2022年12月24日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

2022年12月24日(土)15:00-16:30に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は17人での勉強会でした。

はじまりの確認のあと、前回の振り返りです。前回は、「相互の癒しの重要性」についてでした。

  • 相手のあるがままを受け入れることが大事と思いつつ、つい家族だとなおしたくなる
  • どちらにとってもうまくいく必要がある。双方向性。一方的ではないということを大事にしたいと思っているのになかなかできない。
  • 相手のあるがままを受け入れる:それ!って感じ。相手のありかた、意見や、それに対して自分の考えやあり方があって。相手のありかたが自分と違うときに、そうじゃないよ、ってどうしても相手を変えたくなっちゃう。
  • 医療職が自分のことを話さない。自分ばっかり聞かれているような気がして。仲の良いスタッフだと相手も自分のことを話してくれる。

などの話をしながら振り返りました。そして、今日は、「どちらもが知っておくと役に立つこと」についてです。感想なども含めて部分的に部ご紹介。

  • 話していて、自分自身の当事者としての経験を俯瞰できた感じがあった。相手って私の経験をこう受け止めるんだ、って、あれ、自分の経験ってこんなちっぽけなものだったんだ、って思った。視点が変わっておもしろく感じたり
  • 相手がオープンに自分の経験をはなしてくれるから自分も言おう、みたいに思うことある。
  • はー。とか思ってても、同じような経験をしている人とだと、笑い話になることある。
  • ピアサポーターをさせてもらっていて、リカバリーストーリーを話す機会がある。今となっては、あれは妄想っていうのかなって思う時に、その当時、その状態におちいってた当時はそれを「妄想」とは思っていなくて、それを現実と思っていたりしたので、相手の話も、「妄想」とか言わずに表現したいなと思った。
  • ピアサポーターの人が自分もこんな苦しくなったことがあるんですよと話したとき、経験を差し出したんじゃなくて、自己アピールに聞こえたことがあった。
  • 話を聴いてもらいたいだけのときに、話を持ってかれたような、自分の持ちネタを人に使われるような。自分のこと話したいのに、っていうことあるなと思って聞いていた。
  • 「病気の用語にとらわれるのではなく」。1人の人として見たいと思っていても、偏見が入っていたかもしれない。周りの人が、この人はいつもこうだからね、って聞いていると、それに飲まれてしまう。
  • 自分のことを病気の言葉で語ってしまいそうになる。病院に行くと、1人の患者として病気の言葉でしゃべってしまって、その癖が残っちゃうと、自分にも偏見をもってしまう。相手にも偏見をもってしまう。そこにとらわれずに自分の言葉、相手の言葉を大事にしていけたら。
  • 精神保健の用語を使って語ることにわたしは慣れてしまっている。
  • 有償ボランティアみたいな感じでピアサポートしてた。ちゃんとした給料をもらっちゃうと、ちゃんとやらないと、とか、ちゃんと話を聴いてあげないと、とか間違っちゃいけない、とか思っちゃいそうな気がして、ゆるい感じでやってたのを思い出した。

みなさんのお話や感じたことをお聞きする中で、ワークブックに書いてあることの内容を超えた深さで今日もたくさん考えたり感じたりすることができました。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
1月:おやすみ
2月:2/5(日)10:30~ ZOOM ZOOM
参加費無料、申し込み不要です。

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:「あまり病気の言葉を使わずに、相手の使う言葉に敬意を示しつつ、あなた自身のストーリーを共有してください」ということが、実際にこの勉強会に参加されている方たちがしてくれていることだなーと感じました。みな、それぞれの人の言葉に敬意を示しつつ、ご自身のストーリーを共有してくださってるんだなーと。言葉で説明が難しくても、その場ですごく伝わってくるものとかがあって、こんな時間を過ごせることに心から感謝です。今年もおせわになりました。ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いを申し上げます。

12/24の勉強会資料内容です。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年12月24日(土)15:00-16:30 場所:ZOOM

1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り
前回:カメラについてご相談 &ピアとしてクライシスワークをする(7巻 p.25~)
2. 関係性と相互の癒しの重要性(クライシスハウスを利用する状態の前に話し合う)
どちらにとってもうまくいく(どちらかが無理をするのではなく)必要があります。
双方向の関係が、過去にいかに助けになったかを見出し、ときに、「援助」の関係がいかに私たちの力を奪い去ったかを探索する。
相手の人に、相互的な癒しの関係を描いてもらう。
クライシスハウス利用中と同じように関係を築きます。(ピアサポーターであるあなたは、)相手の人の使う言葉に注意を払い、相手がどのようなストーリーを語り、どのようなストーリーで通じ合えそうかに注意を払います。これは、どちらにとっても“ひらめきを得る”ような会話であるべきです。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
↓今月考えてみたい例↓
3.どちらもが知っておくと役にたつこと(クライシスハウスを利用する前に)
「誰にでも困難な経験はあります。私たちは、困難な経験について、あなたの言葉で理解したいと思っています」病気の用語にとらわれるのではなく、その人自身の言葉で表現することの手助けをします。
あまり病気の言葉を使わずに、しかし、ゲストの使う言葉に敬意を示しつつ、あなた自身のストーリーを共有してください。「私に関して、友達の何人かが、このようなことを言い、私はこう考えました」というストーリーを話す。
“距離を置いて”考えることが出来るように手助けします。

4.違いをもたらすものを一緒に考える(クライシスは成長の機会)
誰の経験もそれぞれ異なります。何かがうまくいって、あなたがとても驚いたときのことを覚えていますか?何か新しいことを試して、新しい結果を得た自分自身のストーリーを話してください。

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。


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