1月26日(日)14:00-15:30に、東京IPS勉強会が開催されました。この日は14名での勉強会でした。
毎回同様、呼ばれたい名前と何に動かされてここに来たか、その後で、意図的なピアサポートの意図とは「お互いが学び、成長するようにしようとしている」ということと、「IPS」で大切にしている4つのこと:(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと について話しました。
この日も「世界観を理解するために助け合う」がテーマです。
自由な話しがいろいろ出ました。
- 価値観について:何かを自由にやっている人に対して、なんであんなこと勝手にやってんの、と思っていたけれど、そういうときは我慢すべきだって価値観を持ってたんだなと気づくことがあった
- 相互性はお互いの正義(正しいと思ったこと)がぶつかった時に相手の世界観が違う時に起こり、お互いの世界観を理解していく過程かなと思っている
- お互いの正義がぶつかるとき。一緒に学ぼうとしている関係であれば話ができそうだけど、ふつうのときに、そういうアプローチができるか。なかなか
- 自分の世界観に相手をつれこもうとしてしまう、相手を正そうとしてしまうからぶつかるのかなと思った。自分はただしい。 We Are Right=WAR
- 価値観がぶつかると、怒りの感情がおきがち
- 理論武装することある 自分の声、自分が生活の中で出ている声を場に差し出すことはおそれがあったり、こわいと思うことがある
- 自分が場に差し出すことがこわいことほど、場に差し出すと、場がゆたかな場になる
- 理屈じゃないのだけれど、その人を感じられたり。悲痛な叫びも含めてその場におかれたときに、明日一日がんばろうという気持ちになることある。頑張っているのは自分だけじゃないと思える
- 本当はできる人だと思われたい。正しさというのはあると思うけれど、すみません、と言えると楽になったり。本音。差し出すもの、差し出しにくいものほど、人の心には響くのではないか
- 自分は未熟だなと思いつつ。先行く仲間に囲まれてうれしい
- WRAPクラスで道具箱で、医師のいうようにやってればいいんだ、っていう当事者がいて、主体性を当事者が放棄してどうするんだ、と怒ってしまった。そういう世界観が自分にはあった。でもあとで話を聞いてみると、医師の言うとおりにやっていればいいんだ、と思うくらい落ち込んでいたといういことがわかった。相手の話を聞こうとしなかった自分がいる。自分がこれが正しいと思っていると、何が起こっているんだろうという思考になかなか変われない。相手のことを思いやれない自分
- 自分の経験を差し出すことにおそれを覚える
- 経験を差し出すときのおそれ:つながりの感覚、世界観が影響している
- 自分のどんな思いで参加しているか。IPSに参加してきて、つながり、世界観、相互性まではいろいろ深まってきた気がする でも、向かうこと はあまりやっていないかも。自分の経験にあまり置き換えていないんだなと感じながらいた
- 先行く仲間に昨日言われた。「相手だけが本当に悪いのか?」と言われた。説明が具体的でなくて、相手に共有できなかった、とか、そういうことの方が多いのではないか?と言われて
- 人との対話で、話し合えばわかりあえる、というのはちょっと違うと思う。話し合うと違いがわかる。言ってることが理解できないことがあっても、この人と私はここが違うんだな、とか。そこが自分にとっては大切なのかもしれない。違うところは合わないかもしれないけれど、違いがあるんだ、と認めた上で、その人はそれを大切にしているんだなと思えれば、無理にすり合わせたりする必要もなさそう
- 世界観というと、それが自分だけの世界観だと気付けないことが圧倒的に多くて
この日も二人組のワークをブレイクアウトして行いました。
- いろんなことを考えて刺激となった。そんな経験をできてありがとうございました。世界観、自分を知る。それってわかりにくい
- お互いに会話できた気がした
- 聞く演習、リラックスしてできるようになった
- 「私たちのものの見方を助け合う」を見て、自分も理解してもらうって気持ちが抜け落ちていた。相手のことを理解することにばっかり意識が向いていた 自分も言いたいことがあるのに我慢してたから息苦しかったのかも、と気付いた
- 豊かな声が聞けた 相手の声を聞きながらの学びでおとしこまれたのか、これが自分の声なんだなと思った
- 安全安心な場を提供してくれてありがとうございました。他の人の話からも、人生いろいろ経験があって、考えを変えることができてきたり、ワークでも安全安心な場で話をできてよかった。対応できる自分を作っていきたい
- 話したい人と話すことができた 聞き役のときは話を理解しようとしながら聞くのだが、自分が話してるときはそうじゃない。一方的に思うようになっていることに気付きながら
- 居場所にさせてもらった
- 自分の中で感じるものがまだまとまってない。何かを感じながら、涙が出ている自分がいた
【次回以降の勉強会予定】
2月15日(土)14時~16時(対面:東京大学医学部3号館)
3月16日(日)10時~11:30(オンライン:ZOOM)
ゆっきぃのひとりごと:このところ毎回、2人組になって、聞く演習・感じる演習というのをしています。そのときに、話さなくてもよい、黙っていてもよい、ということもとても大事だと思っているのですが、ZOOMで二人になると、焦って何か話さなきゃ、と思ってしまうこともあるかもしれないな、とか、いろいろ思っています。対面の長時間のワークショップとかだと、一人あたり20分とか時間を取ってゆったりと湧き出る思いを話したり黙ったりしているのですが、そんな時間を勉強会でも持てたらなと思っています。
1/26の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:2025年1月26日(日)14:00-15:30 場所:ZOOM
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをします。
「IPS」でピアサポートを達成するために大切だと考えている4つのこと:
(1) つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
3.前回までの振り返り(前回は2024年10月19日(土)ZOOM)前回:ピアサポートの任務
4.ピアサポートの任務(ピアサポートですること)(1巻 p.12~ )
任務1 つながり・通じ合う感覚:これがピアサポートの核心です。
任務2 世界観:ものの見方(どのようにしてそう思うようになったのか)を理解するよう、お互いに助けあう
任務3 相互性:助けるということを、ともに学び、ともに成長する過程として、とらえ直す
任務4 向かうこと:望まないことを避けるためではなく、望むことに向かって進むよう、お互いに助けあう
任務2:世界観;ものの見方(どのようにしてそう思うようになったのか)を理解するために、お互いに助けあうこと(Worldview)
どのようにしてそう思うようになったのかを理解するのを助けあうとは、自分たちの“認識”から一歩引き下がり、その認識をどのようにして獲得したのかについて考えてみることです。文化的な背景、家族の背景、これまでの個人的な経験のすべてが関わっています。これは時に、ある経験に対していく通りもの理解の仕方があるということを、心から信じられるようになるための重要な一歩になります。
♪他の人には聞こえない声が聞こえるという人を、あなたはどのように表したり説明したりしますか?
♪そのように考えるようになったのはどうしてでしょう?
♪そのように考えたとき、その人を援助する、とは、どのようなものになると思いますか?
♪もし、他の人には聞こえない声が聞こえることは貴重な経験だと考えられている文化の中で育ったとしたら、そのような声が聞こえる人のことをどう思うでしょうか?
私たちのものの見方(どのようにしてそう思うようになったのか)を理解することを助けあうとしたら、まずはじめにすべきことは、自分のものの見方(私は、どのようにしてそう思うようになったのか)について探索してみることです。私自身がとらわれていたら、ほかの人のとらわれを解消する助けになることはできません。
♪聞く演習・感じる演習
Aさん役:自分のことをどのように表現しますか?そう考えるようになったのはどうしてでしょう?
そのことについて話してください。
Bさん役:Aさんの話を、Aさんに見える世界を理解しようとしながら聞く。黙って聞くだけでよい。(相手の中で何が起きているか聞いてもよい)
5.勉強会の感想:今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
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IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。
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