2023年12月23日(土)忘年焼き大会のご報告

2023年12月23日(土)の勉強会の後の忘年焼き大会の模様です。

この日に味わったもの(順不同)

おいも、干し芋、人形焼き、どら焼きのかわ、ラスク、おせんべい、えいひれ、マシュマロ、チョコパイなど。

みなさま、ご協力どうもありがとうございました。

久しぶりのワイワイとした時間でした。


2023年12月23日(土)勉強会のご報告

2023年12月23日(土)にIPSの勉強会がありました。今回は対面での勉強会で、10名のご参加がありました。

前回でIPSの全7巻が終わったので、またIPSの1巻に戻りました。「ピアサポートとはそもそもなんなのか?(1巻 p.7~ )」です。

  • ふるまい方を身につけるのではなく、考察する。自分のふるまい方ってなかなか気付かないんだけど、人との関係で気付き会って、悪いパターンにはまりにくくなるっていうのを目指しているのではないか。
  • 診断って固定化してしまうとカゴから出られない。○○障害だから、じゃなくて生きづらさを中心に。
などピアサポートについて考えたり思ったことを話したりして、そのあとで、二人組で話を聞く演習をしました。

  • ただ聞くって、受動的でなく主体的
  • 瞑想と同じでIPSとか聞くことって、回数を重ねていくことで本質的な変化が出てくると思う
  • 呼吸を合わせる、その人の「普通」に会わせる
  • ジャッジをはずしていく
  • 人間としてそこにいる
など、聞く演習やIPSについて感想を共有しました。
みなさまご参加ありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
2月10日(土)16時~17時30分 ZOOM


この日の勉強会資料:

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2023年12月23日(土)14:00-16:00 場所:東京大学医学部3号館S102
1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り(前回は2023年11月23日(木祝))
前回まで:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.28~)
クライシス インタビュー
(1) 自分の考え方や受け取り方、パターンに気付いたことはありますか?
(2) 人との関わりの中で力づけられた(自分の力や可能性に気付いた)ことはありますか?
(3) 苦しい時、困難がある時のあなたに必要なことをいくつでも考えてください
3.ピアサポートとはそもそもなんなのか?(1巻 p.7~ )
(1) ピアサポートは、提供することと受け取ることを目的にしている。
(2) ピアサポートは、精神医学のモデルや病名をよりどころにしていません。
(3) ピアサポートの関係では、ものの見方(どのようにしてそう思うようになったのか)を再検討するようにお互いを励まします。
(4) ピアサポートは、ピアとの間であれば大丈夫でいられる関係を作るだけでなく、さらに視野を広げて、この世の中での振舞い方をどんなふうに学んできたのかを、その関係を通して、考察するためのものです。
(5) これはトラウマの経験を考慮したピアサポートです。
(6) ピアサポートは意図を持ったものです。
4.二人組?
5.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
6.今後の予定 
1月はお休み
2月は2月10日(土)16時~17時30分 ZOOM 

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2023年11月23日(木祝)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

2023年11月23日(木祝)10:00-11:30にIPSの東京勉強会がZOOMで開催されました。

この日は14人のご参加でした。

いつものように、はじまりの確認をして、前回(9月)の振り返りをして、今回のお題は、「(1) 自分の考え方や受け取り方、パターンに気付いたことはありますか?(2) 人との関わりの中で力づけられた(自分の力や可能性に気付いた)ことはありますか?(3) 苦しい時、困難がある時のあなたに必要なことをいくつでも考えてください」です。

  • 自分のせいなんだ、私のせいなんだって思っちゃうことがある。私がこういうことを言ったからかなぁって。自分のせいだって思いたい人みたい
  • 自分のせいだって思うことで、一番避けたい状況、そのコミュニティがバラバラになること。そうなるくらいなら自分のせいでいいと思ってきた。
  • 自分は人のせいにしてしまう
  • 対等な関係性って作るの難しい
  • あるグループをするときに、自分がパワーを使っていた。自分の中で嫌っていたことを自分がやってしまっていたことに気付いた
  • 人間関係ってパワーを使うことってある。生きてたら、ある。そのときにせめて、敬意が持ててたらいいなと思う。
  • 限られたゴールに向かうと、対話ができない
  • 自分の中でうまくいってない、手ごたえがないときって、相手への敬意がうすれているとき
  • 対等に話すって大事。自分が対等でありたいと思っても、相手がそれを望んでいないときもある、むしろ支援してほしいというのもある。
  • 対等でありたいというのは押し付けになるのかな、なんのための対等なんだろう。
  • 自分はぐちって聞いてもらって支えられることがある。話し相手になることも誰かの助けになったりしてること。
  • ファシリテーターになった時に、何か癒しを与えなければいけない、何か持って帰ってもらいたいというしばりが自分に生じてしまうことがある。
  • 相手の人が間を作ってくれる、最後まで言葉を話させてくれた時に安心して話すことができて、相手にやさしさとか思いやりがあると安心する
  • 感情を伝えるのは感情のニーズを伝えたいのだけれど、伝えても伝わらないことも多い。思った通りの反応はしてくれないときに自分はそれを残念だなと思っていたけれど、自分の思った通りに動かないというのは良いことだなと思うようになっている。
  • 「対等」って難しい。私は相手を見上げながら話を聴くことを意識しています。どちらかというと「水平」ですね。
  • 対等って同じシーソーで均衡がとれているようなイメージがあったけれど、次はあなたの番ですよ、って差し出し方、ゆだねあえるような関係性であるといいのかなぁ
そのまま感想に入りつつこの話題が続きます。

  • 勉強会自体が、気づくこと、思い出すことになっている
  • お話を聞いていて、よかった。いろんな考え方がある
  • 自分は相手の意に沿いたくなっちゃう、なにを求められているかを考えちゃう。相手の表情とか頷きを見ながら、考えちゃう。ピアで話を聞いていても「癒さなければいけない」、「相談しに来てくれた方には、お話しできてよかったと思って帰ってもらわないと」、「トラウマインフォームドな目で見てあげなければいけない」とか思ってしまったり。
  • お前それでもピアサポートかこのやろう、って言われて、相手の反応が怖くなっちゃって、相手の顔色をうかがいながら話をきいてしまった。
  • 大声を出されるとこわくて、スーパーで食事を選べなかったことがあった
  • IPSの人間関係って、支援関係ではない。繰り返し書かれている。IPSをやるのであれば、誰かの状態をよくしようとかそういう目的はない。そこはあまり気にしなくていい。よい人間関係を作って。困難はものの考え方と近いので、どういう考え方をしているのかを吟味して成長していこう。困難をもたらすものの見方について、お互いにやっていこう。
みなさん、この日は祝日の午前にお集まりくださりありがとうございました。

    ゆっきぃのひとりごと:パターンにはいろいろがあるということがわかりました。また、誰が悪いとかではなくて、でもそのパターンを強め合ってしまうようなやりとりや関係性もありそうだと感じ、それにお互いに(あるいは片方でも)気付いていけると、誰が悪いとかではなく、パターンが変わり、関係が変わっていくということもありそうだなと思いました。

11/23の勉強会資料内容です。

日時:2023年11月23日(木祝)10:00-11:30 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り(前回は2023年9月16日(土))
ピアが運営するクライシスハウスでは、利用するかもしれないゲストは研修を受けたピアサポートワーカーと前もってプランを作ります。インタビュー(Inter-view=お互いの視点)は調子の整っているときに行います。(乱れから距離を置き、相互の責任、パワーの共有などの交渉から始めることができる)
前回まで:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.28~)
クライシス インタビュー
 4.とても悪い状態に向かっていて、向きを変えようと思い、変えることができたときのことを思い浮かべてください。
誰が、何が助けになりましたか?
その人たちは何をしましたか?
向きを変えたとき、あなたは何を達成することができましたか?
 5.クライシスハウスを使っているときに、どのようなことを試してみようと思いますか? 
それを試してみていることを、あなたや私たちは、どのようにして知ることができるでしょう
あなたがクライシスハウスにいる間、私たちに確実にしてほしいことはなんですか?
私たちがしようとしていることを、あなたや私たちは、どのようにしてわかるでしょうか?

3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7巻 p.16~ )
↓今月考えてみたいこと↓ クライシスとパターンとピアサポート
(1) 自分の考え方や受け取り方、パターンに気付いたことはありますか?
(2) 人との関わりの中で力づけられた(自分の力や可能性に気付いた)ことはありますか?
(3) 苦しい時、困難がある時のあなたに必要なことをいくつでも考えてください

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

5.今後の予定 
12月23日(土)14時~16時 対面 
勉強会後に有志で「焼き大会」(何かをじっくりあたためて、味わって食べる)
ーー
IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2023年10月21日(土)-22日(日)の拡大勉強会のご報告

2023年10月21日(土)-22日(日)に東京IPS拡大勉強会がありました。

拡大勉強会とは、いつもは90~120分で行っている月例勉強会とは違い、時間をたっぷりととって、集中的にIPSについて取り組む勉強会です。

今回は17名のご参加をいただいて皆で皆で二日間を過ごしました。

「私たちはどのようにして、こんなふうに考えるようになったのだろう」について、シェリー・ミードさんとえりさんの作られたサークルスライドを使っていろいろな話をしました。

また、二人組で話を聞くの演習もしました。

IPSについて、ゆったりと時間を取って取り組むのはとてもぜいたくな時間でした。

ご参加ありがとうございました。また今後も月例勉強会のほかに、拡大勉強会も続けていけたらと思いました。

参加者の方にブログ掲載の同意を得て撮影した写真です。



2023年9月16日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

9月16日(土)15:00-16:30頃、ZOOMでIPSの勉強会が開催されました。この日は19人の参加者でした。

みなさんとはじまりの確認(チェックイン)をして、何に動かされてここに参加したか伝えあい、それから勉強会です。

この日もクライシス関連のお話しの続きです。前回までの振り返りと共に、今月のお題について話しました。

ピアが運営するクライシスハウスでは、利用するかもしれないゲストは研修を受けたピアサポートワーカーと前もってプランを作ります。インタビュー(Inter-view=お互いの視点)は調子の整っているときに行います。(乱れから距離を置き、相互の責任、パワーの共有などの交渉から始めることができる)

という、相互の責任、パワーの共有の交渉から始めることができるというのがすごく大事なのではないか、という話と、クライシスの時に試してみたいことはなんだろう、それを試してみていることはどんな風に伝わるだろう、のところからです。

  • 具合が悪いときにしゃべり過ぎちゃって失言や相手を傷つけちゃったりで後で後悔するので、黙ってみるのを試してみたりする。でも、それを周囲に言わないと、怒ってると思われたりするので、黙ってみることをやってると伝えておけたらいいのかも。
  • 仕事中で”そっとしておいて”のサインで、冷たいタオルを顔に当てながら作業したり、耳栓をしてみたり、見えることを実践してみたことがある。こころやピアの分野で、これに置き換えることができる事象はないかな。
  • 自分にとってのクライシスは怒り。たとえば、休憩する場所がなくなるのは怒りだけど、それをスタッフに言えないような状況も。
  • 利用する側、となると言えなくなることがある。事前に対等に伝えておけるのは大事なのかな。
  • 基本的にほっておいてほしいけど、自分が話しかけたときには、こちらを向いてほしい、と言っておく。それを言った以上は、話しかけてこないからって無視してるとは思わないようにする。
  • こう感じちゃったんですって、言わないとわからない。読心術ではない。ただ、自分はそう言えるからいいけれど、言えない人もいるだろう。「ほんとは山ほど言いたいことがあった」って言われて、じゃぁ言えばいいじゃん、っていうことではない。そんなときどうするといいかな。
  • 自分のクライシスは、寂しさが募る感じ。人にすがるような気持ちになっちゃったり。クライシスハウスにいるあいだに確実にしてほしいことは、1日一回はご飯を一緒に食べてもらえるといい。1日一回は気持ちを聞いてもらえたらいい。
  • 自分がピアサポーターをしていて、長期に入院している人と話をしたりするときに、この人はこんな苦しみを持ってたりするのかなと思いながらその場にいるということをできたらなと思ってそこに自分はいるのだけれど、そう思いながらここにいるっていうのは相手に伝わるのかな、どうかな、と思いながら今日の話を考えている。
  • ピアにしか言えないことを言ってもらえるはずだよね、みたいに言われたことがある。最初から期待されるとすごくしんどい。結果的にそうなるのはありだけれど、最初からピアサポーターにしか言えないことを聞ける役割でいてください、っていうのはつらい。
  • 自分さえ我慢すればいいとか、どうせ相手は変わらないと思っちゃうことがあったり。でもその我慢をし続けることがよいことなのか、それを見ているほかの人にもどうだろうと考えて、相手に伝えたことがある。どうしてそんな風にしたくなったのか聞いてみたら、八つ当たりだったとわかった。それを聞いたら相手との関係が変わった。自分は怒っちゃダメって思ってた、相手と話し合おうという気持ちがなかったんだな、と気付いた。
  • 試してみようと思っていること:誰かとの関係でうまくいかないとき、誰でもよくなりたいと思っている、幸せになりたいと思っているということを思い起こしたり、共感の気持ちを呼び起こそうと思っている。
  • 今回の文章は難しかった。
  • 自分がクライシスのときに、周囲にはその人自身でいてほしい。役割を演じるんじゃなく、その人がその人自身でいてくれたとき、正直にいてくれたことで楽になったことがある。「また死にたくなってしまった」と言ったときに、それは困ったなぁ、って困ってそうだった。よくしようとか思うんじゃなくて、一緒に困ってくれたのがうれしかった。それだけで大丈夫になってしまった。
  • 私は私のままでいられているだろうか。自分をおさえているところがあるな。
  • 話をした最後の最後に、一緒に困ってくれるだけでいいのに!って強めに言われたことがあった。なんとかしてあげよう、どうにかしてあげたいってその頃思ってたんだと思う。
  • なんでわかってくれないんだろ、私のことをわかってよ!っていうのが自分の根底にある。わかってもらえればいい。苦しんでいるあなたがいるってことを知っててもらえるだけで、それだけで安心できる。
  • IPSでたまにこんがらがっちゃうのは、自分がクライシスハウスを使うかもしれないし、クライシスハウスで迎え入れるピアの側となるかもしれないし、そのどちらの立場で考えているか、自分の中でまざっちゃうことがある。でもほんとは、ピアサポートって、どちらの側でもあって、一方的に助けられる側とかがないから、それでいいのだと思う。
  • クライシスの中であっても、あなたは試すことができて、クライシスハウスを利用するときだって、何かをしてもらうお客さんじゃなくて、クライシスの中でも自分の向かいたい方向に向かうための方法を試そうとしている人として来てくれますよね、っていう、何もできない人で助けてあげないといけない相手として見るのではない、そんな見方が、IPSの素敵なところだと思う。
  • ピアサポーターとして5年くらい。解決とか、助言とかしなくていいんだと心では思いながら、何か形にしないといけないんじゃないか、解決しないといけないんじゃないかとか思ってしまって。そこにいるだけでいいんだと思う自分もいながら、まだまだ精進の日だな。
  • 支援している相手の召使のような気持になるときがあって。こっちばっかり押し付けられるとモヤモヤする。でも、相手も自主的に来ているわけではなくて、障害があって、その施設を利用していて、本人が来たいと思って来ているわけではないので心地よく過ごしてほしいなとも思ったり。
  • クライシスワークをするピアスタッフが、利用者と共感/反感さまざま経験した後に、利用者に向けて「いらっしゃい、お帰り、行ってらっしゃい」を回数無制限で言えるなら最強だと思う。
  • あなたが傷ついてしまったのはあなたの責任ではない。でも、ここから回復していくのはあなたの責任なんですよ。と言われたことがある。昔は、がんばらなくていいんだよって言われると、がんばらないんでいいなら頑張らないから、早く治してください、くらいな横柄な気持ちでいた。でも、今、ここからどう回復していくかは自分の責任だなって思う。
  • クライシスの経験もあるしピアの経験もあるし。ピアの専門性ってそこ。
  • クライシス、何もできない状態とは考えずに、その中でできることを探していく。それを事前に、あるいはその最中でも実際にしていく。IPSのクライシスの考え方、とても重要。その作業を繰り返していくと、だんだん体調自体がよくなっていくと思う。すぐに投げ出さないで、できそうなことを見つけてやっていくことで、できるようになっていったり。激しい感情が収まったり、おさまらなくても、対処できるようになっていったり。クライシスハウスがなかったとしても、それをやってみることはできる。気分が悪くなったときにもそれを思い出していたい。

時間があっという間に過ぎていきました。
そして、この日で、ついにIPSのワークブックの最後のところまで終わりました!感慨深いことでありつつも、それを勉強会でお伝えするのを忘れてしまった。。
みなさまどうもありがとうございました。また初めに戻ったりしながら勉強会は続きます!

【次回以降の勉強会予定】
10月:拡大勉強会(対面:東京大学)10月21日(土)-22日(日)(有料・申込制)
11月:11月23日(木祝)10:00-11:30頃(ZOOM)
    月例の会は、参加費無料、申し込み不要です。
    東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。
    ゆっきぃのひとりごと:冒頭の、はじまりの確認で、みなさんの声をお聞きするだけでも、ピアサポートの空気がその場に立ち上がる感覚があります。これって、みなさんが、相手をどうこうしようとせずに、誰かの気持ちをただ聞いているという、そんな空気なのかしら、と思いました。そして、クライシスの時にも、人は自分の向かいたい方向に向かうよう何かをやってみたりできる存在であり、また、ただ助けてもらうだけの存在ではなくて、お互いにこんなことをやってみれる、そこで試してみようと思っていることや自分にはどう見えるかということを伝えあおうとできる、ということを感じた時間でした。そして、シェリーさんと会ってから、クライシスハウスのような場があるといいな、と思いながらずっときましたが、この日の勉強会後のお話しの中で、本当の場所や箱がなかったとしても、オンラインでも、こんな風に試したり、つながったりできるんじゃないかと可能性を感じました。みなさま、本当にありがとうございました。

9/23の勉強会資料内容です。

日時:2023 年9月16日(土)15:00-16:30  場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り(前回は2023 年8月19日(土))
ピアが運営するクライシスハウスでは、利用するかもしれないゲストは研修を受けたピアサポートワー
カーと前もってプランを作ります。インタビュー(Inter-view=お互いの視点)は調子の整っていると
きに行います。(乱れから距離を置き、相互の責任、パワーの共有などの交渉から始めることができる)
前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.28~)
クライシス インタビュー
  2.誰かがチャレンジしてくれて、新しいことを試せた経験はありますか?関わっていたのは誰でした
か?その人たちは何をしましたか?
• ここにいる人たちからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要
ですか?
• 私たちが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?
  3.精神科医療の用語・言葉がない世界を想像してみてください。
• とてもいい日の自分について描写してください(あなたは何を感じ、何をし、誰といますか?)
• とても気分の悪い日は?
  4.とても悪い状態に向かっていて、向きを変えようと思い、変えることができたときのことを思い浮かべてください。
・ 誰が、何が助けになりましたか?
・ その人たちは何をしましたか?
・ 向きを変えたとき、あなたは何を達成することができましたか?

3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7 巻 p.28~ )
↓今月考えてみたい例↓ クライシスインタビュー
5.クライシスハウスを使っているときに、どのようなことを試してみようと思いますか? 
それを試してみていることを、あなたや私たちは、どのようにして知ることができるでしょう
あなたがクライシスハウスにいる間、私たちに確実にしてほしいことはなんですか?
私たちがしようとしていることを、あなたや私たちは、どのようにしてわかるでしょうか?

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2023年8月19日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

 8月19日(土)15:00-16:30頃、ZOOMでIPSの勉強会が開催されました。この日は13人の参加者でした。

この日もクライシス関連のお話しの続きです。

まずは前回までの振り返りです。(6月と7月の振り返りです。)

  • チャレンジ(思い切って言ってみたり、試してみたり)できずにいる関係がある。自分のエネルギーがある程度ないとチャレンジできないし大事にしたいと思える関係じゃないとチャレンジできないと感じた。
  • チャレンジしてみてよかったことがあった。
    ちょっとイライラしたことがあって、自分はどうしたいんだ本当は、と考えて。ずっと我慢してきたし頭がばくはつしているぞと気づいて、でも、本当は相手の人と話すのは楽しいので、あなたと話すのは楽しい、でもこんなことが起きていて、私は今、残念で悲しい気持ちです、あなたと話すのはすきだから気持ちよく話したい、と話してみたら相手の人の事情を話してくれて、関係性がよくなった。言って良かった。
  • あなたと合いそうな人がいると紹介してくれた人がいて、その人と会ってみたらとても話が合った。
などなど、チャレンジするのは難しい、チャレンジしてみてよかった、というような話がありました。
さて、この日のお題は、クライシスインタビューの続きで、「とても悪い状態に向かっていて、向きを変えようと思い、変えることができたときのことを思い浮かべてください。」「誰が、何が助けになったか?向きを変えたとき何を達成したか?」です。

  • 「向きを変えようとして」のところで思ったけれど、自分は向きを変えようとすると一発逆転を狙ってしまう。もがくことはするんだけど、蟻地獄みたいな。調子が悪いということを受け入れられない。もがいてしまう自分がいて。とても落ち着いた感じでは自分は向きを変えられない。ほかの人の助けがないと、プライドが高いので向きを変えられない。
  • 自分から向きを変えようと思ったわけじゃない、ただこの状態にいるのが嫌で、向きを変えるとかそんなことは考えられず、ただあばれまわった。あばれたり助けを求めたりしてさらに傷ついたりして。世界中が敵だと感じていたときに、全然知らない人の何気ないことに助けられて、世界に対する見方がフワッと変わったのを覚えてる。
  • 向きを変えるというか、楽になりたい、というような感じだった。重度のうつで動けなくて苦しみの中にいたとき、ちょっと動いて、もっと悪いところに。社会も友達も全員敵だと思っていた。変えようとすれば泥沼。なんでこんなに苦しみを与えるんだと神様に悪態をついていた。よくなることをあきらめた。向きを変えようとすることをあきらめた。そしたらなんかフワッと楽になった。次の日から変わっていった。何が助けになったのかを考えてみると、よくなることをやめた、手放した、変えようとすることをあきらめた、ってところかな。
  • 悪い状態に向かっていて、というのは、自分でそう思っていただけなのかもしれない。そんなこと意識していない人が何気なく言った言葉とか、行動とかではっと気がつくことってある。自分の感じ方って、殻に閉じこもってしまうことがあって、視点が違うことで、向かっていくというか、環境で変えてもらえるってことがある。
  • デール・カーネギーの「道は開ける」を読んだり、本を読んで自分を進化させる。ピアサポートの経験はそんなにないので、助けになった人などはあまりわからない。
  • WRAPやIPSで学んだことやそこで出会った人たちにとても助けられた。
  • 第三者に話すことで楽になった。それまで自分は一直線だったけれど話すことで自分を見渡せるようになっていった。自分の症状とかについては仲良くしていくしかないかなと思ったときから、向きが変わった。
  • 「とても悪い状態に向かっていて」と認識できることがすばらしい。気分が悪くても、世の中って悲しい場所だ、みたいな思い込み、こんなもんだと思っていると、自分が悪い状態に向かっているとは思わない。悪い状態に向かっているとわかるということは、良い状態を知っている、ということ。
    向きを変えようと思えることもすごい。向きを変える方法があると思えないと、向きを変えようとは思えない。
  • 自分の向きを変えるとき:深呼吸をする、何か悪いことがあっても諸行無常で必ず変わる、気分は気分で合って必ず変わるという知識があるので、それを思い出すだけでだいぶ違う。
  • ほかの人と話をすることなどを活用する。人に話すとかなり気分を変えられる。でも、絶対にうまくいくと期待しない方がいい。
  • 向きが変わった時:WRAPの体験クラスに参加した時。いろんなことに振り回されて精神状態が上がったり下がったりだったときにこういうのがあると紹介された。WRAPを通じて、自分の元気は自分で作っていけるんだと知ることができた。こんな自分でも希望をもっていいんだ、とか、すごく新しい考え方だったのでものすごく衝撃を受けた。
    IPSの学びの場もとても大きい。人付き合いが得意じゃなくて悩んでばかりだけど、この場が助けになっている。
  • 社会人でうそくさい人間関係をやってきた。やばかったときは、世界中が敵。相談できる人もいないし、付き合い方もわからない。WRAPに出会って、WRAPで知り合った人たちに、こういうときどうしてる?って聞けるようになって助かってる。相談できないこともあるけれど、自分の困っている胸の内を話すことでガス抜きになるし、聞いてもらえるだけで楽になる。すごく楽になった。
  • 悪い状態に向かっているというのがわからない。向きを変えようと思うこともできない。支援者に状態が悪いですと言える人をうらやましいと思ってた。皆さんの話を聞いてすごく楽になった。
今日の勉強会の感想です
  • モヤモヤがたまっていくと怒りになっちゃう。もやっとしたら誰かに言うのが大事、モヤモヤがたまると悪い方向に向かうなと気づかされた。
  • くたびれてるのは自分だけじゃなくて、みんな暑かったり疲れてるんだなとわかって、みなと話せてほっとした。
  • 今日のお題が難しかったのは自分が良い状態じゃないからなんだなと思った。でもWRAPやIPSを知る前のように悪くなっているわけではない。全国の皆とつながっていられることはありがたい。
  • 悪い方向にいっているときは、お腹の中に言いたいことがたまってパンパンで。些細なことも言えなくて。少しでも口に出そうって思える。言うとけっこうすーっとしたりする。
  • 体験とか気持ちとかをこうして共有することが、IPSを実践することにもなるんだなと思った。今は、悪くなっても、ちょっとだけ希望の感覚とか、安心の感覚が心のどこかに、探すとあるような感じになってきている。すごく小さなことだけど、自分にとっては大きな変化。
  • 皆さんの経験を聞くことで、自分の視点だけでないいろんな考え方に気づかされた。まさにピアの神髄を感じた。まぁいっか、とあきらめるというか、放り投げるというか、それでも生きていられるということを感じられてとてもよかった。
  • 正しくなくていい。病んでて、いるだけでいい。状態が悪いことを話したら、状態が悪いからしょうがないですよ、と言ってもらえて楽になった。
  • 回復は感情。WRAPの学びにひらかれていることも救いになったけれど、12ステップのMtgとかの泥臭い仲間の声に涙したり助けられた。
  • みなさんの生活の知恵を聞いて、安心して、疲れがあったことに気付けて取れてきた。
  • どうやったら、安心や希望の感覚をともせるのだろう?
    →安心して自分の話ができるような体験を重ねる。一回じゃなくて。それを日本ですることってなかなかできないけど。仕事以外の関係性があることとか、手放せることとか、大事そう。希望の感覚をもてるとか思えるはずだとかも大事。世の中は競争する場所だ、とかって一面真実でもあるけれど、そこにWRAPとかIPSの考え方もあるっていうことを知ってることも大事そう。
  • 思いを安全の中で話して、受け止めてもらって、共有し合う、響き合うというのが本当に必要。そういう場所が作りたくて、もじもじしてるんだけど、続けるの難しいなとか、こわくなってやめちゃったりするんだけど、作っていこうと背中を押された感じ
  • いろんなところにつながって、声を出してみないとそこが安全な場所かわからないから

    いろんなところにもがいてつながるということが、苦しんでるからできることなのかなと。

ゆったりとお話しのできる時間になりました。暑さの続く中、土曜の午後にZOOMにご参加くださりありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
9月:9月16日(土)15:00-16:30頃(ZOOM)
10月:拡大勉強会(対面:東京大学)10月21日(土)-22日(日)(有料・申込制)
    月例の会は、参加費無料、申し込み不要です。
    東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

    ゆっきぃのひとりごと:向きを変えようと思えるためには変えることができる、今よりよい状態があると知っている必要がある、というのはその通りだなと思いました。自分の状態に満足していなかったとしても、これくらいが自分にふさわしいと思ってしまったら、向きを変えようなんて思えないかもしれない。どんな人も今よりもっと良い状態になれるし、その展望を抱いてよい、ということを感じられるような場を広げ、増やしていきたいなと感じました。皆さんの話のどれもが尊いと感じました。ありがとうございました。

8/19の勉強会資料内容です。

日時:2023 年8月19日(日)15:00-16:30  場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り(前回は2023 年7月16日(日)
ピアが運営するクライシスハウスでは、利用するかもしれないゲストは研修を受けたピアサポートワー
カーと前もってプランを作ります。インタビュー(Inter-view=お互いの視点)は調子の整っていると
きに行います。(乱れから距離を置き、相互の責任、パワーの共有などの交渉から始めることができる)
前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.28~)
クライシス インタビュー
  2.誰かがチャレンジしてくれて、新しいことを試せた経験はありますか?関わっていたのは誰でした
か?その人たちは何をしましたか?
• ここにいる人たちからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要
ですか?
• 私たちが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?
  3.精神科医療の用語・言葉がない世界を想像してみてください。
• とてもいい日の自分について描写してください(あなたは何を感じ、何をし、誰といますか?)
• とても気分の悪い日は?
3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7 巻 p.28~ )
↓今月考えてみたい例↓ クライシスインタビュー
  4.とても悪い状態に向かっていて、向きを変えようと思い、変えることができたときのことを思い浮かべてください。
・ 誰が、何が助けになりましたか?
・ その人たちは何をしましたか?
・ 向きを変えたとき、あなたは何を達成することができましたか?
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
5.今後の予定
9月:9月16日(土)15:00-16:30頃(ZOOM)
10月:拡大勉強会(対面:東京大学)10月21日(土)-22日(日)(参加費2日で8,000円)

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2023年7月16日(日)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

 7月16日(日)10:00~11:30頃  ZOOMでIPSの勉強会が開催されました。この日は16人の参加者でお話ししました。

この日もクライシス関連のお話しの続きです。

まずは前回までの振り返りです。(6月は対面開催でしたのでその振り返りも含めて。)

前回のお題:「誰かがチャレンジしてくれて、新しいことを試せた経験はありますか?関わっていたのは誰でしたか?その人たちは何をしましたか? • ここにいる人たちからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要ですか? • 私たちが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?」

  • 友だちからラインがきて、狙われてる、怖いというような内容の連絡がきた。自分の感じている感じをお伝えして、どんな感じでしょう?ってお話しできたことがあった
  • あなたこのままでいいの? と言われると置いていかれる感じがする 今、どんな感じ?って聞いてみたい
  • チャレンジという言葉:ちょっと大げさ。これからどうしたい?って話を友達とすることはある。こういうのを使ってみるのがいいんじゃないかとか。
  • チャレンジに耳を傾ける。勇気を出して言ってみる。どうしても自分の生きてきた経験の中から、自分の価値観でものごとを見てしまう。自分の価値観にも気づきながら、話をしてくれる人の伝えたいことは何かを理解するには、どんなふうに聞けるといいのかな、とか、自分の価値観が邪魔してるんだろうなと思ってる。
  • チャレンジって、つらい部分があって、反応したくなっちゃう。そんなこと言わなくていいのに、とか、言われちゃった、とか、そんなこと言いやがって、とか。でもそこでがんばって一回受け取って、考える。いいこと言ってる可能性が十分にある。と考えられるといい。受け止めて考えるくせをつけておくと、チャレンジに耳を傾けることができる
  • つらいってことを相談受けたってことは、その人から信頼されていると思う。ほかの人も失敗が多い。カウンセラーさんでも失敗が多い。人は誰でも呼吸するだけで、誰かを傷つける。相手のことはわからない、よいとおもって言ったことでも傷つけちゃう
  • 言いにくいことを言うのは苦手で、そこから逃げ回っていた。言いにくいことを言う、チャレンジする、対立までいかないけれど、しっかりと向き合っていかないといけないところ。どちらが正しいとか、どっちが間違ってるとか、そういう思考回路におちいらないようにする。自分を責めすぎたり、相手を攻撃したりしないというような、そういうところが大事。意見の対立がちらほらおきていて、それに対して疲弊している。そういうのを大事にすると、お互いに成長していける
  • 何か月たってからでも関係をこの先続けていきたい人には言いたい。でも自分はなかなか言えない人生で。つらい人間関係しか作れなかった。大切な人とか、関係を続けていきたい人にはチャレンジしていきたい気持ちがあって。がんばって、この前はじめて、今の言葉、自分は冷たく感じる、って勇気を出して言った。どきどきしながら。でもはじめてそんなことを言ったので、相手も反応してしまい。言葉でわーっとかえってきてしまって自分もフリーズしちゃって。距離を置くことになっちゃった。あなたとは難しいから距離を取らせてね、と。でも言えたことが自分を大切にすることなんだな、と思った。チャレンジするというのは、相手のことを大切にする気持ちと、自分の気持ちを大切にすることなんだな。
  • 受け止めなくていいよという気持ちがある。それを赦してあげる自分もいていいんだな。
  • チャレンジすると必ず理解してくれるというわけではなくて。向こうから反応が来ちゃうこともあり得る。うまくいかないということも、その可能性もありながらチャレンジしていく。
  • 居心地の悪さを感じる相手がいて、チャレンジすることなく一緒に働いている。言っちゃおうと思うときと、言ったらこういうことが起きてしまうだろうな、とシミュレーションをして。数か月たって、そのことがどうでもよくなることが増えてきていて。その人にはチャレンジしなくてもいいかと。居心地の悪さはあるけど、もうしばらく様子を見ていけたらなと思っている。
  • まぁいっか、と、時にはそれを解き放つということもあっていい。

前回の振り返りだけでもずっと話していたかったのですが、ここから本日のお題です。

本日のお題:3.精神科医療の用語・言葉がない世界を想像してみてください。

• とてもいい日の自分について描写してください(あなたは何を感じ、何をし、誰といますか?)

• とても気分の悪い日は?

  • 気分のいい日:誰が中心というわけでもなく、その人の価値観を許せる。間違ってる間違ってないとかいうことなく、この人は私のことを好きとか嫌いとかそういうことも考えず。
    気分の悪い日:誰か居心地の悪い人が中心にいて、その人の周りを右往左往している
  • 気分のいい日:気持ちがすっきりして気持ちよくできる。客観性をもちながら、余裕を持って話をする。普段やるべき日常の作業が進む。あまり気分がよいと、躁みたいになっちゃう。
    眠れないと気分が悪い、眠いな、何もはかどらない。将来を悲観しはじめて。俺の人生はもう終わりだとか、そういう気持ちが出てくる。そういうことに気付いて、悲観的にならずに。
  • 何も考えていない。自分が入った空間が、非常に落ち着いている。
    誰かにふりまわされる。モヤモヤする。どよんと落ち込む。殻に閉じこもる。
  • 姿勢がよい。本が読める。文字がすっとはいってくる。一人の時間を楽しむことができる。
    今を生きていない。将来を気にしてしまったり、過去にあったことを悔やんでしまったり。落ち着かなくなって。人の目が気になって。
  • 気分の良い日:公園にいきたくなる。花が咲いてる、犬が走ってる、とかいろんなことに目がいく。それが全部気持ちよくて。それが自分のいい日。
    気分の悪い日:部屋から出たくない。自分の好きな食べ物の美味しい店にわざと行く。美味しいものを食べて、そういうことをすると、気分が悪い日なりによくなる。
  • とてもいい日:生まれ変わったような気持ちになったことがある。
    しんどいときは、トイレに行くのもつらい。片腕を立てることにも一生懸命意識を向ける
  • 気分の悪い時はフレデリック.パールズの「ゲシュタルトの祈り」を心でつぶやくと気持ちが切り替わります
    「Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.
    私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。
    Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen -
    私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。
    und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.
    そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。
    ICH BIN ich und DU BIST du -
    私は私。あなたはあなた。
    und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,
    でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。
    wenn nicht, dann ist auch das gut so.
    たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。」
  • 薬を自分の生活をととのえるために飲んで、評価とかをされない世界を想像していた。
    気分の悪い日であっても安心につながる
  • 新しいことをやりたくて、ウィンドウショッピングとか、街に行動的に出る
    眠れない、だるい、前言ったことの自責のグルグル思考などで固まる。
  • 同じ状態に見えても、そこで何が起きているかは違う
  • 家族とかにはその状態を見せられても、そうじゃない人には見せられなかったり。
  • クライシスの時はどうなりますか、と聞かれても答えにくい
  • 一人でいたいんだけど誰かと話したい。
  • 精神科医療の言葉を使うと「うつ」で終わっちゃう。そこを言語化することが、クライシスに飲み込まれないためにする効果がある気がする。できるだけ精密に、自分の気分の悪さに気づいていくというのが大事
  • その人に問題があるような話の方向性になっていく気がしたのでクライシスインタビューを意識して、医療の言葉を使わずに話すことを心掛けたことがある。そのときには、その人のつらさがどこからくるものだったのかを話してくれたことがあった。
  • 医療につとめていたときに、アウトリーチで自宅に訪問をしていた。とてもいい日の自分、いい自分について思うことのできない人がいた。そう簡単には心境も変わらないし、希望の感覚を感じることができないとかそういう話をできたことがよかった。お互いに行き交うものがあった。
  • 精神科医療の言葉がない世界を想像してみるのはおもしろかった。用語であてはめて、自分のことを分析して、自分の体調と向き合ってるけれど、言葉って自分をしばる。自分の病名をあらためて思うと、病名とか一般的なものに、自分がしばられていくような不自由さがある。自分でもそうなのだから、ほかの人を見るときにそういう色眼鏡をつけてしまう。そういうこわさをいつも自覚しておかないといけないと思った。
  • とてもいい日とあんまりよくない日って、出会ってすぐにそういう話をするのは難しいのかもしれないけれど、関係性ができて、雑談レベルで、あんまりいまいちな日ってどうかなぁってそんな話をできたら。
  • クライシスって混乱して、自分は意識がないととらえている。これを伝えることによって、相手に、自分で判断するように仕向けるというようなことがあると思う。
  • 精神科医療の用語を使わない場合に、対応が医療から離れる。
  • これこれこういう症状があって、とか、「症状」とか「病状」とかの言葉を使ったとたんに、薬を飲んでゆっくりしてくださいね、とかなっちゃう。
  • 精神とかと関係ない話を友達としているときには、「精神」って意識しないと思った。
  • クライシスのときのことではないが、障害者就労のときに、何かができないということは、わかりました。どこができないか、まわりがそのときにどうサポートすればよいかかを教えて欲しいと言われ、「私のトリセツ」というA4の紙を出して、マルチタスクが苦手なので順番を付けてほしいって言ったら、医療関係者じゃないけど優先順位をつけてくれた。今日は眠そうだけど大丈夫?って声をかけてくれた。助かった。

さまざまな声や感じたこと、考えたことが行き交う時間となりました。ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】

8月:8月19日(土)15:00-16:30頃(ZOOM)

9月:9月16日(土)15:00-16:30頃(ZOOM)

    参加費無料、申し込み不要です。
    東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

    ゆっきぃのひとりごと:思い切って言ってみる、というあたりは皆、試行錯誤しているのだと感じました。うまくいかなくても、チャレンジしていきたい時期、と教えてくださる方がいたり。上手く出来ない自分を許しつつ、またできるときにやっていこうと思えた回でした。気分の良い日、悪い日の話も楽しかったですし、今後していきたい会話や使っていきたい言葉がいろいろ出てきてワクワクしました!ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

7/16の勉強会資料内容です。

日時:2023 年7 月16 日(日)10:00-11:30 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り(前回は2023 年6 月24 日土曜日:対面)
ピアが運営するクライシスハウスでは、利用するかもしれないゲストは研修を受けたピアサポートワー
カーと前もってプランを作ります。インタビュー(Inter-view=お互いの視点)は調子の整っていると
きに行います。(乱れから距離を置き、相互の責任、パワーの共有などの交渉から始めることができる)
前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.28~)
クライシス インタビュー
2.誰かがチャレンジしてくれて、新しいことを試せた経験はありますか?関わっていたのは誰でした
か?その人たちは何をしましたか?
• ここにいる人たちからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要
ですか?
• 私たちが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?
3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7 巻 p.28~ )
↓今月考えてみたい例↓ クライシスインタビュー
3.精神科医療の用語・言葉がない世界を想像してみてください。
• とてもいい日の自分について描写してください(あなたは何を感じ、何をし、誰といますか?)
• とても気分の悪い日は?
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
5.今後の予定
8 月ZOOM:8 月19 日(土)15:00-16:30 頃 ZOOM

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。


次回は8月19日(土)15時~

 予告:次回は8月19日(土)15時~ ZOOMで勉強会を行います

2023年6月24日(土)のIPS勉強会(対面)のご報告(続き)

 6月24日の勉強会資料のアップをしていませんでした。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会

日時:2023624日(土)1500-1700 場所:東京大学医学部3号館S102

1.はじまりの確認(チェックイン

  呼んで欲しい名前            ②何に動かされてここに来ましたか?

.前回までの振り返り(前回は202342日)

ピアが運営するクライシスハウスでは、利用するかもしれないゲストは研修を受けたピアサポートワーカーと前もってプランを作ります。インタビュー(Inter-view=お互いの視点)は調子の整っているときに行います。(乱れから距離を置き、相互の責任、パワーの共有などの交渉から始めることができる)

前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.28~)

クライシスインタビュー

1.入院などの代わりに、ここ(たとえばクライシスハウス)を使うとして、それがあなたにとってとてもうまくいったとしたら、あなたの人生はどのように変わると思いますか?

あなたの人生の中で、このような違いをもたらしたことがあったとしたら、それはどのようなことですか?

あなたがここにいる間に、それが起きているとしたら、それはどんなところでわかるでしょうか?

3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに7巻 p.28

↓今月考えてみたい例↓ クライシスインタビュー

2.誰かがチャレンジしてくれて、新しいことを試せた経験はありますか?関わっていたのは誰でしたか?その人たちは何をしましたか?

ここにいる人たちからのチャレンジに耳を傾ける(聞く)ために、あなたはどのようなことが必要ですか?

私たちが行き詰っていると感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?

.勉強会の感想

今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2023年6月24日(土)のIPS勉強会(対面)のご報告

2023年6月24日(土)15:00-17:00に東京でのIPS勉強会が久しぶりに対面で開催されました。この日は7人の参加で、ゆっくりといろいろなお話をしました。

この日のテーマは、誰かの言葉などから、新しいことを試せた経験についてです。

まずは前回(5月)の振り返りから。前回の「それがあなたにとってとてもうまくいったとしたら」ってあるけど、その上手くいった感覚ってどんな感覚なんだろう、という話をしました。

  • このままでいいんだ、と感じられる
  • 何かに包まれているような
  • 手足が自由に動く感じ
  • 水の中にいたところを水面にあがって、息ができた、みたいな感じ
  • 手足を縛っていたひもとかがバン!とはじけ飛ぶ感じ
  • 苦しい状況の夢で、これは夢だぞ、と気付いた時の感じ

続いて、今日のお題は、「誰かがチャレンジしてくれて(あえて何か言ってくれる、何かしてくれるなどして)、新しいことを試せた経験はありますか?」「誰かからのチャレンジに“耳を傾ける(聞く)”ために、あなたはどのようなことが必要ですか?」についてです。

  • 通っていた先の人が、自分に関わってくれて、向きあってくれて、こういうことやってみたら、と言ってくれた。お客様扱いをせずに、自分の成長を信じて一緒に取り組んでくれた。
    • 「でも」とか「だって」とか言わずに「はい」と言ってやってみた。言ったことをやってみる、実践する、ということは大事。
  • 自分は大変なときこそ頑張らねばとどこかで思っていたし、聞かれても「大丈夫です」と言い続けてきた。しかし、つらそうだよ、大変そうだよ、と言ってもらい、自分の中でそれを認めたときに、壁が崩れて「助けて欲しい」と言えた。自分をしばっていたロープがはじけたような感じだった。
    • 3D(でも、だって、だけど)じゃなく、すなおに、自分に正直になった。
  • とても困っていたことがあったが、自分でそれを気にしていると思いたくなかったし、それをどうしたらいいのかもわからなかった。しかし、ある人が、それについて、それは大変だし、試しでいいので、と、自分を困らせているものを目にしなくていいようにする具体的な方法を一緒にやってくれた。
  • 職場で、これまでだったらあきらめていたようなことに取り組んでいる途中。声をかけてもらい、信頼できる人につなげてもらい、背中を押してもらえた
  • これまでは自分が空気が読めなかったり、うまくできないことがあって職場に居づらくなってやめることを繰り返していたが、自分の取扱説明書という考え方に出会った。自分の特徴や、こうして欲しいということを上司に伝えたら、理解してくれた
  • 自分の仕事の相手の人が、こうされると嫌だ、と言ってくれた。自分にわからせてくれたことがあった。

誰かが“行き詰っている”と感じたら、あなただったらどんなふうにチャレンジしますか?

  • ランチに誘う。面談じゃなくて、純粋に食事を楽しんだり、おいしいね、という気持ちをシェアしたり空気を楽しんで、話を聞く
  • 大変そうってわかってるよ、というのを言ってみる
  • 一緒にやりたいと思ってる、ということを伝える

などの考えや思いがシェアされました。

【次回以降の勉強会予定】

7月:7月16日(日)10:00~11:30頃  ZOOM

8月:8月19日(土)15時~17時 対面(医学部3号館S102)ZOOMに変更

2023年5月27日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

 2023年5月27日(土)15:00-16:30に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は22人の参加者でした。

この日もクライシスの時に関連する話です。

クライシスのとき

  • たとえば、大きい声が出せたりする環境があるといいな
  • クライシスのことはあまり思い出したくない、その話をすること自体がつらい。そういうつらい話を、事前のインタビューの中でしなければいけない。お互いに安心できる関係性を作るというのが一番大事。聴く側の姿勢も大事ということのほかに、聴く側にはものすごくエネルギーが必要だろう。自分がほかの人のつらい話を聞くだけの力があるだろうか。
  • 自分の動揺とか、そういう気持ちも大事にしたい。その人の痛みを聞くって大事だけれど、そういう動揺も感じていたい。
  • 自分だったら、クライシスのときに、過ごせる場として人にいてほしい。人が話すことができるのは、聞いてくれる人がいるからかな。
  • 自分がクライシスということを考えると、理由を説明するのも難しいし、なんで自分がクライシスになっているかということに対して、共感してもらえるということが難しい気がして。クライシスハウスみたいな場があるとしたら、理由とか関係なく、その場でOKとなれる、そういう場がありがたい。
  • クライシスになると、自分の視点しかなくなる。相手の視点がなくなっちゃう。自分のまわりに誰もいなくなった感じがしてしまった。安心な場所に行きたいと思って。
  • 自然とまじわったことで、すごくリカバリーが起きた。
  • 入院ってあらゆる意味で自由をはく奪される。
  • クライシスの時に、「もてなす」というイタリアの考え方を聞いた。友達をもてなすみたいな。
  • 同じ痛みを抱えた人がいてくれた方が、自分は居心地がよく、話しやすい。
  • 一度入院すると普段の生活に戻るのにすごく労力を要するのでできれば入院せずに過ごしたいのだけれど訪問看護師さんに対してだとつくろった話をしてしまう。自分ではあぶないところにきてると思うのに、どうしてもつくろってしまって、その後でがたがた入院になってしまう。
  • クライシスを迎えたときに、精神医療以外の選択肢があればよかったなと思う。自分がクライシスのとき、ほかのことを考えられなくなりほかの視点がなくなってしまう。精神医療の枠に入ってしまうと、あなたが病気ですよということしかない。クライシスの時に、精神医療までいかずにうまく対応できた人もいると思う。同じような問題に直面した時に対処できた人の話を聞きたい。
  • 命の危険があることもあるだろうけれど、(精神科に)入院すると20年30年ととんでしまう。安心できる場所があるとして、しばったり注射したりするんじゃなくて、どうしたんですかというところからはじめてほしい。落ち着けばどうにかなったのかなという思いがあったが、落ち着く間もなく、あれよあれよという間にいつの間にか入院になってしまっていた。
  • 医療の問題と思うのは、混乱を抑え込んでしまうところがある。混乱の中で学ぶとか、そういうこって大事だとおもうのに、医療って、病院の都合だと思うけれど、なるべく混乱しないで、となってしまう。結局押さえつけるだけだと、続いてしまう。クライシスをおさえつけ、クライシスをおさえつけ、それで何十年たってしまう。
  • 自分がクライシスになったときに鍵になった人は、安心を一緒に考えてくれた。一緒にというのがすごくありがたかった。その人にとっての安心もあっただろうとは思うけれど、お互いにとっての安心を一緒に考えてくれた。
感想

  • 入院などのかわりにクライシスハウスを使うとしたら。自分が入院した時のことをつらつらと考えていた。あのときは入院という選択肢しかなかったけれど、ほかのやり方もあり得るんだなと気付かされた
  • クライシスから学んだこと。クライシスになることが悪いことだってどこかで思ってたんだなということに気付いた。いつでもどこでも可能性はあるし、それを未然に防ぐために、WRAPは必要だなとつくづく感じた。
  • 自分にできることがある、と話したときに、医療にかかる以外にほかのやり方があるなんて考えたこともなかったと言われた。医療者も、精神科医療以外の方法を思いつかないからほかの方法の紹介もできていない。
  • 診断を正確にしないといけない。見落としがあっちゃいけないとそういうモードになってしまうと、患者さんの思いとかが二の次になっちゃうという医療者の傾向があって。
  • 人の声を聴いているようで、自分の声を聴いているような時間だった
  • クライシスのときは、ただそばにいてほしい。そこに安心を感じられるかどうかというのが大きい。安心を感じるというのは、はじめましてではなかなか難しい。今までの関係性があってこそ。
  • 人間のすることってよくわからないことがあって。マニュアルみたいなのができていてもその通りにはいかない。クライシスっていっても、手握ってもらうだけでおさまっちゃうこともあるのかな
  • 精神医療を批判したいわけではないのだけれど、医師のことは否定できない。権威としてあるので。先生の言うことには否定できない。バランスがあまりにも悪い
  • クライシスハウス、医療であってもなくても、そういう場所があると逃げ場があると、自分がしんどくなったときに身を寄せる場所が一個二個あると、崩れても大丈夫だって心持が楽になるのだろうな。

  • 【次回以降の勉強会予定】
  • 6月:6月24日(土)15:00~17:00 対面 医学部3号館S102
  • 7月:7月16日(日)10:00~11:30頃  ZOOM

  • 参加費無料、申し込み不要です。
    東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

    ゆっきぃのひとりごと:クライシスのときにこんな関係があったらいい、こんな風であれたらいい、というようなことがたくさん出されました。とてもあたたかく、心に響く回でした。ご参加くださった皆様、さまざまな形でご参加くださった皆様、ありがとうございました。

    5/27の勉強会資料内容です。

    IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
    日時:2023年5月27日(土)15:00-16:30場所:ZOOM
    1.はじまりの確認(チェックイン)
    ① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
    2.前回までの振り返り(前回は2023年4月2日)
    前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.27~)
    6) 希望のストーリーを話してください。誰もが希望と関係を必要としています。
    インタビュー(面談・対話)を通して考えるべきこと
    • 型にとらわれない考え方を導く手助けをすることを忘れずに。
    • その人が今いるところに敬意を払ってください。信頼を築くことで、どちらもがリスクをとれる(思い切ってやってみることができる)のだということを忘れずに。
    • 必要に応じてメモを取るか、会話を録音し、一緒にそれを振り返るか、一緒に書くようにしてください。
    • 書いたことはすべて、相手(クライシスハウスのゲスト)に見てもらってください。
    • これらは進行形の文書です。変更されるものです。
    • このインタビュー(面談・対話)から、クライシスについてのストーリーを作りかえる作業が始まります。インタビューは、“お互いの視点”を意味することを忘れないでください。
    3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7巻 p.28~ )
    ↓今月考えてみたい例↓ クライシスインタビュー
    入院などの代わりに、ここ(たとえばクライシスハウス)を使うとして、それがあなたにとってとてもうまくいったとしたら、あなたの人生はどのように変わると思いますか?
    • あなたの人生の中ですでに、このような違いをもたらしたことがあったとしたら、それはどのようなことですか?
    • あなたがここにいる間に、それが起きているとしたら、それはどんなところでわかるでしょうか?
    4.勉強会の感想
    今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

    IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。



2023年4月2日(日)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

2023年4月2日(日)10:30-12:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は15人の参加者でした。

この日もクライシスハウスでの話ですが、その前にまずは「自助」という言葉について話題にのぼりました。

  • ピアサポートって、「自助グループ」と言われたりするけれど、相互に助け合う場なのに自助って言われちゃうと自己責任みたいな感じがしちゃう
  • 自助ってなんか、一人で頑張れよみたいな気持ちがしてしまう。互助会とかピアサポートならわかる。
  • そこの居心地が良ければ自分は自助グループっていう名前でもよいかなと思ったりもする

というようなやりとりがあり、言葉から受ける印象も大事だなぁと改めて感じました。

そして今日の話題の、「クライシスでピアサポートを活用する」「希望のストーリーを話す」についてです。

  • クライシスになったときにクライシスハウスをどんなふうに利用するかという話かなと思うのだけれど、その前に、お互いにクライシスってどんな風に体験してるのかなというようなことを話すと、お互いの視点を持ち出す、共有する、そんなことができるかな
  • クライシスの状況って閉じた関係になってしまいがち。どうしたらお互いの経緯とかに対してオープンで、ひらかれた関係を維持することができるんだろう。どちらかというと怒りとか不安が先行してしまってなかなか希望について語ることができない
  • クライシスの時の支援って、本当は、その人を守りに行く、大事な友達を助けに行く、そういうことだと思うのに、たとえば病棟の中とかだと、医療者がその人を押さえに行ってしまうなど、守ってくれる人が来た、というよりも、自分を攻撃する人達が攻め込んできたって感じなのでは
  • クライシスのストーリーを平静なときにゆったりしてるときに話ができると、その人とクライシスとは別ということができそう
  • 「必要に応じて記録を取りましょう」というのにザワザワした。自分の考えでは「クライシス」も「困っている現状」も恥ずかしいことであり無遠慮に触ってほしくない傷口。ストーリーを作り変えることが前提なら、上書き可能な記録にして欲しいと思った
  • 自分はクライシスの話は鬼門。WRAPのクライシスプランもできていないし、クライシスの話をうまくできない。クライシスのストーリーを作り替えるなんてそんなことができるのかな、というような気持ちがある。自分に敬意を払ってくれる、そんな場所があれば、それは可能なのかもしれない。そんな場所があるとしたら、自分の辛い体験にも新たな見方ができるようになるかもしれない。
  • ほかの人のクライシスについて、自分のことも守りつつ、相手のことも守りつつ、相手のつらい体験にも敬意を払いながら、対話をできるのかもしれない、というようなことが衝撃的なパートだなと思った
  • IPSのテキストを全部読んで、一言一句を全てしないといけないと思っていたけれど、これをみたとき、自分のアプローチの仕方で、たとえば希望のストーリーをどんな風にしていきたいと思う?って言葉かけをするだけで変わっていくんだろうなと思った 
  • 医療機関では、危険を予知した時に押すボタンが利用者さんに見える形で置いてあったり、防御すっる楯が置いてあったりして、それを見ると心がザワザワする。それがある限り、信頼関係を構築することはすごく難しい。防犯ブザーを(医療者が)持っている時点で、(医療者が)自分の身を守るというアピールになってしまう
  • 「その人が今いるところに敬意を払う」 犯人捜しをするとかではなくて、今いるあなたをそれなりに楽にできるように頑張りたいんだみたいなことが伝わるように
  • 自分の過去のクライシスを振り返ると、ここに書いてあるようなかかわりをしてほしいなと思った。周りからこの人とはつながれないというようなあきらめられているような雰囲気を当時は感じて、なおさら話せなくなっていた
  • 強い不安の中にいる人で、周囲から早く医療につなげる必要があると言われている状況の人と話をした。今どんな気持ちなのか、どんな不安があるのか、聞かせてほしいと聴いたら、本人なりに一生懸命鼓舞して生きようとしていたり、すごく不安なことがあるって話してくれた。そのとき学んだのは、起きているできごとについて、わかったつもりにならないでおこう。それが最大の敬意なのではないかと思った
  • 隔離拘束された経験を思い出した。医療にかかると、自分で全部をコントロールできるわけではなかった。2時間話を聞いてくれた看護師さんがいて、決めつけずにひたすら話を聞いてくれた。自分に敬意を持ってくれたと感じた。入院は、自分で選べない環境にある日突然放り込まれるということだった。別のクライシスになったときに、今は自分で過ごし方を選べる。誰かの家に泊めてもらうとか、自分の家に友達に来てもらうとか、話をしたりとか、そういう関わりに自分が救われた。クライシスの時にどう過ごしたいかを今は選べる

などなど、たくさんの考えや感想が共有されました。皆さんの語りどれもが、希望のストーリーだなぁ、と思いました。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
5月:5月27日(土)15:00~ ZOOM
参加費無料、申し込み不要です。

6月以降、対面開催をまた復活させたいと考えています。頻度はわかりませんが、対面の回とZOOMの回をそれぞれ設けていきたいと考えています。

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:自助グループの自助から思い起こされることについて、言われてみるとそう受け取れてしまうこともあるな、と納得しました。カタカナ言葉を減らしつつ、ぴったりする言葉を探していくことも大事だなと感じました。また、この日はクライシスについてのさまざまな経験や思いが場に出され、とても心にひびきました。ありがとうございました。

4/2の勉強会資料内容です。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2023年4月2日(日)10:30-12:00 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り(前回は2023年3月4日)
前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.27~)
5) その人のことを受け止め、つながりを作り、その人自身がエキスパートであり、今後も関係を築くことを楽しみにしていることを伝える
関係を築くのはクライシスのときにはかぎらないことを伝える。
私たちは、この関係を可能な限り予防的なことにしたいと思っています。
3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7巻 p.27~ )
↓今月考えてみたい例↓
6) 希望のストーリーを話してください。誰もが希望と関係を必要としています。
インタビュー(面談・対話)を通して考えるべきこと
• 型にとらわれない考え方を導く手助けをすることを忘れずに。
• その人が今いるところに敬意を払ってください。信頼を築くことで、どちらもがリスクをとれる(思い切ってやってみることができる)のだということを忘れずに。
• 必要に応じてメモを取るか、会話を録音し、一緒にそれを振り返るか、一緒に書くようにしてください。
• 書いたことはすべて、相手(クライシスハウスのゲスト)に見てもらってください。
• これらは進行形の文書です。変更されるものです。
• このインタビュー(面談・対話)から、クライシスについてのストーリーを作りかえる作業が始まります。インタビューは、“お互いの視点”を意味することを忘れないでください。
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2023年3月4日(土)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

2023年3月4日(土)13:30-15:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は14人の参加者でした。

前回「違いをもたらすもの(クライシスは成長の機会)」の振り返りと、その人がエキスパートであり、関係を築くのはクライシスの時には限らない、などについて、自由に話し合いました。

  • クライシスの時にどんなことがよさそうか:ダメな時、友達とラインする。相手になってくれて癒される。会話することもいいことなんだけど、自分の今の状態をアウトプットするだけで、具合がよくなったり、気持ちが楽になったりする。
  • 相手との関係性の中で、「支援者もつらいんだよということを共有していく」居心地の悪さをテーブルの上に出す、不確定な状況に寛容になる、と前回話したけれど、大変だろうな、痛いだろうなと相手に思わせたことで恐縮してしまう人もいるんだなと思った。昔カウンセリングの技術を習ったときに、カウンセラーが泣いてはだめだ。相談者が泣けなくなるから。って習ったことを思い出した。聴く側の人間がつらいという気持ちをテーブルの上に出してしまうと、話す側がつらくなってしまうことも出てくるのかなぁ。
  • あまり表情豊か(それは大変そうだったね、、、とか)に話を聞いてしまうと、話している人が、聞いている相手に負担をかけてしまっている、と思ってしまうので、聞いているけれど表情はあまり動かさないというような話を聞いたことがある
  • ピアサポートのピアは聴く係ではない。カウンセリングとかはある決まった時間枠で高いお金を払って話をする、というような側面があると思うけれど、ピアサポートは一方的に何かをするというのではないのでは。
  • 精神障害になったときは、大丈夫大丈夫っていう変な扱いを受けてたんだけど、身体の痛みがある今は、「痛いね」って扱われて、身体の痛みはどうだという話しか言われない。相手との接着剤が痛みでしかない。好きなこととか楽しいことでつながれたらいい。
  • 困りごととか病気とか障害でつながってしまうともったいない。医師との話を楽しみにしている友人。具合がよくなっちゃったら医師と話す機会がなくなっちゃうから、、と言っていた。
  • ピアは話を聞く係ではない。という言葉を聞いて、いろんな人の話を聞いてパンクしている今の形は相互的じゃなくて一方的になってるなぁと思った。それと、「ピアサポーターの活用」っていう文言を見て、活用、、、、と思うのと、話を聞く係じゃないよというのが結びついて。便利屋じゃないと思った。どうやったら相互的な関係になれるのか。つらい気持ちや怒りをぶつけられるのって、ドッジボールが顔に当たって鼻血出してるみたいな。このままだと真正面からボールが当たり続けるような状況になっちゃうのでは。
  • ピアサポートの場で、聞いてあげなくちゃ、受け止めてあげなくちゃって思って聞いてた時に、相手の怒りがヒートアップして「殺しちゃうかもしれない」って言ったのを聞いて、こわいと思ったけれど、それくらいつらかったんですね。ということしか言えなかった。でもそのあとでほかの人から、相手に怖いって伝えてよかったんじゃない?と言われた。何か伝えることで新しく生まれてくることもあるかもと思った。ただいるだけも大切だけど、その一方で、こちらの思ったことも伝えてみるとかも大切なんだなと思い出した。
  • 何かの役割を担っていると、自分のことをおろそかにしちゃったり、同僚に弱いことを見せることができなかったり。
  • 相手の気持ちを聞いてみる。こわいと言ってもどういうところが怖いのかは一人一人みんな違う。聞くことが大事かなと思う。
  • 「関係を築く」という言葉が使われている。段階がある感じを受けた
  • 関係を築くのはクライシスの時には限らないということについて。あるピアサポートの会。最初はつらいことを出し合うけど、全然違う楽しい話で盛り上がることもあって、以前は司会をしていて焦って、話を会のテーマに戻そうとしてしまったりしていた。考えてみると、なんでもないときにおかしかった話や楽しかった話をしている人は関係が続いていて、すごくつらいときだけワーッと話にきて、という人は続かない。
  • 病を契機としていたとしても、病気とかクライシスで結びつくことを乗り越えて、つかの間の命をお互いに生きている者同士がふれあっていく。
  • 今日の話を聞いていて、自分は相手のことを、その人自身がエキスパートであり、その人と関係を築くことを楽しみにするという視点が自分にはもっと必要だったんだろうなと感じた。この場を乗り切らないといけないと思ってしまうとその人の困っていることや苦しみに目が向いてしまってなんとかしようと思ってしまう。
  • 具合悪い同士で苦しみを分かち合うのは最初は良いのだけれど、どちらかが良くなっていくと、その関係性が崩れてしまったり、最悪の場合お互いを憎んでしまうことも。
  • ちょっとした話ができるような、曖昧な関係を自然に作れたらいいのかな。お互いに同じ湯につかってあたたかくなるような。
  • 同じ湯につかる、すごくイメージがわいた。あたたかさを一緒に体験して、でもそのお湯はあなたとじゃないと体験できないとかじゃなくて、そのあと一人でも別の人とでも体験しに行ったりもできるとか。
  • ナチュラ ルに、自然体でいて、相手に接する事が大切だと思う、そうでないと、相手の感情に流される自分になってしまったり。相手に接する上では、自分自身の感情は、鏡のように澄み切った湖面の様に。
  • 自分もある意味で強くならないと。自分がしっかり地に足をついて、地球をふみしめていないと、相手の大きな感情の塊がぶつかってきたときに、それに耐えられない。
  • 就労支援のIPSと、意図的なピアサポートのIPSを、就労のIPSと、関係性のIPSって呼び分けたりします、って見たことがある。本当に関係性のことなんだなぁって感じた。
  • 自分もある意味で強くならないと。自分がしっかり地に足をついて、地球をふみしめていないと、相手の大きな感情の塊がぶつかってきたときに、それに耐えられない。
  • 就労支援のIPSと、意図的なピアサポートのIPSを、就労のIPSと、関係性のIPSって呼び分けたりします、って見たことがある。本当に関係性のことなんだなぁって感じた。
  • 職場で相手の話を聞く時間を20分とか30分とかしか取れないと思っていたけれど、時間ではないかもしれない。20-30分だったとしても、可能性ってかぎりなくあるなと思えた。
  • 「私たちは、この関係を可能な限り予防的なことにしたいと思っています。」だけわからなかったけど、クライシスじゃないときに関係を築けていければ、関係が壊れてしまったり途切れてしまうことの予防的なこととして機能するのかもしれない。

いろんな人のご自身の体験に基づいた思いや考えが差し出されていて、本当に一つ一つのお話をじっくり味わった時間でした。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】

4月:4月2日(日)10:30~ ZOOM 参加費無料、申し込み不要です。

5月以降、対面開催をまた復活させたいと考えています。頻度はわかりませんが、対面の回とZOOMの回をそれぞれ設けていきたいと考えています。

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:ピアサポートでしていることは治療ではない、一方的な関係ではない、だけど、役割を担うと、何かをしなければいけないという気持ちになる。そんなあたりが、ピアサポートスタッフとして働くときに、あるいは一人の人間として、人間同士の関係を築きたいと考えるときに思い出したり意識したりできるといいのかなぁ、と考えました。また、今日お聞きしたドッジボールが顔にあたるとか、お湯につかるとかのたとえは、身体感覚としてイメージがわきやすくて、ああ、その感じ!という通じ合う感覚、分かり合う感覚を、比喩を通じても感じました。ありがとうございました。

3/4の勉強会資料内容です。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2023年3月4日(土)13:30-15:00 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.前回までの振り返り(前回は2023年2月5日)
前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.27~)
4)違いをもたらすものを一緒に考える(クライシスは成長の機会)
 誰の経験もそれぞれ異なります
 何かがうまくいって、あなたがとても驚いたときのことを覚えていますか?
 何か新しいことを試して、新しい結果を得た自分自身のストーリーを話してください
 クライシスハウス(クライシスの時に過ごそうと考えている場)でどんなことが今より困難かもしれないか聞いてみる(渦中にいるときよりも話しやすい)
 どのようなことならば試してみてもよいと思っているか聞くこともできる。自分が試してみてうまく行ったことを話すことも。
3.クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7巻 p.27~ )
↓今月考えてみたい例↓
5)その人のことを受け止め、つながりを作り、その人自身がエキスパートであり、今後も関係を築くことを楽しみにしていることを伝える
関係を築くのはクライシスのときにはかぎらないことを伝える。
私たちは、この関係を可能な限り予防的なことにしたいと思っています。
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

    2023年2月5日(日)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

    2023年2月5日(日)10:30-12:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。1月はお休みだったので、2023年は初めての勉強会です。この日は16人の参加者でした。

    前回の振り返りの後、「違いをもたらすもの(クライシスは成長の機会)」についてです。

    • ちょっと雑談をすること すごくうまくいくこともある、それだけで気分がよくなることもある
    • あんまり人につらいって言わない、我慢をしてしまうので身体に出てくる。頭痛、じんましん、嫌なことがあるって気づいていなくてかゆみが出てきて、何がつらいんだろう、って気づく。頭痛、吐き気などの身体症状が出てきたときに、まわりから言ってもらえるとよい
    • 自分はこうするよ、と言うことで相手が誘導されてしまったらどうしよう。と考えてしまう。
    • 自傷とか自分を傷つけることについて
      • 罪悪感にとらわれて食事を食べられなくなったり髪を抜いてしまったりすることがある
      • やめさせようとしても難しい。見守る
      • 抱きしめればいい、みたいなわかりやすいストーリーに落とし込まないでほしい
      • 自分が相談できない人、周りの人が困っていることもある
      • 経験を差し出す 刃物で切ったら相手がつらそうだ、まわりの人の負担になると思って、定規で切るようになった。なんでその行為をしたくなるのか聞いて、と思っていた。
      • 依存症は心の穴を埋める行為
      • すっと楽になる
      • 変えたくなる気持ちを話すことができたら
      • トラウマに関わっている人が孤立していく
      • ストーリーを共有することがよさそう
      • 言語化することで、多少なりとも整理される、それがほかの人に通じるということがあることで安心感が増すこともあるかな
      • これはつらいとか葛藤があるという気持ちを伝えてもよいのでは
      • お互いの感情を共有するというのは、クライシスになったときにいい方法かな
      • 私の感情も言うよということを聞く側も事前に言っておくといいかなと(聞く係じゃなかったの?と思ってしまう人も)
    • 医療機関で言語が専門用語ばっかり
    • 何も(資格を)持っていないときはいっぱい話してもらえていた
    • 音が聞こえることを「幻聴」だと言えば年金がもらえると自分でも知らず知らず学んでたり
    • 専門用語って人を楽にさせる。常識とかも人を楽にさせる。その枠にあれば楽になる。だけど、それだと人は救われない。
    • 問題解決じゃない方法で向かっていく
    • いかにその人の感情を共有できるか、を考えさせられた
    • 語られていないストーリーを偏見をもたずに聞けるか。妄想とか幻覚とかで語られない世界を作り上げてみたい
    • ストーリーを共有するということが大事だなと思った。
    • この人はこういうところが困るよねって言われがちだけど、困ることはあるけれど、それなりに理由があること、ちゃんと言えるようになりたい。困っている人とそのまわりで振り回されている人って対立になりがち
    • 支援するってまじめに考えると、IPS的な考え方に行くと思うのだが、業務をこなす、みたいになっていって、つつがなく施設を運用する、みたいになっていくと、支援がどこかへ行ってしまう。
    • 利用者もそれを自覚するとよりよい関係を結べる。利用しているとき、なんとかしてよ、どうにかしてよ、がんばらなくていいんでしょ、どうにかしてよ、って最初は思ってた。でも今考えてみれば、一緒にどうしたらいいか、考えてほしかった。一緒につらくなってほしかったし、一緒に困ってほしい。「支援者に迷惑をかけてる」って考えるんじゃなくて、支援者と一緒に考えていければよかったな。
    • 自分を傷つける状態がマックスだったときに、話すのをずっと待ってくれていた。ただ、そこにいて座ってくれていた。いつでも話しかけるのを待ってくれた。相手も居心地が悪かったと思う、「あなたは話しかけるなオーラがあのころすごかった」って言われるから。ストーリーを共有するまでも時間がかかる。来た時に変わらずあいさつをしてくれたことがうれしかったり。365日挨拶をしてくれたからやっと話ができた。
    • ストーリーを話すまでも時間がかかることも見過ごされがち。就労移行とか、2年とか期間が決まっているかもしれないけれど、それまでにかかる時間が見過ごされがち。その人との時間をどう立ち止まれるのかな、と。時間をかけることも大事。時間ってかかる。年単位。
    • 事前にクライシスのことを考えることにどれくらい意味があるのかと考えていたら、調子がよいときに、調子が悪い自分をイメージできる。自分という存在が良くなったり悪くなったり、という自分の一貫性がある。それがないと、その場の気分でまったく人間が変わってしまう

    みなさんとお話しして、この日もたくさん考えたり感じたり、気づいたりすることができました。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

    【次回以降の勉強会予定】
    3月:3/4(土)13:30~  ZOOM
    参加費無料、申し込み不要です。

    東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

    ゆっきぃのひとりごと:あの時はこんな風に思ってたけれど今だったらこんな風に感じる、とか、そんなことを言ったり聞いたりできることがとてもありがたいです。ありがとうございました。

    2/5の勉強会資料内容です。

    IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
    日時:2023年2月5日(日)10:30-12:00 場所:ZOOM

    1.はじまりの確認(チェックイン)
    呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

    2.前回までの振り返り
    前回:ピアとしてクライシスワークをする・面談するときに(7巻 p.25~)
    3) どちらもが知っておくと役にたつこと(クライシスハウスを利用する前に)
    「誰にでも困難な経験はあります。私たちは、困難な経験についてあなたの言葉で理解したいと思っています」病気の用語にとらわれるのではなく、その人自身の言葉で表現することの手助けをします。
    あまり病気の言葉を使わずに、しかし、ゲストの使う言葉に敬意を示しつつ、あなた自身のストーリーを共有してください。「私に関して、友達の何人かが、このようなことを言い、私はこう考えました」というストーリーを話す。
    “距離を置いて”考えることが出来るように手助けします。

    .クライシスでピアサポートを活用する・面談するときに(7巻 p.27~ )
    ↓今月考えてみたい例↓
    4)違いをもたらすものを一緒に考える(クライシスは成長の機会)
     誰の経験もそれぞれ異なります
     何かがうまくいって、あなたがとても驚いたときのことを覚えていますか?
     何か新しいことを試して、新しい結果を得た自分自身のストーリーを話してください
     クライシスハウス(クライシスの時に過ごそうと考えている場)でどんなことが今より困難かもしれないか聞いてみる(渦中にいるときよりも話しやすい)
     どのようなことならば試してみてもよいと思っているか聞くこともできる。自分が試してみてうまく行ったことを話すことも。

    4.勉強会の感想
    今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

    IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

    2023年2月5日(日)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

     2023年2月5日(日)10:30-12:00に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。1月はお休みだったので、2023年は初めての勉強会です。この日は16人の参加者でした。

    記録は後日また公開させていただくとして、次回の日程だけ書いておきます。

    【次回以降の勉強会予定】
    3月:3/4(土)13:30~ ZOOM
    参加費無料、申し込み不要です。