2026年6月20日(土)IPS勉強会 対面 ご報告

 6月20日(土)15:00-17:00 にIPS勉強会がありました。途中まで、途中から含め13名のご参加でした。

全員ではじまりの確認と、IPSでしようとしていることについて話しました。

  • 「トラウマの経験を考慮した」というあたり、相手のこの辺(背後)を意識する
  • 「世界感を理解するために助け合う」が好き
  • 「助け」から「学び」へをもっと知りたい
    • 助け・助けられの関係から学びあう関係へ
    • 落ち込んでいるときほっておいてほしい時もあるし、相手からそう言われたらつらいから声をかけないこともある
    • 軽々しく言われたくない、と言われたとき、以前は傷ついていたけれど、そんな状態なんだな、とか、ほっておいてほしい時もあるんだな、と学びになる
    • たとえば映画を見て感動するとかも学ぶこと、何かに心が動かされる体験とか
    • 助けようとするのではなく、相手に何が起きているのか、相手の声をじっと聴く、みたいな
    • 助ける・助けられるの関係は一方的で相互性がない、つながりにくくなっちゃう
    • 「助け」から「学び」というのは、「助ける」から「学び」へ、なのか、「助けられる」から「学び」へなのか皆はどう解釈しているのかと考えた

聞くことについて、前回は、どんな話なら自分は聞きやすいのか、聞きにくいのか、などの自分のパターンや傾向を考えてみることをしたという振り返りをしました。

  • 支援者は境界線を引くのがうまいけれど、ピアスタッフは聞き過ぎちゃうことある
  • 何度も同じ話をしてくる人の話を聞くなどのときに20分とか30分とか枠を作るとかではなくて、相互的な違う関係性にチャレンジするということをIPSではやってみたい
  • 学ぶのは自分だけじゃない
  • 落ちていく関係ではなくて、向かいたいのは、違うところにもいけるという可能性だったり風がふわっと入るような、そんなひらかれ方
  • 解決を求めてしまうということではないのかも
  • 支援者に決めつけられてきたから自分もつい支援者を決めつけちゃうことある
  • 意味がないことに助けられる
  • 声になる前の声を聴いたり
  • 伝えたいけど言いにくいことある
  • お金の関係(給料をもらってるとか)があるとまた違った関係になってしまう
  • 4つの大切なことのうち、(1)の通じ合う感覚とか(3)の相互性に集中してそしてそこで苦労していて(2)世界観とか(4)の向かうことまでは時間が足りない

もっと話を続けたいと思いつつ、ここで、二人組のワーク(聞く・聴く演習)をしました。

  • 勉強会の感想では、以下のようなことが出ました。
  • コミュニケーションはキャッチボールをしないといけないという刷り込みがあってついキャッチボールをしたくなってしまった
  • 黙って聞く、質問しないで聞くってこういうことなんだ、と実感した
  • マインドフルネスを思い出していた。ありのまま、評価せずに今この瞬間を受け止める。解釈をしないで聞く、評価判断せず、ということ
  • 自分の世界観に触れると反応してしまう自分がいた。世界観の制御は難しい
  • 今日は人の話を聞けた気がする
  • 仕事で人の話を聞いているが、そこでは「いい人でいないと」とか「相手に働きかけないと」と思っていたが、今日は素の自分で聞けた
  • ただ聞くって簡単じゃない。だからわざわざ練習するんだなと思った

今日もみなさまありがとうございました!

【次回の勉強会予定】

7月23日(木)18:00- (特別勉強会。この日の詳細は勉強会参加者にご連絡します)

8月18日(火)19:15-20:45 ZOOM

9月23日(水祝)10:00-16:00(案) 対面 (医学部3号館)

ゆっきぃのひとりごと:今日もありがとうございました。雨の中、ご参加いただき、遠方からの方、お久しぶりの方も含め、本当にありがとうございました。この日は「家のたとえ」というのを準備していたものの、その前のところで話が尽きず、家のたとえは後日に繰り越しになりました。そして、勉強会の内容や、家のたとえの繰り越しについても、勉強会終了後の振り返りに参加された皆さんとたくさんお話ができ、そんな風に皆で柔軟に一緒に学んだり思ったことを言ったり一緒に考えることができて、とてもありがたいことだなと心から感じました。どうもありがとうございました。

勉強会の振り返り:

  • 家のたとえ、時間がないだろうなと思っていたが、今日はやらないと割り切ったのはよかった
  • 二人組のワークのあと、二人で共有する時間があるとよいと感じた。話を聞いて新たなことがわいてくるので
    • コメントをしない、言う言葉を考えない、ということで、聞く演習をしたい。
    • IPSではとても繊細な話をすることがあって、その自分のした話に対して、コメントをされてすごく傷ついたり、やっぱりこう扱われるんだと思ったり悲しくなったり、相手を傷つけてしまった経験があるために、コメントをしないことにこだわってしまう自分がいる
    • 傷つく・傷つけるからコメントをしない、というのはわかるが、「向かう」ためにはそれが必要なこともあるのでは?
    • 以降のIPSの聞き方の中で、相手の気持ちを映し出す、とか、自分に起きている反応について話すなどもあった
    • 感想を言いたくなる自分に気づくのも大事かも?
  • 聞き方のワークが9分あってよかった。5分6分ではなかなかその人が出てこないかも。長い時間でこそ見えてくるものがあった。何度もこの二人組をやって、いろいろな長さでやってみてこそわかったことでもある。
  • 席をぴったりの数にしておいてあとから来る人がいたら詰めていくというのと、最初から空席があるのとどちらがよいのだろう
    • あとから来る人にとっては、空いている席がいくつかあると座りやすい。詰めてもらうのは申し訳ない
  • 大きなテーブル型か、ドーナツ型か、ドーナツ型の場合、真ん中に花とか何かを置くか
この日の振り返りはさまざまな話が出て、10人以上で1時間も熱心に話し込んでしまいました。いろいろなお話ができてよかったです。ありがとうございました。

6/20の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:2026年6月20日(土)15:00-17:00 場所:東京大学医学部3号館S102
1.はじまりの確認(チェックイン)①呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートとは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをすることです。 IPSはトラウマの経験(こころが傷ついたり、おさえられるような体験)を考慮したピアサポートです。
ピアサポートはメンタルヘルスを目的としていますが、メンタルヘルスは病気の反対ではありません(裏面参照)
IPSで大切だと考えている4つのこと:
(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
IPSの3つの原則(principles):「助け」から「学び」へ、「個人」から「関係」へ、「恐れ」から「希望」へ
3.前回までの振り返り(前回は,4/19対面 5/16 ZOOM)前々回:言語(ことば)について
聞く力についての理解を深める, 聞くことについて学び練習する
4.聞くこと(2巻 p.15~ ) 第3章 違った聞き方をすること
この章の目標: 1. 聞く力についての理解を深める 2. ピアサポートのための聞く技法について学び練習する
家のたとえ(別紙)を読んでください。
1.“地下室”から見た世界とはどのようなものだと思いますか。
2.地下室から、他人の“完璧”な庭を見たら、どのように思うでしょうか?
3.あなたの家はどんな家ですか?どんな部屋がありますか?
4.とてもよくわかると思う話を誰かがしているとき、あなたはどんな風に聞くでしょう?
5.その人が話していることは、あなたが地下室の話をするときと同じことを話しているのだと思ったら、どのような話の聞き方をするでしょうか?
6.本当に理解されていると感じ、それで、物事を違ったふうに見ることが出来るようになった、というような会話の経験がありますか?
♪演習: 「聴く・聞く」ことをしましょう
聞き手:話し手の見える世界を理解しようとしながら聞く。黙って聞くだけでよい。
(話し手の世界観を味わいながら、お互いの間に流れているものにも意識を向けてみながら。)
話し手:①話したいことがあったら、話してください。②話したいことが特にない場合、IPSやIPSの勉強会に期待することについて話してください。③黙っていてもよいです。あなたの好きに時間を使ってください。
5.勉強会の感想:心に響いた事、印象的だったこと、あなたの世界観に影響したことはありましたか?
★次回までに今日のテーマについて考えたり、他者の世界観も意識してみるのはいかがでしょう
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