2026年4月19日(日)IPS勉強会 対面 ご報告

4月19日(日)10時~12時に、対面のIPS勉強会がありました。この日は13名での勉強会でした。

毎回、「はじまりの確認」「IPSが目指していること、この勉強会でしたいこと」を試行錯誤していますが、今回は、はじまりの確認は、全員で話し、自分にとってのIPSや日頃の中で感じていることなども全員で話しました。

  • IPSを学んで、自分の思ったことを話していい、主体的になった経験
  • 自分は親の言うことを聞くようにと言われて育ってきたが、IPSやさまざまなものを学んでいろいろなことに触れ、違う価値観にも出会った。しかし親からはIPSを今すぐやめるようにと言われたり
  • IPSは自分と近い人との間ではさらに難しいと聞いたことがあったけれど、たしかに、近い人であればあるほど、わかってくれるだろうという気持ちが強いので、わかってもらえるんじゃないかと思ってわかってもらえない!となってしまったり
  • ここの思いは譲れない、というようなときは相手の話は聞けない
  • わかってもらいたいという気持ちが自分は強いんだな。その根本にはなんでわかってくれないのか?という思いがあったりして、それがトリガーとなったり
  • 私のことをわかってほしい、という気持ちはある
  • どうせ誰もわかってもらえない、と思うと寂しい
  • とりあえず聞いてくれるというのでも良い時も
  • リカバリーストーリーを話すように言われることあるが、見世物というか、搾取されているような気持になることがある。自分の経験を差し出すって大変なこと
  • 自分は自分のことをいろいろ聞かれるのでSNSで発信するようにした。いいことだけ書くようにしたり
  • 強制収容所の職員から強制収容されている人に向かって「私たち対等だよね」と言われたとしてもそれは違う!と思う
  • リカバリーストーリー、自分の未来を決めちゃうような気持になることもあって。語りたい人と話したい
  • 支援の実習生などから、なんだかちょっとな対応をされてモヤモヤとしても、その人をIPSの対話に招くことはできる、していきたい、とシェリーミードさんから聞いた
  • つながりの質って、純度100%とかってない
  • リカバリーストーリーをちょっと話して、とかって、プロのデザイナーに、ちょっとここに絵書いてみて、とか、美容師さんに、ちょっと私の前髪切ってよ、って頼むような、失礼な感じもちょっと受ける。頼む人に悪気はないけど専門性に対する感覚に無知というか

その後、聞き方に関する質問表(こんな人の話をどの程度聴けるか、どのくらい好奇心・興味を持って聞けるか)を見ながら3~4人組で互いに話しました。

そして、最後は2人組で、聴き手・話し手となり、聴く演習をしました。

最後のみなさんの感想です:

  • 話すのは大丈夫だったけれど、黙って聴く、というのは心が同様した。質問したくなったり、もうちょっと聞きたいと思うことがあった。日常生活で、成人が黙って聴くということは通常なかなかないのではないかと思った。聞きたい衝動があった
  • つい質問したくなった
  • 話すの7分間も、話す内容が切れてしまって相手に質問してしまったりした
  • 聴く演習をしながら、自分の経験を話したくなっちゃったり、伝えたくなったりした
  • 聴いてくれることに価値がある
  • 自分に自信がなさそうに話す人に先日、話す準備ができたら聴くね、と返してしまったが、話したいと思ってるから話してるんだから、聞こうとしなよと言われたことを思い出した
  • 黙って聞いてもらうワークでは、うまくしゃべれなくていい、説明をしないで、自由にテーブルの上に出していける気がする
  • 聴いてもらっているときに、話して聞いてもらえた感覚があった
  • これまで誰にも言えなかった小さなトゲを話せてよかった。やっと聞いてもらえた
  • 黙って聴く演習をすることで、自分はいつも相手に自分の聞きたいことを話させているんだなと気づいたりする。自分の聞きたいことを質問をしたり、促してしまったり、ということが支援の関係でも起きている気もする。でもIPSでしてみたいのは、相手の世界観を知ること。相手が自分の声に耳をすませて、相手の世界観が出てくるためには、自分の聞きたいことではなくて、相手の声が出てくる聞き方がありそうと思う
  • 恐れから希望へ、というのがあるけれど、やり取りを続けるとぶつかるのではないかと思って回避しちゃったりする。希望ってどんなか、さらに考えてみたい
  • 会話じゃなくて対話にいきたい 情報のやりとり(会話)じゃなくて、価値観とかをやりとりするような(対話)
  • 相手の世界に浸ってみる、没入する、というような感覚
  • 安心して話せて、むき出しの部分が出てくる感覚があった
  • 相手のことも引き出したくなるような、そんな気持ちが出てしまって、相手の世界にひたるというところにいけなかった、次はそんなところやってみたい

今日はとてもよい気候で、緑が美しく、気持ちのよい午前でした。お集りくださった皆さまありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】

5月16日(土)17:00-18:30 ZOOM

6月20日(土)15:00-17:00 対面(医学部3号館1階 S102)

ゆっきぃのひとりごと:今日もありがとうございました。気持ちの良い快晴で、外を歩きたくなるような日でした。皆さんと大切な話をできる、そんな空気が勉強会の場にもありました。みなさん、ありがとうございます。

勉強会の振り返り:

勉強会振り返りにも残ってくださった皆さんありがとうございます。

  • 前半に時間を取ったこと
    • ゆっくり話ができてよかった
    • 急ぐということでもなくだれているわけでもなくよかった
    • まとまらないというよりはリアルな気持ち。脱線にも意味がある
    • 脱線するような話ができるのは良い時間
    • 今回初めての人にはどう感じられただろう?
      • いろんな違った話を聞けてよかった
      • 最初は、社会的に聞いている自分だけど、後半になって、自分の中で受け取ることに関する感覚の変化を感じた
    • 「脱線」というレッテルを張らなくて自由に言ってよいと思う
  • 聴き方の3人組
    • 楽しかった。もっと時間があるとよいとは思った
    • やれてよかった
  • いっぱい話してしまって申し訳ない気持ちになった。イライラする人もいるだろうと思う
    • ペースがわかりやすくて、自分は早口で言われるよりも安心できた
  • 特にオンラインのときは短いので時間が気になるときに、せかしたりもしたくないがどうあるとよいか
    • 効率よくやろうとしているわけではないので、いきなり効率モードとかにならずにはいたい
    • 時間が気になってることは伝えてもらえると、時間がないのもわかっているけれど言いたいのか、時間がないならやめておきます、とか自分で選べる
    • そろそろまとめでお願いします、と言う会があって、そうすると、そのあとまだ話す余地はあるのでそれもよいかも
    • とことん話してもらいたいという気持ちもあるが、ここで区切らせてもらうけれど、また時間があるときに続きを話して、と言うこともある。悩むけど
  • 時間がうまくいける感じのあるときって、その時のグループの中でつながりの感覚があるとき
4/19の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:2026年4月19日(日)10:00-12:00 場所:医学部3号館S102
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
ピアサポートはメンタルヘルスを目的としていますが、メンタルヘルスは病気の反対ではありません(裏面参照)
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は,2/21対面3/15 ZOOM)前々回:言語(ことば)について
最初の会話が持つ意味と重要性/言語が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.聞くこと(2巻 p.15~ ) 第3章 違った聞き方をすること
この章の目標: 1. 聞く力についての理解を深める 2. ピアサポートのための聞く技法について学び練習する 
聞き方に関する質問表 パート1:あなたは次のような人の話をどの程度、聞けるでしょうか?
とてもいい聴き手(5)~聴くのをやめてしまう(1)の5段階で
1. 自分と似ている人 
2. 違うタイプの人
3. 価値観が違う人
4. あまり意味をなさないと思うことを言っている人
5. 優越感をもって話す人
6. とても静かに話す人
7. 自分に自信がないように見える人
8. 感情をあらわにする人
9. 議論を吹きかける人
聞き方に関する質問表 パート2:次の事柄について、あなたはどのくらい好奇心・興味を持って聞けるでしょうか?
とても好奇心がわく・興味がある(5)~全く興味がわかない(1)の5段階で
10. よく知っている人の人生体験について
11. 知らない人の人生体験について
12. 人がどうして、そのように考えるようになったかについて
13. あなたと違う世界観を持つ人
14. あなたと正反対の世界観を持つ人
15. 会話の中で言われていないこと

深く聞くことが難しいのはどのような状況か、少し時間をとって考えてみてください。どうして、そう思うのですか?
♪演習: 「聴く・聞く」ことをしましょう
聞き手:話し手の見える世界を理解しようとしながら聞く。黙って聞くだけでよい。
(話し手の世界観を味わいながら、お互いの間に流れているものにも意識を向けてみながら。)
話し手:①話したいことがあったら、話してください。②話したいことが特にない場合、IPSやIPSの勉強会に期待することについて話してください。③黙っていてもよいです。あなたの好きに時間を使ってください。
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2026年3月15日(日)IPS勉強会 ZOOM ご報告

前回(3月)の記事↓のアップをしてませんでした!ごめんなさい!

 3月15日(日)17:00-18:30に東京IPS勉強会がオンライン(ZOOM)開催されました。20名のご参加でした。 

今回も、初めての方やお久しぶりの方がいらしてくださり、大勢での会となりました。

チェックインや、IPSについては、全員で行い、5人グループに分かれて話をしました。

まずは、IPSって?というお話です。それぞれのIPSについて、あるいは、どんなところでIPSを感じたか、通じ合う感覚などについて冒頭で話し合いました。

  • つながってる感覚:あいさつで感じたり、深い話ができたときにつながったり、とか、対立した時にお互いに何が起きていたかを話し合えた時に
  • 支援者の話:コロナのときに救いたいのに救えない、人を救いたいのに救えない
    • 仕方ないという人と、現場のスタッフ同士の対立 何を大事にしたいのかがぶれている
  • お互いに助け合う、相互に学んでいく、けれどモラル的な世界観が対立した時に相互性が発揮できなくなる
  • 落としどころをみつけるのは難しい、向かうことへ向かうのは難しい
  • 助けから学びへ
    • 助けるだけじゃないんだなということを学んだ人もいた
  • 個人から関係へ
    • お互いにどうすればいいのか つながり続けるために
    • ちょっとだけ寄り道することで安心することも
  • 恐れから希望へ
    • たとえば12ステップのピアのリーダー 自分の価値観が法律的にアウトだったりすると話してはいけないと思ったり、でもその話が希望になる人もいる

そのあと、聞くことについて、小グループに分かれて「聞くこと」について話しました。(聞くことについて話す、っておもしろいですね。。)
その後、2人組になって、「聴く・聴く」の演習です。

勉強会全体の感想です
  • 聞くこと:実際に聞くというワークをやってみたことでわかってきた
  • その人のバージョンのストーリー、物語を聞く、ということがわかったような気がする
  • 7分って長いような短いような。すぐに時間がたっちゃう。ちょうどいい時間かもしれないなと思った。
  • 話を聞いたときに表情が変わって、反応して嫌な顔をしてしまった。なかなか聞くのがしんどい
  • 自分がしゃべるときに相手を見ない。相手のリアクションがこわい。自分は自分の思い出している景色を見ながら話していて相手を見ないなと気づいた。
  • 聞くときに意識したのは、話している内容もだけれど、語られない方にも意識をしながら聞いた。大丈夫だよ、っていう看板を持っている感じで。大丈夫だ、という念を送りながら。これからも語られないストーリーに意識を向けられたらと思いながら聞いた
  • 聞いてもらえたと思えた経験 自分は思い浮かばなかった。でも、このワークをしたら、聞いてもらえる感じがあって、うれしかった。仕事では、どう返そうかと思いながら聞いているなと思った。それって相手にフォーカスがあたってなくて、自分にフォーカスがあたっているなと思った。違う聞き方をする、ということをできてよかった。
  • 気合を入れて聞くというよりは、見えているものとか語っていないものに 集中というよりは、ジャッジをしない感じがすごく楽だった。
  • 落ち着きがなくて人様の話を7分も聞くのは日常無理なのだが、聞いてもらえたって言ってもらえてうれしかった。お聞きさせていただくことが、「つながる」ことにもつながるのかなと思った
  • 無言のワークは大好き。いつもは、文章として話さないといけない、まとめて話さないといけないと思ってしまうのだけれど、このワークでは、湧いてきた言葉を並べてみる、つじつまがあってもあわなくても聞いてくれる。まとめなきゃいけないというとらわれから離れられる。これが聞いてもらっている感覚なんだなと感じる。ジャーナリングをしている感じ。ただ出てきたものを書くというような。話を聞いてもらえると、自分がただ癒されていく。エネルギーをもらっていく感じがあって。これをやっていると相手と自分がつながっている感じ。
  • 聞いているときはしょっちゅう、どう返せばいいのかといつも考えてしまう。このワークは返すことは考えない。おなかで聞いてる感覚。この人ってこういう感覚なんだな、とおなかで感じられる。
  • 会話するっていうのから離れさせてもらえたのが自分にとってありがたかった。声も画面もオフにしていて、それがよかった。思っていることを話すときに、ほかの人の表情で、話すことを変える力にもなる。うなずきひとつでも変わって行っちゃったり。生で会っていても、ためいきとか、うんうん、というのも圧があったり。ほんとうにささいなことでもどんどん変わって行っちゃう
  • 自分がはじめて学校の教室であったことを話したときに、たくさんの人に聞いてもらっていたが、見張られているんじゃなくて、見守られている感じがあって、先生の表情とかいろんな反応がきたりしていたけれど、あなたの話をまとめたいとかコメントしたいとかじゃなくて、その人のカラダで反応していて、その人がその人のままいてくれていたり。
  • 話を聞かせてもらったときに、なんのコメントもできなくてすごく無力だなと思ったけれど、ありがとうございます、って言われたけれど、聞き方を一緒に探している感じがして。その人は話すのを探している感じがして。一緒に探していることしかできなかったけれど、話しているときも話していることを探していて。一緒にいられることがありがたかった。その時間を今でも思い出したりするので、聞いてもらった感じ。不思議な感じ。それをしたくてここに来てるのかな、と時々思い出す。
  • 2の、IPSでこの場でしたいこと、向かうこと、恐れから希望へ、とか、すごく難しいなと言う感覚をもつのだけれど、聞く演習をすると、少しできるのかな、と楽観的な気持ちになった。
  • 先月の感想も含めて、聞いたもらった経験があるか、と問われると、先月は思い浮かべることができなかった。自分の中で、人に大いに語って聞いてもらうということを、人の時間を奪ってしまうというような感じがして、長々と話すのが苦手。人の話が長いのも、敏感に感じたりする嫌な奴なのだが、そういったところがあるなと振り返れた。
  • 先月やってみて、相手の人はリアクションしたい感じで、黙ってられない感じがあったのだけれど、一生懸命話しているうちに、自分の世界観がむき出しになっていく感じを感じることができて。普段は簡潔に話そうとしているけれど、相手がリアクションもしないで聞いてくれるとむき出しになっていくんだなと感じられてよかった。
  • 話をうかがえてありがたかった 自分のことを考えて聞いてもらえる機会が少なかったので、そういう機会をふやしていけば、嫌なことをしようと権力とか力とかお金とかで嫌なことをしようとしているけれど、排除、はなれられることがありそう
  • リアクションがあると、自分のむき出しのものが押さえられてしまう気がして、リアクションがないことで、むき出しの自分が出てくる
  • 精神科医療の中で行われている相談技術がとっちらかってる感じがする
  • 昔ピアサポートの聞き方の勉強会 90度に座るとか、なんだこれ、って聞いていたことがある
  • 聴き手側でリアクションが起きてしまったときにそれに気づいて、自分でテーブルの上に出せたらいいのかも
  • 自分は結構反応してしまって、首はすごく動いてしまったり。その背景に何があるのかと思うと、ちゃんと聞いていると思われなかったらどうしようと思ったり、相手との距離感があるときの恐れがあるのかなと思った
  • 強い頷き、圧が強い頷きが、相手を誘導しちゃう、12ステップのグループでうなずくのやめてください、って言われたことがある。でもそれが、ほかの人にはうなずかないと思っちゃうかもしれないし、その話の方向にしないといけないって誘導みたいになっちゃうのかもなと思った。
  • 眉間にしわがよって、相手のトラウマが出たりするが、相手にそれが出ても、相手の何かに触れたんだろうな、と思うだけ。聞いてくれてるんだなという気持ちに自分はなる。仲間からは、そういう表情はね、って言われるジレンマとかありつつ。
  • 聞き方、話し方を一緒に というのに共感した。自分は果たしてそれができたか?前回の勉強会でも後ろにある空間をちゃんと受け止められただろうか、と不安に思って。それをストレスなく聞いてくださっていたとしたらうれしいのだが、もしもそれがストレスになってたらどうしよう、と不安に思った。
  • 聴くことも、語ることも、難しい。相手によってその関係性によって、しゃべることも聴くことも変わって来るし、その態度も変わって来る。その人が言いたいことをうまく伝えられたかな、とちょっと不安に思ったり。笑顔を見て安心したり。
  • 自分は仕事の中では、リアクション大き目。今日のお昼くらいまで心乱れることがあった。だいぶ落ち着いてきた。相手の方が静かな人で、どう思ってるんだろうと考えると、そこに対するメッセージを感じてしまう。そうじゃない、みたいに思ってるんじゃないか、と思って。言う人ばっかりが力があるわけじゃなくて、言わないことの力も。脅威に感じる静かさもある
  • 自分も職場で首がもげるほどうなずいたり。あざといと思いながらやっちゃうこともある。
  • 黙って聞くというのは慣れが必要と思ったり。嫌とかそんなわけではないのだけれど、こたえなきゃいけないかな、と反射的に思うことがあった
たくさんのご参加をありがとうございました!

【次回以降の勉強会予定】
5月16日(土)17:00-18:30 ZOOM

ゆっきぃのひとりごと:今日もありがとうございました。今回は、聴くことについて、いろんな思いが出され、どれもそうだよなぁ、と感じました。静かさの脅威も確かにある!と思ったり。

勉強会の振り返り:

今日は日曜日の夜だということもあり、感想の続きを話して短めに終わりとなりました。振り返り的な内容をここに貼っておきます!

  • はじまりの確認 何分くらいまで、時間調整の意識ができるので、なんとなくざっくり言ってもらえる方がなんとなく。急がせていくとは感じない。
  • 4を読んだあと、演習にうつったのは、時間の使い方としてはいい感じがした
  • もしかすると、2,3,4をグループで共有するという可能性もあるかも。でもそれだと盛りだくさんすぎるかも。4も交換できたらよかった
  • 7分聴く、30秒沈黙の時間 だったが、画面共有の時間とかも必要なので、あと1分はあるとよさそう。
  • クロストークにならずにリフレクティングになってよかった。

3/15の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:2026年3月15日(日)17:00-18:30 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
ピアサポートはメンタルヘルスを目的としていますが、メンタルヘルスは病気の反対ではありません(裏面参照)
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は12/27対面, 1/10 ZOOM )前回:言語(ことば)について
最初の会話が持つ意味と重要性/言語が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.聞くこと(2巻 p.15~ ) 第3章 違った聞き方をすること
この章の目標: 1. 聞く力についての理解を深める
2. ピアサポートのための聞く技法について学び練習する
私たちの多くは、今までどこかで、傾聴について何がしかのトレーニングを受けています。通常、傾聴は注意を払っていること(気を散らさないこと)、体を閉ざさないこと(胸の前で腕組をしないこと)、目を合わせること、というような意味です。相手の人を見て、正しいことを言っていれば、“良いコミュニケーション”をしていると思っています。でも、多くの場合、コミュニケーションそのものには注意が払われていません。そのことについて説明させてください。
良いコミュニケーションは、そこに二人の人が関わっています。それぞれが語っていること(あるいは語っていないこと)について、どのように、何を、どうして語っているのかを理解している必要があります。また、聞き手として、私たちが聞いていることは、多くの可能性の中の一つでしかないことに気が付いていることが大切です。言いかえれば、人の話を聞いているとき、私たちは彼らのバージョンの“ストーリー”を聞いているのです。(たとえば、話している人が私たちをどんな人だと思っているか、その人は今この時点で自分のことをどう思っているかに基づいて、何を私たちと共有するかが選択され、話されています。)純粋に興味と関心をもって聞いているときには、何が語られ、どのように語られ、何が語られていないのかを聞いています。このように考え、見、理解するようになったのはどうしてなのかを知ろうとして、(世界観のことを覚えていますか???)聞きます。このように聞くことは大変な作業です。そして、とても実りの多いものです。
1. 聞いてもらったと思えた経験はありますか?それはどんな体験だったのでしょうか。
♪演習: 「聴く・聞く」ことをしましょう
聞き手:話し手の見える世界を理解しようとしながら聞く。黙って聞くだけでよい。
(話し手の世界観を味わいながら、お互いの間に流れているものにも意識を向けてみながら。)
話し手:①話したいことがあったら、話してください。②話したいことが特にない場合、IPSやIPSの勉強会に期待することについて話してください。③黙っていてもよいです。あなたの好きに時間を使ってください。
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。



2026年2月21日(土)IPS勉強会 対面 ご報告

 2月21日(土)15時~17時に、対面のIPS勉強会がありました。この日は20名での勉強会でした。

毎回、「はじまりの確認」や「IPSやこの場でやりたいこと」は試行錯誤ですが、今回は、はじまりの確認は、全員で20分間くらいで、とあらかじめ皆で話し合って行い、IPSでやろうとしていることは、参加者の方の有志にその人なりに感じていることを話してもらい、それを聞いて自分に浮かんだことを近くの2-3人で話す、ということをしました。

そして、「前回勉強会からの振り返り」で、使う言語(ことば)に意識を向ける、について感じたことや思ったこと、この間の日々の中で感じたことなどを話しました。

  • 自分はメンタルヘルスの言葉よりも生活の言葉を使う方が話しやすい
  • 単語があることでわかりやすくなることも。たとえば、「ヤングケアラー」っていうと、なんとなく伝わるような。もちろん、それぞれの背景や状況は違うのだけれど。
  • 聞いてる人の世界観を見ながら話す
  • 自分は何をしたいのか、をわかっているとよさそう。日本ではとりあえずまわりに合わせたり場に流されたりということが起こりやすい
  • 自己紹介で名前よりも先に所属を言う場(会議とか)がけっこうあって気になる。でも考えてみると、そういった場では個人が誰かよりもどの組織か、が重要だったりするのかな。
  • ことばって意味の積み重なり。

というような、また前回の勉強会からさらに深まるような話がありました。

そして今回から、「聴くこと:違った聞き方をすること」です。
IPSのワークブックにある「違った聞き方をすること」の文章を読んで感じたことを近くの3-4人で共有しました。

そしてその後、二人組になって、相手の話を聞く、という演習をしました。

聞くことの演習と、勉強会の感想です

  • 通常の聞き方で、腕組みをしない、とかいうけれど、腕組みをしててもいいと思う、それ自体が世界観
  • 目を合わせるとか、親孝行がよいとか、そういうことを聞くと、自分の世界観が動いちゃう
  • カウンセリングルームとかだと話さないといけないというプレッシャーがあると気づいた
  • 聞き手のとき、相手に注意を向けないといけないと思い少し忙しかった
  • 普段話すとき、簡潔に話さないといけないとか、むき出しにしちゃいけないとか、気取っちゃう。でも今日は黙って聞いてもらうことで自分の世界観がむき出しになる感じがした
  • 一方で自分が聞き手だったときに、相手の世界観を聞けていただろうか。
  • うまく聞かなくちゃという気持ちが出ちゃったりしたけれど、上手に聞こうとしちゃうのを手放した瞬間に相手がほぐれた気がした。相手の感覚に気が向く感じを体験した
  • 「聞いてもらったと思えたとき」というのは自分にとっては、自分ばっかり話しちゃった、、、と思ってしまうので、「わかってもらえた」という表現の方が自分にはしっくりきた
  • 世界観を感じるというのは、その内容がわからなくても、この人楽しそうにしゃべってるな、とか世界観を感じながら聞くって感じかな。
  • 自分が初めて聞いてもらえたと思った経験は、初めて会った人で、45分間、話をしに行った時に、その話ではなく、自分にとって意外なことをその人が言って、その後数回その人と話をしに行ったら、よくわからなかった自分の不安が消えた体験がある
  • 自分の職場の人の周囲とのやりとりを見ていて、この人の経験していることはドラマなんじゃないか、と思った。IPSでは「ストーリー」という言葉がよく出てきて、ドラマとストーリーがどう違うかとかはわからないけれど。
  • 手持無沙汰でぼけっとしているときが一番自分にとってはよかったりする。
  • いろんな世界があるってこととか感じられるとよい

今日も楽しい回でした。

初めての方複数名も含め、ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。


【次回以降の勉強会予定】

3月15日(日)17:00-18:30 ZOOM

4月19日(日)10:00-12:00 対面

5月16日(土)17:00-18:30 ZOOM

ゆっきぃのひとりごと:今日もありがとうございました。今回は、初めての方も多くご参加くださり、少し緊張してしまいつつもうれしかったです。前回てんぱったときに、みんなに助けてもらえばいいんだ!と思えたので、今回は皆さんに頼ったり意見を聞いたりできて本当にうれしく楽しい回でした。みなさん、ありがとうございます。

勉強会の振り返り:

今日の勉強会振り返りは、おそらくこれまでで最大の人数での振り返りとなりました!残ってくださった皆さんありがとうございます。

チェックインを20分と区切ったことについて

  • 焦らせてないか気になった
  • 時間が限られていることについてみんなで意識合わせをできてよかった

3人の少人数で話す

  • 今回の3人はあれはあれでよかった
  • 回によって5人で話すなどいろいろ毎回違ってよいのでは
  • 皆で進行に協力しようという空気を感じてよかった
  • 沈黙を怖がってしまう自分に気づいた。自分と出会う場を邪魔していなかっただろうかと気になった。この勉強会で大事にしてきた流れなどがわからない者にとっては難しいことがあった
  • 大きなグループでの場では、全体で発言できる人だけが話すというところがあるが、3人くらいだと、大きなところでは発言できない人にもチャンスがあった
  • 3人組によって、雰囲気がいろいろで、いろんな声が聞こえてよかった
  • 12ステップとかでも、最低6回は来てください、回によってもいろいろだから、と言うように、いろんな回があってよいと思う。今日はこんな体験だったけど、次はまた違うし、こうならなかったな、というのを体験して、それを感じるということ十分

二人組 7分 

  • 長いと思ったけれど全然いけた
  • 7分長かった。沈黙しているのとか相手はどう思ってるかなとか考えた
  • 5分までだとまとまって話すけれど、7分を超えるくらいで身体になっていくのを感じる
全体として
  • ワークブックの文章の紹介、理解に時間をかけたい気もするけれどなかなか時間を取れない
  • 時間を区切って焦らせてないかなと気にしていたようだが、自分は時間が決まっている方が安心

みなさま 振り返りもありがとうございました! 振り返り、毎回の勉強会後に15~20分程度、有志で行っています。ご関心のある方は勉強会の後どうぞ残って参加していってください!

2/21の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:2026年2月21日(土)15:00-17:00 場所:医学部3号館S102
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
ピアサポートはメンタルヘルスを目的としていますが、メンタルヘルスは病気の反対ではありません(裏面参照)
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は12/27対面, 1/10 ZOOM )前回:言語(ことば)について
最初の会話が持つ意味と重要性/言語が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.聞くこと(2巻 p.15~ ) 第3章 違った聞き方をすること
この章の目標: 1. 聞く力についての理解を深める
2. ピアサポートのための聞く技法について学び練習する
私たちの多くは、今までどこかで、傾聴について何がしかのトレーニングを受けています。通常、傾聴は注意を払っていること(気を散らさないこと)、体を閉ざさないこと(胸の前で腕組をしないこと)、目を合わせること、というような意味です。相手の人を見て、正しいことを言っていれば、“良いコミュニケーション”をしていると思っています。でも、多くの場合、コミュニケーションそのものには注意が払われていません。そのことについて説明させてください。
良いコミュニケーションは、そこに二人の人が関わっています。それぞれが語っていること(あるいは語っていないこと)について、どのように、何を、どうして語っているのかを理解している必要があります。また、聞き手として、私たちが聞いていることは、多くの可能性の中の一つでしかないことに気が付いていることが大切です。言いかえれば、人の話を聞いているとき、私たちは彼らのバージョンの“ストーリー”を聞いているのです。(たとえば、話している人が私たちをどんな人だと思っているか、その人は今この時点で自分のことをどう思っているかに基づいて、何を私たちと共有するかが選択され、話されています。)純粋に興味と関心をもって聞いているときには、何が語られ、どのように語られ、何が語られていないのかを聞いています。このように考え、見、理解するようになったのはどうしてなのかを知ろうとして、(世界観のことを覚えていますか???)聞きます。このように聞くことは大変な作業です。そして、とても実りの多いものです。
1. 聞いてもらったと思えた経験はありますか?それはどんな体験だったのでしょうか。
♪演習: 「聴く・聞く」ことをしましょう
聞き手:話し手の見える世界を理解しようとしながら聞く。黙って聞くだけでよい。
(話し手の世界観を味わいながら、お互いの間に流れているものにも意識を向けてみながら。)
話し手:①話したいことがあったら、話してください。②話したいことが特にない場合、IPSやIPSの勉強会に期待することについて話してください。③黙っていてもよいです。あなたの好きに時間を使ってください。
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2026年1月10日(土)IPS勉強会 ZOOM ご報告

1月10日(土)14時-15時30分に東京IPS勉強会がオンライン(ZOOM)開催されました。19名のご参加でした。 

今日は、初めての方やお久しぶりの方がいらしてくださり、大勢でのにぎやかな会となりました。

チェックインや、IPSについては、全員で行い、そのあと、言語について(ことばについて)で、シェリーさんによる二つのストーリー(精神保健用語を使う話、使わない話)です。前回に引き続き、一つ目のストーリーと二つ目のストーリーから受ける印象について話し合いました。


  • ①:症状を緩和しようとしている、②症状があるとしても、どういうできごとがあったから、とかに考えを巡らせているように思う。①だと薬でなんとかしようという発想になりがち
  • ①:大病院の5分診療とか、偉い先生の診察のときのよう。 ②:こういう会(IPS勉強会)とか、カウンセラーさんとか、否定のないカウンセラーさんとの話のよう
  • ①:上から見下すという医療の現状。②:シェリーさんが主観的、主体的に述べている。状態を表現する、という意味では①だとわかりにくいのだけれど、②はわかりやすいが主観的かも
  • ①:Aさん テンプレートみたい。②:シェリーミードさん、って感じがする。ストーリーがあって、物語があるかんじ
  • ①:この人ちょっと大丈夫かな、幻聴とか、妄想とかのじづらのつらさを感じて、この人は大丈夫なんだろうか、という思いが出る。②:1人の人としていろんなことを考えて、素直に表現しようとしている感じがする
  • ①:15歳の時受診したって書いてあった。②:本当に人と違って、ひとりぼっちだと感じたのが15歳、ってあって。自分のことを思い起こすと、受診したのは、誰も助けてくれないんだな、と思ったのがきっかけだった。親も職場も家族も誰も助けてくれないと思った
  • ①の「妄想」という一言で片づけたら、それはそうなんだろうけれど、②の「私からしたら筋が通っていたのだけれど、周囲の人をこわがらせたんだろう」、と自分以外のこともふかんして見えている感じがする。
  • ①:最近ピアサポートをするようにあたって、自分は精神保健用語におぼれているとかんじた。精神保健用語を使うと効率はいいが、内輪になってしまう。一般の人にはよくわからない。②:精神のことをわからない人にも共感を呼べるのかも。自分は精神保健用語におぼれずにコミュニケーションをしようと思った
  • ①:精神保健用語というのは、精神科医療に関わっている人たち、カウンセラーだったりの支援職に向けて語ることば、あるいは、書き言葉だと思った。②:活のなかにある自分自身の言葉で語っていると感じた
  • ①で妄想言ってるなーと思ったら、薬で電気ショックだよな、とか雑な思考に行くが、②のように理由があって、理解できる理由があるはずだとつとめながら聞くということができたら。
では、この人にどんなふうにピアサポーターとして会話しそうでしょう?
  • ②自分の言葉で表現しているのでいい感じがした
  • ①:リカバリーが見えてくるような。②:そういう用語を知らない人が書いているのか、自分自身の力でリカバリーしてる感じがしていて、どちらもいいなと思った
  • ②:ピアサポートの4つのタスクを意識してるのかなと感じた
  • ①:遠慮しちゃう気がした。統合失調症、とか、自傷のこととか、電気ショックの事とか聞いていいのかしら、とか、幻覚妄想、もっとひどくしちゃったらどうしようとか思って聞くのを遠慮しそう。②もっとあなたのことを教えてほしい、とか、どんなふうに?とか、仲良くなりたい、もっと教えてください、って気持ちになる。
  • ①:精神医療の言葉を使うことで話しやすい。②の人には話しにくい。ピアサポーター、傾聴、聞くと言うのを考えると、1の方が話しやすい
  • ①:病状の話しに終始しちゃいそう、病気のヒストリー。②:人生のこととか音楽とか
  • ①:聞くことは聞くけれど、言葉が出ない。なんて返そう、ってためらう。②:自分自身の言葉で自分自身の経験を書いている。どんな音楽?って会話の広がりが見える
  • ①:多数派を考えて、マジョリティ、健常者。②:マイノリティ、この人の話をもっと聞いてみたいと思った。たとえば「問題の多い結婚生活に終止符を打ったあと、同じようなことがはじまりました。」というのを復唱したらもう少し話してくれるのでは
  • どちらも、伝えるのに慣れた人だな、と思った。①:お医者さんの使う言葉を使って端的に言ってて、助けてくれる人に伝えらえる言葉
  • ①:表面的 本音で話さない。②:より深いところで話している
  • 診察の場面では①で話す。早く簡潔に伝えなきゃ。って。今日の勉強会でずっと感じている。②:自助会とか茶話会ではこういう話し方をするんだけど、これを診察で伝えると、だからどうなの?となりそう
  • ②:「人が信じていることに従っているだけで、目を向けていないことに気付きました」、とか、「それ以来成長し続けています」がいい
  • ②どうしてそんな風に考えるようになったのかに目を向けていないことに向かおうとしている、という希望の感覚が感じられた
  • どっちかがいいんじゃないかとか、どっちかはよくないんじゃないかとか考える傾向があると自分の傾向に気付いた
  • ②:精神医療を信じていない、精神医療が疾患をなおさない、自分で直すと強く感じた
  • 前者より後者の方がいいんじゃないかみたいな感覚があったが、前者の方が、相手のことを気にかけて、気を遣っている感じもした
  • 自分が何を話すかは、相手の状況やうつわによって引き出されたもの。①と②は分量も倍くらい違って。時間に余裕がありそうだな、とか、少し自分のことを話してもよさそうだな、と相手が感じるかどうか?
  • 受け取っている自分自身がどうなのか、ってことなのかな、
  • 話す相手は状況に応じて話しているのだとすれば、話す内容よりは、聞くときの自分が問われている。余裕がない自分でその人の前にあらわれたときに、相手は前者の応答をするかもな。
  • ②の方が本音を書きやすい
  • 自分の使う言葉がほかの人の使う言葉にも影響を与えるとしたら、ピアサポーターとして用いる言葉はどんな言葉となるだろう
  • 精神保健用語を使う場合は頭が痛いので、使わないやり方で自分は話している
  • 状態や経歴の表現としては①で、支援者の人に「なるほどね」と言ってもらえて、動いてもらいやすい。ただし、実は解決したい事や主観的な悩み、自分がどうなりたいか、などの個性と価値観が見えるのは②。
  • 忙しいときは①で済ませちゃったり、それを相手に求めて「診断名はなに?」ってなってしまうんだけど、そこから踏み込んで「それが君にとってどんな意味があるの?」を聞きたいなと思った。

など、たくさんの印象が語られました。今日の勉強会は、2つのストーリーを作って話してみる、というワークを準備していたのですが、そのワークをしたい人はブレイクアウトで3人組ずつにわかれ、引き続き大きな輪で話したい人は大きな輪に残って話す、という形をとりました。

全体の感想です。

  • 人生を取り戻していくことに貢献したいと思ったときに、妄想とか病気の体験は重大なことで、それが本人にとってはどういうことか、ということを理解して進んでいけたらと思った
  • 2つのストーリーをしたが、先月は主旨もわからなくて、うまくいかなかったが、今回主旨をわかってやったが、誰であっても、やっぱり全部言う必要はない
  • (2つのストーリーを自分で話してみて)不登校や引きこもりの原因や気持ちを話しているとき、自分はそうだったんだ、と思った
  • 2つのストーリーの2が書きにくい。もう少し深く考えて書きたいなと思った。作り直したいなと思いながら話をした。ほんとは何を感じていたのかを伝えるってピアサポートにおいて大事なことだと思った。今後の宿題にしたいと思った。
  • 受け取ってる中にあるものはなんだろう。意識的になりたい
  • 勉強会に多様な方が参加されていて、そういう意味でも今「ピア」という生き方が注目されている事を感じた
  • 痛みや苦しさは平等で、それは常に人生の一大事です。その苦しさに含まれる「苦しい」という言葉の意味が、私と目の前の人ではきっと違うのだろうなども思った。その上で「私にとって苦しいと思わない・思った経験が無い事に対してどれだけ真摯に向き合えるか」が他者の世界観なのかな?という感覚でいる
  • 先月よりも、2つ目のストーリーで自分を出せた感じがした。そのときの思いとかを思い出しながら書くのって、自分の中で整理が必要
  • (ほかの人の話を聞いていて)考えながら感じながら話してくださっていると感じられたので、聞く側の自分のコンディションもできていたらいいなと感じた
  • 世界観を理解し合うために助け合う、相手の世界観もわかりたいし、私の世界観もわかってほしい。おぎないあいながら、成長する、双方がウィンウィン。あなたのことも理解したい、私のことも理解してほしいし
  • 相手の言葉を聞くとき、自分がまったく経験したことのないことを知る機会
  • 看護師は自分の話をしちゃいけないと教育されてきた。だから患者さんの話を聞くということばかりに注力してたけど、相手の世界観を知ることばかりじゃなくて、自分の世界観を話すことは、通じ合うことにつながるし、相互性にもつながることだなと思った

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
【次回以降の勉強会予定】
2月21日(土)15:00-17:00 対面
3月15日(日)17:00-18:30 ZOOM

ゆっきぃのひとりごと:今日もありがとうございました。今回は、お久しぶりの方、初めての方、いろいろな方がご参加くださり、とてもうれしかったです。それと同時に、いろんな人の声を聞かないと!とてんぱってしまいつつ、でも会の途中に、もう少しじっくりしたい、という声を出して頂けて、ああそうだった、ここでもちたいのはせかされた苦しくなったりしない時間だった、と思い出しました。みなさん、ありがとうございます。

勉強会の振り返り:

  • 突然落ちても退出してもいい、ということを言葉にして伝えておく
  • はじまりの確認のところ、今日は全員でやってよかったと思っているけれど、いつもだったらブレイクアウトしてやる人数だなとは思った
  • 何分くらいまでに〇〇を考えている、といったことを参加者に言ってくれたらみんなも協力できる
  • 時間の概要をチャット欄に書くなどもありなのではないか
  • 事前に次第があると助かる人もいるかも
    • 次第を作るのがいつもギリギリだということと、次第を読みたくないかもしれないという人もいるかなと考えた(トラウマの語が入っていたり)ことがあって、今はメーリングリストでは送らずにブログに掲載して読みたい人だけ読んでもらうことにしている
  • できるだけ忘れないうちに話せるようにという進行者の思いもわかった。それと同時に今日はすごく早くて、自転車の車輪が早くなるような感じがあって自分の呼吸が浅くなっていいく感じがあった。呼吸するタイミングが難しかった
  • 余白ができると良いと思う
    • 静かな時間を取るとよいのでは(以前は15分とか取っていた)
    • 人数を考えると余白はなかなか難しいのでは
    • 1分でも静かな時間があると、だいぶ違うかも。
    • 今日はブレイクアウトを組み始めてから、そうだ、休憩してもらえばいいんだ、と思って3分と言ったけれど、あれをもっと早い段階で、今から5分ちょっと休憩、とか、もできたな、と思った
    • 確かに少しでも静かな時間を取ることで、表面的ではない話となっていくかも
  • 1回でテーマをしきれなかったら、2回にわけてやるとよいのでは
    • まったくそのとおりで、今日は途中まで、2つのストーリーを作りたい!という思いがあったので、急いでしまっていたけれど、そこを手放していいか、選んでもらうといいか、と途中で思えた
    • 決められたアジェンダをやらないといけない、って思いがちだけど、やってもいいしやらなくてもいい、って思えてよかった
    • 今後もその場にいる人の意見を反映させながら
  • 今日、途中で気付いたことを言ってもらえてとても助かった。途中でも気付いたこととかを誰でも言える場になっていくといいな

みなさま 振り返りもありがとうございました! 振り返り、毎回の勉強会後に15分程度、有志で行っています。(今回は話に熱中してたら30分くらいたってしまっていまして、ごめんなさい)参加してくださる方はどなたでもぜひ。

1/10の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:1月10日(土)14:00-15:30   場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は10/12対面,11/15 ZOOM, )前回:言語(ことば)について
最初の会話が持つ意味と重要性/言語が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.言語(ことば)について(2 巻 p.9〜 )
使う言葉を変えると、それ自体で会話が変わります。精神保健用語は特に、人々が経験していることや、その人たちに対する自分の役割を、ある種の思い込みの中に封じ込める働きがあります。遊びのつもりで、あなたのストーリーを精神保健用語を使って書いてみて、次に、大体同じストーリーを、精神保健用語を使わずに書いてみてください。私のはこんな感じです。
「私が精神的な病に苦しみ始めたのは15 歳のときでした。精神科医の診察を受け、統合失調症と呼ばれるものだと告げられました。2-3 年の間、私の症状はとてもひどく、周りの人は私に自傷の恐れがあると思い、私は入院させられました。抗精神病薬と電気ショックで落ち着かせ、退院させました。長い間、再発しませんでした。でものちに、大人になってから、再び症状が出始めました。私はかなりひどい幻聴や妄想が出て、再び入院させられました。そこでは、私はとても重症で、障害年金を受けるべきだと言われました。長い間、病気は重かったのですが、症状を管理出来るようになり始めました。」
次は、精神保健用語を使わずに、やってみましょう。
「私が、他の人とかなり違っている感じがして、本当に一人ぼっちだと思い始めたのは、15歳のときでした。それから2-3年の間、私はとても極端な行動をしていました。それらは、私が考えていることや感じていることからすれば、筋が通っていたのですが、多分、私が考えていたり、感じていることを本当には理解できなかった人たちを怖がらせたのだと思います。病院に入れられました。そこでは、希望を失い、自分が“普通”の人だとは思えなくなりました。絶えず眠くなる薬を大量に投薬されました。退院したあと私は薬を全部捨て、音楽に熱中するようになりました。
何年かして、問題の多い結婚生活に終止符をうったあと、子どものときに経験したのと同じようなことが始まりました。とても強い感情を持ち、周りの人から隔絶されているように感じました。また、入院させられました。そこでは、私は重い精神の病だと言われ、障害年金を受けるべきだと言われました。しばらくはそうしたのですが、それは人が信じていることに従っているだけで、どうして自分がそんなふうに考えるようになったのかに目を向けていないことに気付きました。少しずつ、私は自分の激しさをどう扱ったらよいかを学び、それ以来、成長し続けています」
1. ひとつ目のストーリーの人は、どのような人だと思いますか? 
2. ふたつ目のストーリーの人については?
3. ひとつ目のストーリーの人とは、どのようなピアサポートの会話をするでしょうか?
4. ふたつ目のストーリーの人とは?
♪演習:
あなたのストーリーを書いてみましょう。1.ひとつ目のストーリーを書いたあと、どのように感じましたか? 2.ふたつ目のストーリーのあとは?
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2025年12月27日(土)IPS勉強会 対面 ご報告

12月27日(土)15時-17時に東京IPS勉強会が対面開催されました。12名の参加でした。

はじまりの確認をして、IPSについて全体で話しました。

  • とても困った状況に陥っている友人。周りの人は、そのことは一旦忘れて次の○○に取り組んだら?と言われて憤慨していた。自分はIPSのことを思い出して、ああその状況はつらいよなぁと感じ、その人の話をただ聞いてみて、その人にとってはどんな体験なのかを聞くことができて、それと同じではないけれども、似たような感情になった自分の経験などを話してみたりしていた。IPSでいうところの、通じ合う感覚、世界観を知るために助け合う、相互性、みたいなところと似ていると思った。でも、IPSでいうところの「向かうこと」については、「どうしたいの?」って詰問するみたいに思えて、それについてはしていない
  • 気にしない方がいいのとか、わかってるんだよね。でもそれができない
  • 気持ちを一旦おいておいて、とか言われると、私の気持ちはたいしたことないって言われているような、ないがしろにされているような気持になる
  • たぶんそういうときは、その感情を一緒に愛でる。そうすることでやるべきことに向かうエネルギーが出てきたり
  • ピアサポートって一緒に味わうこと

というような話をしました。

今日のテーマは、引き続き、「言語(ことば)について」です。今日は二つのストーリーです。まずは、シェリーさんの二つのストーリーを読んで、一つ目のストーリーと二つ目のストーリーの違いについて話し合いました。

  • ①は医療って感じ。医療者に従えば治る。どういう意味があるかとかは考えない。②は「自分からすれば筋が通っていた」とか「従ってただけだった」とか、自分が感じることはこんな意味なのかな、って考えてる
  • ①自分が病気、自分に問題があるからなんとかしなきゃ。自分にはどうにもできない、みたいな感じ。②自分からすれば筋が通っていた、という、ストーリーがあっての生きづらさの話。人との間の関係がよくなれば、自分以外の何かに解決方法を感じる
  • ①自分は「統合失調症」というフィルターを通して見ちゃいそう。何か聞こえる、って言われたら②の人だったら一緒にその音を探すのに①の人だと幻聴だと思ってしまいそう。自分は過去に医師から「あなたはそう思うのね。」と言われるの嫌だったのに、人のことはそう見ちゃってたんじゃないか。
  • ①自分が入院したとき、統合失調症の重篤な人たちとの6人部屋に入れられてしまった。②ピアサポートにZOOMで参加したいと言ったら、あなたに必要なことなのであれば、と会議室を借りてくれて、自分の主体性を見てくれた。
  • ②「筋が通っていた~ 人をこわがらせたのだと思います」「激しさをどう扱ったらよいか」印象に残った。「こわがらせた」は興味深い。つらい人の話を聞かない人はこわいのだろうなと思う。こわいから、「お医者さんに相談してみたら?」って言っちゃったり
  • ピアサポートでは、「どうしてそう考えるようになったのですか?」とか、本人にとってどんな筋が通っているのかを考えたい
  • 医療で苦しさを理解してもらえない。病名ばかりつけられる。医療者やカウンセラーと自分の経験は違う。
  • ①の人は感情を感じないけれど、②の人はその時の感情を感じられた
  • 自分は病院で働いていたとき、理由のわからない行動をする人がいても、「具合が悪いから」と勝手に納得していたところがあったと思う。だけど、②を読んで、本人にとっては筋が通っていた、ということだったのだろうと思うと、どんな体験をしているのか、聞いてみることができていたら、全然違ったんじゃないかと思う
  • とはいえ、聞かれて話せるかな。。
  • このストーリーを読んで、自分がひとりぼっちと気づいてからすごくさびしくて、怒りと絶望感を感じていた、そこがこのストーリーの人と通じ合える気がした

休憩をはさんで、それぞれも自分の二つのストーリー(精神保健用語を使うストーリーと、精神保健用語を使わないストーリー)を考えてみて、それを三人組で話す、という時間を取りました。

全体の感想です。

  • ②だと相手に興味を持てる。ほっこりしたり。
  • ①は自分のことも他人事みたいな感じ。②はこう思ってたんだ、こう感じたんだ、と自分に向き合ってる感じ。
  • 大きい病院で忙しい先生に②で話してて、先生にいら立たれたので、②はカウンセラーとかゆっくり話ができるときに話すとよいと感じた
  • ①は医療者や会社の人や、オフィシャルに話すとき。相手をめんどくさく思わせない、社会的な説明
  • それぞれの文化の世界観
  • 自分の体験していることが医療の対象であることを当然とみなすのではなくて、使う言葉でそのことをどう扱うかにも関わりそう
  • ピアサポートって、船に一緒に乗って、ゆれた!きゃーこわい!とか一緒にすることな感じ
  • 一緒に味わうが大事、っていうのが印象にのこった。
  • ①はスピーディでわかりやすい。②を話すこともあるけれどどう受け取ってもらえるか不安。②の方が自分の中に潜っていく感じがあって、②の方が自分がゆれる。
  • 精神保健用語とか、医学用語になると、本人が患者になってしまう。
  • 言葉に含まれる思い込みに注意する。日常の生活も思い込みにあふれている。
  • 医師がする治療とピアサポーターがすることは二つのストーリーの違いに表れていそう
  • 医療は、自分のことを話して何かを得たり、少し取引みたいなところがある。ピアサポーターとは、自分にとって大事なことを渡せる相手
  • 初めて会った人と、こんな話なかなかできない。勉強会は密度が濃かった。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

【次回以降の勉強会予定】

1月10日(土)14:00-15:30 ZOOM

2月21日(土)15:00-17:00 対面

ゆっきぃのひとりごと:今日もありがとうございました。今回は、気持ちをないがしろにされた気持ちになることとか、ほかの人の話を聞けなくなっちゃったりすることについてとか、ピアサポートでしたいことについてなども話のいろいろなところにあらわれて、自分にとって気づきがたくさんあった時間でした。そして、私の大好きな二つのストーリー。これも、またいろいろな気づきがありました。何回やってもいいものだなぁ、と思います。

今回は、忘年焼き大会があったので、振り返りはしませんでした!みなさま来年もよろしくお願いいたします。

12/27の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:12月27日(土)15:00-17:00   場所:東京大学医学部3号館1階S102
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は10/12対面,11/15 ZOOM, )前回:言語(ことば)について
最初の会話が持つ意味と重要性/言語が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.言語(ことば)について(2 巻 p.9〜 )
使う言葉を変えると、それ自体で会話が変わります。精神保健用語は特に、人々が経験していることや、その人たちに対する自分の役割を、ある種の思い込みの中に封じ込める働きがあります。遊びのつもりで、あなたのストーリーを精神保健用語を使って書いてみて、次に、大体同じストーリーを、精神保健用語を使わずに書いてみてください。私のはこんな感じです。
「私が精神的な病に苦しみ始めたのは15 歳のときでした。精神科医の診察を受け、統合失調症と呼ばれるものだと告げられました。2-3 年の間、私の症状はとてもひどく、周りの人は私に自傷の恐れがあると思い、私は入院させられました。抗精神病薬と電気ショックで落ち着かせ、退院させました。長い間、再発しませんでした。でものちに、大人になってから、再び症状が出始めました。私はかなりひどい幻聴や妄想が出て、再び入院させられました。そこでは、私はとても重症で、障害年金を受けるべきだと言われました。長い間、病気は重かったのですが、症状を管理出来るようになり始めました。」
次は、精神保健用語を使わずに、やってみましょう。
「私が、他の人とかなり違っている感じがして、本当に一人ぼっちだと思い始めたのは、15歳のときでした。それから2-3年の間、私はとても極端な行動をしていました。それらは、私が考えていることや感じていることからすれば、筋が通っていたのですが、多分、私が考えていたり、感じていることを本当には理解できなかった人たちを怖がらせたのだと思います。病院に入れられました。そこでは、希望を失い、自分が“普通”の人だとは思えなくなりました。絶えず眠くなる薬を大量に投薬されました。退院したあと私は薬を全部捨て、音楽に熱中するようになりました。
何年かして、問題の多い結婚生活に終止符をうったあと、子どものときに経験したのと同じようなことが始まりました。とても強い感情を持ち、周りの人から隔絶されているように感じました。また、入院させられました。そこでは、私は重い精神の病だと言われ、障害年金を受けるべきだと言われました。しばらくはそうしたのですが、それは人が信じていることに従っているだけで、どうして自分がそんなふうに考えるようになったのかに目を向けていないことに気付きました。少しずつ、私は自分の激しさをどう扱ったらよいかを学び、それ以来、成長し続けています」
1. ひとつ目のストーリーの人は、どのような人だと思いますか? 
2. ふたつ目のストーリーの人については?
3. ひとつ目のストーリーの人とは、どのようなピアサポートの会話をするでしょうか?
4. ふたつ目のストーリーの人とは?
♪演習:
あなたのストーリーを書いてみましょう。
1.ひとつ目のストーリーを書いたあと、どのように感じましたか? 2.ふたつ目のストーリーのあとは?
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2025年12月27日(土)忘年焼き大会のご報告

 2025年12月27日(土)の勉強会の後の忘年焼き大会の模様です。

この日に味わったもの(順不同)

ドーナツ、干し芋、さきいか、カントリーマアム、干しバナナ、ラスク、歌舞伎揚げ、塩せんべいなど。

みなさま、ご協力どうもありがとうございました。楽しかったです!



2025年11月15日(土)IPS勉強会 ZOOM ご報告

11月15日(土)17時30分-19時に東京IPS勉強会がオンライン(ZOOM)開催されました。14名の参加でした。 
 引き続き、限られた勉強会の時間の中でどんな風に時間配分できるか、皆で試行錯誤中です。 
できるだけ二人組とか三人組の演習に時間を取りたい、多くの人が自分の考えたことなどを話せるようにもしたいことも皆さんと共有しながら進めています。 参加している人たちと、今回のところは、全体ではじまりの確認(呼ばれたい名前と何に動かされてここに来たか)は、グループに別れず皆さんではじめ、IPSとは?は2グループに分かれて(今回は6人ずつの2グループ)、IPSについて感じた事などを話すことにしました。 

 そのあと、今日のテーマである「言語(ことば)について」です。
対面の前回と引き続き同じ内容で、「リカバリーのレベルが低い」? 「どうしたらこの人をエンパワーメントできるのだろうか」といった言葉には、どのような思い込みが入っているでしょうか? ということについて、全体で思い思いに話します。 
  •  けっこうよくある 
  • 「リカバリーのレベルが低い」って言ってる人はどの位置から言ってるんだろう 
  • 「自分を変える気がない」:その人は自分は変わる必要がないと思ってるかもしれない 
  • 「キレちゃうんじゃないかな」キレちゃうだけの何かがある 
  • 相手の背後にあるものへと視野を広げていけたらいいなと思った 
  • 自分を基準に考えていて、自分が正しい、ほかの人が間違っているみたいな言い方だと思った 
  • 社会とか地域をみていると、集団がかたよっているように感じる。多様性のある集団になっていくとよい 
  • 社会構造に齟齬がある。その中でやりとりをしている。相手の違うところをみつけて活かしていくことができたらよいと思う 
  • 誰それはコミュニケーションがへた、というのは、まるで正しさがあるかのよう。コミュニケーションのあり方が自分と相手に違いがあるだけの話し。どちらがうまいとかではない
  • 「リカバリーのレベルが低い」リカバリーしていないといけないとか、エンパワーメントされていないといけないって言う価値観がある。
  • 上から目線。 その人その人の状態に応じて、その人が納得できる状態を尊重せずに、リカバリーのレベルが低いからリカバリーするべきとか。そもそもリカバリーするべきという考え方がリカバリーありき。エンパワーメントされてなきゃいけないみたいなのも。 
  • リカバリーが低い高いというが、相手がどう思っているかがわからないのに 
  • 自分がひきこもっていたときのことを考えても、そのときの状態をリカバリーが低いとは思わない。あの体験があるから、今の自分につながっている。 見た目や行動ではわからない 
  • 見た目ではリカバリーって見えない。その人の内面で起こってるかって、外から見てもわからない 
  • その人がリカバリーしてると思ったら、リカバリーしてるし。 リカバリーのスピード、ある人は時間がかかるけど、早くリカバリーに見えるかもしれないけれど、無理してるかもしれないし、その人のスピードとか、あり方を考えたい 
  • 人によって価値観が違うから本人がどう思っているかを聞くのが大事じゃないかと思う。 
 などの感じたことが話されました。 

 このあと、2人組に別れて、話す人、聞く人を交代で体験しながら以下の演習をしました。 
①自分が言われたり、人の言っているのを聞いてなんだかモヤモヤしたしたこと、あるいは自分が言ってしまったことで気になっていることがあれば話してみてください。
②そこにはどんな思い込みや前提があったのでしょう。 

 最後の「演習どうだった?」と「勉強会全体の感想」の共有は全体で行いました。
  • 自分がもやっとしたことを話してその前提にあったことを考えることができてすっきりした
  • 相手の世界観に意識を向けたり、流れていることに意識を向けるのはなかなか難しかった
  • 人との対話で知識を得ているが、そのためには時間が少ない
  • 「相手の世界観を味わいながら」ってどういうことかな?と思いながら。同じ立場だったらってことかな、と思って同じ景色を見ながらみたいに、その場に自分もいるような感覚で聞いてみていた
  • カウンセリングが一対一だと、相手の顔を見ない 表情を見ないことに気づいた。だからこそいっぱいしゃべれた
  • IPS2回目だが、自分の言葉に落とし込むことができなくて悩んでた。エネルギーの循環ということが自分の中で腑に落ちることに気づいた
  • 教師としての目線で一方的に与えるとか、コーチとかの目線で、ひきずりこむみたいなイメージだったけれど、対等な立場でエネルギーの循環
  • 味わいながら は 頭で理解するとか理論的にとか分析しながらではなくて、相手の感覚を味わう、みたいなイメージ
  • 味わう リラックスしてる方がいいのかな、招き入れるというか、そういう感じかなと思います
  • 今日、話を聞いてもらえたり、誰かの話を聞いていて、傾聴が自分は最近できていなかったんじゃないかという気づきがあった
  • 話を聞くことって、この勉強会の基本だと思うし、それを深めるために、3つの原則とかがあるような気がした。初心に戻る。基本を復習したいと思った
  • オンラインで一対一で、話を聞くって経験がこれまでなかった。オンラインって対面と全然違うと感じた。ZOOMだと自分の顔が見える状態なので不思議で、自分の顔も気になっちゃったり。オンラインだと相手から伝わってくるものが少なく感じたり。対面だといろんなことが感じやすい。おもしろい経験。初めての経験だった
  • 日常生活の中でピアサポートを念頭にいろいろ考えることができた
  • 初めて参加したが、ゆったりした流れの中で、相手の人の話をきく、身をゆだねてきく、というのができた、オンラインだからこそ集中して、画面に集中している分、相手の話を聞くというのが、新鮮な体験だった
  • 恐れを感じるということを考えてみた。恐れを感じさせる人はトラウマを深くしてしまって、ほかの人と話したときに、似たようなときに相手を傷つけちゃう

というような感想や思いを共有しました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
12 月27 日(土)15 時~(対面)場所:医学部3号館S102 (忘年焼き大会)
2026年
1月10日(土)14時~(オンライン ZOOM)

ゆっきぃのひとりごと:今回もありがとうございました。今回は、開始時が12人だったので、みなではじまりの確認をできました。なんのためにこのはじまりの確認をしたいと思っているか、私の思いも伝えることができて、みなさんとやりとりができて、進行中も皆さんと一緒に進められている気がして、とても心があたたまった時間でした。
今回も、さまざまな日常の中にある前提や思い込みについて話をしました。お久しぶりの方も、はじめましての方もご参加くださること、本当にありがたく感じました。引き続きよろしくお願いいたします。

勉強会の振り返り:

  • 感想の共有などで、あと一人か二人くらい、など言っているのはよかった。時間のことも考えて自分も発言しやすかった。
  • 二つのグループに分かれたときの人数(6人)もちょうどよかった。
    • 時間を気にせずゆったり話せた
    • 6人で15分くらいというのはちょうどよい時間だった
  • 勉強会全体の時間配分がよかった
    • 皆の話しも聞けて、演習のできた
    • 演習のあとに、振返って「味わう」ということについてとかまで話せたのがよかった
    • このやり方(グループに分けたり全体で話したり)に少し慣れてきてスムーズだった
    • 焦ることなく話ができた
  • 二人組で相手の方が眠ってしまって演習ができなかったということがあった。
    • 今後も、機材不調など、いろいろなことがあり得るので、グループ分けをするときに、何かあったらメインルームに戻って休憩したり、ほかの人がいれば話したりしていてよい、とブレイクアウトの前に伝えるとよさそう
  • 今日の開始時間17:30について
    • ほかの用事を済ませてから参加できてよかった
    • 夕食前にカフェでお茶を飲むような気持で参加できた
    • 夜の開始だと、終わった後の自分の時間があまりなくなっちゃうけれど、これくらいの時間だとよい
    • 振返りに残っている人はこの時間で参加できる人ばかりだったが、ZOOMの会にしては参加者が少ないかもしれなくて、この時間でよいかどうかをこのメンバーだけでは決められない
  • 振返りがあること
    • この振り返りの時間があるから、こういう場にしたいと思っていることを把握している人が何人も勉強会にいるというのがすごくよいと思う
    • みんなで一緒に考えられていてうれしい
    • 進行していてもみんなに頼れてうれしいし、自分だけで決める重圧がなくてうれしい
  • いつもはZOOMの会とか、緊張してしまったり、自分の意見をうまく言えなかったりするが、ここは自分の意見を言えて居心地がよかった
みなさま 振り返りもありがとうございました! 振り返り、毎回の勉強会後に15分程度、有志で行っています。参加してくださる方はどなたでもぜひ。

11/15の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:2025 年11月15日(土)17時30分-19時0   場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は10/12 日対面, 8/21 ZOOM )前回:会話と使う言葉
会話で使う言葉が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.言語(ことば)について(2 巻 p.8〜 )
近年、精神保健の領域では、使われている言葉に根本的な変化が起きています。たとえば、“慢性的な精神病”という考えを持つ人はほとんどおらず、その代わり、誰もが成長や発達の段階のいろいろな過程にいるに過ぎないと考えています(そう考えていて欲しい、と思います)。いくつかの言葉は良い方向に変わってきているようですが、いろいろなところに、思い込みが見え隠れしています。たとえば、誰かのことを「リカバリーや癒しの到達レベルが低い」と言うときや、「どうしたら、この人をエンパワーメントする(力を与える)ことが出来るでしょうか」と質問するとき、そこにどのような思い込みが入っているのかを考えてみてください。ただ単に、違う言葉を使えばよいという問題ではないのです(それは良い方向への第一歩なのですが)。問題なのは、私たちが口にしたり、耳にする言葉の背後に何が示唆されていて、どのような前提が潜んでいるのかに気づくことです。
私たちが、敬意を示して言っているつもりでも、実際には、人に対して否定的な思い込みにあふれた言い方が数多くあります。そのような話し方をしているときには、上から目線で、相手の人がどのように反応するかがわかっていると思っています。ですから、まずは、そのことに気が付いていることが大切です。
精神保健の領域で使われている言葉
「リカバリーのレベルが低い」? 「どうしたらこの人をエンパワーメントできるのだろうか」?
上から目線/言葉が暗黙のうちに示してしまう立場関係
♪演習:
1.「宮本さんって、自分を変える気がないよね」「こういうことを言うと森田さんがキレちゃうんじゃないかな」
こういった発言にはどんな思い込みや前提があるでしょう?
2. ①自分が言われたり、人の言っているのを聞いてなんだかモヤモヤしたしたこと、あるいは自分が言ってしまったことで気になっていることがあれば話してみてください。
②そこにはどんな思い込みや前提があったのでしょう。
(うまく話さなくてよいです。浮かんだことを言葉にしてみてください。)
あなたにとって優先度の高いことがあったら、その話をするのもOK。
その場合、その相手になる方は、:話し手の見える世界を理解しようとしながら聞く。黙って聞くだけでよい。(話し手の世界観を味わいながら、お互いの間に流れているものにも意識を向けてみながら。)
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
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IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。