2016年5月22日(日)勉強会のご報告

5月22日(日)の10時-12時に、東京の月例の意図的なピアサポート(IPS)の勉強会がありました。
とてもいいお天気で、勉強会の休憩時間を長めに取り、銘々に外を歩いたりしました。気持ちよかったです。

今回の勉強会では、太極拳を神田さんに教えてもらいながら、重心の上下や前後を感じる、重心が下にある感じ、腕に気が通る感じなど、身体を感じました。
その感じが、フラットな自分、ニュートラルな自分なんだなぁ、と、体感しまして、その後にIPSのワークブックの内容(トラウマと衝突)を話し合いながら、頭に血がのぼったり、できごとに反応してしまったりしたことに気付いたときに、その体感に戻れると良さそうですねぇ、などと話をしました。

次回以降の予定は
6月19日(日)10-12時
7月10日(日)10-12時
場所:東京大学医学部3号館S102
地図:http://bit.ly/hVR5pV
です。

以下は、5月のIPSの東京での勉強会で用いたアジェンダ(進行)です。

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IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2016年5月22日(日)10:00-12:00 場所:東京大学医学部3号館S102

1.チェックイン(10:00~10:20)
  • 呼んで欲しい名前
  • 何に動かされてここに来ましたか?

  • 2.前回4月の振り返り(10:20~10:30)
    前回:「衝突」続き(5巻 p.5-6)

    3.静かな時間を味わう や 太極拳(10:30~10:55) 
  • 息を吸って、息を吸っていることに気付く。息を吐いて、息を吐いていることに気付く。
  • 息をコントロールしなくて良い、ありのままの呼吸を感じ取る。
  • ただ受け取る。「沈黙」と共に過ごす。自分の心の声に耳を傾ける。室内でもどこでも。
  • できれば、頭を空っぽにして、体の声を聴いてみられるような?


  • ~休憩~

    4.第6章「衝突」続き トラウマの再演と衝突  (11:05~11:45) (5巻 p.6-7)
    トラウマの再演とはどういうことでしょうか?それはいろいろなレベルで起こります。たとえば、とても混乱させられ、 ひどく否定的な経験をしてきたとき、私たちは、それに意味 づけをし、そのときに出来る最善のやり方で対応します。家 庭内の暴力について、それが「普通の家族力動」とされている状況についてお話したことを覚えていますか?多分、その とき、それに対処するために、息をひそめ、人からは見えないものになっているかのようにさえ感じたかもしれません。 私たちは、もし、自分が消えてしまえば、暴力はなくなると 思ったのです。
    そうして、誰かが大きな声を出し、侮蔑しているように感じ るとき、もう少し静かにしてもらうように頼んだり、それは どういう意味なのかと聞き返しても、全く問題ではないのか もしれないのに、私たちは黙り込み、自分は見えないものだ と信じ、消え去ろうとします。これは、昔の状況を思い起こさせる現在の状況への、昔の反応なのです。

    ✍必ずしも現在の状況には当てはまらないやり方で、あなたが反応してしまう状況は、どんな種類のものがあるか思いつきますか?(たとえ ば、どんな形の衝突でも、それが起きるとあなたが“消える”という ような)なぜ、そうしようとするでしょうか?  

    5.勉強会の感想(11:45~12:00)
    •今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

    次回:2016年6月19日(日)10:00~12:00    場所:東京大学医学部3号館S102



    2016年4月17日(日)勉強会のご報告

    4月17日(日)10:00~12:00に、毎月1回の勉強会がありました。
    15名とにぎやかな集まりでした。

    また、番外編で12:00~1時間ほど「あぶって味わう」もありました。
    味わう、というより、お昼時でホットプレートにのせてはパクパクと食が進む、おいしい時間でした。
    お腹が減っている時にゆっくり味わうのは、なかなか難しくて、
    ちょっとお腹が満たされてからは、ゆっくり味わえたかなと思います。

    前半は、「何に動かされてここにきたか」という話題からはじまり、
    3月の振り返り、そして、恒例の神田さんの太極拳でした。

    後半はテキストの、5巻(p.5-6)第6章「衝突」の続きでした。
    内容は以下です。
    各自その場で読んで、思った所など話をしました。

    私たちは経験に基づいて、誰でも、そこを押されると強く反応するホットボタンを持っています。ですから何かが気に障ったときに、それに気が付いていることが大切です。次に挙げるのは、私たちの誰もが経験している状況の例です。

    三木さんと黒田さんは、黒田さんがそれほど自信のない話題について話しています。一方、三木さんは、そのことに自信を持っています。三木さんは、黒田さんに、「簡単だよ、2歳の子どもでもわかるよ・・・」というようなことを言います。黒田さんはそのコメントは自分に向けられているように感じ、けなされていると思います。頭にきてこう言います。「自分が詳しいからといって、私を軽蔑していいということはないのよ」と。三木さんは、「そんなつもりで言ったんじゃない、誤解だよ」と言います。

    私が想像するには、黒田さんは三木さんがそう言ってごまかそうとしているだけだと思うだろうと思います。三木さんがごまかそうとしていたにしろ、そうでないにしろ、この種の衝突は思い込みと陰口を導くことがよくあります。

    ✍
    1.傷つけられたと感じたときに、相手がそれは誤解だと言ったとしたら、あなたはたいていどう反応しますか?

    2.この種の衝突は過熱します、というのは、これは私たちの神経の深いところに触れるからです。けなされたと感じるだけでなく、私たちの現実は現実でないと言われたように感じます。トラウマの世界観を持っているとしたら、これはさらにどのように悪化するでしょう?


    2歳のこどもみたい、なんて言わないよね、でも言われたら腹が立つ、ん~けど言われた方が言い返しやすいかも、なんていう話から、いろいろな話に発展しま…した。。。(か、どうだったか、ちょっと、いやかなり忘れてしまっていますが)。

    かろうじてメモに残っていたこと、ご紹介します。

    ・傷つけられたと思うと、嫌な人だと思ってどんどん嫌いになるときがある、そこが怖い。知らない間に人を傷つけて嫌われてしまうこともあるかも。
    ・言葉のある衝突の方がまだまし、言葉のない衝突はきつい。
    ・言ってないのにすれ違った。怒っている様子は伝わってきて、うまくいかないのはわかっているが、言葉がうまく出て来ない。
    ・黙って怒っていると、勘違いして自分に怒っている?と勘違いすることもある。
    ・言えないエネルギーが湧くときもあり、「気が付いていることが大切」というのがいいなと思った。自分も守りながら相手に伝えられたら・・・。
    ・答えは出ないけど、今日の話を持ち帰って、また来てちょっとでも開けたらいいな。
    ・負のエネルギーが、自分に入ってくる時がきつい。
    ・でも、いつも負のエネルギーが自分に入ってくるわけでもない、体調とか、その時の感じでも違う。
    ・太極拳で体を感じていると、気づかないことに気づける。
    ・「衝突」はあるので、諦めている。身近な人に譲ることが多い。でもストレスが溜まる。上手なケンカができればいいな。
    ・言う=違いを知るいい機会。
    ・自分の中での衝突もある。自分の中の世界観も一つではなくて複雑。
    ・昔の江戸っ子、タンカを切る。今は相手の世界観などを考えすぎて、かえって言葉尻などが気になるのかもしれない。

    【次回】
    日程:2016年5月22日(日)10:00~12:00  
    場所:東京大学医学部3号館S102 いつもの場所です。

    行ってみようかな、と思った方は、どなたでもお越しくださいませ。

    ☆定例の勉強会は、参加費無料です。
    テキストはほしい方は購入もできますが、
    毎回内容をお配りしていますので、なくても大丈夫です。

    2016年3月19日(土) 勉強会のご報告

    2016年3月19日、土曜日だったので15:00~17:00でした。
    だんだん温かくなってきました。
    初参加の方や、静岡や長野など遠方から、顔なじみの方々と、
    いつもより賑やかな、14名での勉強会となりました。

    この勉強会にきたきっかけ、何に動かされてここにきたか、という話から始まって、前半は、前回の振り返りの話から、人との距離、家族との距離のことなど話題が広がりました。

    後半は、恒例になった神田さんの太極拳で、自分の体を感じる、というのをして、終わりの30分くらいで、今日の本題に入りました。
    前回で4巻が終わり、今日からテキストの5巻です。
    今回は、文章を「絵のように見てみる」(若松英輔さん「読むと書くの冒険」より)というのをしました。

    事前に、
    『お持ちいただいた文章、または、テキスト(内容はお配りします)を読んで、絵のように見てみるということを試してみたいと思っています。
    IPSに来ようと思うきっかけになった案内文や本などが手元にありましたら、お持ちいただけますか。
    それか、なんでも好きな本を1冊でもかまいません。
    テキストをお持ちの方は、5巻をお持ちくださいませ。』

    と、メールで案内しました。

    ○お持ちになった文章、もしくは、お配りした文章(テキスト5巻_p.5-5~5-7)を読んでみて、印象に残ったところ、気に入ったところ、よくわからないけどとても気になると思うようなところ、また、記憶にずっと残っている文章などなんでも、あまり長すぎない程度に何でもいいので書き出してください。

    ・それはどんな印象ですか?
    ・書き出した文章に「タイトル」をつけてみてください。長くても漢字3文字以内で。
    ・それを見て、どんな色が思い浮かびますか?
    ・どんなにおいがしますか?


    お配りしたテキストの文章(テキスト5巻_p.5-5~5-7)は以下です。


    2016年2月14日(日) 勉強会のご報告

    2016年2月14日は、朝から雨でコケの緑が濃かったです。
    初めての方が2人もおられ、10名での勉強会となりました。

    前回の振り返りのあと、神田さんの太極拳で体を整えました。

    目を閉じて片足で立ってみて、体の重心を感じたり、
    肩から手に呼吸を通すような感じで、呼吸したりしました。
    また、横隔膜は知らず知らずのうちに緊張しているらしく、
    ミゾオチの辺りを優しく触ったり、ちょっと手を当てて温めるだけでも、
    横隔膜の緊張が緩んで、体がほぐれる、という話が興味深かったです。

    後半は、テキスト4巻の続きです。
    もう終わりの方に近づいてきまして、まとめのような内容でした。

    安全・安心について再定義をする、あるいは、リスクの共有についての自己評価(4巻_p.22-24)

    この章で扱った話題(安全・安心についての再定義、自傷、自殺傾向、自分自身のボタンが押されるとき、等)は困難を感じるものだったかもしれません。これからも引き続き、このことに困難を感じるでしょう。誰も、長い間、居心地の悪い思いをしていたくはありません。でも、ここが、お互いに今までと違ったやり方でそこにいることを通して、意味のある変化が生じる場所なのです。これが、成長の機会としての危機(クライシス)という言葉が意味を持つところです。

    これはまた、ピアサポートの理念の実践に関して、相手の人と自分に注意を向け、確認をし続ける、もっとも重要なときです。恐れは私たちを何に向かわせているでしょうか?この状況は私たちに何をもたらしているでしょうか?自分自身と関係をケアするために、どんなことに注意を払っている必要があるのでしょうか?

    確認をするための、自己評価の質問です。

    •  “成長の機会としての危機(クライシス)”とは、あなたにとって何を意味しますか?
    •  自傷が言葉(表現の手段)であるとはどういうことなのでしょうか?
    •  複数の真実があることが何を意味し、やり取りの中でそれをどのように実践していますか?

    この章のはじめ(4巻_p.4)の質問に戻りましょう。ピアサポートの中で、あなたが心配するのは、どのような状況でしょうか?


    1.上の質問への回答に基づいて、あなたにとって挑戦的なシナリオについて記述してください。これが実際の会話であるかのように、状況と対話を含めてください。学びにつながるように考え、つながりを保つようにピアサポートの技法を使ってください。

    2.自分自身と自分の能力について何を学びましたか?

    さて、3人組でこれをしてみましょう(二人がロールプレイをし、3番目の人が観察をします)。それぞれの立場から観察したことを書きとめてください。

    例:
    あなたは松田さんとピアサポートを始めて随分たち、彼女の腕と足に傷跡があることを知っています。もし彼女がその気になれば、そのことが話題になるのを待っています。今日、彼女が会いに来たとき、彼女が手にしている刃物が目に入ります。

    それぞれの立場からのノート

    1.あなたは、サービスにおいての安全とピアサポートでの安全に、どのような違いがあると思いますか?

    2.居心地の悪い状況を切り抜けたときにあなたが使った技法について記述してください。ここで、あなたにとって、何が最も難しかったですか?もっと学ぶ必要があると思ったのは、どのような情報についてですか?


    文章を読んで、思ったところを話しました。
    同じ文章を読んでも、それが友達だったら、自分が看護師だったら、
    福祉のワーカーだったら、まったく知らない人だったら。
    「ナイフを持っている」ということから連想することも、
    参加した人々の話の中でもいろんな価値観があるなと思いました。

    日常では、基準に照らし合わせた話が多く、自分は正解を求めてしまうが、こういった「答えを探さない答え」を話せる場がすき、という話がとても印象に残っています。
    本当にそうだなと思いました。

    会話でテクニックを使っていると思うと嫌になる、相手にも伝わる、
    相手を変えようとしていた、その時にそれに気づけていたら変わったかも、というヒント、そういうことがずっと続いていくような感じ、
    一つの事をとっても、自分の中でいろいろな判断が出てくるが、どうやって味わっていけるのか、自分が常にジャッジしていると気づくだけでも違うんじゃないか、
    学びにつながるように考え、つながりを保つように・・・というのは難しい、などなど、話は尽きない感じでした。

    次回は、2016年3月19日(土)15:00~17:00 午後です、お間違いなく!
    場所は、東京大学医学部3号館S102です。

    7巻までありますので、しばらく月1回ペースで続いていくと思われます。
    ふらっと遊びにお越しくださいね。

    2016年1月24日(日)の勉強会のご報告

    2016年はじめての東京のIPS勉強会が1月24日(日)にありました。
    晴れていて、風は冷たいけれど、空が青く、高く、吸い込まれてしまいそうな空でした。

    チェックインをして、前回の振り返りです。
    前回の振り返りは、「死にたい」という思いを聞くこと、言うことなどについて。
    死にたい、というと責められたり、何か残念な目に遭った人が不注意と怒られたり。
    どんな思いもどのような体験も、責められたりせず、安心して話せたらいいな、と思いました。

    休憩と静けさを味わう時間を合わせて長めにとって、後半はテキストです。

    後半のテキスト、今回は
    「開かれた対話」 あなた自身のボタンが押されたとき (4巻p.20-21)
    です。

    あなたがどんな人であれ、ピアサポートがどれほどうまくても、ときに、
    あなたの過去が邪魔をして、あなた自身が強い感情のなかにいると気が付くときが
    あるでしょう。自分には荷が重過ぎる、身を引くべきだと思うときがあると思います。
    一本、なぜ、今そう思うのか、それが自分の成長と学びにとって何を意味しているのかに
    興味を持つかもしれません。

    自分の体の中で何がおきているのかに気付き、呼吸に注意を向け、
    何よりも、自分に何が起きているのか、声に出して言ってみてください。

    ここに例を挙げます。

    馬場さんは、つらい思いについてあなたに話します。この会話で馬場さんは、
    彼女が経験した性的な虐待について、かなり生々しくあなたに語ります。
    あなたは、昔のようなパニックを感じ始めます。息が止まり、自分の虐待の経験が
    よみがえってくるのを感じます。馬場さんの話を聞いていたいと思うのですが、
    ますますそこから遠のいていく感じがしています。

    馬場さんは、あなたが何も言わないことに気が付き、上の空みたいだと思います。
    彼女は、ますます気分が悪くなり、怒りだしてこう言います。
    「誰も、本当に私の話を聞きたいとは思わないのだわ、私は自分が毒みたいに感じる!
    それが虐待した人が私にしたことなのよ!」

    あなたはなんと言いますか?

    <中略>

    時間をとってください。呼吸をして。反応するのではなく、応答してください。
    多分、次のようなことを言うことができるでしょう。

    「わあ、馬場さん。私があなたのことを聞いていないと思った時に、どれほどいやな気が
    したかわかります!私はあなたのことを毒だなんて思っていません。
    事実、あなたはとても勇気があると思った。
    私に起きていたのは、自分の虐待の経験を思い出して、集中できなくて、
    何も言えなかったのです。正直に言うと、私もまだ、身体がかたくなって、
    感情が高ぶるのだとわかりました。少し、違う話をしてもいいですか。
    私ができそうだと感じたら、馬場さんの話を聞きたいと思うけれど、
    今言えることは、私のつらい思いが蘇り始めたら、それを伝えて、
    それでどうするかは一緒に考えることができたらいいということ。
    馬場さんはどう思います?」

    このように、あなたは会話を始め、双方が必要としていることを交渉し、
    昔のやり取りのように、「あなたが私の引き金になっている」というようなことに
    陥らないようにします(それは、ここでも、犠牲者を責めていることになります)。

    上記の文章を読んで自由に話しました。

    • 自分の「体の中」で何が起きているか(心の中ではなく)に気付いたり意識できるときは余裕があるとき。、
    • 深呼吸をすると楽になる。余裕が無い時は息してなかったりする。
    • 「それはつらかったね」と返す言葉とか、文字で読むと、人ごとのような感じもするけれど、面と向かって心から言っているのは全然違う。
    • 冷静な第三者がいること大事なのでは?
    • 自分の陥っているパターンに気付くこと、とても難しい。問題だとすぐに感じるようなパターンはまだしも、助ける、アドバイスする、というパターンに気付くのはとても難しい。
    • 相手が何を求めているか、言葉だけではわからない。相手の気持を汲む努力は必要。
    • 後から何か思った時に「もしかしてこういうことだった?」と聞ける関係は良いと思う。
    • 何を求めているのか、自分でもわからないことたくさんある。
    • 会社の論理、人としての論理とも少し違うこともあって、ずっと会社とか組織の中でいた人がそこから離れても、自分の文化や価値観を変えるのは大変。
    • 誰も変わる必要はないのではないか。価値観はみんな違うということさえわかっていれば。
    • 価値観をお互い知りあえて、その価値観を尊重しあえたら良いのでは。
    • 価値観の分け合い方にも価値観があって、「多様性を認め合う」というものも価値観の一つなのでは。

    など、さまざまに広がっていく話でした。
    価値観の共有の仕方自体も価値観であるということが心に残りました。
    自分の価値観に気付くのってなかなか難しくて、自分の価値観と違うものに触れて、
    はじめて、ああ、これは自分のものの見方だったのか、と気付くんだなぁ、と、
    文化とか価値観や常識などについて思いました。

    【次回東京のIPS勉強会】
    日時:2016年2月14日(日)10:00~12:00
    場所:東京大学医学部3号館S102

    (次々回は3月19日(土)15-17時を予定しております)

    2015年12月20日(日)勉強会のご報告

    2015年12月20日(日)10-12に2015年最後の勉強会は11名の参加、そして、同じ部屋で、ささやかな忘年会がありました。

    前半は、チェックインのあと、前回の話題の振り返りをして、

    外でも中でも好きなところで、“静かな時間”を過ごしました。


     ~静かな時間を味わう~
    • 息を吸って、息を吸っていることに気付く。息を吐いて、息を吐いていることに気付く。ありのままの呼吸を感じ取る。
    • 自分の心の様子や思い、身体を素直なやさしいまなざしで見つめる。
    後半は、前回からの続きで「学習した反応としての自殺傾向」でした。

    以下、少し長いですが、当日の資料にあった、4巻_p.17~20抜粋の内容です。
    • さて、リスクの共有と安全・安心を再定義することについて考えるところに戻ってみましょう。自殺という言葉をコントロールの言葉、ある種の安全の言葉として考えると、それが人々にとって、どれほど重要なものであるかがわかり始めます。最も避けたいのは、誰かのコントロールと安全・安心の感覚を脅かすことです。ですから、ピアサポートの会話では、その人がどのようにして、そう思うようになったのかについて敬意を払う必要があります。

      可能性のある道具には、次のようなものがあります。
      · 自殺について考えることが、つらい状況への対応・反応になってから、どのくらいの期間になるかを尋ねる。
      ·  死にたい気がするといったときに、あなたにどのように対応してもらいたいかについて尋ねる。
      ·  私たちが診断を必要だと感じると、関係がどうなるかについて話し合う。
      ·  あなたはどのように感じ、何が必要かを話す。自分のパートを引き受けてください。

      ✍もしあなたが自殺について考えたことがあったとして、それを人に話したとき、その人たちからあなたが本当に必要としていたのは、どのようなことだったのでしょうか?
      ピアサポートの関係における、リスクの共有について話してきましたが、人からの助けを求めることも、時にとても大切です。(これは、その人に内緒で話すことを意味していません!)いつ、どのように、誰に、助けを求めればよいのでしょうか?

      いつ:正確には、正しいとき、というのがあるわけではないのですが、過剰な反応も、反応の欠如も避けたいことは確かです。どの状況、どの関係もユニークです。大切なのは、一人で抱え込まないことです。今あなたにはない視野を他の人が持っているかもしれません。ピアサポートの実践で出来る限りのことをしてきたかが問題になります。
      (中略)
      あなたが自分の最低限のラインをわかっていて、深刻な挑戦的な状況にどのように反応しそうかを知っていたら、これが強制的な状況に陥る必要は決してないはずです。しかし、不幸なことに、そうなってしまう場合があるかもしれません。覚えておいてください。そうした出来事のあとにも、関係の中ですることが、まだ、とても沢山あります。時期がきたら、関わったすべての人と(第三者も含め)それを振り返り、話しあってください。違った道筋にはどのようものがあったかを一緒に考えてください。どちらもが引きずっている感情について、そして、軌道に戻るために関係の中で何をすべきだろうかをよく話しあうことを忘れないでください。

      ✍1.誰かがあなたをコントロールすることになった、あなたが経験したとても挑戦的な状況について考えてください。何があったのですか?誰かにコントロールされるのを防ぐためにどうすることが出来たでしょか?

      ✍2.あなたが交渉できた、するつもりだった、別の挑戦的な状況について考えてください。その状況についてのあなたの考え方が、どのように変わりましたか?
    文章を読んで、おのおの思ったところを話しました。

    ・「死にたい」と口にすることと、実際に行動するのでは、開きがあると思った。
    ・閉塞感があるときや、解放されたいと思っている時に、死にたいと思ったことがある。
    ・1回、現生はリセットしたい、消えたいと思ったことがあった。
    ・死にたくなったときに、環境を変えたいと心から思っていることもあった。
    ・自殺に向かっている時は、エネルギーを使っている。それを話すということもエネルギーを使う。
    ・死について話をすると過剰に心配されることもある。
    ・死について話をしにくいことが多いが、死をタブー視しなくていいんじゃないか。嬉しいことや悲しいことがある一つとして、死について話題にして話をしたいときもある。
    ・犬にだと、どんなことも話をしやすい。
    ・ネコ的に、みんなふわっとしていたら、いろんなことが話やすいかもしれない。

    「死」という言葉の裏には、いろいろな想いがあると思いました。
    どんな話も、したいときにはできて、無理に聞かれることも過剰に心配されることもなく、そっといられるような場所があるといいなと思いました。

    次回:2016年1月24日(日)10:00~12:00
    場所:東京大学医学部3号館S102
    (次々回:2月14日(日)10時~予定しています)


    忘年会の写真のご紹介


    2015年11月15日(日)勉強会のご報告

    2015年11月15日(日)10時-12時に、11月の東京のIPS勉強会がありました。 

    この日は13名のご参加があり、お久しぶりの方、はじめての方、おなじみの方が、地域としては山梨、長野、愛知の方もご参加くださいました。

    この日も神田さんに太極拳をリードしていただき、五禽戯の鳥と熊と虎(たぶん)を体験しました。 こう言ったり書いたりしてしまうと、 その動きを学んだんだな、とか、五禽戯ってなんだ?とか、
    頭が動いてしまう感じがしてしまうかもしれないのですが、
    たぶん、私が体験したのは、 身体を感じる、心も身体もゆるめる、など
    だったんだろうな、と思います。 

    意図的なピアサポート(intentional Peer Support: IPS)でしたいのは、
    頭で理解するんじゃなくて、感じること、なんだろうな、と
    しみじみと感じるようになった 今日このごろで、
    このところの東京勉強会では、その、頭じゃなくて、感じる、ということを
    どんなふうにすると体感できるかなーといろいろ体験してみている、
    そんな感じなのだと思います。 

    後半は、 学習した反応としての自殺傾向(4巻_p.16-17)について、でした。
    死にたい思い、死にたいと言われた時の思い、頭をよぎることなどについて
    話をしました。
    学習した反応としての自殺傾向(4巻_p.16-17)挑戦的な会話について話す時、これはいつも大きな議題になります!間違ったことを言うと、もしかしたらこの人は・・・。私たちは、自殺しないように説得したくなります。私たちは、自殺は感情ではなく、行為だということを忘れています。

    説明させてください。こういう展開がよくあります。「死にたい」と人が口にすると、従来のやり方では、ここで自殺傾向の診断が始まります。会話は「計画がありますか」というものに直進します。この時点で、返答は次の二つのどちらかに行くしかありません。はいと答えれば、緊急介入を意味し、いいえと答えれば、安全の契約に進みます。どちらも、この人は何かを感じている、という事実についての話にはなりません。

    では、人々は、どのように自殺を感情として話すようになったのでしょう? まあ、私がとてもひがみっぽい時は、その人たちを援助する立場にいるはずの人たちから学んだのだと答えます。それほど、ひがみっぽくない時には、より大きな文脈について考えます。たとえば、その状況に「出口」がない時(家庭内暴力など)、自殺は、その人がコントロール出来る唯一のことで、逆説的に、それが安全・安心の感覚を与えます。ともすると、多くの人にとって、自殺について考えることは依存症になっています。あるいは、少なくても、癖になった反応です。

    私たちの多くはまた、「死にたい」と言うことで、「ひどい苦痛を感じている」と言うのでは得られないふうに、人々が耳を傾けてくれることを学んできました。人々と(そして自分自身と)このような関係性の刃の上にいることが、とても強い感情を伝えるやり方のパターンになり、それはある非常に特殊な会話を作り出します。

    • 死にたいという人にあなたはどう言うでしょう? もし誰かがあなたにそのように言ったとしたら、あなたはどう答えるでしょうか?


    「自殺」や「死」について話すことを避けてしまう場面もあるとは思いますが
    こんなことを言ったらきっとこう言われる、こう反応される、こうされる、というところから
    少し離れて話をできる場はありがたいな、と思いました。

    【次回勉強会】 
    日時:2015年12月20日(日)10:00-12:00
    場所:東京大学医学部3号館S102 (いつもの部屋)
    地図:http://bit.ly/hVR5pV