。また記録を後日アップさせていただきます。


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2022年1月29日(土)のZOOMでのIPS勉強会のご報告

2022年1月29日(土)13:30-15:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は24 人での勉強会でした。12月の勉強会の段階では、1月には2年ぶりに対面で開催しましょう!と計画していたのですが、オミクロンの感染拡大により、残念ながら対面開催は断念し、ZOOMに変更しての勉強会となりました。

この日は、ピアサポートについてあまり知らない人、ピアサポートに良い印象を抱いていない人がピアサポートの場にいらした場合についての話をしました。(IPSのワークブックでは、クライシスハウスを利用するかもしれない人(渡辺さん)との事前面談の話題です。)

  • きずのなめあいなんでしょ。みたいな人がきたことがある。ピアサポートのことをそういう風に言われると敵対心を感じてしまった。
  • 発展的なことをやりたいんです。傷のなめあいじゃなくて。って言われて、とりあえずこの人の話を聞くか、と思った。そこからだんだんとその人のしてきた嫌な思いの話しを聴いた。そうしたら、発展的なことをやりたいって言ってたけど、苦しかった経験を聞いてもらえてすっきりしました。って言われた。
  • 初めての場所で自分のことを話すってすごく勇気がいる。
  • ピアカウンセリングをしている。主治医がこう言ってるから。支援者がこう言ってるから。って言う人けっこういる。そんなときに、あなたはどう思いますか?って問いかけていったら、いろんな話しが出てきて。言われたから来たと言いつつ、いろんな対話をしたくて来てたということがある。
  • 支援職の意見を聞きすぎる人。だって、これでうまくいかなかったら、ほら、っていわれちゃう。って。
  • え、自分で決めていいんですか?まわりがこう言うから従います。って言って来る人も。自分が何か主張して、責められちゃうのはこわい。じぶんに決定権があるということを知らないんじゃないかと思う人も多い印象。
  • 自分は親の言うことも聞かず、我が道を行く形でずっとやってきてしまった。主治医も信頼しないわけではなかったのだが、自分のペースでやってきて。これでどうか、これでどうかって自分で提案をしていった。そうだったのを思い出したのと、そういう感じで私がもしも会ったら、何がそういうふうにさせてるんでしょうね、って聞いちゃうかな。相手を傷つけちゃいそうな質問をしちゃいそうだなと思った。
  • 薬飲めばって言われて、信じられなくて今の病院にうつった。リカバリーストーリーを病院代表で発表することになって、ネットとか人から聞いた情報を入れるのではなく、君がどう思ったかを入れるのが大事だって言われた。
  • 精神的に休める場所が必要なのではと思った。
  • ピアサポート相談員を信じていない人。医療のことは医師とか看護師さんってなっちゃってたりするけれど、ピアサポーターのいる意味を聞いてみるとか。ピアサポーターピアサポートの意義を見いだして欲しいと思った。
  • ピアサポートというものを知らなかった頃の自分に置き換えて考えてみると、当時は自分のできないことにばかりに目を向けていた。自分の気分の上がり下がりばかり。初めて会う人にも攻撃的な態度をとったりしていた。こういう人と今の自分が話しをするとしたら難しいだろうな。感情移入しすぎてしまったりするかもしれなくて危険かなとちょっと思ったりも。その人の困っていることを、すぐに心開くことはないだろうから、時間をかける必要があるだろうなと思うし。自分はこうだったからこうした方がいいとか一方的に言うとかではないのだろうなと。
  • この人がピアサポートの輪の中に入ってくるとしたら、ようこそと言ってあげたい。また来てくれたら、来てくれてありがとう。という態度をとれたらいいなと思った。
  • この事例の渡辺さん地域に来たばかりでつながりがないんだったら、一緒に買い物に行ったり、お茶飲んだりするつながりとかがまだまだ必要なんだろうなと思った。
  • 主治医しか信じていないということを、この場に話しに来てくださっていいんですよ。私たちのことを信じることができないというそういうことから話してくださっていいんですよ、ということも言うような気がします。
  • 私自身が同じ病を持ている仲間であるということを相手に話すかな。
  • 地域活動支援センターとか、みんながいる仲間のところでつながれたらいいね。
  • できないことはできないとすスタッフも言ってよいと思うが、それを初回で言えるだろうか。
  • 渡辺さんはピアサポート以外にも必要なものがあるんだ。誰も知らない土地にきたばかりで仲間が欲しい。それを支援といわれてしまうと違うのかもしれないとも思う。
  • なぜこの渡辺さんはクライシスハウスに来たんだろう。来た後の渡辺さんの居心地はどうだろう。
  • 中動態というキーワードが出てきました
感想も含めて
  • クライシスハウスに足を運んでくれただけでも意味があるのかな。
  • 今の私だったら主治医に期待していることについても教えて欲しいなと感じました。
  • あなたは何を学ばせてもらったか、という問いにはっとさせられた
  • こたえのないことをみんなで考えることができて深く考えることができてよかった。
  • この人はどういうタイプだろう、ってまず一番最初に思ってしまう。だめだめ、渡辺さんと向き合わないとと思った。思い込みは過去の経験から持ってきちゃうんだなと。
  • ピアスタッフなんです、ピアサポーターなんですという肩書きを言ってしまうことがこわい。それを言うと、責任が伴ってしまう気がして、相談に来てくれた人をなんとかしてあげなくちゃとか、よりよい方に、とか無意識にそういうことを考えちゃったら、ピアサポートとか支援とかわからなくなっちゃって。
  • 自分にはできないことも伝えていく、相手のことを信じたり、相手の回復をしんじることができるだろうか。一緒にやっていきたいと思っているし、あなたの選んでいることを応援したいという気持ちもでてきたらいいな。その人と自分が違うと思ったら話しを聞けないかも。
  • 自分がサポートする立場にいた場合には、相手との物理的な距離感がわからなくて。たとえばツイッターとかSNSはつながるのがいいのか。面談するときだけの関係がいいのか。とか。
  • 信頼してた医療職がいたけれど疎遠になって、疎遠になった、冷たくなったって思ってしまったことがある。でも、どうやらご家族の事情とかがあったみたい。支援者やピアスタッフにも相手の都合もちょっと気に留める必要があるのかなと思った。
  • 自分にとっていい距離感と相手にとって良い距離感は違うから、自分もどうしたらいいかわからないのですよ、そこはどう思いますか、って戸惑ってることも言っても良いのかもとと思った。
  • 自分は、自分軸で、私はこう思う、とか、一緒に居続けることができたらいいな、とか思っていて渡辺さんから見た世界がどうなってるかを考えられていなかったことに、グループの人と話すことではっとさせられた。一人で考えているとかたよる、いろいろ話して気付きが起きた。
  • あなたは何を学ばせてもらったか、という問いは、こちらが謙虚に、同じ地平に立って考えないと出てこない問い
  • ピアサポーターはバウンダリーを引いてするものと教えられてきて、渡辺さんにとってのいちばんを仲間とつながることを優先に考えてしまってそれに執着してしまい頭が固い自分がいるなぁ…と考えてしまいました。
  • 自分はIPSの勉強会とか、こういうリカバリー活動自体も知らなかったので、渡辺さんも知らないのではと思った。
  • ピアサポーター、何かをしなくても、いるだけで意味がある。いるだけで力になる。患者さん同士でも、私を見て元気になったとか、やりたいことができたといってくださったことがあって。何か特別に助けるとかなくても、それぞれがそこにいるだけで価値がある、意味があることなのかなと思った。
  • 自分がピアサポーターに初めて会ったとき、そのピアサポーターは元気なさそうに見えたんだけど、それでも、働いていいんだ、万全じゃないけど、仕事をしていいんだ、と自分が踏み出す後押しとなった。背中を押してくれた。

みなさんのいろいろな考えや感想にはっとさせられたり心があたたかくなったりすることばかりです。どうもありがとうございました。

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:自分はここから何を学んだか。すごく大事な問いだなと思いました。そして、皆さんがこの勉強会の対話の中で学んだことをシェアしていただくことからも、ものすごい学びがあって。全員が全員から学び合う勉強会という感じで、本当にありがたいです。


この日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会

日時:2021年1月29日(土)13:30-15:00 場所:zoom

1.はじまりの確認(チェックイン)

2.前回までの振り返り クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)

クライシスハウスを利用するかもしれないゲストは、ピアサポートワーカーと前もって、どんな風に使いたいかを話し合います。(-中略-)この理由は、調子が乱れた状態から距離を置いている今の時点でどう感じているかがわかるからです。この視点から始めると、クライシスハウスを使うときに、ピアサポートの関係を保つ助けとなること(たとえば、相互の責任、パワーを共有することについて)を話しておくことが出来ます。この話し合いの時に、ピアサポートの関係を体験してもらい、他の緊急時支援とは違った雰囲気を感じてもらいます。

クライシスハウスを利用するかもしれない人(ゲスト)とどのように使いたいかを話し合い記録する
気分がすぐれないとき、あなたがどのようなパターンに陥りそうか、そして、それらのパターンから抜け出すために何が助けになるか、どのような関係がお互いに成長し、責任を引き受けるためのサポートになりそうかを考えてみましょう。あなたがクライシスハウスを利用するときに、今日話し合った内容を取りだして、あなたがここで過ごす間、私たちは何をしたらよいのかを見つけるために使います。これはいつでも変更できます。物事が行き詰ったときに、これを見るというだけのことです。私たちとあなたの双方のためのものです。私たちは、誠実で、心を開き、あなたと対等な関係であるという前提のもとに行動することを約束します。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.17~利用するかもしれないゲストとプランを作る) 

面談で、相手の話を書き留める役に陥ってしまいがちです。この面談は本当の対話であってほしいと思います。
クライシスハウスに面談を受けに来た人が(渡辺さん)がいます。あなたが面談の担当になりました。あなたは、渡辺さんを地域のサポートグループで見かけていて、渡辺さんがこの地域に来たばかりで、支援センターのスタッフとしかつながりがないことに気が付いています。渡辺さんは、支援センターのスタッフからここの利用面談を受けるように言われて来ました。渡辺さんは、支援センターのスタッフが専門家だと思っていて、ピアが自分の助けになるとは本当は思っていません。あなたが、その点を問いかけたとき、渡辺さんは以下のようなことを言います。
「でも、私の主治医の先生は・・・と言ってます。」「私は用心深くしていないと、再発するかもしれない。」

試してみたいこと:小グループまたは大部屋で①~③を 

①渡辺さんについてのあなたの思い込みはどのようなものでしょう?
②面談をしていく中であなたは渡辺さんから何を学びましたか?
③渡辺さんがクライシスハウス(ピアサポート)をはじめて利用するとしたら、どんな様子だろうと思いますか?

4.勉強会の感想 今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

【今後の予定】2022年2月26日(土)13:30- 

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

次回勉強会は2022年2月26日(土)13:30~ を予定

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次回:2022年2月26日(土)13:30~  ZOOM で予定しています。