2015年11月15日(日)勉強会のご報告

2015年11月15日(日)10時-12時に、11月の東京のIPS勉強会がありました。 

この日は13名のご参加があり、お久しぶりの方、はじめての方、おなじみの方が、地域としては山梨、長野、愛知の方もご参加くださいました。

この日も神田さんに太極拳をリードしていただき、五禽戯の鳥と熊と虎(たぶん)を体験しました。 こう言ったり書いたりしてしまうと、 その動きを学んだんだな、とか、五禽戯ってなんだ?とか、
頭が動いてしまう感じがしてしまうかもしれないのですが、
たぶん、私が体験したのは、 身体を感じる、心も身体もゆるめる、など
だったんだろうな、と思います。 

意図的なピアサポート(intentional Peer Support: IPS)でしたいのは、
頭で理解するんじゃなくて、感じること、なんだろうな、と
しみじみと感じるようになった 今日このごろで、
このところの東京勉強会では、その、頭じゃなくて、感じる、ということを
どんなふうにすると体感できるかなーといろいろ体験してみている、
そんな感じなのだと思います。 

後半は、 学習した反応としての自殺傾向(4巻_p.16-17)について、でした。
死にたい思い、死にたいと言われた時の思い、頭をよぎることなどについて
話をしました。
学習した反応としての自殺傾向(4巻_p.16-17)挑戦的な会話について話す時、これはいつも大きな議題になります!間違ったことを言うと、もしかしたらこの人は・・・。私たちは、自殺しないように説得したくなります。私たちは、自殺は感情ではなく、行為だということを忘れています。

説明させてください。こういう展開がよくあります。「死にたい」と人が口にすると、従来のやり方では、ここで自殺傾向の診断が始まります。会話は「計画がありますか」というものに直進します。この時点で、返答は次の二つのどちらかに行くしかありません。はいと答えれば、緊急介入を意味し、いいえと答えれば、安全の契約に進みます。どちらも、この人は何かを感じている、という事実についての話にはなりません。

では、人々は、どのように自殺を感情として話すようになったのでしょう? まあ、私がとてもひがみっぽい時は、その人たちを援助する立場にいるはずの人たちから学んだのだと答えます。それほど、ひがみっぽくない時には、より大きな文脈について考えます。たとえば、その状況に「出口」がない時(家庭内暴力など)、自殺は、その人がコントロール出来る唯一のことで、逆説的に、それが安全・安心の感覚を与えます。ともすると、多くの人にとって、自殺について考えることは依存症になっています。あるいは、少なくても、癖になった反応です。

私たちの多くはまた、「死にたい」と言うことで、「ひどい苦痛を感じている」と言うのでは得られないふうに、人々が耳を傾けてくれることを学んできました。人々と(そして自分自身と)このような関係性の刃の上にいることが、とても強い感情を伝えるやり方のパターンになり、それはある非常に特殊な会話を作り出します。

  • 死にたいという人にあなたはどう言うでしょう? もし誰かがあなたにそのように言ったとしたら、あなたはどう答えるでしょうか?


「自殺」や「死」について話すことを避けてしまう場面もあるとは思いますが
こんなことを言ったらきっとこう言われる、こう反応される、こうされる、というところから
少し離れて話をできる場はありがたいな、と思いました。

【次回勉強会】 
日時:2015年12月20日(日)10:00-12:00
場所:東京大学医学部3号館S102 (いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2015年10月24日(土)勉強会のご報告

2015年10月24日(土)に、定例の勉強会がありました。
今回は7名の参加で、じっくり話すことができた印象です。

前回の振り返りの話から、会話についての話に広がり、
その後30分ほど、部屋の中や外を散歩しながらなど、
思い思いの場所で、沈黙の時間を過ごしました。

後半は、ワークブック4巻「開かれた対話」の続きでした。
内容が長いので、文末にご紹介します。
文章を読み進めながら思ったことなど、
そえぞれの感じ方をじっくり話せる時間でした。
自分を傷つけるのは生き延びる手段ではないか、という問いかけが、
とても印象に残っています。

・自分の親を見ていて、親が子どもを理解しないのはあたりまえのことだと、以前は思っていた
・今の世の中、言葉でわかり合おうとして、から回ることが多い気もする
・ぐわ~っと言えるということは、親密になっていることなんだなと思った
・沈黙の時間に、自分の身体に意識を向けてみたら時間があっという間だった
・仕事を始め、頭を回転させるようになって、なかなか脳を休められない感じがした
・人を傷つけるような書き込みを見た時、関係は無いけど身近な人にあたってしまう
・人の話を聞いて、心から理解したいと思える時ばかりではない
・話を聞きたくない時もあるけど、職業(看護師など)になると、どうなのだろう?と考える
・以前に「今日は耳が日曜日!」と耳を隠す看護師を見たが、気持ちがよかった
・人の話を聞けない時は、たまには聞けないと隠さずに言うのもいいかもと思った

いろいろな話をしました。
こう思ったんだ、ということを、じっくり話せる時間っていいな、と思いました。
どなたでも大歓迎です。ご興味がありましたら、ぜひお越しください。

【次回勉強会】
日時:2015年11月15日(日)10:00-12:00
場所:東京大学医学部3号館S102 (いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

※当日11/15(日)は同じ会場で、14時-16時に「上田孝子さんのお話を聞く会」があります。
詳しくは下記↓をご覧ください。
http://kuronekokuroko.blogspot.jp/2015/10/2015.html


開かれた対話」
○ 自傷 (4巻_p.13~)※裏面参照
人々が自分を傷つける理由はいろいろありますが、ここでは、トラウマの枠組みから話すことにします。トラウマの世界観について少しお話したことを覚えていますか?一つは、トラウマ(特に虐待)が、私たちの人生のすべてにどれほど深く影響しているかということでした。関係、物事の理解の仕方、感情が何を意味するのかにいたるまで、すべてが、“私たちのものの見方(どうしてそう思うようになったのか)”に影響を受けています。私たちの物事の解釈の仕方は、どのように物事を直感し、意味づけ、洞察が形作られるかに影響されているはずです。
暴力が普通のことになっている家族の例に戻ってみましょう。暴力について口にすることが出来ない(そのための言葉を持たないことは言うに及ばず)、そしてそれを引き起こしたのはその人なのだとみんなから言われていたとしたら、その人はどうするでしょうか?
その人の存在すべてが爆発しそうな時限爆弾のように感じられるかもしれず、でも、それは体の中に押し込められているようなものだろうと思います。それを発散させることが、安全を感じるために絶対的に不可欠です。だから、切るのです、あるいは、違った方法で自分を傷つけるのです。そのプレッシャーを少しでも和らげるために。

✍とてつもなく強い感情を大量に抱えているのに、それについて話せる場がない、あるいは、認めることさえも出来ないときについて考えてみてください。どんな感じがするでしょうか?後々、どんなことが起きるでしょうか?

<裏面>
 自傷 (4巻_p.13~16)

自傷についてこのような見方をすると、それが一つの技であると理解出来ます。困るのは、それは私たちが望むような個人的、関係上の結果をそんなにもたらしてくれないことです。だとしたら、ピアサポートでは、これをどのように考えればよいでしょうか?

まず第一に、このように理解したとしたら、自傷が問題であるのか、何があったのかが問題なのかを考えることが出来るでしょう。これらを考えることの一つ一つが、違った会話をもたらします。

ほとんどの人が自傷を問題として扱ってきました。応答は、このようになるでしょう。

•      「自分を傷つけることはやめて、感じていることを話さなければ。」(そんなに悪くないです)
•      「あなたは安全ですか?安全のための契約にサインをしますか?」(悪くなってきました)
•      「この行動をどうしたらやめられますか?」(これは誰が必要としているのでしょうか?)
•      「関心を引くためにしているだけだよね」(最悪です)

何があったのかが問題だと考えると、応答はこのようになるかもしれません。
•     「切ること(その他の自傷)は、あなたにとって何を意味していますか?」
•     「切ることで、何が得られているでしょうか?」
•     「これがあなたにとってどのようなものなのか、言葉で表すとしたら、どう表現しますか?」
•     「切ることが言おうとしているのは何だろう?」

ご覧の通り、とても違った会話になります。では、安全を再定義しリスクを共有することに戻ってみましょう。上に挙げた例の中で、この人は、「どのようにしてそう思うようになったのか」について考え始めます。次の課題は、お互いに助けになること、というか関係の中でお互いに安全・安心を感じることです。

関係の中でお互いに安全・安心を感じるために、あなたは何を言い、あるいは何を尋ねるでしょう?

自傷を解決すべき問題だとしていますか?状況をただコントロールしようとしていませんか?診断と評価に陥っていませんか?

どちらもが責任を引き受けるということを考えると、会話はどうなるでしょうか?
可能性のある方向としては:
「あなたはとても大切なことを言っているのだと思います。私はそれを理解したいと、こころから思っているのだけれど、それ(自傷)は、見ている側の私としては、目にするのがつらいということを伝えておきたいと思います。私たちは、二つの違った視点に立っていると思うのだけれど、私があなたとの会話に関わっていられるように、どんなふうにコミュニケーションすることができるでしょうか?」

ここでの違いは何でしょうか?会話はどのように展開したかもしれないでしょうか?

2015年9月13日(日)勉強会のご報告

2015年9月13日(日)に東京のIPS勉強会が開催されました。
今回は、日曜日ですが、午後3時からのスタートで、はじめてお越しくださった方、遠方(北海道)からの方、とっても若い方(3歳)などなど、バラエティに富んだ皆様16名での勉強会となりました。

チェックインと、前回の振り返りをし、身体を感じるといいますか、今回も太極拳(ハチダンキン=八段錦とのこと。)を、神田さんにガイドしてもらいます。神田さん、いつも感謝です。
腕を大きく動かすと、血液ともまた違った何かが流れる感じがするのですね。身体にはいろんなものが流れているんだろうなぁ、と感じます。(きっと身体だけではなく、あらゆるところをいろんなものが流れているのでしょう)

さてそして、今回は
「開かれた対話」のうち、「現実を交渉する “再確認”」です(4巻p.11-12)。

人と一緒にいて、明らかに波長の違う世界にいると感じる時があるかもしれません。その人たちは、私達には聞こえないことを聞いているのかもしれません。あるいは、私たちには見えないことを見ているかもしれません。あるいは、私達が理解できない何かに脅かされているかもしれないし、混乱しているような感じの話し方をしているかもしれません。それはそれで構いません、私達が、その人のいる世界に居合わせていない、というだけのことです。
中略

しかし、時には、どのようなコミュニケーションも、つながっていないような気がする時があるかもしれません。あなたがその場にい続けて、対話をし続けていたら、それは、その人にとって、先々何らかの意味を持つことは確かです。でも、あなたが見、感じ、必要としていることを言い続けてください。そこに強いつながりがないからといって、相互の責任を投げ出すわけではありません。

注意:あなたが見ていることを伝えるとき、その人が経験していることを、その人のために名づけていないかどうかに、気をつけてください。
(4巻p.11-12)

  • 誰の居心地が悪いのか?
  • 自分の中心にいつづけるためにはどんな風にいられるだろうか?
  • お互いに余裕がない、でもなんとかしなきゃ、って思っちゃう状況
  • 我を忘れてしまうような言葉だったり、タイミング、というようなものもあるのではないか。

というような話をしました。
相手とつながった瞬間など、自分の経験をシェアしてくださる方もいて、同じ言葉を使っていたとしても、○○という言葉が良いとかそういうことではなくて、相手と波長が合ったり、相手のことを意識しているということが伝わるような、そんな関係が大事なのでは、などなど話は尽きませんでしたが、時間がきて勉強会はおひらきとなりました。

今後も皆様と感じたり、お話ししたりできればうれしいです。
どなたも歓迎ですので、ご関心あれば、どうぞいらしてくださいませ。

【次回勉強会】
日時:2015年10月24日(土)15:00-17:00
場所:東京大学医学部3号館S102 (いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2015年8月、ワークショップ3日間のご報告

インテンショナルピアサポート(IPS)とオープンダイアログが出会う場所
2015年8月21日~23日に、3日間ワークショップがありました。
内容を忘れないうちにまとめてみました。

【1日目】
・クロークに荷物(肩書や役割)を預ける瞑想からスタート
・シンギングボールの音を聞きながら瞑想
・4~5人のグループで、どんな感じがしているか話す
・「今回どうして参加しようと思いましたか?」など、全体で話す。
・呼吸に意識を向ける時間、と、太極拳

・IPSのこと、オープンダイアログのこと、企画者の見聞きしたことや想いを話す
・その流れで、全体で話をする
・手の感覚を感じるワーク、と、太極拳

【2日目】
・呼吸に意識をむける
・シンギングボールの音を聴く
・4人組みで対話、一人ずつ一番話したいことを決めて話し、他の人は言葉を発さずに聴いてみる
・マインドフルネス

・石を手にとって持ちながらマインドフルネス、どんな感覚?
・一人の話をみんなで聴く、心が揺さぶられるような話を聴いたときの感じを味わう、その時に何か会話をするとしたら?
・3人組になり、話す人、聴く人、2人を見守る人になり、開かれた会話をしてみる
→役割を交代してどのパートの感じも味わってみる
・マインドフルネス
・太極拳

○17:00~19:00スペシャル企画の勉強会
・資料の文章を読んで、思ったことをみんなで話す
とても辛い状況を経験している時に一緒に過ごしたことや、
それぞれの立場や状況での想いなど、
ポツンポツンと話が広がっていく感じが印象的でした。

【3日目】
・マインドフルネス
・腰痛体操、と、太極拳
・3人での対話を、みんなで聴いてみる
・全体で話、「みんなで揺れてもいいんじゃないか」という言葉が印象的

・10人前後のグループで対話する、
 3日間で心に響いたこと、印象に残っていること、話をしたいことなど
・全体で感想など
・しめの太極拳


今回は会場にゴザをひいて、イグサの香りが漂う3日間でした。
35名と大勢でしたが、ゴザに座ると人が多いという感じはなく、
とてもゆったりした雰囲気だったと思います。

「ただ、それだけのこと」という文字が、いくつか壁に貼ってあって、
ことあるごとに目に飛び込んでくるのですが、
同じ言葉なのに、見るたびに印象が違ってくるのがおもしろかったです。

太極拳や、身体のバランスを動きながら自分で整えるという時間が、頻繁にありました。
腰が痛くなってきた頃に腰痛体操もあって、ありがたかったです。
何を伝えたらよいか?と頭で考えそうになった時、
身体を動かしたり、呼吸に意識を向けたりすると、
頭にこびりついた何かが、スーっと下に降りるような?

頭ががんじがらめになると、自然と身体も固まってしまうんだな、
ということも、実感した3日間でした。

2015年7月26日(日)勉強会のご報告

7月26日(日)10:00~12:00、勉強会がありました。
今回は、16名の参加でした。

前半は、「何に動かされてここに来ましたか?」という話や、
前回の内容などを思い出したり、
外は、とても暑くて、部屋の中でマインドフルネスをして、ゆったり過ごしました。

後半は、ワークブック4巻の続きの話題でした。

「開かれた対話」(11:00~11:40)
希望を基盤にした会話と恐れを基盤にした会話の違い(4巻_p.9)

挑戦的な状況についての別の見方は、恐れを基盤にした会話ではなく、希望を基盤にした会話をするという観点から考えてみることです。どういう意味なのでしょうか?次に例を読んでみてください。

村上さんは電話相談で働き始めて数ヶ月になります。内田さんから電話があると、村上さんはいつもうれしく思います。彼とは共通しているところが多いからです。今夜、内田さんが電話をしてきたとき、いつもと違う感じがしました。内田さんは、自分が信頼できないような感じで、とてもか細い声で話し、自分は危険な気がすると言います。

もし村上さんが恐れを基盤に反応したとしたら、彼は何らかの評価を始めるでしょう。(典型的な診断評価の質問はしなかったとしても)例えば、こう言うかもしれません。

「そのことを主治医に話した?」あるいは、「あなたの安全を守るために、何か私たちに出来ることはありますか?」

これらが恐れを基盤にしたものだということがわかりますか?村上さんは、内田さんにとって「危険な気がする」とはどんなことなのかについて、たくさんの思い込みをしています。彼自身の恐れから、この状況をコントロールしたくなっています。

✍ 開かれた会話、開かれた対話をしてみませんか。


開かれた会話って、どういう会話なんだろう?との話の中で、
「早く食べなさい」と子どもを叱っている母を見た、という話題から、
母になってみたら、自分がしたいと思ったことを、ことごとくくじかれる、
自分が本当に満たされてないことは何か、と考える余裕もなくなっている、
という話が印象的でした。

本当は自分は何を伝えたいのか、
もし、穏やかな海のような心持でお互いに話ができたら、
自分で気づいていなかったようなことも、
会話をしながら気づけたりするのかも?と思いました。

【次回予定】
日時:9月13日(日)15:00-17:00 (←日曜日だけど、午後です!)
場所:東京大学医学部3号館 S102 (いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV
※8月は、3日間ワークショップのため、定例の勉強会はお休みです。

どなたでも手ぶらでご参加いただけますので、気が向けばふらっと遊びに来てください!

2015年6月21日(日) 勉強会のご報告

東京のIPS勉強会、今月は6月21日(日)の10時から開催されました。
今回は初めてご参加の方も含め、15名での勉強会でした。

いつものチェックインに加え、子どもの頃に宝物だったもの、感謝の気持ちを伝えたい人と聞いて思い浮かぶ誰か、などの話しも(したい人は)しました。

子どもの頃に宝物だったものに関して、私は考えるだけでほんわかした気持ちになり、そういえばあれはどこに行っちゃったのかな、とか、ついつい、気持ちが過去に飛んでしまったりもしました。

そして、今回も、やっぱり太極拳をしたい!ということで、またまた急遽、神田さんに太極拳をリードしていただきました!
まず、八ダンキン(?)の動きのうちの一つです。呼吸しながら、おお、これ、太極拳っぽい!というような動きです。

そして、五キンギ(?)、4月には熊のイメージでしたが、今回は虎です。

みな、それぞれ思い思いの場所で動いているけれど、気持ちは静まっていくような、そんな空気を部屋全体に感じました。
神田さん、今回もどうもありがとうございました!!

勉強会後半は、それぞれ好きな場所でマインドフルネスです。
外に行く人、室内で過ごす人、それぞれでした。

今回の勉強会の感想では、
  • 太極拳でポカポカになった。
  • リフレッシュできた。
  • 息を吐くことが難しくなっていた自分に気付いた。
  • 太極拳で、空気がまっさらになっていく、心が整っていく様子を感じた。
  • 呼吸が楽になった。太極拳は自分に軸を戻す助けとなる感じ。
  • 力が抜けるとこんなに感じられる。
などが挙げられていました。

力が抜けて、心がまっさらな場所、それが各地にあったら、生きやすい世界だなーと思いました。

皆さんとまたお会いできるとうれしいです。

【次回の勉強会】
日時:2015年7月26日(日)10:00-12:00
場所:東京大学医学部3号館 S102 (いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2015年5月31日 勉強会のご報告

5月31日(日)10:00~12:00
夏かと勘違いするくらい、いい天気の中、勉強会がありました。

何に動かされてここに来たか、
IPSに触れたことのある人は、自分にとってどういう感じか、
というような話題から始まり、
初めての方や、久しぶりに気晴らしに来たという方などなど、
本日は、13名の人々が集まりました。

前回の振り返りで、太極拳を通じて自分の身体を感じるというのを、
少し話して思い出した後、30分ほど、マインドフルネス&マインドフルネスに歩く、
ということで、各自、外を歩いたり、部屋でマインドフルネスをしたり、
「沈黙」とともに過ごして、自分の心の声に耳を傾ける、ということをしました。

後半は、テキスト、4巻P8「共有されたリスク」の続きでした。

安全・安心を再定義するのに役立つ道具はどのようなものがあるでしょうか?
・・・続く

内容を言葉、頭で考えて理解するのでなく、
テキストの内容を、感じつつ深めていくのは、どうしたらいいんだろう?
という話もでました。

言葉を追いかけて文字を読むことで、頭が働いてしまい、
感覚を感じるというところから遠ざかってしまいそうなので、
本日は、テキストの内容は割愛します。

印象的だった内容を書いてみます。

「あなたのことが心配だ」という時、自分が心配だから「大丈夫?」と聞いてしまうことがある。
誰にとっての安心・安全なのか?
自分が怖いと思っていること、自分が心配していることを、
相手のことが心配と言って、すり替えていないか、
そういうことに自分で気づいていけるには、マインドフルネスが、手がかりになるかもしれない。

もともと人は、身体のエネルギーのようなものを、誰でもいつでも感じているが、
いろんな鎧を身にまとったりして、感じなくなっているだけ。
身に着けるのでなく、外していくことで、感じられるようになるかも?

今日も、あっという間の2時間でした。

次回:2015年6月21日(日)10:00~12:00
場所:東京大学医学部3号館S102

また、お会いできるのを楽しみにしています。

2015年4月25日(土) 勉強会のご報告

本日(4/25)の15時から17時半頃まで、東京のIPS勉強会でした。
今日は12名の方が参加され、IPS~矢が花にかわる~研修会に参加されていて、東京のIPS勉強会は初めてという方もいらっしゃいました。

前回の振り返り(3月は自然の中を歩いて、受け取って、その後話をしました。)の中で、受け取って感じているとき、ふわーっとしているときと、時計やいろいろなものにしばられている日常との違いについての話、身体と心の感覚や太極拳、ヨガの話などが出てきました。

ヨガも太極拳も、呼吸、緊張と弛緩、エネルギー、自分の身体を感じる、流れる、ゆだねる、というのがありそうです。

そこで今日は、太極拳を通じて自分の身体を感じることなどをしてみたい!ということで、急遽、太極拳を教えてもらいながら皆でやってみました。
なんという動きなのか、言葉は忘れてしまったのですが、呼吸をしながら腕を動かしたり、熊のイメージの動き(なんと表現すればいいか?)などをし、それから自分の気を感じ、丹田におさめました。
この太極拳をする前と後では、自分の呼吸の楽さ、深さが全然違い、呼吸が自然と深くなっている自分を感じました。

また、このワークをした後の人の手は、とても温かく、手をかざされるだけで、温泉に入っているような、気持ちの良さがありました。自分の手も、ビリビリしたり、温かかったり、いろいろな感覚がありました。

その後で、自分の身体のバランスの感覚、お互いに自分のバランスを大切にしながら会話をする感覚について短時間ですが話をしました。

今日、ワークをした後に、皆で気を感じたり、手で感じたりしたとき、誰かをどうこうしよう、とか、相手から何かをもらおうとか、そんな気持ちは一切なく、ただ、そこにいて自分の感覚を味わいながらゆったりと楽しんでいました。
お互いに自分のバランスを大切にしながら会話する、というのは、そんな会話、そんな関係なのかな、と感じました。

今日の感想の中でもありましたが、日常生活で、スピード感が自分のペースではないような時にも、今日感じたような、やわらかい感覚、ふんわりした感覚に戻ってこられたなら、自分の生活も、まわりとの関係も、変わってくるかもしれないな、と感じました。

カンダさん、太極拳を教えてくださってありがとうございました。とても心地の良い、ゆったりとした時間を心身で感じることができました。

【次回の勉強会】
日時:5月31日(日)10:00-12:00 (午前です!)
場所:東京大学医学部3号館 S102(いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2015年3月22日(日) 勉強会のご報告

3月22日(日)10:00~12:00、今日は11名参加の勉強会でした。

前回の振り返りをした後は、ちょっと長めのマインドフルネスということで、
1時間ほど、おのおの、何かじっくり味わって帰ってくるのはどうか?ということで、ゆったり過ごしました。
今日は天気もよく、大学の敷地内の木々やら池も気持ちがよかったです。

また、みんなで集まって、少し話をしました。
味わってきたことを、言葉にして解釈をしてしまうのはもったいない気もして、でも、何か言いたい気持ちもあるということで、今感じていることやら伝えたいことを、少し話をしました。

その後、ワークブックの内容についても、話をしました。

4.共有されたリスク(11:30~11:45)(4巻_p.6続き)
·            (関係が安全と感じるために助けになるものについての前回からの続き)しかし、最も重要なのは、パワーについて一緒に考えることです。
·           パワーを失うこと、それを乱用すること、あるいはパワーのバランスをとることは、私たちにとってどういう経験なのか話し合います。
·           私たちが感じ、見、必要とすることを自分のものにするために、お互いがもがいている最中に、パワーの不均衡について何度も何度も語る必要があるかもしれません。
·           これらは、両者がリスクをとり、成長することを可能にする会話なのです。助けについて根本的に異なる考え方に導く会話です。
✍人として扱われていない、主体を奪われた感じがするとき、パワーはどのように動いているでしょう?
✍あなたの身の安全を誰かが常に気をつけているように感じたら、その関係で何が起きているのでしょうか?
どちらもが責任を引き受けるという感覚はどのようなものでしょうか?


今日の内容をお伝えするのは、とても難しいので、印象に残っているお話を一つ紹介させていただきます。
傷つけられるという感情も、訓練されたものではないか、プライドなども本来の自分ではないかもしれない、その部分を問いかけ直すことは、傷つけることではなく、パワーの不均衡について何度も語るということと繋がるのではないか?
持っている感情も、もともとでなく、外から決められたこと、かもしれない。

今日は、ワークブックの話をしたのは、ものの15分ほどでしたが、ぎゅっと濃縮していた気がします。
頭がぎゅっと詰まった感じで話すのと、1時間ゆったり時間をとって、おのおの自分の感じる何かが湧いた時に話題にするのとでは、何かが違うのかもしれないな~と思いました。

次回:2015年4月25日(土)15:00~17:00
場所:東京大学医学部3号館S102  http://bit.ly/hVR5pV

次回は、午後の予定ですので、みなさま、お間違いなく!
参加してみたいと思われた方は、どなたでもお気軽に遊びにきてくださいませ。

2015年2月14日(土) 勉強会のご報告

2月14日(土)にIPS東京勉強会がありました。
今回は先月の倍、10名の参加がありました。

呼ばれたい名前、何に動かされてここに来たか?
前回の振り返り(思い込みについて、平等について)、そして、マインドフルネスを行いました。
  • 自分が今、この場所にいればいい。
  • 過去でもなく未来でもなく、今にいること。
  • この感覚を自在に呼び戻すことができるようになるといい。
  • 地に足がついている感覚。
  • 食事をおいしく味わうこと。
  • 会話がなくても会話がなりたっている。
  • エネルギーを交わすこと。
などなど話題が尽きず、ここで休憩です。

休憩後は、 前半のマインドフルネスで出てきた話題から、「相手を感じてみる」という演習をしてみることにしました。

2人組になって、相手を感じます(あるいは2人でマインドフルネスをします)。
  • 目から入る情報の多さに気付いた。目をあけると感じていた存在がうすくなった
  • 目を閉じると感じられない
  • ペアの人のあたたかさを感じた
  • 自分を消すことに集中してしまった
  • 相手によって感じるもの違う
  • 一人でするマインドフルネスとの違い
  • 愛や愛しさを感じた
など、いろいろな感想がありました。

たぶん、IPSで目指している対話は、この、互いを感じ合う、一緒にいながらマインドフルな状態で 会話をする、そんな感じなのかなぁ、と思いました。

互いを感じ合う演習の後で、パワーが存在している関係の話も少ししました。
今回行ったこの演習と、パワー について、どちらも関係している感覚があります。

また、言葉に引っ張られない、言葉は態度と裏腹なことがある、という意見を受けて、でも、言葉は大事、言葉で救われるものがある、本当のことを語っている人の言葉を聞いている時の感覚についての発言もあり、言葉も奥が深い。。。です。

身体で感じていることを言葉でも発することができる、そんな関係になれるといいなと思いました。

 【次回の勉強会】
日時:3月22日(日)10:00-12:00 (午前です!)
場所:東京大学医学部3号館 S102(いつもの部屋)
地図:http://bit.ly/hVR5pV

2015年1月24日(土)勉強会のご報告

1月24日、今年初の勉強会がありました。
日付を間違えた?というほどの静けさの中、初めての方が2名参加してくださり、
総勢5名で、ゆっくりじっくり話をしました。

前半は、何に動かされてここに来たか?、前回の振り返り、マインドフルネス、
後半は、ワークブックの4巻、共有されたリスクの続きでした。

共有されたリスク:身の安全について再定義する(16:00~16:45)(4巻_p.5続き)
·

 私は人生における安全・安心の意味を再定義しなければなりませんでした。それは、単に、自分を傷つけないと同意することだけを意味していたのではありません。
· 本当の安全は、文化に即した敬意を示され、お互いに責任を引き受け、信頼できる関係があってこそ感じられるものです。それは、私たちがお互いに判断・審判(judgment)を下さず、思い込みを持ちこまない関係の中で生じるものです。
· 誰かが私を信頼し、信じてくれたとき(彼らは居心地の悪さを感じていたとしても)です。そうして初めて、私は、私の世界観に革命的な転換をもたらすようなリスクをとることが出来るのです。
· このようにして、私たちは安全について再定義し始め、ピアサポートにおけるリスクの共有について話しあいます。それを導くのは、前向きな対応であり、反応ではありません。たとえば、最初の会話の中で、私たちの双方にとって、安心できる関係であるためには何が助けになるかについて話しあいます。
· 私たちは、(声に出して)自分の“最低限のライン”がどこにあるのかを認め、その臨界に近づいたときにどうするか、どうすべきかについて、お互いに探索します。それぞれが、信頼できず、つながりが切れたように感じるとき、どのように反応しそうかを話しあいます。そうして、遭遇するかもしれない困難な状況において、どちらもが責任を引き受ける道を開き始めます。・・・後半に続く


✍上記の文章を読んで、どう思いましたか?
✍あなたが安全・安心を感じるのはどのようなときですか?
✍あなたが安全・安心を感じられないときにはどのように反応しそうですか?
✍安心できる関係であるためには何が助けになりそうでしょうか?


お互いに責任を引き受け、信頼できる関係、とはどういうことだろう?
安心安全、「死にたい」と話している人に、大丈夫?と声をかけたり、死なない約束をするのとは、どう違うのだろう?
思い込みを持ち込まない関係ってどんなだろう?

文章にまとめるのは、とても難しいのですが、
それぞれ思うところを、じっくり話しあえる空間だったように思います。
ご参加された方の感想、また、このブログをご覧いただいた感想、大歓迎です。

次回:2015年2月14日(土)15:00~17:00
場所:東京大学医学部3号館S102:いつもの場所

なお、その次は、3月22日(日)10:00~12:00を予定しています。
ご都合が合いましたら、ぜひご参加ください^^。