2016年3月19日、土曜日だったので15:00~17:00でした。
だんだん温かくなってきました。
初参加の方や、静岡や長野など遠方から、顔なじみの方々と、
いつもより賑やかな、14名での勉強会となりました。
この勉強会にきたきっかけ、何に動かされてここにきたか、という話から始まって、前半は、前回の振り返りの話から、人との距離、家族との距離のことなど話題が広がりました。
後半は、恒例になった神田さんの太極拳で、自分の体を感じる、というのをして、終わりの30分くらいで、今日の本題に入りました。
前回で4巻が終わり、今日からテキストの5巻です。
今回は、文章を「絵のように見てみる」(若松英輔さん「読むと書くの冒険」より)というのをしました。
事前に、
『お持ちいただいた文章、または、テキスト(内容はお配りします)を読んで、絵のように見てみるということを試してみたいと思っています。
IPSに来ようと思うきっかけになった案内文や本などが手元にありましたら、お持ちいただけますか。
それか、なんでも好きな本を1冊でもかまいません。
テキストをお持ちの方は、5巻をお持ちくださいませ。』
と、メールで案内しました。
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お持ちになった文章、もしくは、お配りした文章(テキスト5巻_p.5-5~5-7)を読んでみて、印象に残ったところ、気に入ったところ、よくわからないけどとても気になると思うようなところ、また、記憶にずっと残っている文章などなんでも、あまり長すぎない程度に何でもいいので書き出してください。
・それはどんな印象ですか?
・書き出した文章に「タイトル」をつけてみてください。長くても漢字3文字以内で。
・それを見て、どんな色が思い浮かびますか?
・どんなにおいがしますか?
お配りしたテキストの文章(テキスト5巻_
p.5-5~5-7)は以下です。
この章の学習目標: 衝突 と 世界観 のかかわりを理解する 衝突を切り抜けるための技術を学ぶ
どうしたら、“相手”の立場を支持し、それにチャレンジしな がら、自分の立場を支持し、それにチャレンジ出来るように なるだろう?(Littlejohn & Domenici, 2001, p.15 )
上の質問は、ピアサポートで考えるべき、多分、最も重要な 考え方です。(これは、常にどの分野においても、適用されてしかるべきことなのですが)
世界観と対話 世界観のこと、そして私たちのものの見方(どのようにしてそう思うようになったのか)に基づいて語られるストーリーに戻ってみましょう。私たちの発言にはすべて、私たち自身の経験に基づいた意味があります。さらに、他の人は違う世界観の中にいて、自分には白黒がはっきりしていると思うことでさえ、ときに、違ったふうに理解されていることを忘れがちです。
Littlejohn&Domenici(2001)はこう述べています。 「違いが問題となるときに衝突が生じます。 違いはいつでもそこにあるのですが、 いつも問題になるとは限りません。違いが邪魔になるときに、その結果として衝突が起きるのです ( p.22 ) 」
いろいろな種類の違いがあります。たとえば、政治の理解の仕方、宗教についての考え方、また助けの求め方にしても、人ぞれぞれ違う見方をしています。さらに、あなたが見ているものは、どこに立っているかによって違うものになります(たとえば、部屋の向こうから椅子を見るのと、座っている ときの椅子は、違ったものです)。そうすると、ただひとつの「真実」は存在しないのではないかと気付き始めるでしょう。私たちが見・知り・経験するすべてが、私たちの世界観に基づいているのです。このように考えると私たちの学びと 成長の可能性は確実に広がります。
ピアサポートにとって、これは何を意味するでしょうか?衝突は避けられません。それは起きるものです。実際のところ、誰も衝突を好みはしませんが、何を大切にしているかに基づいて、それぞれのやり方で対処しています。ただ、世界観のことを忘れていると、それはとてもやっかいな問題になります。 人は誰かの行為によって傷つけられたとき、不公平感、裏切 られたという思い、被害者意識、不当に扱われた感覚などを増強するために、衝突の話を部分的に作り変える傾向があります。 ( Winslade, J., & Monk, G., 2000, P6. )
1.遊びのつもりで、 上 の引用を読んで、あなたが怒りを感じた人について誰かに話したときのことを思い出してください。その出来事をどのように語りましたか?
2.あなたは、その話をすることによって、何が起きることを望んでいました か?
不当な扱いをされたと感じるとき、衝突はさらに挑戦的にな ります。あなたは自分の見方を主張するだけでなく、強い感情をもってそれを表現するかもしれません。誰も、傷つけられた、つながりを切られた、恥をかかされたと感じたくはありません。
✍これは大切な問いかけになります。あなたが最も厄介に感じるのは どんな感情ですか?そのような感情が起きたとき、あなたはどのようにコミュニケーションしがちですか?
IPSのテキスト(全7巻)は、すごく魅力的なことが書いてあるけど、一人で読んでいると眠くなってしまうのでみんなで読もう、ということで始まった、月1回のこの勉強会も、気がつけば5年くらい経ちました。
この集まりって、なんなんだろうと思う時があります。
静かな時間を味わいたくてここに来た、という方が多くて、
人に会うのに、静かな時間、っていうのが、不思議な感じもあり、
私も、腰を据えて落ち着いて話せる、この雰囲気が、
やっぱり居心地がいいような気もしています。
思ったことを言ってみることができるのに、静かな時間って…一体なんなんだろう。
最後は印象に残ったことなど話をして、2時間があっという間でした。
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次回:2016年4月17日(日)10:00~12:00
場所:東京大学医学部3号館S102
午前ですので、お間違いなく!
どなたでも、お気軽に遊びにお越しくださいませ。
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