2023年8月19日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

 8月19日(土)15:00-16:30頃、ZOOMでIPSの勉強会が開催されました。この日は13人の参加者でした。

この日もクライシス関連のお話しの続きです。

まずは前回までの振り返りです。(6月と7月の振り返りです。)

  • チャレンジ(思い切って言ってみたり、試してみたり)できずにいる関係がある。自分のエネルギーがある程度ないとチャレンジできないし大事にしたいと思える関係じゃないとチャレンジできないと感じた。
  • チャレンジしてみてよかったことがあった。
    ちょっとイライラしたことがあって、自分はどうしたいんだ本当は、と考えて。ずっと我慢してきたし頭がばくはつしているぞと気づいて、でも、本当は相手の人と話すのは楽しいので、あなたと話すのは楽しい、でもこんなことが起きていて、私は今、残念で悲しい気持ちです、あなたと話すのはすきだから気持ちよく話したい、と話してみたら相手の人の事情を話してくれて、関係性がよくなった。言って良かった。
  • あなたと合いそうな人がいると紹介してくれた人がいて、その人と会ってみたらとても話が合った。
などなど、チャレンジするのは難しい、チャレンジしてみてよかった、というような話がありました。
さて、この日のお題は、クライシスインタビューの続きで、「とても悪い状態に向かっていて、向きを変えようと思い、変えることができたときのことを思い浮かべてください。」「誰が、何が助けになったか?向きを変えたとき何を達成したか?」です。

  • 「向きを変えようとして」のところで思ったけれど、自分は向きを変えようとすると一発逆転を狙ってしまう。もがくことはするんだけど、蟻地獄みたいな。調子が悪いということを受け入れられない。もがいてしまう自分がいて。とても落ち着いた感じでは自分は向きを変えられない。ほかの人の助けがないと、プライドが高いので向きを変えられない。
  • 自分から向きを変えようと思ったわけじゃない、ただこの状態にいるのが嫌で、向きを変えるとかそんなことは考えられず、ただあばれまわった。あばれたり助けを求めたりしてさらに傷ついたりして。世界中が敵だと感じていたときに、全然知らない人の何気ないことに助けられて、世界に対する見方がフワッと変わったのを覚えてる。
  • 向きを変えるというか、楽になりたい、というような感じだった。重度のうつで動けなくて苦しみの中にいたとき、ちょっと動いて、もっと悪いところに。社会も友達も全員敵だと思っていた。変えようとすれば泥沼。なんでこんなに苦しみを与えるんだと神様に悪態をついていた。よくなることをあきらめた。向きを変えようとすることをあきらめた。そしたらなんかフワッと楽になった。次の日から変わっていった。何が助けになったのかを考えてみると、よくなることをやめた、手放した、変えようとすることをあきらめた、ってところかな。
  • 悪い状態に向かっていて、というのは、自分でそう思っていただけなのかもしれない。そんなこと意識していない人が何気なく言った言葉とか、行動とかではっと気がつくことってある。自分の感じ方って、殻に閉じこもってしまうことがあって、視点が違うことで、向かっていくというか、環境で変えてもらえるってことがある。
  • デール・カーネギーの「道は開ける」を読んだり、本を読んで自分を進化させる。ピアサポートの経験はそんなにないので、助けになった人などはあまりわからない。
  • WRAPやIPSで学んだことやそこで出会った人たちにとても助けられた。
  • 第三者に話すことで楽になった。それまで自分は一直線だったけれど話すことで自分を見渡せるようになっていった。自分の症状とかについては仲良くしていくしかないかなと思ったときから、向きが変わった。
  • 「とても悪い状態に向かっていて」と認識できることがすばらしい。気分が悪くても、世の中って悲しい場所だ、みたいな思い込み、こんなもんだと思っていると、自分が悪い状態に向かっているとは思わない。悪い状態に向かっているとわかるということは、良い状態を知っている、ということ。
    向きを変えようと思えることもすごい。向きを変える方法があると思えないと、向きを変えようとは思えない。
  • 自分の向きを変えるとき:深呼吸をする、何か悪いことがあっても諸行無常で必ず変わる、気分は気分で合って必ず変わるという知識があるので、それを思い出すだけでだいぶ違う。
  • ほかの人と話をすることなどを活用する。人に話すとかなり気分を変えられる。でも、絶対にうまくいくと期待しない方がいい。
  • 向きが変わった時:WRAPの体験クラスに参加した時。いろんなことに振り回されて精神状態が上がったり下がったりだったときにこういうのがあると紹介された。WRAPを通じて、自分の元気は自分で作っていけるんだと知ることができた。こんな自分でも希望をもっていいんだ、とか、すごく新しい考え方だったのでものすごく衝撃を受けた。
    IPSの学びの場もとても大きい。人付き合いが得意じゃなくて悩んでばかりだけど、この場が助けになっている。
  • 社会人でうそくさい人間関係をやってきた。やばかったときは、世界中が敵。相談できる人もいないし、付き合い方もわからない。WRAPに出会って、WRAPで知り合った人たちに、こういうときどうしてる?って聞けるようになって助かってる。相談できないこともあるけれど、自分の困っている胸の内を話すことでガス抜きになるし、聞いてもらえるだけで楽になる。すごく楽になった。
  • 悪い状態に向かっているというのがわからない。向きを変えようと思うこともできない。支援者に状態が悪いですと言える人をうらやましいと思ってた。皆さんの話を聞いてすごく楽になった。
今日の勉強会の感想です
  • モヤモヤがたまっていくと怒りになっちゃう。もやっとしたら誰かに言うのが大事、モヤモヤがたまると悪い方向に向かうなと気づかされた。
  • くたびれてるのは自分だけじゃなくて、みんな暑かったり疲れてるんだなとわかって、みなと話せてほっとした。
  • 今日のお題が難しかったのは自分が良い状態じゃないからなんだなと思った。でもWRAPやIPSを知る前のように悪くなっているわけではない。全国の皆とつながっていられることはありがたい。
  • 悪い方向にいっているときは、お腹の中に言いたいことがたまってパンパンで。些細なことも言えなくて。少しでも口に出そうって思える。言うとけっこうすーっとしたりする。
  • 体験とか気持ちとかをこうして共有することが、IPSを実践することにもなるんだなと思った。今は、悪くなっても、ちょっとだけ希望の感覚とか、安心の感覚が心のどこかに、探すとあるような感じになってきている。すごく小さなことだけど、自分にとっては大きな変化。
  • 皆さんの経験を聞くことで、自分の視点だけでないいろんな考え方に気づかされた。まさにピアの神髄を感じた。まぁいっか、とあきらめるというか、放り投げるというか、それでも生きていられるということを感じられてとてもよかった。
  • 正しくなくていい。病んでて、いるだけでいい。状態が悪いことを話したら、状態が悪いからしょうがないですよ、と言ってもらえて楽になった。
  • 回復は感情。WRAPの学びにひらかれていることも救いになったけれど、12ステップのMtgとかの泥臭い仲間の声に涙したり助けられた。
  • みなさんの生活の知恵を聞いて、安心して、疲れがあったことに気付けて取れてきた。
  • どうやったら、安心や希望の感覚をともせるのだろう?
    →安心して自分の話ができるような体験を重ねる。一回じゃなくて。それを日本ですることってなかなかできないけど。仕事以外の関係性があることとか、手放せることとか、大事そう。希望の感覚をもてるとか思えるはずだとかも大事。世の中は競争する場所だ、とかって一面真実でもあるけれど、そこにWRAPとかIPSの考え方もあるっていうことを知ってることも大事そう。
  • 思いを安全の中で話して、受け止めてもらって、共有し合う、響き合うというのが本当に必要。そういう場所が作りたくて、もじもじしてるんだけど、続けるの難しいなとか、こわくなってやめちゃったりするんだけど、作っていこうと背中を押された感じ
  • いろんなところにつながって、声を出してみないとそこが安全な場所かわからないから

    いろんなところにもがいてつながるということが、苦しんでるからできることなのかなと。

ゆったりとお話しのできる時間になりました。暑さの続く中、土曜の午後にZOOMにご参加くださりありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
9月:9月16日(土)15:00-16:30頃(ZOOM)
10月:拡大勉強会(対面:東京大学)10月21日(土)-22日(日)(有料・申込制)
    月例の会は、参加費無料、申し込み不要です。
    東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

    ゆっきぃのひとりごと:向きを変えようと思えるためには変えることができる、今よりよい状態があると知っている必要がある、というのはその通りだなと思いました。自分の状態に満足していなかったとしても、これくらいが自分にふさわしいと思ってしまったら、向きを変えようなんて思えないかもしれない。どんな人も今よりもっと良い状態になれるし、その展望を抱いてよい、ということを感じられるような場を広げ、増やしていきたいなと感じました。皆さんの話のどれもが尊いと感じました。ありがとうございました。

8/19の勉強会資料内容です。

日時:2023 年8月19日(日)15:00-16:30  場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り(前回は2023 年7月16日(日)
ピアが運営するクライシスハウスでは、利用するかもしれないゲストは研修を受けたピアサポートワー
カーと前もってプランを作ります。インタビュー(Inter-view=お互いの視点)は調子の整っていると
きに行います。(乱れから距離を置き、相互の責任、パワーの共有などの交渉から始めることができる)
前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.28~)
クライシス インタビュー
  2.誰かがチャレンジしてくれて、新しいことを試せた経験はありますか?関わっていたのは誰でした
か?その人たちは何をしましたか?
• ここにいる人たちからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要
ですか?
• 私たちが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?
  3.精神科医療の用語・言葉がない世界を想像してみてください。
• とてもいい日の自分について描写してください(あなたは何を感じ、何をし、誰といますか?)
• とても気分の悪い日は?
3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7 巻 p.28~ )
↓今月考えてみたい例↓ クライシスインタビュー
  4.とても悪い状態に向かっていて、向きを変えようと思い、変えることができたときのことを思い浮かべてください。
・ 誰が、何が助けになりましたか?
・ その人たちは何をしましたか?
・ 向きを変えたとき、あなたは何を達成することができましたか?
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
5.今後の予定
9月:9月16日(土)15:00-16:30頃(ZOOM)
10月:拡大勉強会(対面:東京大学)10月21日(土)-22日(日)(参加費2日で8,000円)

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2023年7月16日(日)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

 7月16日(日)10:00~11:30頃  ZOOMでIPSの勉強会が開催されました。この日は16人の参加者でお話ししました。

この日もクライシス関連のお話しの続きです。

まずは前回までの振り返りです。(6月は対面開催でしたのでその振り返りも含めて。)

前回のお題:「誰かがチャレンジしてくれて、新しいことを試せた経験はありますか?関わっていたのは誰でしたか?その人たちは何をしましたか? • ここにいる人たちからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要ですか? • 私たちが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?」

  • 友だちからラインがきて、狙われてる、怖いというような内容の連絡がきた。自分の感じている感じをお伝えして、どんな感じでしょう?ってお話しできたことがあった
  • あなたこのままでいいの? と言われると置いていかれる感じがする 今、どんな感じ?って聞いてみたい
  • チャレンジという言葉:ちょっと大げさ。これからどうしたい?って話を友達とすることはある。こういうのを使ってみるのがいいんじゃないかとか。
  • チャレンジに耳を傾ける。勇気を出して言ってみる。どうしても自分の生きてきた経験の中から、自分の価値観でものごとを見てしまう。自分の価値観にも気づきながら、話をしてくれる人の伝えたいことは何かを理解するには、どんなふうに聞けるといいのかな、とか、自分の価値観が邪魔してるんだろうなと思ってる。
  • チャレンジって、つらい部分があって、反応したくなっちゃう。そんなこと言わなくていいのに、とか、言われちゃった、とか、そんなこと言いやがって、とか。でもそこでがんばって一回受け取って、考える。いいこと言ってる可能性が十分にある。と考えられるといい。受け止めて考えるくせをつけておくと、チャレンジに耳を傾けることができる
  • つらいってことを相談受けたってことは、その人から信頼されていると思う。ほかの人も失敗が多い。カウンセラーさんでも失敗が多い。人は誰でも呼吸するだけで、誰かを傷つける。相手のことはわからない、よいとおもって言ったことでも傷つけちゃう
  • 言いにくいことを言うのは苦手で、そこから逃げ回っていた。言いにくいことを言う、チャレンジする、対立までいかないけれど、しっかりと向き合っていかないといけないところ。どちらが正しいとか、どっちが間違ってるとか、そういう思考回路におちいらないようにする。自分を責めすぎたり、相手を攻撃したりしないというような、そういうところが大事。意見の対立がちらほらおきていて、それに対して疲弊している。そういうのを大事にすると、お互いに成長していける
  • 何か月たってからでも関係をこの先続けていきたい人には言いたい。でも自分はなかなか言えない人生で。つらい人間関係しか作れなかった。大切な人とか、関係を続けていきたい人にはチャレンジしていきたい気持ちがあって。がんばって、この前はじめて、今の言葉、自分は冷たく感じる、って勇気を出して言った。どきどきしながら。でもはじめてそんなことを言ったので、相手も反応してしまい。言葉でわーっとかえってきてしまって自分もフリーズしちゃって。距離を置くことになっちゃった。あなたとは難しいから距離を取らせてね、と。でも言えたことが自分を大切にすることなんだな、と思った。チャレンジするというのは、相手のことを大切にする気持ちと、自分の気持ちを大切にすることなんだな。
  • 受け止めなくていいよという気持ちがある。それを赦してあげる自分もいていいんだな。
  • チャレンジすると必ず理解してくれるというわけではなくて。向こうから反応が来ちゃうこともあり得る。うまくいかないということも、その可能性もありながらチャレンジしていく。
  • 居心地の悪さを感じる相手がいて、チャレンジすることなく一緒に働いている。言っちゃおうと思うときと、言ったらこういうことが起きてしまうだろうな、とシミュレーションをして。数か月たって、そのことがどうでもよくなることが増えてきていて。その人にはチャレンジしなくてもいいかと。居心地の悪さはあるけど、もうしばらく様子を見ていけたらなと思っている。
  • まぁいっか、と、時にはそれを解き放つということもあっていい。

前回の振り返りだけでもずっと話していたかったのですが、ここから本日のお題です。

本日のお題:3.精神科医療の用語・言葉がない世界を想像してみてください。

• とてもいい日の自分について描写してください(あなたは何を感じ、何をし、誰といますか?)

• とても気分の悪い日は?

  • 気分のいい日:誰が中心というわけでもなく、その人の価値観を許せる。間違ってる間違ってないとかいうことなく、この人は私のことを好きとか嫌いとかそういうことも考えず。
    気分の悪い日:誰か居心地の悪い人が中心にいて、その人の周りを右往左往している
  • 気分のいい日:気持ちがすっきりして気持ちよくできる。客観性をもちながら、余裕を持って話をする。普段やるべき日常の作業が進む。あまり気分がよいと、躁みたいになっちゃう。
    眠れないと気分が悪い、眠いな、何もはかどらない。将来を悲観しはじめて。俺の人生はもう終わりだとか、そういう気持ちが出てくる。そういうことに気付いて、悲観的にならずに。
  • 何も考えていない。自分が入った空間が、非常に落ち着いている。
    誰かにふりまわされる。モヤモヤする。どよんと落ち込む。殻に閉じこもる。
  • 姿勢がよい。本が読める。文字がすっとはいってくる。一人の時間を楽しむことができる。
    今を生きていない。将来を気にしてしまったり、過去にあったことを悔やんでしまったり。落ち着かなくなって。人の目が気になって。
  • 気分の良い日:公園にいきたくなる。花が咲いてる、犬が走ってる、とかいろんなことに目がいく。それが全部気持ちよくて。それが自分のいい日。
    気分の悪い日:部屋から出たくない。自分の好きな食べ物の美味しい店にわざと行く。美味しいものを食べて、そういうことをすると、気分が悪い日なりによくなる。
  • とてもいい日:生まれ変わったような気持ちになったことがある。
    しんどいときは、トイレに行くのもつらい。片腕を立てることにも一生懸命意識を向ける
  • 気分の悪い時はフレデリック.パールズの「ゲシュタルトの祈り」を心でつぶやくと気持ちが切り替わります
    「Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.
    私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。
    Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen -
    私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。
    und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.
    そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。
    ICH BIN ich und DU BIST du -
    私は私。あなたはあなた。
    und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,
    でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。
    wenn nicht, dann ist auch das gut so.
    たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。」
  • 薬を自分の生活をととのえるために飲んで、評価とかをされない世界を想像していた。
    気分の悪い日であっても安心につながる
  • 新しいことをやりたくて、ウィンドウショッピングとか、街に行動的に出る
    眠れない、だるい、前言ったことの自責のグルグル思考などで固まる。
  • 同じ状態に見えても、そこで何が起きているかは違う
  • 家族とかにはその状態を見せられても、そうじゃない人には見せられなかったり。
  • クライシスの時はどうなりますか、と聞かれても答えにくい
  • 一人でいたいんだけど誰かと話したい。
  • 精神科医療の言葉を使うと「うつ」で終わっちゃう。そこを言語化することが、クライシスに飲み込まれないためにする効果がある気がする。できるだけ精密に、自分の気分の悪さに気づいていくというのが大事
  • その人に問題があるような話の方向性になっていく気がしたのでクライシスインタビューを意識して、医療の言葉を使わずに話すことを心掛けたことがある。そのときには、その人のつらさがどこからくるものだったのかを話してくれたことがあった。
  • 医療につとめていたときに、アウトリーチで自宅に訪問をしていた。とてもいい日の自分、いい自分について思うことのできない人がいた。そう簡単には心境も変わらないし、希望の感覚を感じることができないとかそういう話をできたことがよかった。お互いに行き交うものがあった。
  • 精神科医療の言葉がない世界を想像してみるのはおもしろかった。用語であてはめて、自分のことを分析して、自分の体調と向き合ってるけれど、言葉って自分をしばる。自分の病名をあらためて思うと、病名とか一般的なものに、自分がしばられていくような不自由さがある。自分でもそうなのだから、ほかの人を見るときにそういう色眼鏡をつけてしまう。そういうこわさをいつも自覚しておかないといけないと思った。
  • とてもいい日とあんまりよくない日って、出会ってすぐにそういう話をするのは難しいのかもしれないけれど、関係性ができて、雑談レベルで、あんまりいまいちな日ってどうかなぁってそんな話をできたら。
  • クライシスって混乱して、自分は意識がないととらえている。これを伝えることによって、相手に、自分で判断するように仕向けるというようなことがあると思う。
  • 精神科医療の用語を使わない場合に、対応が医療から離れる。
  • これこれこういう症状があって、とか、「症状」とか「病状」とかの言葉を使ったとたんに、薬を飲んでゆっくりしてくださいね、とかなっちゃう。
  • 精神とかと関係ない話を友達としているときには、「精神」って意識しないと思った。
  • クライシスのときのことではないが、障害者就労のときに、何かができないということは、わかりました。どこができないか、まわりがそのときにどうサポートすればよいかかを教えて欲しいと言われ、「私のトリセツ」というA4の紙を出して、マルチタスクが苦手なので順番を付けてほしいって言ったら、医療関係者じゃないけど優先順位をつけてくれた。今日は眠そうだけど大丈夫?って声をかけてくれた。助かった。

さまざまな声や感じたこと、考えたことが行き交う時間となりました。ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】

8月:8月19日(土)15:00-16:30頃(ZOOM)

9月:9月16日(土)15:00-16:30頃(ZOOM)

    参加費無料、申し込み不要です。
    東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

    ゆっきぃのひとりごと:思い切って言ってみる、というあたりは皆、試行錯誤しているのだと感じました。うまくいかなくても、チャレンジしていきたい時期、と教えてくださる方がいたり。上手く出来ない自分を許しつつ、またできるときにやっていこうと思えた回でした。気分の良い日、悪い日の話も楽しかったですし、今後していきたい会話や使っていきたい言葉がいろいろ出てきてワクワクしました!ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

7/16の勉強会資料内容です。

日時:2023 年7 月16 日(日)10:00-11:30 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り(前回は2023 年6 月24 日土曜日:対面)
ピアが運営するクライシスハウスでは、利用するかもしれないゲストは研修を受けたピアサポートワー
カーと前もってプランを作ります。インタビュー(Inter-view=お互いの視点)は調子の整っていると
きに行います。(乱れから距離を置き、相互の責任、パワーの共有などの交渉から始めることができる)
前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.28~)
クライシス インタビュー
2.誰かがチャレンジしてくれて、新しいことを試せた経験はありますか?関わっていたのは誰でした
か?その人たちは何をしましたか?
• ここにいる人たちからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要
ですか?
• 私たちが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?
3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7 巻 p.28~ )
↓今月考えてみたい例↓ クライシスインタビュー
3.精神科医療の用語・言葉がない世界を想像してみてください。
• とてもいい日の自分について描写してください(あなたは何を感じ、何をし、誰といますか?)
• とても気分の悪い日は?
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
5.今後の予定
8 月ZOOM:8 月19 日(土)15:00-16:30 頃 ZOOM

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。


次回は8月19日(土)15時~

 予告:次回は8月19日(土)15時~ ZOOMで勉強会を行います

2023年6月24日(土)のIPS勉強会(対面)のご報告(続き)

 6月24日の勉強会資料のアップをしていませんでした。

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IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会

日時:2023年6月24日(土)15:00-17:00 場所:東京大学医学部3号館S102

1.はじまりの確認(チェックイン)

①  呼んで欲しい名前            ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り(前回は2023年4月2日)

ピアが運営するクライシスハウスでは、利用するかもしれないゲストは研修を受けたピアサポートワーカーと前もってプランを作ります。インタビュー(Inter-view=お互いの視点)は調子の整っているときに行います。(乱れから距離を置き、相互の責任、パワーの共有などの交渉から始めることができる)

前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.28~)

クライシスインタビュー

1.入院などの代わりに、ここ(たとえばクライシスハウス)を使うとして、それがあなたにとってとてもうまくいったとしたら、あなたの人生はどのように変わると思いますか?

• あなたの人生の中で、このような違いをもたらしたことがあったとしたら、それはどのようなことですか?

• あなたがここにいる間に、それが起きているとしたら、それはどんなところでわかるでしょうか?

3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7巻 p.28~ )

↓今月考えてみたい例↓ クライシスインタビュー

2.誰かがチャレンジしてくれて、新しいことを試せた経験はありますか?関わっていたのは誰でしたか?その人たちは何をしましたか?

• ここにいる人たちからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要ですか?

• 私たちが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?

4.勉強会の感想

今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2023年6月24日(土)のIPS勉強会(対面)のご報告

2023年6月24日(土)15:00-17:00に東京でのIPS勉強会が久しぶりに対面で開催されました。この日は7人の参加で、ゆっくりといろいろなお話をしました。

この日のテーマは、誰かの言葉などから、新しいことを試せた経験についてです。

まずは前回(5月)の振り返りから。前回の「それがあなたにとってとてもうまくいったとしたら」ってあるけど、その上手くいった感覚ってどんな感覚なんだろう、という話をしました。

  • このままでいいんだ、と感じられる
  • 何かに包まれているような
  • 手足が自由に動く感じ
  • 水の中にいたところを水面にあがって、息ができた、みたいな感じ
  • 手足を縛っていたひもとかがバン!とはじけ飛ぶ感じ
  • 苦しい状況の夢で、これは夢だぞ、と気付いた時の感じ

続いて、今日のお題は、「誰かがチャレンジしてくれて(あえて何か言ってくれる、何かしてくれるなどして)、新しいことを試せた経験はありますか?」「誰かからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要ですか?」についてです。

  • 通っていた先の人が、自分に関わってくれて、向きあってくれて、こういうことやってみたら、と言ってくれた。お客様扱いをせずに、自分の成長を信じて一緒に取り組んでくれた。
    • 「でも」とか「だって」とか言わずに「はい」と言ってやってみた。言ったことをやってみる、実践する、ということは大事。
  • 自分は大変なときこそ頑張らねばとどこかで思っていたし、聞かれても「大丈夫です」と言い続けてきた。しかし、つらそうだよ、大変そうだよ、と言ってもらい、自分の中でそれを認めたときに、壁が崩れて「助けて欲しい」と言えた。自分をしばっていたロープがはじけたような感じだった。
    • 3D(でも、だって、だけど)じゃなく、すなおに、自分に正直になった。
  • とても困っていたことがあったが、自分でそれを気にしていると思いたくなかったし、それをどうしたらいいのかもわからなかった。しかし、ある人が、それについて、それは大変だし、試しでいいので、と、自分を困らせているものを目にしなくていいようにする具体的な方法を一緒にやってくれた。
  • 職場で、これまでだったらあきらめていたようなことに取り組んでいる途中。声をかけてもらい、信頼できる人につなげてもらい、背中を押してもらえた
  • これまでは自分が空気が読めなかったり、うまくできないことがあって職場に居づらくなってやめることを繰り返していたが、自分の取扱説明書という考え方に出会った。自分の特徴や、こうして欲しいということを上司に伝えたら、理解してくれた
  • 自分の仕事の相手の人が、こうされると嫌だ、と言ってくれた。自分にわからせてくれたことがあった。

誰かが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?

  • ランチに誘う。面談じゃなくて、純粋に食事を楽しんだり、おいしいね、という気持ちをシェアしたり空気を楽しんで、話を聞く
  • 大変そうってわかってるよ、というのを言ってみる
  • 一緒にやりたいと思ってる、ということを伝える

などの考えや思いがシェアされました。

【次回以降の勉強会予定】

7月:7月16日(日)10:00~11:30頃  ZOOM

8月:8月19日(土)15時~17時 対面(医学部3号館S102)←ZOOMに変更

2023年5月27日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

 2023年5月27日(土)15:00-16:30に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は22人の参加者でした。

この日もクライシスの時に関連する話です。

クライシスのとき

  • たとえば、大きい声が出せたりする環境があるといいな
  • クライシスのことはあまり思い出したくない、その話をすること自体がつらい。そういうつらい話を、事前のインタビューの中でしなければいけない。お互いに安心できる関係性を作るというのが一番大事。聴く側の姿勢も大事ということのほかに、聴く側にはものすごくエネルギーが必要だろう。自分がほかの人のつらい話を聞くだけの力があるだろうか。
  • 自分の動揺とか、そういう気持ちも大事にしたい。その人の痛みを聞くって大事だけれど、そういう動揺も感じていたい。
  • 自分だったら、クライシスのときに、過ごせる場として人にいてほしい。人が話すことができるのは、聞いてくれる人がいるからかな。
  • 自分がクライシスということを考えると、理由を説明するのも難しいし、なんで自分がクライシスになっているかということに対して、共感してもらえるということが難しい気がして。クライシスハウスみたいな場があるとしたら、理由とか関係なく、その場でOKとなれる、そういう場がありがたい。
  • クライシスになると、自分の視点しかなくなる。相手の視点がなくなっちゃう。自分のまわりに誰もいなくなった感じがしてしまった。安心な場所に行きたいと思って。
  • 自然とまじわったことで、すごくリカバリーが起きた。
  • 入院ってあらゆる意味で自由をはく奪される。
  • クライシスの時に、「もてなす」というイタリアの考え方を聞いた。友達をもてなすみたいな。
  • 同じ痛みを抱えた人がいてくれた方が、自分は居心地がよく、話しやすい。
  • 一度入院すると普段の生活に戻るのにすごく労力を要するのでできれば入院せずに過ごしたいのだけれど訪問看護師さんに対してだとつくろった話をしてしまう。自分ではあぶないところにきてると思うのに、どうしてもつくろってしまって、その後でがたがた入院になってしまう。
  • クライシスを迎えたときに、精神医療以外の選択肢があればよかったなと思う。自分がクライシスのとき、ほかのことを考えられなくなりほかの視点がなくなってしまう。精神医療の枠に入ってしまうと、あなたが病気ですよということしかない。クライシスの時に、精神医療までいかずにうまく対応できた人もいると思う。同じような問題に直面した時に対処できた人の話を聞きたい。
  • 命の危険があることもあるだろうけれど、(精神科に)入院すると20年30年ととんでしまう。安心できる場所があるとして、しばったり注射したりするんじゃなくて、どうしたんですかというところからはじめてほしい。落ち着けばどうにかなったのかなという思いがあったが、落ち着く間もなく、あれよあれよという間にいつの間にか入院になってしまっていた。
  • 医療の問題と思うのは、混乱を抑え込んでしまうところがある。混乱の中で学ぶとか、そういうこって大事だとおもうのに、医療って、病院の都合だと思うけれど、なるべく混乱しないで、となってしまう。結局押さえつけるだけだと、続いてしまう。クライシスをおさえつけ、クライシスをおさえつけ、それで何十年たってしまう。
  • 自分がクライシスになったときに鍵になった人は、安心を一緒に考えてくれた。一緒にというのがすごくありがたかった。その人にとっての安心もあっただろうとは思うけれど、お互いにとっての安心を一緒に考えてくれた。
感想

  • 入院などのかわりにクライシスハウスを使うとしたら。自分が入院した時のことをつらつらと考えていた。あのときは入院という選択肢しかなかったけれど、ほかのやり方もあり得るんだなと気付かされた
  • クライシスから学んだこと。クライシスになることが悪いことだってどこかで思ってたんだなということに気付いた。いつでもどこでも可能性はあるし、それを未然に防ぐために、WRAPは必要だなとつくづく感じた。
  • 自分にできることがある、と話したときに、医療にかかる以外にほかのやり方があるなんて考えたこともなかったと言われた。医療者も、精神科医療以外の方法を思いつかないからほかの方法の紹介もできていない。
  • 診断を正確にしないといけない。見落としがあっちゃいけないとそういうモードになってしまうと、患者さんの思いとかが二の次になっちゃうという医療者の傾向があって。
  • 人の声を聴いているようで、自分の声を聴いているような時間だった
  • クライシスのときは、ただそばにいてほしい。そこに安心を感じられるかどうかというのが大きい。安心を感じるというのは、はじめましてではなかなか難しい。今までの関係性があってこそ。
  • 人間のすることってよくわからないことがあって。マニュアルみたいなのができていてもその通りにはいかない。クライシスっていっても、手握ってもらうだけでおさまっちゃうこともあるのかな
  • 精神医療を批判したいわけではないのだけれど、医師のことは否定できない。権威としてあるので。先生の言うことには否定できない。バランスがあまりにも悪い
  • クライシスハウス、医療であってもなくても、そういう場所があると逃げ場があると、自分がしんどくなったときに身を寄せる場所が一個二個あると、崩れても大丈夫だって心持が楽になるのだろうな。

  • 【次回以降の勉強会予定】
  • 6月:6月24日(土)15:00~17:00 対面 医学部3号館S102
  • 7月:7月16日(日)10:00~11:30頃  ZOOM

  • 参加費無料、申し込み不要です。
    東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

    ゆっきぃのひとりごと:クライシスのときにこんな関係があったらいい、こんな風であれたらいい、というようなことがたくさん出されました。とてもあたたかく、心に響く回でした。ご参加くださった皆様、さまざまな形でご参加くださった皆様、ありがとうございました。

    5/27の勉強会資料内容です。

    IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
    日時:2023年5月27日(土)15:00-16:30場所:ZOOM
    1.はじまりの確認(チェックイン)
    ① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
    2.前回までの振り返り(前回は2023年4月2日)
    前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.27~)
    6) 希望のストーリーを話してください。誰もが希望と関係を必要としています。
    インタビュー(面談・対話)を通して考えるべきこと
    • 型にとらわれない考え方を導く手助けをすることを忘れずに。
    • その人が今いるところに敬意を払ってください。信頼を築くことで、どちらもがリスクをとれる(思い切ってやってみることができる)のだということを忘れずに。
    • 必要に応じてメモを取るか、会話を録音し、一緒にそれを振り返るか、一緒に書くようにしてください。
    • 書いたことはすべて、相手(クライシスハウスのゲスト)に見てもらってください。
    • これらは進行形の文書です。変更されるものです。
    • このインタビュー(面談・対話)から、クライシスについてのストーリーを作りかえる作業が始まります。インタビューは、“お互いの視点”を意味することを忘れないでください。
    3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7巻 p.28~ )
    ↓今月考えてみたい例↓ クライシスインタビュー
    入院などの代わりに、ここ(たとえばクライシスハウス)を使うとして、それがあなたにとってとてもうまくいったとしたら、あなたの人生はどのように変わると思いますか?
    • あなたの人生の中ですでに、このような違いをもたらしたことがあったとしたら、それはどのようなことですか?
    • あなたがここにいる間に、それが起きているとしたら、それはどんなところでわかるでしょうか?
    4.勉強会の感想
    今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

    IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。



2023年4月2日(日)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

2023年4月2日(日)10:30-12:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は15人の参加者でした。

この日もクライシスハウスでの話ですが、その前にまずは「自助」という言葉について話題にのぼりました。

  • ピアサポートって、「自助グループ」と言われたりするけれど、相互に助け合う場なのに自助って言われちゃうと自己責任みたいな感じがしちゃう
  • 自助ってなんか、一人で頑張れよみたいな気持ちがしてしまう。互助会とかピアサポートならわかる。
  • そこの居心地が良ければ自分は自助グループっていう名前でもよいかなと思ったりもする

というようなやりとりがあり、言葉から受ける印象も大事だなぁと改めて感じました。

そして今日の話題の、「クライシスでピアサポートを活用する」「希望のストーリーを話す」についてです。

  • クライシスになったときにクライシスハウスをどんなふうに利用するかという話かなと思うのだけれど、その前に、お互いにクライシスってどんな風に体験してるのかなというようなことを話すと、お互いの視点を持ち出す、共有する、そんなことができるかな
  • クライシスの状況って閉じた関係になってしまいがち。どうしたらお互いの経緯とかに対してオープンで、ひらかれた関係を維持することができるんだろう。どちらかというと怒りとか不安が先行してしまってなかなか希望について語ることができない
  • クライシスの時の支援って、本当は、その人を守りに行く、大事な友達を助けに行く、そういうことだと思うのに、たとえば病棟の中とかだと、医療者がその人を押さえに行ってしまうなど、守ってくれる人が来た、というよりも、自分を攻撃する人達が攻め込んできたって感じなのでは
  • クライシスのストーリーを平静なときにゆったりしてるときに話ができると、その人とクライシスとは別ということができそう
  • 「必要に応じて記録を取りましょう」というのにザワザワした。自分の考えでは「クライシス」も「困っている現状」も恥ずかしいことであり無遠慮に触ってほしくない傷口。ストーリーを作り変えることが前提なら、上書き可能な記録にして欲しいと思った
  • 自分はクライシスの話は鬼門。WRAPのクライシスプランもできていないし、クライシスの話をうまくできない。クライシスのストーリーを作り替えるなんてそんなことができるのかな、というような気持ちがある。自分に敬意を払ってくれる、そんな場所があれば、それは可能なのかもしれない。そんな場所があるとしたら、自分の辛い体験にも新たな見方ができるようになるかもしれない。
  • ほかの人のクライシスについて、自分のことも守りつつ、相手のことも守りつつ、相手のつらい体験にも敬意を払いながら、対話をできるのかもしれない、というようなことが衝撃的なパートだなと思った
  • IPSのテキストを全部読んで、一言一句を全てしないといけないと思っていたけれど、これをみたとき、自分のアプローチの仕方で、たとえば希望のストーリーをどんな風にしていきたいと思う?って言葉かけをするだけで変わっていくんだろうなと思った 
  • 医療機関では、危険を予知した時に押すボタンが利用者さんに見える形で置いてあったり、防御すっる楯が置いてあったりして、それを見ると心がザワザワする。それがある限り、信頼関係を構築することはすごく難しい。防犯ブザーを(医療者が)持っている時点で、(医療者が)自分の身を守るというアピールになってしまう
  • 「その人が今いるところに敬意を払う」 犯人捜しをするとかではなくて、今いるあなたをそれなりに楽にできるように頑張りたいんだみたいなことが伝わるように
  • 自分の過去のクライシスを振り返ると、ここに書いてあるようなかかわりをしてほしいなと思った。周りからこの人とはつながれないというようなあきらめられているような雰囲気を当時は感じて、なおさら話せなくなっていた
  • 強い不安の中にいる人で、周囲から早く医療につなげる必要があると言われている状況の人と話をした。今どんな気持ちなのか、どんな不安があるのか、聞かせてほしいと聴いたら、本人なりに一生懸命鼓舞して生きようとしていたり、すごく不安なことがあるって話してくれた。そのとき学んだのは、起きているできごとについて、わかったつもりにならないでおこう。それが最大の敬意なのではないかと思った
  • 隔離拘束された経験を思い出した。医療にかかると、自分で全部をコントロールできるわけではなかった。2時間話を聞いてくれた看護師さんがいて、決めつけずにひたすら話を聞いてくれた。自分に敬意を持ってくれたと感じた。入院は、自分で選べない環境にある日突然放り込まれるということだった。別のクライシスになったときに、今は自分で過ごし方を選べる。誰かの家に泊めてもらうとか、自分の家に友達に来てもらうとか、話をしたりとか、そういう関わりに自分が救われた。クライシスの時にどう過ごしたいかを今は選べる

などなど、たくさんの考えや感想が共有されました。皆さんの語りどれもが、希望のストーリーだなぁ、と思いました。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
5月:5月27日(土)15:00~ ZOOM
参加費無料、申し込み不要です。

6月以降、対面開催をまた復活させたいと考えています。頻度はわかりませんが、対面の回とZOOMの回をそれぞれ設けていきたいと考えています。

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:自助グループの自助から思い起こされることについて、言われてみるとそう受け取れてしまうこともあるな、と納得しました。カタカナ言葉を減らしつつ、ぴったりする言葉を探していくことも大事だなと感じました。また、この日はクライシスについてのさまざまな経験や思いが場に出され、とても心にひびきました。ありがとうございました。

4/2の勉強会資料内容です。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2023年4月2日(日)10:30-12:00 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り(前回は2023年3月4日)
前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.27~)
5) その人のことを受け止め、つながりを作り、その人自身がエキスパートであり、今後も関係を築くことを楽しみにしていることを伝える
関係を築くのはクライシスのときにはかぎらないことを伝える。
私たちは、この関係を可能な限り予防的なことにしたいと思っています。
3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7巻 p.27~ )
↓今月考えてみたい例↓
6) 希望のストーリーを話してください。誰もが希望と関係を必要としています。
インタビュー(面談・対話)を通して考えるべきこと
• 型にとらわれない考え方を導く手助けをすることを忘れずに。
• その人が今いるところに敬意を払ってください。信頼を築くことで、どちらもがリスクをとれる(思い切ってやってみることができる)のだということを忘れずに。
• 必要に応じてメモを取るか、会話を録音し、一緒にそれを振り返るか、一緒に書くようにしてください。
• 書いたことはすべて、相手(クライシスハウスのゲスト)に見てもらってください。
• これらは進行形の文書です。変更されるものです。
• このインタビュー(面談・対話)から、クライシスについてのストーリーを作りかえる作業が始まります。インタビューは、“お互いの視点”を意味することを忘れないでください。
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。