2021年11月13日(土)のZOOMでのIPS勉強会のご報告

 11月13日(土)13:30-15:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は18人での勉強会でした。

この日も、引き続きクライシスにおけるピアサポートで、クライシスハウスについてのやりとりをしました。

②クライシスハウス(ピアのいる場)は、治療をするところではない、利用する人は「病人」とはみなされず何かを学ぼうとしている大人の人とみなされることについて

  • 病人なので、お医者さん、なおしてください、しか以前は考えていなかった。自分自体がよくなろうとか治そうとかそういうこととかそういう認識がなかった。がんばらなくていいと言われたので、がんばらなくていいならそれでお願いします、って感じだったと思いだした。
  • 自分自身も高めるための努力をある程度する。
  • 薬の力も必要だというときもあるけれど、自分だってよくなるために能動的に動くということが大切なんだなと感じた。
  • ピアサポートとかクライシスハウスみたいなところでも、主体性を知らない人、自分自身が良くなろうという考えのない人もいると思うから、そういう心の部分も大切なんですよということを伝えるのも大事。
  • IPSやWRAPに出会って、学ぶということを学んだ。学生時代勉強がだいっきらいだったけれど、これについては紹介してくれた人に感謝している。
  • 病気としての側面も持っているから薬ものんでいる。学ぶことも大切だけれど、病気と認めた上でサポートしていく場であって欲しい。
  • 患者さん、と言われて、治してもらいに行くという感覚があって。自分から病人になっちゃってる。受け身。主体的じゃない。IPSやWRAPを学ぶと、責任とか主体性を重視する。主体的ではないままで仲間と集おうとすると、傷のなめ合いになっちゃう。どうしたら主体的になれるかを学び会う場と思ってピアサポートをする素地を作らないといけないんだろうなと思った。
  • 患者さんとかではなくて、社会的に課題を持った人、症状を持った人。人と課題を分けて、その課題についてどう対処するかピアで考えようという姿勢でやってきた。
  • 精神疾患を持っていない人より精神疾患を持っている人は下にいるんじゃないかという感覚の人がいるのではないかという気がしてしまうことがある。単に病気の経験を持っている大人の人ということなのに、一人前の大人としてみてもらえないような気持ちになるときがあるので、何かを学ぼうとしている大人の人とみなされる のがうれしいと思った。
  • ありのままでいい筈なのに、「こうあって欲しい」を押しつけられることがあります。当事者グループも、支え合いが出来ていたのに、支援者・ボランティアが、口を出して来ました… どのような立場でも、お互いに、学び合える場があると、いいと思います!
  • 人生におしつぶされたことは、あなたの責任ではないけれど、そこで立ち上がり、また前を向いて歩き出すことは、あなたの責任であるんですよ。という言葉を思い出した。
  • 学ぼうとしている姿勢って外から見えるものではないし、学ぼうとしている姿勢のように見えても、そうじゃないこともある。クライシスハウスにいるだけで思いやりとか、適度な日光とか適度な水とかを浴びて、学んで成長していっていることもありえるから、周りが見て学んでないとか主体的じゃないということではないと思う。
  • クライシスハウスを使うときにこの言葉を伝えられたら自分はしんどいかもと思っていたけれど、クライシスハウスを運営する側、迎え入れる側が、この言葉を大切にして、来る人を温かく迎えてくれる場所だったら、使いたい。働くとしたら、そういう存在としてありたいなと、そんな言葉が浮かんできました。
  • 当事者は黙ってなよと言われるとしゅんとなったり、自分から病人になりさがったりしてしまっていたことがあった。自分自身に無意識でもちょっと下という感覚があったのかも。対等な相互関係から自分から逃げている自分がいた。そんな気持ちがあったことに気付けてよかった。
  • 学ぶ、高めようとする、より豊かにになろうとすることを忘れないようにしていこうと思った。

今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

  • 勉強会のものごとの進んでいきかた、誰かがお話しされて、自分の心が動いた方が、自分の感じたことを出していって、ひびいた方が自分のひびいたことを出していく、そういうのがつながっていくあり方を久しぶりに味わえて、それがとてもうれしかった。
  • 会議とかに入っていくと、自分の思いをぼんと出して、言いっぱなしになったり、時に対立になったりするのを見てきたので、そうではない、すてきな流れの中に自分がいれて久しぶりにいいところにきたなと感じています。
  • 自分は以前は、主体性とか自分がない人だった。主体性を重んじるのはアメリカナイズドされていて嫌だって感じていた。しかし今では、主体性を大事にして、自分らしく生きていくことが大事というのが、よりよく生きていくために必要なことなんだと今は思っているけれども、そう思わなければいけないわけでもない。
  • 医療の中にピアサポートが入っていくことを考えると、主体性をはぐくんでいくことは大事なんだけど、医師が、患者に主体性はいらないよと思う人もいるだろうなと。他人が言って変わるわけでもない。医療の中にピアサポートを入れていくのは難しいんだろうなと思う。
  • 学ぶ大人という表現があったが、学ばなくてもいい、という視点は必要。その場にいるだけで自然と身につくこともあると思う。ただ、子ども扱いされない、ちゃんと人として扱われるというのが最低限そなわっている場であるといいのかなと思う。
  • 精神科は、人として患者さんが扱われる場ではなかったというところに問題がはじまっているんだなと思った。
  • クライシスハウスって何をもらえるところなの?やすらぎ、心の安定とか?ウェルネスも、そこで手に入るのかなと。ウェルネスとリカバリーのことをここのところ考えているのだけれど、英語だから、日本語に訳すのにどう訳せばいいのか、迷うけれど、「らしさ」「自分らしさ」に向かって。本来の自分らしさに戻っていく、取り戻す道のりなのかな。病院、入院ではなくて、クライシスハウスというのが一つの手段なのかなと感じた。
  • クライシスってまっさらな自分がむき出しになるところだなと思う。自分の場合は、人が見ているところでは、すごい笑顔でがんばって、自分の場に帰ってから寝込んで動けなくなる。明るい自分を捨てるわけにもいかないし、でもこれだともたないし。
  • 病院の先生も障害福祉サービスの専門家にも担えない場がある。ピアの場じゃないとフラットに考えられないなと思った。これで解決してはいないので、そういう場にできるだけ触れていきたい。
  • 「敬意を持って接して欲しい」と感じた経験があるからこそ、今の自分の「人との関わり方」があるのだな、と感じています。
  • 考える必要、変わる必要があるのは医療の側だけじゃなくて、患者自身にも自分で工夫できることがあるんじゃないかと思う。この病気の他に、睡眠時無呼吸症候群と言われて、検索したら、横向き寝がいいとネットに書いてあったので横向き枕を買って使っていた。一泊入院で精密検査を受けたところ、横向きで寝てるから症状は起きていないから、治療はいらない、しばらく大丈夫といわれた。そういう患者側でできる工夫の部分も必要なのでは。
  • 個人のとりくみで、自宅開放しているのもクライシスハウスの1種かなと思いました。個人で自宅開放している人たちの情報には関心があるのですが、なにぶん非公開のことが多い。
  • ピアサポーターというのは傘を差し掛けてくれる人じゃなくて、一緒に雨に濡れてくれる人だと思う。ピアサポートで入院期間が短くなるとか 退院に結びつけないといけないんじゃないかと思ってしまって、退院退院ってならなくても、その人が楽になったら、そんな存在になれたらいいなと思う。
  • 精神疾患の場合は、本人がきついだけじゃなくて、根性無しとか、なまけものとか思われたり正しく理解されない部分もある。そういうところで打ち砕かれた自尊心を取り戻すには、そういうことをわかっている人がいてくれることが、自分を取り戻す助けになるのかなと思った。専門職もわかってるけれど、対応がなれちゃってる、本当に自分事としてせまりくる恐怖とかを実感としてリアルに感じるって難しい。

この日も終了後にいろいろお話しができました。みなさま本当にありがとうございました。
次回は12月18日(土)13:30-15:00 ZOOM です。焼き大会を今年もできず残念。。。
 
東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

そもそも、今、「治療」と言われていることって実際には何をしてるのかな、、、とあらためて考えさせられてしまいました。治療という名のもとで、誰かを「自分には助けが必要」「自分はなおされなければならない」と思わせてしまっている状況があるように感じますが、どんな人もそのままで完全で完璧であって、とても大切な存在であるということを思い出せるように接するというような場に、ピアサポートも医療もなっていくといいなと思いました。


今日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会

日時:2021年11月13日(土)13:30-15:00 場所:zoom

1.はじまりの確認(チェックイン)

2.前回までの振り返り クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)

クライシスハウスを利用するかもしれないゲストは、クライシスの前に、ピアサポートワーカーと前もって、どんな風に使いたいかを話し合います。よくある精神科医療のように、かなり具合が悪いとき(クライシス)に面談が行われるのではなく、クライシスハウスの利用のための話し合いは、調子の整っているときに行います。これを事前にしておく理由は、調子が乱れた状態から距離を置いている今の時点でどう感じているかがわかるからです。この視点から始めると、クライシスハウスを使うときに、ピアサポートのあり方を保つ助けとなること(たとえば、相互の責任についてや、パワーを共有すること)を話しておくことが出来ます。このインタビューのやりとりで、クライシスハウスを利用するときに経験するような(ピアサポートの)関係を体験してもらい、緊急時の他のサービスとは違った雰囲気を感じてもらいます。

クライシスハウスを利用するかもしれない人(ゲスト)とどのように使いたいかを話し合う このクライシスハウスは精神科医療とは違っています。ここでは、クライシスは、関係の中で成長し、古いパターンを変える機会だという見方をしています。ですから“治療”はしないし、あなたのケアをすることもしません。その代わり、私たちは誠実さ、思いやり、お互いが責任を持つ関係を提供したいと思っています。 ・・・

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.17~利用するかもしれないゲストとプランを作る) 

インタビューの最初から、避けたいことではなく、望んでいることを明確にしてください。問題にばかり目が行き、問題がなくなりさえすれば、それが肯定的な将来だと思っている人が多いようです。この問題にばかり目が行くことが、私たちを問題に縛りつけ、本当に望むことを見えなくさせているのです。たとえば、もし、「精神科病院への入院でなく、このクライシスハウス(あるいはピアサポートの何か)を使って、それがとてもうまくいったとしたら、あなたの人生はどのように変わるだろうと思いますか」と聞いたとして、彼らが「薬が増えないことだろうか」と言うとします。「薬が増えなかったとしたら、何をしただろうと思いますか?それがあなたの人生をどのように変えますか?」と聞きます。

試してみたいこと:小グループまたは大部屋で①または②を 

①2人組、3人組でお互いに話を聴く(聞いた話は他者には言わない) 「気分のすぐれないときのパターンから抜け出すために、何があなたにとっての助けになりそうでしょうか。」

②クライシスハウス(ピアのいる場)は、治療をするところではない、利用する人は「病人」とはみなされず何かを学ぼうとしている大人の人とみなされることについて

4.勉強会の感想 今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

【今後の予定】ZOOM 12/18(土)13:30- 

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2021年10月10日(日)のZOOMでのIPS勉強会のご報告

 10月10日(日)13:30-15:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は世界メンタルヘルスデーでもあったのですね。(昭和うまれの私にとっては10月10日は体育の日、なイメージでした。)この日は21人での勉強会でした。

この日のテーマも、引き続き、クライシスでのピアサポートです。先月に引き続き、シェリーミードさん達のなさっていたクライシスハウスと、クライシスハウスを利用するかもしれない人とあらかじめ話しておくことについての話題です。

この日は、「気分がすぐれないとき、あなたがどのようなパターンに陥りそうか、そして、それらのパターンから抜け出すために何が助けになるか、どのような関係がお互いに成長し、責任を引き受けるためのサポートになりそうかを考えてみましょう。」のあたりを、実際に2-3人で話してみたい人は小さいグループに別れ、大人数でお話ししたい方や聴いているだけを選ぶ方は大部屋に残る形で分かれました。

クライシスについて、ピアサポートでよく使われる「対等」について等の話がありました。

  • 前回のクライシスハウスの勉強会の後であったことから思ったこと。問題行動があったときに入院みたいに受け取られちゃったりすることもあるけれど、癒やしの時間や息抜きとして活用してもらえるようにと思って入院をすすめる医療者もいる。入院が傷を深めるものではなくて、また新たに生活していこうと思えるような、癒やしがあるといいと思う。
  • 病院って、できれば入院したくないところと思われがちだけれど、レスパイトができる、あたたかく受け入れてもらえる、安心して入院できる、そんなところを作っていきたいなと思った。
  • クライシスハウスに対して、ソフトウェアとしてのクライシスに対応する技術やマインドと、ハードウェアとしてのハウス、場所であり、クライシスに対応する人や技術がある場所に行けば確保されるというのは利用者にとってうれしい。
  • 人と人とで関わる、過度な杖を差し出さない。お互いに学び合えるという姿勢を大切にしている。
  • 時に、支援の関係の中で、当事者を自分の子どものように扱われてしまったり(気分が高まっていたら話しかけておさえようとしたり)、対等に見えないことがある。
  • 自分の経験が誰かの力になれたらという思いもありながら、ピアとしての関わりはなかなかできない。
  • 地域のピアサポートの研修会に出席したけれど、その後特にピアサポートをする機会を得られなかった。
  • 一つの言葉で何か傷付けてしまうのではというおそれがある。自分自身が人と対応するのがこわいというのもある。
  • 対等性って幻想なのではという思いがある。殴ったら殴り返せる、言ったら言い返せるとかそういう中でのことでは。
  • 普通に友人としてやりとりしているつもりでも、IPSっぽく接しないで、とケンカになったり、看護しないで、と言われたりして、何も言えないと思うことある。
  • ピアサポートも、どんな支援も万能ではない、ピアサポートならできるはずみたいに思われるのもしんどい話。
  • 自分が傷つくのが怖いというのも、自分も怖いんだけど言ってみるね、みたいに言ってみたり、お互いにいつもドキドキしながら、言ったり泣いたりしながらいろいろ積み重ねてきた。目の前の何かだけではなく、長い時間をかけてのものもあるように思う。
  • 病院内だと、医療に則ったアドバイスや対処方法に限定されるのかな?パターナリズムとかあるのかな?病院外だと医療的な見識に縛られないフリーな応対、対等なつきあいができるのかな?
  • 対等でありたいと思って、人と接したりしていて、そこがうまくいっていなかったと気づき始めて、調子を崩しかけている。相手はそんな気はないのだろうけれど、自分ははねつけられたと感じるやりとり。ピアであることの意味を考えてしまったり、無力感がすごくある。けれどもそこを投げ捨てたくない。ピアの力を最後は信じる自分でいたい。
  • 対等ってあり得るのだろうか?体験でマウントされたと言われ体験を語ることが怖くなっている自分がいる。
  • 「ビレッジから学ぶリカバリーへの道」 M.レーガン 著前田 ケイ 監訳,金剛出版、2005人として尊重され、希望を取り戻し、社会に生活し、自分の目標に向かって挑戦しながら、かけがえのない人生を歩むことについて話せる場が重要ではないかと、影響を受けた。
このあたりからゆるやかに勉強会の感想となっていきます。
  • 対等って軽々しく使えない言葉だと思った。
  • 調子が悪くなったときに自分にとって役に立つのは、友人との雑談。1時間でも30分でも、その時間があるだけで、後々楽になる。開放される時間があるだけで、役に立つ感覚がある。
  • 対等、難しい。ピアの場を運営していても、来る人は運営側に気を遣ってくれてしまう。
  • その場に一人でいるんじゃない、みんなもいる。
  • 関係ってその瞬間その瞬間で変わる。5分後には違う関係になったり。
  • 相手と対等であるか否かは自分が決めることじゃないんだと気付かされた。
  • 対等でありたいという思いが大切なんだなと感じた。
  • 「対等」ができていたと思った場で、その後対等性の挫折感も体験したり。表面的には対等性って作れるけれど、本当に対等になっているかは。長く続けていくには何らかの仕組みは必要なのかなと思う。
  • ピアだと紹介したり使えたりする資源が限られていることもあって、専門家の人達に高度の専門性を求めていくということをしていたり。ピアサポートの人はどうやってそこに影響していけるのか。ピアが専門家になって、そっち側から働き掛けるしかないのかなと無力感を感じたり。
  • 対等って、何らかの関わりの後に感じ得ることができるものだとしたら、もしかしたら振り返ってみたときに、手元に残る感覚なのかも。
  • 色々な人がいて対等じゃなくても面白い空間だなと付き合っていく。何かできるわけでもないけど自分ができることをたんたんと長い目でただ居る。
  • どうしたってパワーのある関係性ってあって。それをなかったことにしたりはできなくて。かといって、どうしたってパワーってあるよねと終わらせることもできなくて。
  • 対等でありたいと思う一方で、対等でと思っているときには対等じゃないのかなとも。こだわっているときは全然離れられていない。
  • 「私たちは、誠実で、心を開き、この関係の中であなたと対等であるという前提のもとに行動することを約束します。私たちは、全身全霊であなたのそばにいるために全力を尽くし、いつでも、あなたからのフィードバックに心を開いています。」全身全霊で全力を尽くしてくださる方々は得難い存在と感じた。
  • 全身全霊ってなかなか出せない。たじろいでしまう。
    • 元のシェリーさんの文はWe will do our best to really be there with you in heart and soul.
    • Weなんですね。支える側は一人じゃない。チーム。

話し足りませんが、このあたりでお開きとなりました。みなさま、この日もありがとうございました。
次回:11月13日(土)13:30-15:00 ZOOM 
東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

-私(ゆっきぃ)のひとりごとです-
対等であることを目指すというのは、パワーが同じ状態を目指そうとしているわけではなくて、相手も自分も、自身の声を出してよい、出してみようと思えるような関係性を目指すってことなのかもなーと思い至りました。そして、そんな関係性には、パワーの違いだったり、見えている世界など、いろいろなことも影響を及ぼすし、その日の自分の体調も影響するし。なので、どんなに知った仲であっても、毎瞬間、新たな関係性が展開されていくのだろうなとも思いました。

今日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2021年10月10日(日)13:30-15:00 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン) 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)
クライシスハウスを利用するかもしれないゲストは、クライシスの前に、ピアサポートワーカーと前もってプランを作ります。従来の治療のように、すでにかなり気分が悪いときに、クライシス面談が行われるのと対照的です。クライシスハウスの利用のための話し合いは、調子の整っているときに行います。これをクライシスハウスの利用に先立ってしておく理由は、私たちが今現在どう感じているかがわかり、調子が乱れた状態から、ある程度、距離を置けるからです。この視点から始めると、クライシスハウスを使うときに、ピアサポートのあり方を保つ助けとなること(たとえば、相互の責任についてや、パワーを共有すること)を話しておくことが出来ます。このインタビューは、クライシスハウスを利用するときに経験するような関係のモデルを示すことから始め、他のクライシス対応とは違った雰囲気を感じてもらいます。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.17~利用するかもしれないゲストとプランを作る)
このクライシスハウスは他の形のクライシス対応とは違っています。ここでは、クライシスは、関係の中で成長し、古いパターンを変える機会だという見方をしています。ですから“治療”はしないし、あなたのケアをすることもしません。その代わり、私たちは誠実さ、思いやり、お互いが責任を持つ関係を提供したいと思っています。
このインタビューを通して、このクライシスハウスが、他のクライシスのためのプログラムとどう違うかをあなたに理解してもらえたらと思っています。気分がすぐれないとき、あなたがどのようなパターンに陥りそうか、そして、それらのパターンから抜け出すために何が助けになるか、どのような関係がお互いに成長し、責任を引き受けるためのサポートになりそうかを考えてみましょう。そして、もしあなたがクライシスハウスを利用するときには、この文書を取り出して、あなたがここに滞在している間、私たちは何をしたらよいのかを見つけるために使います。けれども、これはいつでも変更できるし、あなたのために私たちが目標を設定するということではありません。物事が行き詰ったときに、この文書を使うというだけのことです。私たちの双方にとってです。私たちは、誠実で、心を開き、この関係の中であなたと対等であるという前提のもとに行動することを約束します。私たちは、全身全霊であなたのそばにいるために全力を尽くし、いつでも、あなたからのフィードバックに心を開いています。
①気分のすぐれないときのパターンから抜け出すために、何があなたにとっての助けになりそうでしょうか。

4.勉強会の感想  今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
【今後の予定】ZOOM 11/13(土)13:30-

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2021年9月11日(土)のZOOMでのIPS勉強会のご報告

9月11日(土)13:30-15:00にIPS東京勉強会がZOOMで開催されました。土曜日の午後、この日は20名での勉強会でした。

この日のテーマは、クライシスでピアサポートを活用する、です。
米国でシェリーミードさんが関わられていたピアサポートによるクライシスハウスの見学をしたときに知ったことなどをご紹介させていただきました。
その後、自由にクライシスやクライシスハウスの話などをしました。
  • 調子の整っているときに話し合いをしておくことが大事なこと。たぶん、クライシスって1000人いたら1000通り。調子の悪い度合いにもよるし、いろんなことがあるから、先に話し合いを持っておく。
  • 食事やお皿を洗うこと、できることをさせて欲しい。
  • クライシスハウスの話を聞いて、ユーザーファーストを感じた。
  • 医療でなくてもできることがあるのではないかと思った。
  • マギーズという、がんの当事者が集まる場所がある。がんセンターなどの近くにあって、がんという病気のことなどでショックを受けたまま家に帰るのではなく、お庭などがきれいで、心を落ち着かせてから帰ったりできるという考え方があると聞いた。
  • 酔っ払ったときに自分のことわかってるよ、って言っている時と、周りの人が外見から見て違う感じの時とか、そんなことを考えた。
  • ビューティフルマインドの映画。幻覚の世界だけれど、本人にとっては、覆しようのない事実が起きているときがクライシスなのかな。
  • シェリーさんの本にあった、「死にたい」というと措置入院がこれまでされてきたけれど、口にするのと実際に行動に移すまでとはかなりの差があって、話を聞いたら楽になれる人がいる。本人は絶望を感じているのだけれど、話を聞いただけでできることがあるかもしれない。そこでお互いに助け合えることがあるのではないか。
  • クライシスの定義がWRAPとは違うのかな。クライシスの中に学びがある。WRAPだと、クライシスを抜けた後に新しい自分に会えたというような表現もなされる。
  • 昔、人生に絶望した日。親が黙って夜道を一緒に歩いてくれたことを思い出した。また別のときに起きたクライシスの時も、責めたり正そうとしたりせずにそばにいてくれた人の存在が一番ありがたかった。
  • 精神病院に体験入院してみたらどうだろうって言ったら不謹慎だと言われた。でも、本来の精神病院ってクライシスハウスを担っているのではないか。
  • 自分の近くにクライシスハウスがあったら登録したいと思った。自分でもそういうところを作りたいと思った。
  • 家を借りてとかだとお金もかかるけれど、今の時代なら、ネットでもできることがありそう。たとえば並んで歩くことはできなくても、ネットでつながりながら散歩したり、つながりながら一緒にご飯食べながら話を聞くとかできそう。
クライシスの話題のまま感想などの時間に入りました。
  • 電話相談は向こうの人の表情が一切わからない、誰だかわからない。でも、たかが電話、20分だけなんだけれど、その時間、一緒にいるだけでクライシスに寄り添っているのかもしれない。
  • 入院してなくてもいいな、って人も確かにいるし、入院しないと命の維持ができなさそうな人もいる中で、どこまでクライシスハウスで対応できるのか、線引きは難しいと思いつつ、治療モードじゃなくても、話聞いてもらえるだけでいい、寄り添ってもらえるだけでいいという場もあるといいな。
  • 元気なときにプランを作っておくというのは、WRAPの考え方とも似ているが、たぶんWRAPよりもクライシスの考え方の幅が広い。WRAPの場合、クライシスって言ってしまうと自分ではコントロールできないというイメージがあって。でも、引き金の時にクライシスハウスを利用すると、自分の力で戻ってくることができそうな気持ちになった。
  • 精神保健サービスの中にいると、「治療」や「回復」を中心にしたやりとりが多くなってしまう。その中でだれかに関わるときに、そういった話題ばかりにならないようにしたい。
  • IPSの勉強会は長く続いていて、クライシスハウス、IPSの勉強会と重なるところがあるなと思った。
  • しんどい時に、自分がホッとできるまでゆっくり過ごせる場所があるのはいい。しんどい時に身を寄せられる居場所があると思えるだけでも普段の日常を安心して過ごすことが出来る気がする。
  • クライシスハウス、聞いたことがあっただけで、ほぼはじめて話を聞いた。居場所を作って、それを維持していくって難しいことだと思うけれど、あればきっと、私自身も、他の人にも助けになることがあるんだろうなと興味がわいてきた。利用する人との信頼関係を最初から築いていくことが大事なんだなと思った。
  • 家族と弱火であたたまる。差し出がましいことを少なめにして。低温調理器。
  • クライシスハウスにとても興味あり。病院よりオーダーメイドな過ごし方ができる気がした。「病気が良くなる」より「病気と共に生きる」ことを重視している、ピアの力を大きく活かせる場。作れたらいいな。
  • クライシスハウスってメンタル面でのシェルターみたいな感じかな。立て直す場、安全な場。
  • 事前にお互いのルールを話し合って、与えられるルールは極限まで少なくする。
  • 何気ないことをまかされることで、自分に生きている意味を与えてくれている。
  • すごく調子が悪いけれど、ごく当たり前の日常をできるところ。病人として扱われるのではなくて、普通の人として。
  • 社会的処方っていう本がある。
みなさま、この日も本当にありがとうございました。

次回:10月10日(日)13:30-15:00
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-私(ゆっきぃ)のひとりごとです-
クライシスハウスの話を皆さんとしていて、本当は、精神科医療とかケアが提供しようとしているのは、苦しい思いをした人が、しんどい時に癒やされるためのクライシスハウスのような場だったはずなのに、どうして身体拘束をすることになってしまったり、行きたくない場と思われるようなものになってしまっているのだろう、、、と考えてしまいました。それと同時に、医療者が本当は患者さんにこんな場を提供したいというものを考えたり思い出したりすることができるといいなと思いました。そして、もちろん、これって医療者が、とかじゃなくて、人としてどんな世界の一員でありたいかを考えてみるってことなのだなと思いました。

今日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2021年9月11日(土)13:30-15:00 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前  ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)
 私たちのものの見方(どうしてそう思うようになったのか)を見出し、新しい見方・行動の仕方を試す
 助けが両方向であるように、お互いに責任を持つ関係を作る
 望ましくないこと(たとえば、鎮静)を避けるのではなく、私たちが望むことにむかって進む
①困難なときにあなたが取る反応について考えてください。その反応は、あなたにとってどのような役目を果たしてきましたか?
②将来はどのように対応したいですか?
3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)
クライシスの時に、これまでの治療とは違う方法(クライシスハウス=クライシスの時に過ごしたりできる場所)について考えます。
このクライシスハウスを利用するかもしれないゲストは、クライシスの前に、ピアサポートワーカーと前もってプランを作ります。従来の治療のように、すでにかなり気分が悪いときに、クライシス面談が行われるのと対照的です。クライシスハウスの利用のための話し合いは、調子の整っているときに行います。これをクライシスハウスの利用に先立ってしておく理由は、私たちが今現在どう感じているかがわかり、調子が乱れた状態から、ある程度、距離を置けるからです。この視点から始めると、クライシスハウスを使うときに、ピアサポートのあり方を保つ助けとなること(たとえば、相互の責任についてや、パワーを共有すること)を話しておくことが出来ます。このインタビューは、クライシスハウスを利用するときに経験するような関係のモデルを示すことから始め、他のクライシス対応とは違った雰囲気を感じてもらいます。
この話し合いで、これまでとは全く違った種類の関係であり、どちらに期待されていることも今までとは違うことを示すようにします。例えば、こんな風に説明するかも知れません。
このクライシスハウスは他の形のクライシス対応とは違っています。ここでは、クライシスは、関係の中で成長し、古いパターンを変える機会だという見方をしています。ですから“治療”はしないし、あなたのケアをすることもしません。その代わり、私たちは誠実さ、思いやり、お互いが責任を持つ関係を提供したいと思っています。
・・・
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
【今後の予定】ZOOM 10/10(日)13:30-15:00

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

次回勉強会は10月10日(日)13:30-です

次回の勉強会日程のご連絡です。

次回:10月10日(日)13:30-15:00 です。

2021年8月17日(火)のZOOMでのIPS勉強会のご報告

8月17日(火)19:30-21:00にIPS東京勉強会がZOOMで開催されました。今回は、3月以来の夜の会です。さまざまな地域からのご参加をありがとうございました。この日は17名での勉強会でした。

まずは前回の振り返りで「居心地の悪さと共にいること 学びにひらかれるために」について出たご意見の一部をご紹介します。

  • 自分の安心だけを求めるのではなく、新しいことをこころみる、自分の安心を乗り越えたチャレンジというのがあるのでは。
  • 以前の自分がはまっていた罠は、離脱症状を恐れるということ。中毒的なところから抜けようと思ったら離脱症状が起きる、でもそれを乗り越えることもタイミングによっては必要。つらいことを我慢して乗り切るという精神論との区別が難しいんだけど、「我慢しちゃダメ」と「自分を守ってしまう」と「乗り切って乗り越えていきたい」の区別。乗り越えるための健全なハードルなのか、自分を傷付ける苦しみなのかを丁寧に感じられるようになりたい。
  • 学ぶということは、以前の自分と変わるということであり、変わるというのは居心地の悪いことでもある。

そして、前回(7月)からの引き続きの今日のお題「クライシスでピアサポートを活用する」
①困難なときにあなたが取る反応について考えてください。その反応は、あなたにとってどのような役目を果たしてきましたか?
②将来はどのように対応したいですか?
について自由に話しました。

  • 望ましくないことを避けるのではなく、望むことにむかって進むことがポイントだと思うけど、自分が望むことをいつもわかっているとは限らない。自分は何を望むんだろうってわからないと、親の言ったことを望んじゃうとか、世間一般の言うことを望んじゃうとか、注意が必要。
  • WRAPの印象から、クライシスの状態というとコントロール不能で自分の主体性をほかのひとにゆだねると感じちゃう。どうしたいか言える状態というのは、クライシスのちょっと前か、ポストクライシスじゃないとどうにかできないという感覚がある。なので、自分が望ましい状態に行く、というのはクライシスにならないようにする、クライシスになりそうなきっかけを先に気付くとか、そういうことが必要になるのかな。
  • ピアサポート。誰かと、人間関係を取っておいて、周りの人に気付いてもらうというのもあり。今後、まわりの人に気付いてもらえるような人間関係を作っておくということが、今後自分のしたいこと。
  • 家族も仲間になり得るんだと思った。親の気持ちがわかってきた。家族会とメールのやりとりをしたり。今は意図して、親に話しかけるようにしてる。
  • コントロール不能なときのことを経験することで、学んだ。自分の信じる人達の声を聞けていなかった。わかってもらって、対応してもらうのが大事。
  • 「自分のことを冷静に伝える。」自分が爆発してしまいそうだ、って冷静に伝えるのって難しいけれど、怒りをぶつけられる立場の視点になったら、脅威。怒ってるっていう情報しか入ってこない。だとすると自分のわかってもらいたい部分は全く相手にはわかってもらえてない。怒ることは大切だし、ダメじゃない。でも怒っちゃうと自分が本来求めたいことが相手に届かなくて、これでは意味がないと気付いた。大声を出したいくらい怒ってるんだよ、ということを冷静に伝えるのは難しいとは思うのだけれど。
  • ①黙り込む。”緘黙状態”。からだは"硬直状態”。この態度は、鎧として自分を守る手立て。②言語化したい。「わたしは混乱してます」のような子供のようなボキャブラリーでもいいので、説明したい。メモでもいい。
  • ①最初にカッとなって怒りが湧いてすぐに相手に反論したくなる。自分がバカにされたような気になるから。ずっとそういう反応をしてきた。今思えば、そうすることで自分を守っていた。②これからは反論ではなく、気持ちを丁寧に言葉にして、相手とやりとりをしたい。
  • 気持ちを言語化したい、対話をしたい
  • 花屋さんに行ったり、声かけたり。支援者とか精神の領域とかじゃない人と話すのはいい。そういうところから対話の糸口をみつける。
今日の感想です。
  • 安住の地から出るのは怖い。安住の地の壁から外に出ようとすると意識が飛んでしまう。身体反応レベルで無意識に。
  • 乗り越えるべき困難と、世間的な常識に支配されて我慢していることを区別をつけるようにしている最中。
  • 怒っている人、落ち込んでいる人、泣いてる人に、どんな風にできるだろう。自分だったらどうして欲しいだろう。あなたのその状況に気付いている、という空気を出しながら、ただ黙って頷いたり。へたな言葉は何も言えない。
  • 井戸端会議は、なんだか居心地が良さそう。内容がわからなくても、何を言っても話を引き取ってもらえるような、そんな場なのだろうか。
  • クライシスが医療の分野でいうと入院しないといけないような危機的状況だと考えると、今の精神科医療で「クライシスでピアサポートを活用する」というのは難しかったり、支援者が優位な支援になってしまうこともあるかもなと思った。
  • 怒ってる相手に限らないけれど「今どんなことが浮かんでますか?」と聞くことがあります。
  • 自分の感情に敏感になり、自分の感情を大切にすることができると、相手の気持ちも想像することができるかも。
このほかに、当事者としての経験を持ちながら福祉など支援の資格を取ることについてや、怒りについて、ピアサポートという言葉は使っていないけれど仲間との関わりの良さなどなどいろいろな話がありました。みなさま、ありがとうございました!

次回:9月11日(土)13:30-15:00
東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

-私(ゆっきぃ)のひとりごとです-
自分がありたい方向へ向かうために乗り越える困難と、世間的な常識にとらわれて越えねばならぬと思い込んでいる困難の区別についてのお話がありました。それがつけられて、自分で選んでいけるといいなぁと思いました。自分の進みたい方向ではないところから飛び出てくるもので自分を追い込んでることが私は多いなぁと感じました。自分の中心に戻って自分の感情を感じること、大事なんだなぁと思います。

今日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2021年8月17日(火)19:30-21:00 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前  ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り   クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)
3.居心地の悪さと共にいること 学びにひらかれるために
4.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)
クライシスが“治療”の経験になってしまうことがあります。私たちの多くにとって、クライシスは、困難な経験に対する、パターン化された反応になっています。しかし、精神保健システムでは、それは私たちに降りかかる何かだと教えられてきました。もしその信念を持ち続けているとすると、私たちに出来る最善のことは、できるだけ体裁よくそれを通り抜けることです。そのような困難なときを“通り抜け”続けているとしたら、私たちはどうやって、その経験を全く新たに考え直すことが出来るでしょうか?ピアサポートではどのような問題であれ、私たちには、3つの基本的な課題があることをお互いに思い出すようにすることが大切です。 
  • 私たちのものの見方(どうしてそう思うようになったのか)を見出し、新しい見方・行動の仕方を試すこと 
  • 助けが両方向であるように、お互いに責任を持つ関係を作ること 
  • 望ましくないこと(たとえば、鎮静)を避けるのではなく、私たちが望むことにむかって進むこと 
①困難なときにあなたが取る反応について考えてください。その反応は、あなたにとってどのような役目を果たしてきましたか? 
5.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
【今後の予定】ZOOM 9/11(土)13:30-15:00

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

次回勉強会は9月11日(土)13:30-です

 前回(8/17)のご報告がまだできていないのですが、まずは次回の勉強会日程ご連絡のみさせていただきます。

次回:9月11日(土)13:30-15:00 です。

2021年7月4日(日)のZOOMでのIPS勉強会のご報告

 7月4日(日)10:30-12:00にIPS東京勉強会がZOOMで開催されました。 今日もさまざまな地域からのご参加をありがとうございました!今日は21名での勉強会でした。

まずは前回の、居心地の悪さと共にいることについてからです。

  • 自分は居心地の悪さを自分で作り出してると思ってきたけれど、前回の勉強会で、相手によって作られる居心地の悪さもあると気付いた。また、居心地の悪さを自分で作り出すって考えがあるんだと気付いたと前回の感想で言っている人がいて、これこそが共有するということだと思った。
  • 居心地の悪さと共にいるというのは、自分とはちょっと違う考えも受け入れることじゃないかと言われた。
  • 居心地が悪いのは自分の感じ方に問題があるのかと思ってしまっていたことがあって、明らかに不当な扱いを受けていたのに、自分に問題があると思ってしまった。自分だけの判断だと精神状態によっては判断できないことがあるので、他の人の話を聞いて、過剰反応をしているなとかの感覚を取り戻すことを大切にしている。
  • いつも居心地の悪い経験をしている。
  • 居心地の悪さと共にいることについてIPSで言っているがこれは、不当な扱いや環境を我慢しろと言っているのではなくて、それについて話をする居心地の悪さにチャレンジしようというようなことだと思う。
  • 言い方。自分がどういう感情があるからこういう風に思うというのを整理して話すと怒りをぶちまけるみたいにはならない。丁寧に話す。
  • これまでさまざまな居心地の悪い環境や環境の中をくぐってきた、より良いところを探してきた。

というような話があがりました。

今日は第七巻の「クライシスでピアサポートを活用する」です。まずはみなさんにとっての「クライシス」のイメージを聞きました。

  • 日常が中断されちゃう状況
  • 困難な経験に対する、パターン化された反応。トラウマ反応。フラッシュバックとか過覚醒とか。
  • クライシスは、専門職があつかうものみたいな感じでプライベートの関係の人が入り込めない感じになっている。さわってしまったら、熱いフライパンみたいなのにさわっちゃうみたいな感じで、友達とかも、そっとしておくしかないな、みたいな。でも本当はもっとできることがあるような気がする。
  • 自分で自分のことがコントロールできなくなる感じ
  • コントロール不能な危機的状態のようなイメージ
  • がーんとなって、頭が真っ白にあるような事態とか状況とか。

といったイメージや思いが出てきました。

ここから、そんなときにどうなるか?そしてそれは自分にとってどのような役目をはたしてきただろう?ということを話し合いました。今日は、ZOOMの少人数の部屋で話したい人と、大きい部屋とで分かれて話しました。

  • 眠れなくなって、おなかがいたくなって、動けなくなる。おなかもこわす。そうすると、動けないし行動できなくなって、ドクターストップじゃないけど結果的に休息を取ることになる。
  • 怒りがわいてくる、怒鳴り散らすが第一段階。これは、相手を近づけないために、自分のことを守るために、相手に牙をむく。自分にとって、怒ることは必要なこと。その次の段階で身体が動けなくなる。
  • 考え込んでしまって、ODをした。(考え込んでしまうことから離れたり)楽になりたかった。
  • 権利擁護をしてもスルーされて、再度権利擁護をして、その繰り返しのパターンでストレスが限界に達してクライシスになる。
  • 大声を出して怒りで暴れてしまう。それは、周りの人達への「助けて」というメッセージだと感じる。
  • 大声で暴れるなどのクライシスを出すと、まわりの人達が寄ってきて、「大丈夫だよ」と言ってくれる。
  • 困難なときにはうつがひどくなる。自分でひきこもるという対処を取れるとよいがそれができなくて入院を勧めてもらって入院した。入院したことで困難から少しの期間離れられてその間は楽になった。
  • 困難なとき、怒りになる。自分にとっての良き理解者を探しているのになんでわかってくれないんだという怒りの反応。
  • 過食。特に健康に悪いものをいっぱい取り込むことでストレスを発散。それに耐えられなくなると薬を足す。
  • うつの時にはデイケアに行ったりして「弱ってる自慢」をする。
  • 今思うと、自分の怒りとかを、症状ととられずに冷静に伝えるということを自分が若いときにできていたらと思う。
  • リストカットをしていたときがあった。怒りをぶちまけた自分に対する自罰行為。怒ることで相手を傷つけちゃった、という思いとか。でもしゃべる力もないし、動けないし。自分に困難があるということをわかってもらいたい。でも一から細かいことを説明する元気もない。そんなときに傷があるとまわりが気付いてくれる。
  • さらに進むと、なんにも感じなくなる、全てが止まる。心が動かなくなって無になる。魂が抜ける感覚。自分を守るために、そうやって生きていくしかなかった。
まだまだ話をしたいところでしたが、今日も時間切れでした。続きは来月以降にまた。
全体の感想です。

  • この場が好き。ここで皆が心の内から出た言葉をとつとつと話してくれているのが、心に触れたような感覚がする。
  • 個別でお話しすることができて、いろんな気づきがあった。昔のクライシスの気づきがあった。
  • 怒りが出てしまうというところに心がいった。そういうときどうしたらいいのか考えながら。
  • IPSのクライシスのいろんな考えを身につけたい。
  • IPS的な人とは考えが深まるけれど、誰かを傷付けることでスカッとする人というのもいる。そんな人とわかり合えない自分はクズだ、みたいになっちゃっていたけれど、自分なりに自分を守ることを適切にやっていきたい。
  • 先月、相手がただ立っているだけでも傷ついてしまうことがあると言ってた方がいて、相手が何をしたとかでなくても、傷ついてしまうことがあるのは自分だけじゃないことに安心感を感じた。この場は安心していられると今日も感じた。
  • あっというまだった。もっともっと知りたいと思っている。
  • IPSの勉強会、自分が今困っていることに、シンクロするような内容だと思った。
  • WRAPのクライシスプランもなかなか作れていなくて。自分のクライシスと自分が向き合うことに不慣れ。そういうヒントを自分も考えていけたら。
  • 他の人がそういう状況にあったときにお互いに良い方向にいけるようになれたら最高。
みなさま、今回も心からのやりとりをさせていただきありがとうございました。

次回:8月17日(火)19:30-21:00 ←平日夜です。

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-私(ゆっきぃ)のひとりごとです-
今日も心ゆさぶられる言葉がたくさんありました。ありがとうございました。クライシスは、苦しい状況に陥っている中で自分を守るための仕組みなんだよなぁとあらためて感じました。そして、怒りもクライシスも、その奥底にあるものを感じたり言えたりできたらまたもう少し違うものがうまれることもあるのかなぁと思ったり。また、休んでいるのに休めていないとの言葉も印象的でした。どうしたら休める、ゆるめられるようになるのか知りたいです。

今日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2021年7月4日(日)10:30-12:00 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前  ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り   電話でのピアサポート(7巻 p.9~15)・居心地の悪さ
3.居心地の悪さと共にいること 学びにひらかれるために
4.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.16~)
クライシスが“治療”の経験になってしまうことがあります。私たちの多くにとって、クライシスは、困難な経験に対する、パターン化された反応になっています。しかし、精神保健システムでは、それは私たちに降りかかる何かだと教えられてきました。もしその信念を持ち続けているとすると、私たちに出来る最善のことは、できるだけ体裁よくそれを通り抜けることです。そのような困難なときを“通り抜け”続けているとしたら、私たちはどうやって、その経験を全く新たに考え直すことが出来るでしょうか?ピアサポートではどのような問題であれ、私たちには、3つの基本的な課題があることをお互いに思い出すようにすることが大切です。 
  • 私たちのものの見方(どうしてそう思うようになったのか)を見出し、新しい見方・行動の仕方を試すこと 
  • 助けが両方向であるように、お互いに責任を持つ関係を作ること 
  • 望ましくないこと(たとえば、鎮静)を避けるのではなく、私たちが望むことにむかって進むこと 
①困難なときにあなたが取る反応について考えてください。その反応は、あなたにとってどのような役目を果たしてきましたか? 
5.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
【今後の予定】ZOOM 8/17(火)19:30-21:00

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

なお、今後もしばらくはZOOMを用いての勉強会の開催となりそうですが、対面での勉強会も、また再開したいと思っています。とはいえ、せっかく全国からZOOM勉強会にご参加いただけているので、対面が復活しても、ZOOMでの勉強会も何らかの形で継続したいとも話しています。