2016年2月14日(日) 勉強会のご報告

2016年2月14日は、朝から雨でコケの緑が濃かったです。
初めての方が2人もおられ、10名での勉強会となりました。

前回の振り返りのあと、神田さんの太極拳で体を整えました。

目を閉じて片足で立ってみて、体の重心を感じたり、
肩から手に呼吸を通すような感じで、呼吸したりしました。
また、横隔膜は知らず知らずのうちに緊張しているらしく、
ミゾオチの辺りを優しく触ったり、ちょっと手を当てて温めるだけでも、
横隔膜の緊張が緩んで、体がほぐれる、という話が興味深かったです。

後半は、テキスト4巻の続きです。
もう終わりの方に近づいてきまして、まとめのような内容でした。

安全・安心について再定義をする、あるいは、リスクの共有についての自己評価(4巻_p.22-24)

この章で扱った話題(安全・安心についての再定義、自傷、自殺傾向、自分自身のボタンが押されるとき、等)は困難を感じるものだったかもしれません。これからも引き続き、このことに困難を感じるでしょう。誰も、長い間、居心地の悪い思いをしていたくはありません。でも、ここが、お互いに今までと違ったやり方でそこにいることを通して、意味のある変化が生じる場所なのです。これが、成長の機会としての危機(クライシス)という言葉が意味を持つところです。

これはまた、ピアサポートの理念の実践に関して、相手の人と自分に注意を向け、確認をし続ける、もっとも重要なときです。恐れは私たちを何に向かわせているでしょうか?この状況は私たちに何をもたらしているでしょうか?自分自身と関係をケアするために、どんなことに注意を払っている必要があるのでしょうか?

確認をするための、自己評価の質問です。

•  “成長の機会としての危機(クライシス)”とは、あなたにとって何を意味しますか?
•  自傷が言葉(表現の手段)であるとはどういうことなのでしょうか?
•  複数の真実があることが何を意味し、やり取りの中でそれをどのように実践していますか?

この章のはじめ(4巻_p.4)の質問に戻りましょう。ピアサポートの中で、あなたが心配するのは、どのような状況でしょうか?


1.上の質問への回答に基づいて、あなたにとって挑戦的なシナリオについて記述してください。これが実際の会話であるかのように、状況と対話を含めてください。学びにつながるように考え、つながりを保つようにピアサポートの技法を使ってください。

2.自分自身と自分の能力について何を学びましたか?

さて、3人組でこれをしてみましょう(二人がロールプレイをし、3番目の人が観察をします)。それぞれの立場から観察したことを書きとめてください。

例:
あなたは松田さんとピアサポートを始めて随分たち、彼女の腕と足に傷跡があることを知っています。もし彼女がその気になれば、そのことが話題になるのを待っています。今日、彼女が会いに来たとき、彼女が手にしている刃物が目に入ります。

それぞれの立場からのノート

1.あなたは、サービスにおいての安全とピアサポートでの安全に、どのような違いがあると思いますか?

2.居心地の悪い状況を切り抜けたときにあなたが使った技法について記述してください。ここで、あなたにとって、何が最も難しかったですか?もっと学ぶ必要があると思ったのは、どのような情報についてですか?


文章を読んで、思ったところを話しました。
同じ文章を読んでも、それが友達だったら、自分が看護師だったら、
福祉のワーカーだったら、まったく知らない人だったら。
「ナイフを持っている」ということから連想することも、
参加した人々の話の中でもいろんな価値観があるなと思いました。

日常では、基準に照らし合わせた話が多く、自分は正解を求めてしまうが、こういった「答えを探さない答え」を話せる場がすき、という話がとても印象に残っています。
本当にそうだなと思いました。

会話でテクニックを使っていると思うと嫌になる、相手にも伝わる、
相手を変えようとしていた、その時にそれに気づけていたら変わったかも、というヒント、そういうことがずっと続いていくような感じ、
一つの事をとっても、自分の中でいろいろな判断が出てくるが、どうやって味わっていけるのか、自分が常にジャッジしていると気づくだけでも違うんじゃないか、
学びにつながるように考え、つながりを保つように・・・というのは難しい、などなど、話は尽きない感じでした。

次回は2016年3月19日(土)15:00~17:00 午後です、お間違いなく!
場所は、東京大学医学部3号館S102です。

7巻までありますので、しばらく月1回ペースで続いていくと思われます。
ふらっと遊びにお越しくださいね。