2013年7月21日勉強会のご報告

7月の勉強会、暑い中でしたが6名集まりました。
じっくり話ができたように思います。

チェックインの後、3分間のマインドフルネスから始まり、
前回と同じく『お互いに責任を持つ(主体的な関係を目指す)ことを実践する』を話題へと進みました。

お互いをケアするのではなく、関係のケアをする。
お互いに責任を持つことは、敬意を示したコミュニケーションとともに、
援助についての考え方を大きく変化させます。
れがピアサポートにおける最も重要な特徴の一つで、
常に実践していることが最も難しいことの一つです。(3巻_p.9~11)

✍互いをケアするのと、関係のケアをすること、どのようなイメージですか?どのような違いを感じますか?
という問いかけや、テキストに載っている例についての話題がありました。

・IPSを知らない人と話をする時に、どのようにしていけばいいか難しい
・ばば~っと話しこられると、逃げられないように感じる
・相手の言うことを絶対に否定してはいけないように感じて言わないことがある

・互いをケアするのは、受け入れなければ見放される感じがする
・IPSをしていると、つながりを切ってはいけないように思うこともある
・してはいけないことは無いのではないか
・離れて時間を置くことで、心が繋ってくることもあると思う出来事があった
などの話が出ました。


また、表面的でなく自分が必要とすることや感じていることを察知するには、ということで、
「お腹で感じる」「自分の声を聴く」とはどういうことだろう?という話題もありました。
腹にたまったもの(例えばストレス)を言葉に出すことで、
気持ちが軽くなることもあるという話が印象的でした。

小グループでは「見て、感じて、あなたが必要なことを伝える練習」をしました。


例:あなたとしてはお互いに学び合う関係だと思っていたAさんが「みんな私のことを見下しているし、きっとあなたもそうだろうし、もう何もかもがいやになった、みんなとも会いたくない」と突然話し始めます。
あなたはAさんと、どんな会話を続けますか?


あなたはAさんに対して反射的に言いたくなるようなことがありますか?
✍Aさんはどんなことを感じているようにあなたには見えますか?あなた自身はこう言われてどう感じますか?(お腹で感じてみる)
✍お互いがどのように世界が見えているかを感じてみて、どちらの真実も尊重されることを大切にしてみたら、どのような会話になりますか?



・自分が非難されているように感じることは、聴くことも難しい
・受け取ったら何か返したくなるし、返さないとほっておくしかないように思う
・逃げ出したくなるような話の時、相手が話さないように自分がしゃべってしまうのは、自分の防御だと思った。
・巻き込まれて不安になりたくないという気持ちも湧いた
・何も話すことが思いつかなかったのは腹を立てていた感情を無視しようとしてたと後で気づいた
・沈黙も不安になるし、少しでも楽になってほしいとも思うのでいろいろ言いたくなる
・重い話をされるのは避けたいと思う
・黙ってじっとされるよりは、言ってくれた方が考えるきっかけにはなる
・ロールプレイの内容で過去を思い出してつらかった
・こう感じるの?など言ってもらえると、自分のお腹に落ちてきやすいように思った
・話をして言ってみることで、自分の感情に気づくと思った
などの感想がありました。

会話がなぜ大切か、ということを改めて考えました。
みんなと会いたくない、なんて言わなくてもいいはずなのに、それをあえて、
なぜ言うのか、ということが話題になりました。

発せられた言葉と会話をするのは簡単で、でも乱暴になりがちで、
発した人の気持ちと会話をするのは難しいけど、
優しい会話になるんだろうなと、そういうことを今後も学んでいけたらいいなと思いました。

【次回勉強会のお知らせ】
日時:2013年8月18日(日)15:00~17:00場所:東京大学医学部3号館 S102
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2013年6月30日(日)の勉強会ご報告

6月は、月末の6月30日(日)に東京での勉強会を行いました。

どこからきたか、心に響いたこと、と聞いて何を思い浮かべましたか?ということからチェックインです。
今回もいろいろなご縁の方がご参加くださり、鹿児島からも参加していただきました!この日は9名で話しあったりロールプレイをしたりしました。

今回も、マインドフルネスをしたのですが、人により、どんなことに気を向けてみるかはそれぞれだということがわかりました。

今日のテーマは、「お互いに責任を持つ(主体的な関係を目指す)ことを実践する」(3巻 p.7-11)です。
ピアサポート関係で意図していることは、お互いに責任を果たすために、お互いのケアをするのではなく、関係に対してお互いに対等の責任を持つことです。

これについて、いろいろなイメージを話し合いました。
  • 自分が取る態度が関係に影響を及ぼす。
  • 関係は固定していない、流動的。
  • お互いが主人公である。
  • 自分と相手の間の話をすること。相手の他の人との関係にまで口を出さない。
  • 例えばここで共有された関係は、このテーブルだとして、そこに自分のものをポンと出して、お互い眺め合う感じ。
  • 相手がなにか出そうとするのを妨げたり、あるいは何かを無理やり出させたりしないこと。
  • 尊重しあう。
などが出てきて、ここでいう、対等な責任ってなんだろう?という話になり、
  • 向い合って、逃げないこと。
  • そのテーブルにつくかどうかを決めるのは自分だけれども、そのテーブルについたら、そこにいるということ。
  • 出されたものをそのまま受け取ること。でも、出されたものを飲み込んだりはしなくていい。
など話はつきませんでした。

後半は、「あなたが見て、感じて、あなたが必要なことを伝える練習」をしました。お互いの関係に焦点をあてて、どちらの真実も尊重されることを大切にする、という練習です。3人組でそれぞれ練習をしました。

ロールプレイや勉強会全体の感想です。
  • 相手を尊重しないといけないと感じた。相手の言っていることを否定するんじゃなくて、受け入れること、認めてあげること。
  • 自分はつい、怒りが出るとそのまま伝えちゃう。関係を切ってしまうか切らないかぎりぎりのところになっちゃう気もする。
  • 本音と建前があるなと思った。
  • 相手に何かいうときに、「ちょっといいかな。」と一言前置きをすることで相手に心の準備をしてもらうことは大事だと感じた。
  • 自分は相手に対して思ったことがあってもつい穏便にすませようとしちゃう。
  • モヤモヤしたままです。
ということで、今回の勉強会も、IPSで大事にしている(?)「モヤモヤ」が発生する勉強会となりました。

【次回勉強会のお知らせ】
日時:2013年7月21日(日)15:00-17:00
場所:東京大学医学部3号館 S102
地図:http://bit.ly/hVR5pV 

皆様にお会いできるのを楽しみにしています。初めての方、もっともっと深めたい方、モヤモヤしたい方、モヤモヤしたくない方、どんな方も大歓迎です。