2024年3月16日(土)勉強会のご報告

 2024年3月16日(土)にIPS勉強会が対面で開催されました。この日は10人での勉強会でした。

いつものようにはじまりの確認からですが、この日は、はじまりの確認で意図しているところ(共に学び合う仲間をお互いに知る、安心してチャレンジできる場を共に作るなど)についても久しぶりにお話をさせていただきました。考えてみると、はじまりの確認(チェックイン)を惰性でやっちゃってたところなどもあるな、と思いました。

そしてそれぞれの思いを話しつつ、IPSで大事にしている4つのことについて皆ではなしました。

「つながり:通じ合う感覚」について、ちゃんと聞くこと、通じ合う感覚のこと、トンネルがつながる感覚などの話が出ました。

そして、前回(2月)の勉強会の振り返りで「成長」についても話しました。

  • 多くの経験をして後で気付くもの
  • 成長とは変化のこと
  • 評価や承認されたくなる
  • 深く広く人を愛せるようになる
  • 80億人への人類愛
  • ゆたかでおおらかであたたかい
  • 執着を手放す
  • 自分の世界観を更新していく

などなど前回のZOOM勉強会に引き続きいろいろな話をできました。

そして今日のお題は「ピアサポートは、提供することと受け取ることを目的にしている。」ということで

♪あなたは、サポートを一方的に受け取る関係ばかりだと感じた時期がありましたか?そのとき人間関係についてどのように思い始めていましたか?自分自身について、どう思っていましたか?

について二人組になって、話し、聞く、という時間を過ごしました。

  • 一方的に受け取る側、助けてもらってばかりの関係があったけれど、今日話してみて、提供していた側の気持ちに少し気づけた気がする
  • 提供しているつもりで相手の力を奪っている感覚
  • やってあげることで回復する力を奪ってしまう
  • 自分を人として受け入れられて、心臓がふるえるような触れるような感じ、ピアの感覚
  • 一方通行が悪いわけではない、そもそも「普通」は常にあたたかいわけではない。そういうこともありながら、いかにあたたかくいられるか
  • 人にも注意を向けることは健康的
  • 助けてもらえないと思っていたけれど弱音や本音を言ったら助けてもらえたこともあった
  • 感覚を言葉にするの難しい。執着を手放す。これができないと向かうことができない。
  • 援助する側が上で援助される方が下って思ってたことに気付いた

この日もいろいろ感じた時間でした。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

    ゆっきぃのひとりごと:この日は、自分の中で困っていたことについて、皆さんに聞いていただくことができました。安心してチャレンジできる空気の中で、仲間に、自分でもどのように表現してよいのかわからずにいたことを言葉にしてみて聞いてもらうことができました。自分の中でモヤモヤしていることを言葉にしてみることを試してみることができて、そしてそれを聞いてもらえることでこんなにも安心感が増すのだな、これが人と人との関係性の力なのだな、と感じました。本当にありがとうございました。
3/16の勉強会の資料内容です。

日時:2024年3月16日(土)14:00-16:00 場所:東京大学医学部3号館S102
1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
    2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
    (IPSでの)ピアサポートは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをします。
    「IPS」で大切だと考えている4つのこと:
    (1) つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
    3.前回までの振り返り(前回は2024年2月10日(土))
    前回:ピアサポートとはそもそもなんなのか? 
    お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすること
    「成長」とは何か? 
    4.ピアサポートとはそもそもなんなのか?(1巻 p.7~ ) (2月からの続き)
    私たちがピアサポートと呼んでいることは何なのでしょう?
    お金を払って得る友達?誰かの面倒をみること?治療を提供しているの?違います。
    お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすること?その通りです。
    (1) ピアサポートは、提供することと受け取ることを目的にしている。
    ただ受け取るばかりの関係になってしまっている人が沢山います。たとえば、何らかの支援機関などでは、自分の困っている状況を話して援助を受けます。こういったところでは、援助を受ける側が何かを提供することは想定されておらず、一方通行のように、援助をする人、される人の役割が決まっています。
    でも、地域での“普通”の関係では、人はいつでも提供し受け取っています。誰も、永久に受け取る側、あるいは提供する側に居続けるということはありません。このように相互のやり取りが起きていると、傷つきやすい状況(助けが必要な状況)に陥っても大丈夫だと思えるし、助けを提供していることで自信を持つことが出来ます。
    私たちの多くは、いつも受け取る側にいることで自信をなくし、人に提供する価値のあるものは何もないかのように感じます。ピアサポートは、それを打ち破ります。どちらか一方の人が報酬を得ているときには、多少ややこしくなりますが、どちらもが学ぶという関係の形にすることで、“地域で暮らす精神疾患患者”ではなく、地域の“普通”のメンバーであると感じるために必要な、実際的なやりとりの練習の機会となります。
    ♪あなたは、サポートを一方的に受け取る関係ばかりだと感じた時期がありましたか?そのとき人間関係についてどのように思い始めていましたか?自分自身について、どう思っていましたか?
      5.勉強会の感想
      今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
      6.今後の予定 
      4月20日(土)14:00-15:30 ZOOM 
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      IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

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