2026年1月10日(土)IPS勉強会 ZOOM ご報告

1月10日(土)14時-15時30分に東京IPS勉強会がオンライン(ZOOM)開催されました。19名のご参加でした。 

今日は、初めての方やお久しぶりの方がいらしてくださり、大勢でのにぎやかな会となりました。

チェックインや、IPSについては、全員で行い、そのあと、言語について(ことばについて)で、シェリーさんによる二つのストーリー(精神保健用語を使う話、使わない話)です。前回に引き続き、一つ目のストーリーと二つ目のストーリーから受ける印象について話し合いました。


  • ①:症状を緩和しようとしている、②症状があるとしても、どういうできごとがあったから、とかに考えを巡らせているように思う。①だと薬でなんとかしようという発想になりがち
  • ①:大病院の5分診療とか、偉い先生の診察のときのよう。 ②:こういう会(IPS勉強会)とか、カウンセラーさんとか、否定のないカウンセラーさんとの話のよう
  • ①:上から見下すという医療の現状。②:シェリーさんが主観的、主体的に述べている。状態を表現する、という意味では①だとわかりにくいのだけれど、②はわかりやすいが主観的かも
  • ①:Aさん テンプレートみたい。②:シェリーミードさん、って感じがする。ストーリーがあって、物語があるかんじ
  • ①:この人ちょっと大丈夫かな、幻聴とか、妄想とかのじづらのつらさを感じて、この人は大丈夫なんだろうか、という思いが出る。②:1人の人としていろんなことを考えて、素直に表現しようとしている感じがする
  • ①:15歳の時受診したって書いてあった。②:本当に人と違って、ひとりぼっちだと感じたのが15歳、ってあって。自分のことを思い起こすと、受診したのは、誰も助けてくれないんだな、と思ったのがきっかけだった。親も職場も家族も誰も助けてくれないと思った
  • ①の「妄想」という一言で片づけたら、それはそうなんだろうけれど、②の「私からしたら筋が通っていたのだけれど、周囲の人をこわがらせたんだろう」、と自分以外のこともふかんして見えている感じがする。
  • ①:最近ピアサポートをするようにあたって、自分は精神保健用語におぼれているとかんじた。精神保健用語を使うと効率はいいが、内輪になってしまう。一般の人にはよくわからない。②:精神のことをわからない人にも共感を呼べるのかも。自分は精神保健用語におぼれずにコミュニケーションをしようと思った
  • ①:精神保健用語というのは、精神科医療に関わっている人たち、カウンセラーだったりの支援職に向けて語ることば、あるいは、書き言葉だと思った。②:活のなかにある自分自身の言葉で語っていると感じた
  • ①で妄想言ってるなーと思ったら、薬で電気ショックだよな、とか雑な思考に行くが、②のように理由があって、理解できる理由があるはずだとつとめながら聞くということができたら。
では、この人にどんなふうにピアサポーターとして会話しそうでしょう?
  • ②自分の言葉で表現しているのでいい感じがした
  • ①:リカバリーが見えてくるような。②:そういう用語を知らない人が書いているのか、自分自身の力でリカバリーしてる感じがしていて、どちらもいいなと思った
  • ②:ピアサポートの4つのタスクを意識してるのかなと感じた
  • ①:遠慮しちゃう気がした。統合失調症、とか、自傷のこととか、電気ショックの事とか聞いていいのかしら、とか、幻覚妄想、もっとひどくしちゃったらどうしようとか思って聞くのを遠慮しそう。②もっとあなたのことを教えてほしい、とか、どんなふうに?とか、仲良くなりたい、もっと教えてください、って気持ちになる。
  • ①:精神医療の言葉を使うことで話しやすい。②の人には話しにくい。ピアサポーター、傾聴、聞くと言うのを考えると、1の方が話しやすい
  • ①:病状の話しに終始しちゃいそう、病気のヒストリー。②:人生のこととか音楽とか
  • ①:聞くことは聞くけれど、言葉が出ない。なんて返そう、ってためらう。②:自分自身の言葉で自分自身の経験を書いている。どんな音楽?って会話の広がりが見える
  • ①:多数派を考えて、マジョリティ、健常者。②:マイノリティ、この人の話をもっと聞いてみたいと思った。たとえば「問題の多い結婚生活に終止符を打ったあと、同じようなことがはじまりました。」というのを復唱したらもう少し話してくれるのでは
  • どちらも、伝えるのに慣れた人だな、と思った。①:お医者さんの使う言葉を使って端的に言ってて、助けてくれる人に伝えらえる言葉
  • ①:表面的 本音で話さない。②:より深いところで話している
  • 診察の場面では①で話す。早く簡潔に伝えなきゃ。って。今日の勉強会でずっと感じている。②:自助会とか茶話会ではこういう話し方をするんだけど、これを診察で伝えると、だからどうなの?となりそう
  • ②:「人が信じていることに従っているだけで、目を向けていないことに気付きました」、とか、「それ以来成長し続けています」がいい
  • ②どうしてそんな風に考えるようになったのかに目を向けていないことに向かおうとしている、という希望の感覚が感じられた
  • どっちかがいいんじゃないかとか、どっちかはよくないんじゃないかとか考える傾向があると自分の傾向に気付いた
  • ②:精神医療を信じていない、精神医療が疾患をなおさない、自分で直すと強く感じた
  • 前者より後者の方がいいんじゃないかみたいな感覚があったが、前者の方が、相手のことを気にかけて、気を遣っている感じもした
  • 自分が何を話すかは、相手の状況やうつわによって引き出されたもの。①と②は分量も倍くらい違って。時間に余裕がありそうだな、とか、少し自分のことを話してもよさそうだな、と相手が感じるかどうか?
  • 受け取っている自分自身がどうなのか、ってことなのかな、
  • 話す相手は状況に応じて話しているのだとすれば、話す内容よりは、聞くときの自分が問われている。余裕がない自分でその人の前にあらわれたときに、相手は前者の応答をするかもな。
  • ②の方が本音を書きやすい
  • 自分の使う言葉がほかの人の使う言葉にも影響を与えるとしたら、ピアサポーターとして用いる言葉はどんな言葉となるだろう
  • 精神保健用語を使う場合は頭が痛いので、使わないやり方で自分は話している
  • 状態や経歴の表現としては①で、支援者の人に「なるほどね」と言ってもらえて、動いてもらいやすい。ただし、実は解決したい事や主観的な悩み、自分がどうなりたいか、などの個性と価値観が見えるのは②。
  • 忙しいときは①で済ませちゃったり、それを相手に求めて「診断名はなに?」ってなってしまうんだけど、そこから踏み込んで「それが君にとってどんな意味があるの?」を聞きたいなと思った。

など、たくさんの印象が語られました。今日の勉強会は、2つのストーリーを作って話してみる、というワークを準備していたのですが、そのワークをしたい人はブレイクアウトで3人組ずつにわかれ、引き続き大きな輪で話したい人は大きな輪に残って話す、という形をとりました。

全体の感想です。

  • 人生を取り戻していくことに貢献したいと思ったときに、妄想とか病気の体験は重大なことで、それが本人にとってはどういうことか、ということを理解して進んでいけたらと思った
  • 2つのストーリーをしたが、先月は主旨もわからなくて、うまくいかなかったが、今回主旨をわかってやったが、誰であっても、やっぱり全部言う必要はない
  • (2つのストーリーを自分で話してみて)不登校や引きこもりの原因や気持ちを話しているとき、自分はそうだったんだ、と思った
  • 2つのストーリーの2が書きにくい。もう少し深く考えて書きたいなと思った。作り直したいなと思いながら話をした。ほんとは何を感じていたのかを伝えるってピアサポートにおいて大事なことだと思った。今後の宿題にしたいと思った。
  • 受け取ってる中にあるものはなんだろう。意識的になりたい
  • 勉強会に多様な方が参加されていて、そういう意味でも今「ピア」という生き方が注目されている事を感じた
  • 痛みや苦しさは平等で、それは常に人生の一大事です。その苦しさに含まれる「苦しい」という言葉の意味が、私と目の前の人ではきっと違うのだろうなども思った。その上で「私にとって苦しいと思わない・思った経験が無い事に対してどれだけ真摯に向き合えるか」が他者の世界観なのかな?という感覚でいる
  • 先月よりも、2つ目のストーリーで自分を出せた感じがした。そのときの思いとかを思い出しながら書くのって、自分の中で整理が必要
  • (ほかの人の話を聞いていて)考えながら感じながら話してくださっていると感じられたので、聞く側の自分のコンディションもできていたらいいなと感じた
  • 世界観を理解し合うために助け合う、相手の世界観もわかりたいし、私の世界観もわかってほしい。おぎないあいながら、成長する、双方がウィンウィン。あなたのことも理解したい、私のことも理解してほしいし
  • 相手の言葉を聞くとき、自分がまったく経験したことのないことを知る機会
  • 看護師は自分の話をしちゃいけないと教育されてきた。だから患者さんの話を聞くということばかりに注力してたけど、相手の世界観を知ることばかりじゃなくて、自分の世界観を話すことは、通じ合うことにつながるし、相互性にもつながることだなと思った

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
【次回以降の勉強会予定】
2月21日(土)15:00-17:00 対面
3月15日(日)17:00-18:30 ZOOM

ゆっきぃのひとりごと:今日もありがとうございました。今回は、お久しぶりの方、初めての方、いろいろな方がご参加くださり、とてもうれしかったです。それと同時に、いろんな人の声を聞かないと!とてんぱってしまいつつ、でも会の途中に、もう少しじっくりしたい、という声を出して頂けて、ああそうだった、ここでもちたいのはせかされた苦しくなったりしない時間だった、と思い出しました。みなさん、ありがとうございます。

勉強会の振り返り:

  • 突然落ちても退出してもいい、ということを言葉にして伝えておく
  • はじまりの確認のところ、今日は全員でやってよかったと思っているけれど、いつもだったらブレイクアウトしてやる人数だなとは思った
  • 何分くらいまでに〇〇を考えている、といったことを参加者に言ってくれたらみんなも協力できる
  • 時間の概要をチャット欄に書くなどもありなのではないか
  • 事前に次第があると助かる人もいるかも
    • 次第を作るのがいつもギリギリだということと、次第を読みたくないかもしれないという人もいるかなと考えた(トラウマの語が入っていたり)ことがあって、今はメーリングリストでは送らずにブログに掲載して読みたい人だけ読んでもらうことにしている
  • できるだけ忘れないうちに話せるようにという進行者の思いもわかった。それと同時に今日はすごく早くて、自転車の車輪が早くなるような感じがあって自分の呼吸が浅くなっていいく感じがあった。呼吸するタイミングが難しかった
  • 余白ができると良いと思う
    • 静かな時間を取るとよいのでは(以前は15分とか取っていた)
    • 人数を考えると余白はなかなか難しいのでは
    • 1分でも静かな時間があると、だいぶ違うかも。
    • 今日はブレイクアウトを組み始めてから、そうだ、休憩してもらえばいいんだ、と思って3分と言ったけれど、あれをもっと早い段階で、今から5分ちょっと休憩、とか、もできたな、と思った
    • 確かに少しでも静かな時間を取ることで、表面的ではない話となっていくかも
  • 1回でテーマをしきれなかったら、2回にわけてやるとよいのでは
    • まったくそのとおりで、今日は途中まで、2つのストーリーを作りたい!という思いがあったので、急いでしまっていたけれど、そこを手放していいか、選んでもらうといいか、と途中で思えた
    • 決められたアジェンダをやらないといけない、って思いがちだけど、やってもいいしやらなくてもいい、って思えてよかった
    • 今後もその場にいる人の意見を反映させながら
  • 今日、途中で気付いたことを言ってもらえてとても助かった。途中でも気付いたこととかを誰でも言える場になっていくといいな

みなさま 振り返りもありがとうございました! 振り返り、毎回の勉強会後に15分程度、有志で行っています。(今回は話に熱中してたら30分くらいたってしまっていまして、ごめんなさい)参加してくださる方はどなたでもぜひ。

1/10の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:1月10日(土)14:00-15:30   場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は10/12対面,11/15 ZOOM, )前回:言語(ことば)について
最初の会話が持つ意味と重要性/言語が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.言語(ことば)について(2 巻 p.9〜 )
使う言葉を変えると、それ自体で会話が変わります。精神保健用語は特に、人々が経験していることや、その人たちに対する自分の役割を、ある種の思い込みの中に封じ込める働きがあります。遊びのつもりで、あなたのストーリーを精神保健用語を使って書いてみて、次に、大体同じストーリーを、精神保健用語を使わずに書いてみてください。私のはこんな感じです。
「私が精神的な病に苦しみ始めたのは15 歳のときでした。精神科医の診察を受け、統合失調症と呼ばれるものだと告げられました。2-3 年の間、私の症状はとてもひどく、周りの人は私に自傷の恐れがあると思い、私は入院させられました。抗精神病薬と電気ショックで落ち着かせ、退院させました。長い間、再発しませんでした。でものちに、大人になってから、再び症状が出始めました。私はかなりひどい幻聴や妄想が出て、再び入院させられました。そこでは、私はとても重症で、障害年金を受けるべきだと言われました。長い間、病気は重かったのですが、症状を管理出来るようになり始めました。」
次は、精神保健用語を使わずに、やってみましょう。
「私が、他の人とかなり違っている感じがして、本当に一人ぼっちだと思い始めたのは、15歳のときでした。それから2-3年の間、私はとても極端な行動をしていました。それらは、私が考えていることや感じていることからすれば、筋が通っていたのですが、多分、私が考えていたり、感じていることを本当には理解できなかった人たちを怖がらせたのだと思います。病院に入れられました。そこでは、希望を失い、自分が“普通”の人だとは思えなくなりました。絶えず眠くなる薬を大量に投薬されました。退院したあと私は薬を全部捨て、音楽に熱中するようになりました。
何年かして、問題の多い結婚生活に終止符をうったあと、子どものときに経験したのと同じようなことが始まりました。とても強い感情を持ち、周りの人から隔絶されているように感じました。また、入院させられました。そこでは、私は重い精神の病だと言われ、障害年金を受けるべきだと言われました。しばらくはそうしたのですが、それは人が信じていることに従っているだけで、どうして自分がそんなふうに考えるようになったのかに目を向けていないことに気付きました。少しずつ、私は自分の激しさをどう扱ったらよいかを学び、それ以来、成長し続けています」
1. ひとつ目のストーリーの人は、どのような人だと思いますか? 
2. ふたつ目のストーリーの人については?
3. ひとつ目のストーリーの人とは、どのようなピアサポートの会話をするでしょうか?
4. ふたつ目のストーリーの人とは?
♪演習:
あなたのストーリーを書いてみましょう。1.ひとつ目のストーリーを書いたあと、どのように感じましたか? 2.ふたつ目のストーリーのあとは?
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2025年12月27日(土)IPS勉強会 対面 ご報告

12月27日(土)15時-17時に東京IPS勉強会が対面開催されました。12名の参加でした。

はじまりの確認をして、IPSについて全体で話しました。

  • とても困った状況に陥っている友人。周りの人は、そのことは一旦忘れて次の○○に取り組んだら?と言われて憤慨していた。自分はIPSのことを思い出して、ああその状況はつらいよなぁと感じ、その人の話をただ聞いてみて、その人にとってはどんな体験なのかを聞くことができて、それと同じではないけれども、似たような感情になった自分の経験などを話してみたりしていた。IPSでいうところの、通じ合う感覚、世界観を知るために助け合う、相互性、みたいなところと似ていると思った。でも、IPSでいうところの「向かうこと」については、「どうしたいの?」って詰問するみたいに思えて、それについてはしていない
  • 気にしない方がいいのとか、わかってるんだよね。でもそれができない
  • 気持ちを一旦おいておいて、とか言われると、私の気持ちはたいしたことないって言われているような、ないがしろにされているような気持になる
  • たぶんそういうときは、その感情を一緒に愛でる。そうすることでやるべきことに向かうエネルギーが出てきたり
  • ピアサポートって一緒に味わうこと

というような話をしました。

今日のテーマは、引き続き、「言語(ことば)について」です。今日は二つのストーリーです。まずは、シェリーさんの二つのストーリーを読んで、一つ目のストーリーと二つ目のストーリーの違いについて話し合いました。

  • ①は医療って感じ。医療者に従えば治る。どういう意味があるかとかは考えない。②は「自分からすれば筋が通っていた」とか「従ってただけだった」とか、自分が感じることはこんな意味なのかな、って考えてる
  • ①自分が病気、自分に問題があるからなんとかしなきゃ。自分にはどうにもできない、みたいな感じ。②自分からすれば筋が通っていた、という、ストーリーがあっての生きづらさの話。人との間の関係がよくなれば、自分以外の何かに解決方法を感じる
  • ①自分は「統合失調症」というフィルターを通して見ちゃいそう。何か聞こえる、って言われたら②の人だったら一緒にその音を探すのに①の人だと幻聴だと思ってしまいそう。自分は過去に医師から「あなたはそう思うのね。」と言われるの嫌だったのに、人のことはそう見ちゃってたんじゃないか。
  • ①自分が入院したとき、統合失調症の重篤な人たちとの6人部屋に入れられてしまった。②ピアサポートにZOOMで参加したいと言ったら、あなたに必要なことなのであれば、と会議室を借りてくれて、自分の主体性を見てくれた。
  • ②「筋が通っていた~ 人をこわがらせたのだと思います」「激しさをどう扱ったらよいか」印象に残った。「こわがらせた」は興味深い。つらい人の話を聞かない人はこわいのだろうなと思う。こわいから、「お医者さんに相談してみたら?」って言っちゃったり
  • ピアサポートでは、「どうしてそう考えるようになったのですか?」とか、本人にとってどんな筋が通っているのかを考えたい
  • 医療で苦しさを理解してもらえない。病名ばかりつけられる。医療者やカウンセラーと自分の経験は違う。
  • ①の人は感情を感じないけれど、②の人はその時の感情を感じられた
  • 自分は病院で働いていたとき、理由のわからない行動をする人がいても、「具合が悪いから」と勝手に納得していたところがあったと思う。だけど、②を読んで、本人にとっては筋が通っていた、ということだったのだろうと思うと、どんな体験をしているのか、聞いてみることができていたら、全然違ったんじゃないかと思う
  • とはいえ、聞かれて話せるかな。。
  • このストーリーを読んで、自分がひとりぼっちと気づいてからすごくさびしくて、怒りと絶望感を感じていた、そこがこのストーリーの人と通じ合える気がした

休憩をはさんで、それぞれも自分の二つのストーリー(精神保健用語を使うストーリーと、精神保健用語を使わないストーリー)を考えてみて、それを三人組で話す、という時間を取りました。

全体の感想です。

  • ②だと相手に興味を持てる。ほっこりしたり。
  • ①は自分のことも他人事みたいな感じ。②はこう思ってたんだ、こう感じたんだ、と自分に向き合ってる感じ。
  • 大きい病院で忙しい先生に②で話してて、先生にいら立たれたので、②はカウンセラーとかゆっくり話ができるときに話すとよいと感じた
  • ①は医療者や会社の人や、オフィシャルに話すとき。相手をめんどくさく思わせない、社会的な説明
  • それぞれの文化の世界観
  • 自分の体験していることが医療の対象であることを当然とみなすのではなくて、使う言葉でそのことをどう扱うかにも関わりそう
  • ピアサポートって、船に一緒に乗って、ゆれた!きゃーこわい!とか一緒にすることな感じ
  • 一緒に味わうが大事、っていうのが印象にのこった。
  • ①はスピーディでわかりやすい。②を話すこともあるけれどどう受け取ってもらえるか不安。②の方が自分の中に潜っていく感じがあって、②の方が自分がゆれる。
  • 精神保健用語とか、医学用語になると、本人が患者になってしまう。
  • 言葉に含まれる思い込みに注意する。日常の生活も思い込みにあふれている。
  • 医師がする治療とピアサポーターがすることは二つのストーリーの違いに表れていそう
  • 医療は、自分のことを話して何かを得たり、少し取引みたいなところがある。ピアサポーターとは、自分にとって大事なことを渡せる相手
  • 初めて会った人と、こんな話なかなかできない。勉強会は密度が濃かった。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

【次回以降の勉強会予定】

1月10日(土)14:00-15:30 ZOOM

2月21日(土)15:00-17:00 対面

ゆっきぃのひとりごと:今日もありがとうございました。今回は、気持ちをないがしろにされた気持ちになることとか、ほかの人の話を聞けなくなっちゃったりすることについてとか、ピアサポートでしたいことについてなども話のいろいろなところにあらわれて、自分にとって気づきがたくさんあった時間でした。そして、私の大好きな二つのストーリー。これも、またいろいろな気づきがありました。何回やってもいいものだなぁ、と思います。

今回は、忘年焼き大会があったので、振り返りはしませんでした!みなさま来年もよろしくお願いいたします。

12/27の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:12月27日(土)15:00-17:00   場所:東京大学医学部3号館1階S102
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は10/12対面,11/15 ZOOM, )前回:言語(ことば)について
最初の会話が持つ意味と重要性/言語が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.言語(ことば)について(2 巻 p.9〜 )
使う言葉を変えると、それ自体で会話が変わります。精神保健用語は特に、人々が経験していることや、その人たちに対する自分の役割を、ある種の思い込みの中に封じ込める働きがあります。遊びのつもりで、あなたのストーリーを精神保健用語を使って書いてみて、次に、大体同じストーリーを、精神保健用語を使わずに書いてみてください。私のはこんな感じです。
「私が精神的な病に苦しみ始めたのは15 歳のときでした。精神科医の診察を受け、統合失調症と呼ばれるものだと告げられました。2-3 年の間、私の症状はとてもひどく、周りの人は私に自傷の恐れがあると思い、私は入院させられました。抗精神病薬と電気ショックで落ち着かせ、退院させました。長い間、再発しませんでした。でものちに、大人になってから、再び症状が出始めました。私はかなりひどい幻聴や妄想が出て、再び入院させられました。そこでは、私はとても重症で、障害年金を受けるべきだと言われました。長い間、病気は重かったのですが、症状を管理出来るようになり始めました。」
次は、精神保健用語を使わずに、やってみましょう。
「私が、他の人とかなり違っている感じがして、本当に一人ぼっちだと思い始めたのは、15歳のときでした。それから2-3年の間、私はとても極端な行動をしていました。それらは、私が考えていることや感じていることからすれば、筋が通っていたのですが、多分、私が考えていたり、感じていることを本当には理解できなかった人たちを怖がらせたのだと思います。病院に入れられました。そこでは、希望を失い、自分が“普通”の人だとは思えなくなりました。絶えず眠くなる薬を大量に投薬されました。退院したあと私は薬を全部捨て、音楽に熱中するようになりました。
何年かして、問題の多い結婚生活に終止符をうったあと、子どものときに経験したのと同じようなことが始まりました。とても強い感情を持ち、周りの人から隔絶されているように感じました。また、入院させられました。そこでは、私は重い精神の病だと言われ、障害年金を受けるべきだと言われました。しばらくはそうしたのですが、それは人が信じていることに従っているだけで、どうして自分がそんなふうに考えるようになったのかに目を向けていないことに気付きました。少しずつ、私は自分の激しさをどう扱ったらよいかを学び、それ以来、成長し続けています」
1. ひとつ目のストーリーの人は、どのような人だと思いますか? 
2. ふたつ目のストーリーの人については?
3. ひとつ目のストーリーの人とは、どのようなピアサポートの会話をするでしょうか?
4. ふたつ目のストーリーの人とは?
♪演習:
あなたのストーリーを書いてみましょう。
1.ひとつ目のストーリーを書いたあと、どのように感じましたか? 2.ふたつ目のストーリーのあとは?
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2025年12月27日(土)忘年焼き大会のご報告

 2025年12月27日(土)の勉強会の後の忘年焼き大会の模様です。

この日に味わったもの(順不同)

ドーナツ、干し芋、さきいか、カントリーマアム、干しバナナ、ラスク、歌舞伎揚げ、塩せんべいなど。

みなさま、ご協力どうもありがとうございました。楽しかったです!



2025年11月15日(土)IPS勉強会 ZOOM ご報告

11月15日(土)17時30分-19時に東京IPS勉強会がオンライン(ZOOM)開催されました。14名の参加でした。 
 引き続き、限られた勉強会の時間の中でどんな風に時間配分できるか、皆で試行錯誤中です。 
できるだけ二人組とか三人組の演習に時間を取りたい、多くの人が自分の考えたことなどを話せるようにもしたいことも皆さんと共有しながら進めています。 参加している人たちと、今回のところは、全体ではじまりの確認(呼ばれたい名前と何に動かされてここに来たか)は、グループに別れず皆さんではじめ、IPSとは?は2グループに分かれて(今回は6人ずつの2グループ)、IPSについて感じた事などを話すことにしました。 

 そのあと、今日のテーマである「言語(ことば)について」です。
対面の前回と引き続き同じ内容で、「リカバリーのレベルが低い」? 「どうしたらこの人をエンパワーメントできるのだろうか」といった言葉には、どのような思い込みが入っているでしょうか? ということについて、全体で思い思いに話します。 
  •  けっこうよくある 
  • 「リカバリーのレベルが低い」って言ってる人はどの位置から言ってるんだろう 
  • 「自分を変える気がない」:その人は自分は変わる必要がないと思ってるかもしれない 
  • 「キレちゃうんじゃないかな」キレちゃうだけの何かがある 
  • 相手の背後にあるものへと視野を広げていけたらいいなと思った 
  • 自分を基準に考えていて、自分が正しい、ほかの人が間違っているみたいな言い方だと思った 
  • 社会とか地域をみていると、集団がかたよっているように感じる。多様性のある集団になっていくとよい 
  • 社会構造に齟齬がある。その中でやりとりをしている。相手の違うところをみつけて活かしていくことができたらよいと思う 
  • 誰それはコミュニケーションがへた、というのは、まるで正しさがあるかのよう。コミュニケーションのあり方が自分と相手に違いがあるだけの話し。どちらがうまいとかではない
  • 「リカバリーのレベルが低い」リカバリーしていないといけないとか、エンパワーメントされていないといけないって言う価値観がある。
  • 上から目線。 その人その人の状態に応じて、その人が納得できる状態を尊重せずに、リカバリーのレベルが低いからリカバリーするべきとか。そもそもリカバリーするべきという考え方がリカバリーありき。エンパワーメントされてなきゃいけないみたいなのも。 
  • リカバリーが低い高いというが、相手がどう思っているかがわからないのに 
  • 自分がひきこもっていたときのことを考えても、そのときの状態をリカバリーが低いとは思わない。あの体験があるから、今の自分につながっている。 見た目や行動ではわからない 
  • 見た目ではリカバリーって見えない。その人の内面で起こってるかって、外から見てもわからない 
  • その人がリカバリーしてると思ったら、リカバリーしてるし。 リカバリーのスピード、ある人は時間がかかるけど、早くリカバリーに見えるかもしれないけれど、無理してるかもしれないし、その人のスピードとか、あり方を考えたい 
  • 人によって価値観が違うから本人がどう思っているかを聞くのが大事じゃないかと思う。 
 などの感じたことが話されました。 

 このあと、2人組に別れて、話す人、聞く人を交代で体験しながら以下の演習をしました。 
①自分が言われたり、人の言っているのを聞いてなんだかモヤモヤしたしたこと、あるいは自分が言ってしまったことで気になっていることがあれば話してみてください。
②そこにはどんな思い込みや前提があったのでしょう。 

 最後の「演習どうだった?」と「勉強会全体の感想」の共有は全体で行いました。
  • 自分がもやっとしたことを話してその前提にあったことを考えることができてすっきりした
  • 相手の世界観に意識を向けたり、流れていることに意識を向けるのはなかなか難しかった
  • 人との対話で知識を得ているが、そのためには時間が少ない
  • 「相手の世界観を味わいながら」ってどういうことかな?と思いながら。同じ立場だったらってことかな、と思って同じ景色を見ながらみたいに、その場に自分もいるような感覚で聞いてみていた
  • カウンセリングが一対一だと、相手の顔を見ない 表情を見ないことに気づいた。だからこそいっぱいしゃべれた
  • IPS2回目だが、自分の言葉に落とし込むことができなくて悩んでた。エネルギーの循環ということが自分の中で腑に落ちることに気づいた
  • 教師としての目線で一方的に与えるとか、コーチとかの目線で、ひきずりこむみたいなイメージだったけれど、対等な立場でエネルギーの循環
  • 味わいながら は 頭で理解するとか理論的にとか分析しながらではなくて、相手の感覚を味わう、みたいなイメージ
  • 味わう リラックスしてる方がいいのかな、招き入れるというか、そういう感じかなと思います
  • 今日、話を聞いてもらえたり、誰かの話を聞いていて、傾聴が自分は最近できていなかったんじゃないかという気づきがあった
  • 話を聞くことって、この勉強会の基本だと思うし、それを深めるために、3つの原則とかがあるような気がした。初心に戻る。基本を復習したいと思った
  • オンラインで一対一で、話を聞くって経験がこれまでなかった。オンラインって対面と全然違うと感じた。ZOOMだと自分の顔が見える状態なので不思議で、自分の顔も気になっちゃったり。オンラインだと相手から伝わってくるものが少なく感じたり。対面だといろんなことが感じやすい。おもしろい経験。初めての経験だった
  • 日常生活の中でピアサポートを念頭にいろいろ考えることができた
  • 初めて参加したが、ゆったりした流れの中で、相手の人の話をきく、身をゆだねてきく、というのができた、オンラインだからこそ集中して、画面に集中している分、相手の話を聞くというのが、新鮮な体験だった
  • 恐れを感じるということを考えてみた。恐れを感じさせる人はトラウマを深くしてしまって、ほかの人と話したときに、似たようなときに相手を傷つけちゃう

というような感想や思いを共有しました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
12 月27 日(土)15 時~(対面)場所:医学部3号館S102 (忘年焼き大会)
2026年
1月10日(土)14時~(オンライン ZOOM)

ゆっきぃのひとりごと:今回もありがとうございました。今回は、開始時が12人だったので、みなではじまりの確認をできました。なんのためにこのはじまりの確認をしたいと思っているか、私の思いも伝えることができて、みなさんとやりとりができて、進行中も皆さんと一緒に進められている気がして、とても心があたたまった時間でした。
今回も、さまざまな日常の中にある前提や思い込みについて話をしました。お久しぶりの方も、はじめましての方もご参加くださること、本当にありがたく感じました。引き続きよろしくお願いいたします。

勉強会の振り返り:

  • 感想の共有などで、あと一人か二人くらい、など言っているのはよかった。時間のことも考えて自分も発言しやすかった。
  • 二つのグループに分かれたときの人数(6人)もちょうどよかった。
    • 時間を気にせずゆったり話せた
    • 6人で15分くらいというのはちょうどよい時間だった
  • 勉強会全体の時間配分がよかった
    • 皆の話しも聞けて、演習のできた
    • 演習のあとに、振返って「味わう」ということについてとかまで話せたのがよかった
    • このやり方(グループに分けたり全体で話したり)に少し慣れてきてスムーズだった
    • 焦ることなく話ができた
  • 二人組で相手の方が眠ってしまって演習ができなかったということがあった。
    • 今後も、機材不調など、いろいろなことがあり得るので、グループ分けをするときに、何かあったらメインルームに戻って休憩したり、ほかの人がいれば話したりしていてよい、とブレイクアウトの前に伝えるとよさそう
  • 今日の開始時間17:30について
    • ほかの用事を済ませてから参加できてよかった
    • 夕食前にカフェでお茶を飲むような気持で参加できた
    • 夜の開始だと、終わった後の自分の時間があまりなくなっちゃうけれど、これくらいの時間だとよい
    • 振返りに残っている人はこの時間で参加できる人ばかりだったが、ZOOMの会にしては参加者が少ないかもしれなくて、この時間でよいかどうかをこのメンバーだけでは決められない
  • 振返りがあること
    • この振り返りの時間があるから、こういう場にしたいと思っていることを把握している人が何人も勉強会にいるというのがすごくよいと思う
    • みんなで一緒に考えられていてうれしい
    • 進行していてもみんなに頼れてうれしいし、自分だけで決める重圧がなくてうれしい
  • いつもはZOOMの会とか、緊張してしまったり、自分の意見をうまく言えなかったりするが、ここは自分の意見を言えて居心地がよかった
みなさま 振り返りもありがとうございました! 振り返り、毎回の勉強会後に15分程度、有志で行っています。参加してくださる方はどなたでもぜひ。

11/15の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:2025 年11月15日(土)17時30分-19時0   場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は10/12 日対面, 8/21 ZOOM )前回:会話と使う言葉
会話で使う言葉が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.言語(ことば)について(2 巻 p.8〜 )
近年、精神保健の領域では、使われている言葉に根本的な変化が起きています。たとえば、“慢性的な精神病”という考えを持つ人はほとんどおらず、その代わり、誰もが成長や発達の段階のいろいろな過程にいるに過ぎないと考えています(そう考えていて欲しい、と思います)。いくつかの言葉は良い方向に変わってきているようですが、いろいろなところに、思い込みが見え隠れしています。たとえば、誰かのことを「リカバリーや癒しの到達レベルが低い」と言うときや、「どうしたら、この人をエンパワーメントする(力を与える)ことが出来るでしょうか」と質問するとき、そこにどのような思い込みが入っているのかを考えてみてください。ただ単に、違う言葉を使えばよいという問題ではないのです(それは良い方向への第一歩なのですが)。問題なのは、私たちが口にしたり、耳にする言葉の背後に何が示唆されていて、どのような前提が潜んでいるのかに気づくことです。
私たちが、敬意を示して言っているつもりでも、実際には、人に対して否定的な思い込みにあふれた言い方が数多くあります。そのような話し方をしているときには、上から目線で、相手の人がどのように反応するかがわかっていると思っています。ですから、まずは、そのことに気が付いていることが大切です。
精神保健の領域で使われている言葉
「リカバリーのレベルが低い」? 「どうしたらこの人をエンパワーメントできるのだろうか」?
上から目線/言葉が暗黙のうちに示してしまう立場関係
♪演習:
1.「宮本さんって、自分を変える気がないよね」「こういうことを言うと森田さんがキレちゃうんじゃないかな」
こういった発言にはどんな思い込みや前提があるでしょう?
2. ①自分が言われたり、人の言っているのを聞いてなんだかモヤモヤしたしたこと、あるいは自分が言ってしまったことで気になっていることがあれば話してみてください。
②そこにはどんな思い込みや前提があったのでしょう。
(うまく話さなくてよいです。浮かんだことを言葉にしてみてください。)
あなたにとって優先度の高いことがあったら、その話をするのもOK。
その場合、その相手になる方は、:話し手の見える世界を理解しようとしながら聞く。黙って聞くだけでよい。(話し手の世界観を味わいながら、お互いの間に流れているものにも意識を向けてみながら。)
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2025年10月12日(日)IPS勉強会 対面 ご報告

10月12日(日)14時-16時に東京IPS勉強会が対面開催されました。10名の参加でした。

このところ、限られた勉強会の時間の中でどんな風に時間配分できるか、皆で試行錯誤中です。できるだけ演習(対話・聴くことの練習)に時間を取りたい、多くの人が自分の考えたことなどを話せるようにもしたい、そう考えると冒頭の始まりの確認やIPSで何をしようとしているか、前回の振り返りなどをどんなふうにできるか、というようなことに関する投げかけから今回は始まりました。具体的には、全体で話す時間と小さいグループに分かれて話す時間を組み合わせて使いたい、というあたりです。

参加している人たちと、今回のところは、全体ではじまりの確認(呼ばれたい名前と何に動かされてここに来たか)を簡単にして、IPSとは?を全体で聞いて、そのあと小さいグループに分かれて(今回は5人ずつの2グループ)、IPSについて感じた事などを話すことにしました。

  • 会話をしやすかった
  • もう片方のグループではどんな話が出たか知りたい気持ちになった
    • そのメンバーだから話せたこともあるかもしれないと考えると出た話の内容を共有するのは避けた気持ちも
    • それぞれの個人が自分の感じたことなどを聞きたいかも
  • 5人くらいがちょうどよいように感じた。3人だと少なすぎるかも

というような意見がでました。

このあと、今日のテーマである「言語(ことば)について」です。「リカバリーのレベルが低い」? 「どうしたらこの人をエンパワーメントできるのだろうか」といった言葉には、どのような思い込みが入っているでしょうか?

  • どうしたらエンパワーできるだろうか、とかつい言っちゃいそう
  • 支援者が、「どうしたらリカバリーさせることができるだろう」と言ったりするが、悪気がないのはわかるが、リカバリーするのが良いこと、という前提、本人じゃない人がリカバリーさせることができると思ってるところとか、いろいろ気になる
  • 何かの看護だったかの雑誌で、「リカバリー志向の援助」というような特集があって、リカバリーって言ってるのに「援助」と言っていて、受け入れがたいと感じた
  • 相手のためと思っているようで、自分のために言っちゃうこともある。たとえば、ふさいでいる人に「元気出せよ」って言っちゃうのとかは、相手のことというよりも、自分がその人と早く遊びに行きたい、というような気持があることがある
  • 被災者に「がんばれ」と言うこと
    • 何を言っても、当事者ではなく、ただいる、ということしかできないときも
  • メサイヤコンプレックス
  • 支援することで達成感を得たり、やってる感を感じたり

といった、さまざまな思いが共有されました。

このあと、3人組に別れて、話す人、聞く人、観察者を全員が体験しながら以下の演習をしました。
①自分が言われたり、人の言っているのを聞いてなんだかモヤモヤしたしたこと、あるいは自分が言ってしまったことで気になっていることがあれば話してみてください。②そこにはどんな思い込みや前提があったのでしょう。

最後の「演習どうだった?」と「勉強会全体の感想」の共有は全体で行いました。

  • 世界観に至るまでのプロセスなども聞いてみたい
  • 観察者としている(3人組)のは良い
  • 5分は短かった。もう少し時間があるとよい
  • 話を聞いてもらえてよかった
  • 正直な気持ちを話しているのを聞けて良かった
  • ①について話したのだが、②を考えることで、①のモヤモヤしていたところが楽になった
  • 聞いてもらえて涙が出てきてしまった。話してみて、自分には怒りもあったと気づいた
  • 皆の感想を今聞いていて、①について自分にも怒りや悲しみがあったと気づいた。そして、②について考えてみると、私たちはそうやって学校とか社会の中で育ってきちゃった部分があるんだな、と感じた
  • IPSの4つのタスクとかを全部を意識し続けるのは難しいけれど、繰り返しなのだなと思う
  • 自分がキツイことを言っちゃうときって、自分の状況にもよるので、今の自分がどんな感じなのかを意識することも大事なんだろうなと思う
  • 自分が言ったことにもモヤモヤすること
  • 何か突っ込まれたりせず黙って聞いてもらえて、自分の言葉が自分に入って来ることを体験できた
  • 自分のことが嫌いと思っていた頃もあったけれど、自分は自分のことを知りたいんだなと思う
  • 難しいからまた来たい
  • 「リカバリーするのが良いという思い込み」ということ。こうなるのがラクだから、そうなりなよ、と思っていた自分
  • 「大丈夫だよ、できるよ」って言ったときに「あなたはできるかもしれないけれど自分にはできないんだよ!」と相手が怒った
  • 手順のこととか「そのことについては気にしないでいいですよ」って、気にしてるのは相手なのに、自分が上から言っちゃってた
  • 同じ言葉でも、イントネーションで、親切にしているのか、小馬鹿にしているのかわかる
  • 過剰にうなずかれたりとか
  • IPSはトラウマの経験を考慮したピアサポートとあるが、トラウマの経験を話させるのは相手にとってつらいのでは?
    • トラウマの経験を考慮するというのは、相手の経験を話させるのではなくて、人はさまざまなトラウマを経験しているかもしれない、と思いを馳せ、配慮する、そんなピアサポートだ、という意味

というような感想や思いを共有しました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。


【次回以降の勉強会予定】

11 月15 日(土)17:30~(ZOOM)

12 月27 日(土)15 時~(対面)場所:医学部3号館S102 (忘年焼き大会)


ゆっきぃのひとりごと:今日もありがとうございました。今回は、はじまりの確認は、みんなでやって、IPSと自分のところを小グループでやってみました。今回は10人といつもより少人数だったので全体でできたのですが、大きい輪のときに、いかに参加している人を歓迎し合い、お互いに知り合うことができるのかな、でも手順になっちゃうのは嫌だな、と思います。
今回、モヤモヤしたことと、そこにある前提や思い込みについて話をしました。いろんな自分の思い込みにも気付いたし、誰かとの関係の中でモヤモヤしたことについても、相手がそういう言動になるのも、その人のせいというよりは、その人がそう思い込んだりそういった前提を持ってしまう事情や背景があるんだよな、、、と思わされました。もっと皆さんとお話ししたいという思いもありつつ、そう思いながらこの勉強会を続けられることのありがたさを感じつつ、です。

勉強会の振り返り:

  • はじまりの確認は全体でやったのよかった。
    • はじめて来る人とかもいるし、お互いの雰囲気がわかる。
    • それぞれが一度声を出しておくことで、小グループに行っても話しやすい。
  • 演習の時間がやっぱり短かったね。
    • 今回は3人組で、話すの5分、静かな時間1分を3回。
    • 2人組にすれば7分、1分でできるのだけれど。
    • 3人組でできるのはよかった。
    • 感想共有をもっと短くする?(今日は20分取ったけど)
      • でも、やってみてどうだった?というのが大事という意見あり。
    • だとすると、前半を短くするしかないかー。
  • IPSでやろうとしていることや前回までの振り返りの説明はわかりやすかった。
    • 資料に書いてあることを読むだけだったら、グループに別れてからでもよさそう。
    • 振り返りは、覚えていることをちょっと出してもらうくらいで構わないと思う。
    • 小グループの中での時間の使い方はそれぞれのグループにまかせてよさそう。
    • 小グループ、4~5人くらいが話しやすくてよさそう。3人だとグループが小さすぎる気がする。
  • 今日は10人だったから、全体で名乗り合うことができたけれど、もっと多い人数の時はどうしたらよいだろう。
    • 順番にぐるっと言ってもらって、パスあり、というやり方もあるけど、準備のできたときに、ってのも大事にしたい気持ちもある。
    • いちばん最初のところって、来た人にとってすごく大事なところだから、そこでIPSの大事にしたいことが伝わることも大事なのではないか。
    • もしも順番にぐるっと言うことをやってみるときでも、「こういうことを大事にしたい」という思いと、「演習の時間を取りたい」という思いとがあって、こういうふうにやろうと思う、ということを伝えるのが大事そう。
  • ZOOMの時にはさらに時間が短い(90分)。
    • ZOOMも2時間にするか?いやでも集中力がもたない。
    • 対面の場合には途中休憩を10分間入れているけれど、ZOOMは入れずに90分にしている。
    • ただ、ZOOMの場合は席移動とかの時間がいらない。
    • まぁやっぱりやってみるしかない。
  • 次回にもう3巻に入るという選択肢と、言葉遣い(2つのストーリー)をやるという選択肢がある。
    • ぜひ2つのストーリーをやりたい。
    • 自分はここを読んだ時、なんでこれをやるのか意味がわからなかった。どうしてこれが大事だと思うのかを話すの大事そう。
10/12の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:2025 年10 月12 日(日)14:00-16:00   場所:東京大学医学部3号館1階S102
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は6/22 日対面,7/20 8/21 ZOOM, )前回:最初の会話とことば
最初の会話が持つ意味と重要性/言語が現わしている世界観に気づき、言葉を意識的に使う大切さを理解する
4.言語(ことば)について(2 巻 p.8〜 )
近年、精神保健の領域では、使われている言葉に根本的な変化が起きています。たとえば、“慢性的な精神病”という考えを持つ人はほとんどおらず、その代わり、誰もが成長や発達の段階のいろいろな過程にいるに過ぎないと考えています(そう考えていて欲しい、と思います)。いくつかの言葉は良い方向に変わってきているようですが、いろいろなところに、思い込みが見え隠れしています。たとえば、誰かのことを「リカバリーや癒しの到達レベルが低い」と言うときや、「どうしたら、この人をエンパワーメントする(力を与える)ことが出来るでしょうか」と質問するとき、そこにどのような思い込みが入っているのかを考えてみてください。ただ単に、違う言葉を使えばよいという問題ではないのです(それは良い方向への第一歩なのですが)。問題なのは、私たちが口にしたり、耳にする言葉の背後に何が示唆されていて、どのような前提が潜んでいるのかに気づくことです。
私たちが、敬意を示して言っているつもりでも、実際には、人に対して否定的な思い込みにあふれた言い方が数多くあります。そのような話し方をしているときには、上から目線で、相手の人がどのように反応するかがわかっていると思っています。ですから、まずは、そのことに気が付いていることが大切です。
精神保健の領域で使われている言葉
「リカバリーのレベルが低い」? 「どうしたらこの人をエンパワーメントできるのだろうか」?
上から目線/言葉が暗黙のうちに示してしまう立場関係
♪演習:
1.「宮本さんって、自分を変える気がないよね」「こういうことを言うと森田さんがキレちゃうんじゃないかな」
こういった発言にはどんな思い込みや前提があるでしょう?
2. ①自分が言われたり、人の言っているのを聞いてなんだかモヤモヤしたしたこと、あるいは自分が言ってしまったことで気になっていることがあれば話してみてください。
②そこにはどんな思い込みや前提があったのでしょう。
(うまく話さなくてよいです。浮かんだことを言葉にしてみてください。)
あなたにとって優先度の高いことがあったら、その話をするのもOK。
その場合、その相手になる方は、:話し手の見える世界を理解しようとしながら聞く。黙って聞くだけでよい。(話し手の世界観を味わいながら、お互いの間に流れているものにも意識を向けてみながら。)
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。



IPS拡大勉強会(9月13日(土)、14日(日))のご報告

9月13日(土)、14日(日)にIPS東京勉強会の拡大勉強会がありました。

拡大勉強会は、いつもの勉強会(90-120分)よりも時間を拡大し、ゆったりたっぷりIPSについて取り組む時間で、このところ毎年行っております。

今年は参加者19名で、ただ聴く、とか、対話の練習とか、自分をメンテナンスするとか、今年も2人組や3人組の演習の時間もたくさんとりながら皆で学びました。

ご参加ありがとうございました。皆様にお会いできて、ご一緒に時間を過ごせてありがたかったです。

また今後も月例勉強会も重ねていき、拡大勉強会も年に一度程度は続けていけたらと思いました。

参加者の方にブログ掲載の同意を得て撮影した写真です。



2025年8月21日(木)IPS勉強会 ZOOM ご報告

 8月21日(木)19:30-から、ZOOMでIPSの東京勉強会がありました。8月は、平日夜間にZOOMで勉強会をすることが多いです。そして今回は、時間帯が特別なだけではなく、内容も、夏休み企画として、テキスト(ワークブック)を進めずに、皆が日ごろIPSをどう活用しているか、などを話すことにしました。

今回は15人の参加者で、耳だけ参加の人等、さまざまな参加の仕方でご参加いただきました。

日頃どんな風にIPSを活用しているか、IPSがどんなふうに役立っているかなど自由に話しました。

  • 世の中いろんな人がいる。でも、相手の価値観みたいなものがあるんだなと思って。なるべく反応しないように。やり合わないようにしてる
  • いろんな人に会っていろんな人に関わることが大事なんだなと思ってる
  • 「つながり」「世界観」を学ぶっていうのが難しい
  • これまでは、「なに?!」とか思ってしまっていたところを、相手にも相手の経験があるんだな、と思えるようになったのと、自分の思いを言ってみてもよいかな、と思えるようになった
  • 自分がトラウマと思っていないことに気付いたり、自分の思い込みや世界観に気付いたりしている
  • 会話をしたときに、相手に自分の感情が向かっているか、自分に対して向かっているかとか、意識がまわるようになってきた
  • 自己内会話をするときにIPS。立場から見える自分と自分の中の自分は違う。意見交換をするような感じで、こっちから見える世界とあっちから見える世界を覗いてみたり。自分の立ち場だとこんなだけど自分はこう思ってるんだな、と。立場ではこうだけれど、一個人としてはこう思います、と伝えるようにしている。
  • 孤独な作業をしているが、利用者のアドボカシーとかを考えるときに立場から言えることと一個人として見えることを、仕事にいかしている。
  • 利用者とIPSできているかは不確かだけど。自分の中では成立している。
  • 自己反省会がはじまったときに、場で話してしまう、だめもとで言うようになってきた。周りからも、ことばにしないとわからないからね、とか1人の問題じゃないからねと言ってもらえた
  • 世界観はみんなそれぞれある。自分にもあるし、ほかの人もみんなそうだ、っていうことを意識するようになると、会話に深みがでる
  • 会話するときに、背後にある世界観を想像しながら聞くようにすると、コミュニケーションが前よりうまくいく感じ
  • 自分の世界観が客観的にわかるようになる。世界観は大事だけれど、世界観に過ぎない。
  • IPSと関係ない友達もいる。IPSを知らなくても、IPS的なことができている人が世の中にはたくさんいると感じる
  • IPSは、お互いの価値観や背景を尊重しながら、新たな可能性が探求できるのが魅力。ただ、日常場面では、IPSを活用できるほどの関係性のある人は思いつかない現況。
  • 相手の価値観や世界観を理解するために、まず自分のパターンを理解するのが大事と思った。自分ってこういうパターンが苦手だな、こういうシチュエーションになると黙っちゃうな、攻撃的な人よりも自己憐憫の強い人(罪悪感をあおってくる人)が苦手、とか。それを知っておくことで、相手を理解できるってことかな。
  • 3つの原理を聞いたときにひびいたのが「恐れ」より「希望」。制御がむずかしい。こわい。人とまじわったり交流するのがこわい。でもつながりたいという思いがあって、出かけてしまう。とはいえ、つながりたいという思いだけだと、相手に対して失礼な態度を取ってしまう自分もいる。
  • 希望だけだとあつかましいし、恐れだけだと、逃げちゃう。
  • 相手の話をひたすら聞くというのが身についてしまい、自分自身のことを語る相手がいない。自分のことを伝えたいのだけれど、伝えられなくて、というのがこのところ何年も続いている。
  • 仲間内で話すことが大事じゃないかなと思う
  • 相互性とか個人から関係へ、というあたりになるのではないか
  • カウンセラーと話したりということよりも、相互性が大事なんじゃないか
  • 助ける人助けられる人じゃなくて。相互の関係。通じ合う関係。
  • こんなことが好き、あんなことが好きっていうあなたがいるのを忘れないでね、とカウンセラーさんに言われた。カウンセラーに関係ない話をしちゃいけないとか、主治医には薬の話をしないと、とか思っちゃってたけど、好きなことの話をしていいって言われた。
  • 支援関係って特殊な関係。それが全面になるのは問題。なんとなく一緒にいて、それだけで支え合えるような、それが人間。
  • ピアサポート何?って、ただ雑談してるだけでも支え合ってるような状況になるっていうのが重要だろうな。
  • IPSを意識したつながりを味わいたくてこの場所に参加している。日々の中ではIPSを知ってる人はいない。ここ数年ほど「つながりたい」なと感じる相手との関係性について自分なりに試行錯誤している状態。相手の反応に驚いたり、違和感を感じたりしても、なぜ自分がそう感じたのか、起きた出来事について相手とどう話し合いたかったのか考えて、伝えれる時は相手に伝えている。伝えた時の相手の反応は様々だけど、びっくりした様子でその話題をそれ以上広げることを避けたり、内省?反省?のような反応が返ってくることが多い。
  • 伝えるって難しい。自分のタイミングもあるし、相手のタイミングもあるから。
  • AIに相談したら、「ちょっとずつやるといい、一気にやらずに。時間かけて、ちょっとしたことから。」って。
  • 自分のまわりはIPSについて、聞いたこともないという人ばかり。
  • 「相互の学び」 学んでる感覚がないと、関係性が崩れちゃう。自分の考えを押し付けちゃうときがあって。そうすると関係がおかしくなることが多い
  • 助けたいと思ってしまう自分がいる
  • 助けてもらう側に安住してしまうことがある
  • 自分も相手に影響を与えていることある
  • ピアサポートとは、居心地の悪さと一緒にいることだ
  • つらいよ、苦しいよ、できないよ、と思ってる人がいるときに、どうやって話を聞くことができるか
  • 何があったんですか?助けよう、ではなく、あなたのことを教えてください、って。
  • 助けるっておごりがある。一緒によりよくなっていくために
  • 一番つらかったとき、一緒に困ってくれる人がほしかった。1人で困っているのがつらくて、一緒に困ってくれる人がほしかった。どうするかは自分が決めたかった。
  • 世界観を理解するために助け合う
  • IPSをするまで、自分ほど差別の感覚がない人はいないだろう、と思っていたけれど、IPSをしてから、これ偏見だって気づくことがあって。
  • 反応してしまう自分がいる
  • うまくいかなかったことから学ぶことが大きい
  • これまで助けてって言えなかった
  • こんなに助けてもらえる(助けられる)んだと思えた
  • 相手を信頼して甘える感じとか大事な気がする。相手を信頼できないと完璧にやりたくなる。ある程度相手は受け止めてくれるだろうと期待するのは大事な気がする
  • 最近マインドフルネスしていて、IPSと近いなと思う時がたくさんあって。仕事で生きてる感じ。価値判断をしないってことが、私によい影響を与えてくれている。それが役立っている。
  • 人が私を精神障害者だと思ったとしても、私はどう考えるだろうか、と思うようになってきた。
今回は二人組や三人組のワークや少人数に分かれての話はしませんでした。
以下は感想の抜粋です。
  • 価値判断をくださないという言葉が、人を信頼するってそういうことなのかな、って思い始めた。価値判断をくださないという関係性でいれば、その人を信じていける。価値観を尊重できるってそういうことなのかなと思って聞いていた。
  • 相互性、助け合う。IPSに限らず、助け合う関係であることを意識するのが大事な気がする
  • 今自分は、助け合う関係を作るんだという気持ちが大事だと思った。
  • IPSの東京勉強会は、助け合うという気持ちでしっかりのぞむということを実感できるといいなと思った
  • IPSが好きってシンプルなお話がささりました。
  • 助け合う、自然に目の前の人に何かしてあげたいという自然なわきあがってくる気持ち、それが大事だと思っている。
  • 支援するとか、役割とか、義務感とか、自分の存在意義を確かめる自分、いい患者になるとかそういうことじゃなくて。自分の内側からわいてくる、自分を強くしてくれるあったかい気持ち、そこに自分はいきつく。改めて思えた。
  • 学び合う、と言う言葉がひびいている。自分のことも相手のことも、知ってるとかわかってるということになっちゃうと、自分も相手も変わっていくことを信じられない。決めつけたり、ジャッジしてしまう自分がいるということを意識するだけでも違うと思う。自分と相手の間におきることはなかなか変わらないけれど、ちょっとずつ変わって行ったり。川の流れやゆらぎ、みたいなのを感じたり。
  • この場はこうじゃなきゃ、と思っていることのゆらぎが感じられる。
  • いろんな話、いろんな受け止め方を聞いて、いろんなものがクリアになっている自分がいる。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

【次回以降の勉強会予定】
9月13日(土)~14日(日)拡大勉強会(有料)
(案)いずれも開始時間含め案です。
10月12日(日)14時~ (対面)
11月15日(土)17:30~(ZOOM)
12月27日(土)15時~(対面)

ゆっきぃのひとりごと:
今回はいつものようなワークをやらずに夏の夜にZOOMでゆっくりお話をしました。
こんなふうに人との関係性についてゆったり話すというのは貴重な機会だなと思いました。
皆さんありがとうございました。

有志での勉強会の振り返り:
  • 勉強会自体についての話を聞けなかったのは残念
  • はじまりの確認、みんなで作っていくことを考えたときに、うまい人がやってよかったね、ということでもない
  • 今日の内容は、IPSの勉強会の経験が浅めの人にとって、話に入れただろうか?
  • IPSって意識してやってることは特になかったので聞いてるばかりになってしまったが。IPSで二人組でワークをする感じはとても好き。
  • 日常生活でIPSを知っている人はいないので、実践しているという感じではないが、人がこわかったり、相手の目が見えなかったりするけれど、そういうことに通じていくような気がしながら
  • 今日の話しとか、テキストを読むときも、自分は当事者なので、自分の体験が先にあって、仲間に助けてもらった経験とかが先にあって、それを確かめている。体験の答え合わせをしている感じ。なるほど。って。自分ではIPSが何かをわかっていないけれど、これはもしかしてIPSっぽいことなのかな、と。自分なりにゆたかな時間を過ごしている。
  • 普段は普通の会社員で、医療とか福祉の場にいるわけではないので、こういう話をする場があるのがありがたい。この場の雰囲気、思い思いに自分のことをしゃべって、ただ聞くというのが好き。
  • IPSの相手の価値観とかつながりとかって、当たり前のこと過ぎて、ピアサポートとか関係なく、つながりとか関係性ってなかなか。これをあらためて時間を設けてこの話をするのは特別な場所。参加できてうれしい。何やってるの?と言われて、そうとも言えるね、とか。
  • チェックイン:IPSではない別の集まりでは強制力に感じるとたいへんだろうという思いがある
  • 耳だけでもチッェクインが大事だと考える。見学じゃないよと他の参加者に明言することも重要かとも感じた。
  • 助けとか学び合い、お互いに意見を出し合っているうちに流れが出てくる
  • 感じ取りつつも、そこで何を言えばいいのか、考えているときがある。言いそびれちゃったなとなることある。テキスト読んでても、シェリーミードさんが、テキストに書いてあることって、水から上のちょっとの部分。あとは各自で意見を出し合って、自分なりのものを。IPSを理解するってそういうことなんだなと思ったり。
  • ここでやってることも、IPSの4つのタスクと思う
  • 進行については、ブレイクアウトが時間的に余裕があって、しばらくそれを続けていくのがよいかなと思う。小さい時間で時間を多めに取る
  • 毎回対話の演習が必要だと思う
  • 聞きっぱなしをやる人と技法をやる人となどもありか
  • ストーリーという言葉が出てくるがどういう意味なのかな。ストーリーと関連して行う演習なんだなとわかったのだけれど、わからないまま
  • →ストーリーが出てきたときに
ーー

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。