2021年5月8日(土)ZOOMでのIPS勉強会のご報告

5月8日(土)17:00-18:30にIPS東京勉強会がZOOMで開催されました。 今日もさまざまな地域からのご参加をありがとうございました!今日は23名での勉強会でした。
これまでの「電話でのピアサポート(ウォームライン)」のこれまでのテーマに触れつつ、電話相談について思ったことを出し合いました。 

 皆さんの出してくださったことを順不同でご紹介させていただきます。 
  • ピアサポート電話で自己開示をしたら、電話をかけてきた相手が私の心配をしはじめてしまった。
  • ピアサポートの共感と、自己開示がどのようならよいのか。。 
  • 日本では、「いつでも電話してきて良いですよ」と言っても社交辞令のことも多い。 
  • 自分のスイッチが押されるような話を一方的にされてしまい、自分の体調が悪くなってしまったことがある。上司に相談して他の人が変わってくれたりもしたが、どうやって負担を分かち合うとかができるのかな。事例で出てきた岩田さんのように言える域には達していない。 
  • 相談を受けていたが、コミュニケーション能力が低いと相手から言われたことがある。 
  • 死んでやる、と電話を切られたことがある。ほうっておいてよいのか、時間をおいてかけたらいいのか、と思ったことがある。 
  • 電話した人が、相手の責任だと思ってしまうことがあるが、何かをやってあげるとかは健全ではない気がする。 
  • いざ現場に入ると、そういうことをするからにはその苦悩に耐えなければいけないというような前提があるが、自分がつぶれちゃって調子が悪くなるなどは本末転倒、矛盾を感じる。 
  • 自分も相手も障害者ということを強く感じる。健常者ならうまくかわせるところをかわせなかったりする。対応が難しい。
  • 相談に乗れるのはここまでで、それ以上は限界があります、って言うとか。
  • 役に立とうとする必要はないのでは、というのがIPSにはある気がする。
  • 続けられる支援とはどうしたらいいんだろう。どちらにとっても助けになるってどういうことなんだろうな。
  • 自分がしてきたことの後悔。寄り添うことは自分にもできるけれど、その人の主体性や意欲を、自分一人が抱え込んだりしていないか。
  • ピアカウンセリング、アドバイスをしたくはない。相手が話すことを、そのまま受け止める。助言をするのではなくて、話すことによって相手の頭の中の整理ができて、自分の気付くきっかけとなるといなと。助言ではない、話を聞く。
  • ピアカウンセリング ひたすらまず聞く 悪い方向にさせないための。わたしたちの電話は20分間って決まっている。かけてきたときよりも少しでも楽になることを目指していて。
  • 電話だと一対一になってしまい。関係を意識しちゃったり。大勢の中で言葉を投げかけるのが、聞く方も話す方も楽なのかなと。
  • 電話相談はすごくむずかしい。顔が見えない。横になりながら長々と話せちゃうところもあって、受ける側のストレスは絶対にある。話を聞けると自分の心が決まった日、時間に受けるようにするとか。

 このあたりから、電話相談について考えたことと、今日の勉強会の感想との両方となりました↓ 

  • 教えてあげる、アドバイスをする、というのではなくて、どこが悩みで、どういう風なことをしたいんだ、と相手が気付くように話を聞けるとよいのかな、と思った。
  • 傾聴ができないので、よく傾聴して相手の真意を考えたいと思った。
  • 相手をどうこうしたいという欲、煩悩があったのかなと気付かされた。
  • 相手になんて言おうって思ってるときは相手の話を聞けていない。それと、相手がよい方向にならないと自分の力がないから、とか妙な方向に自分を責めたり。それも全部自分の欲でしかない。
  • そうなんですね、って聞いてくれるのが後味がいい。話してる最中は、ものたりなく感じたけれど、後からよかったなぁと思ったことがあった。
  • アルコールを飲みたい飲みたいという仲間に、以前は「飲んじゃだめだ、ひどい目にあうぞ」とか「私はあなたに飲んで欲しくない」とか言っていたけれど、今は言ってなくて、「どうして飲みたいのか、とことん聞くから教えて欲しい」ってお願いしている。死にたいって人にも、死にたくなるほどつらい気持ちを私に教えてください。ってお願いしている。
  • 1「ズバリ言うわよ系」と2「気づきを与える系」の占い師であると、1は情報を与えた/与えられたが明確で、2は相談者がはっとする部分があると後で反すうしたり考えを促されたり。ピアで話を聞くときは2が頭の中の整理に結びついて理想的なのかなと思った。
  • 「ここで今何が起きているのかを共有できるといいよね。」というフレーズが印象に残っていた。電話相談の場面で、自分も話を聞いているうちに、受け止めないと、とか、何かをこたえなければという気持ちになることがある。話を聞き、解決とか、おとしどころのようなものを返すというのが、相談のワンセットだと自分の中で相談をとらえていたんだなと今日の話を聞きながら思った。
  • なんで一生懸命自分が相手に反応しようとしているかを考えたときに、自分がしんどかった経験があるからこそ、相手にこたえたいと思ってしまったり。電話かけて良かった、って思って欲しい自分がいる。
  • ボランタリーな精神や価値に根付くものと、職務的な要素を含むもの、匿名性が高いものとそうでないものなど、何を大事にしていきたいか(またはすることが必要かなど)で少し違ってくるのかもな。
  • 聞くことに意味があるなと思った。相手が話すことを聞くことはできるかもと思った。
  • 電話に関わらず相談で「解決したい」とか「助けてもらいたい」と思うのは最初は相談する側の発信からかもですが、受け手がそこに感化されて「解決したい」とか「助けになりたい」と思うのは受け手側がすっきりしたいから、とかあったりするのかな・・・。
  • 相手の人に役に立たないと意味がないと思ったり、他人からの承認がないと不安定になるとか、大事なテーマ。
  • 人間だから、承認欲求みたいなものはやっぱりある。
  • コミュニケーションできないことを言われるのは私のボタンを押す感じがあってつらい。
  • 居心地の悪さを味わう、というワークを思い出した。
みなさま、お考え・つぶやきを共有してくださってありがとうございました。

次回:2021年 6月12日(土)13時-
東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。
-私(ゆっきぃ)のひとりごとです-
相手の役に立ちたい、とか、自分は欲だらけだなぁ、と感じました。しんどそうな人が楽になりますようにと願うことは、人間としての自然な感情であって、その純粋な思いが根底にあるとは思うのだけれど、相手が楽になることに自分も貢献したいとか、誰かの役に立つ自分でありたい、とかは、また少し違った感情で、そういった感情が自分にあることに気付ける自分でありたいなと思ったり。そして、やっかいなことに、楽になる、とか、よい状態というのは、人によって違うのに、自分の価値観で無意識に思い込んでしまったりも多そうで、わざとではないにしても、相手にとってうれしくない状態へと貢献しちゃったりも起こりえるわけで、、とかいろいろ考えました。でも、人間だから、いろんな感情や欲もあるし、そういうのも含めて、経験を積み重ねながらいろいろ感じていくことが大切なんだろうなと思いました。今日もみなさんのいろいろな声に、いろいろな気づきがありました。ありがとうございました。

今日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2021年5月8日(土)17:00-18:30 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前  ②何に動かされてここに来ましたか?

2.これまでの振り返り 電話でのピアサポート (7巻 p.9~)
他の電話相談を使ったことがあったとしたら、電話でのピアサポートについて、どのような思い込みがあるでしょうか? サポートを求めて緊急電話窓口に電話をしたら、警察が玄関に来ていたという経験を持つ人が沢山います。命の電話に電話をしたら、ありきたりの返答、「暖かいお風呂に入って、まだつらい思いが続いているようだったら、あとで電話してください」といわれただけだったという人もいるでしょう。よく経験することは、積極的な傾聴(最もいい場合)、あるいはアドバイスや強制ということさえあります。
相互的な、双方向の関係を電話相談で経験したことのある人はあまりいないかもしれません。これまでの電話相談で経験してきたかもしれないことを考えることは、電話でのピアサポートの出会いがどのようなものであるかを考えるのに役立つでしょう。
もし電話をしてきた人がピアサポートについて何も知らなければ、電話の始めに違いを説明することは重要です。(会話があまり先に進む前に)ピアサポートについて相手の人が知っていることを尋ね、この電話相談に何を期待しているのかを聞くとよいかもしれません。

3.電話でのピアサポート [ウォームライン: warmline](7巻 p.9~15)全体を通じて
 ただ話がしたい電話
 死にたいと伝える電話
 あなたのボタン(反応のスイッチ)を押す電話
私たちが難しいと感じるかもしれない電話の例はもっと沢山あるでしょう。でも、根底にあるものは同じだということがわかっていただけたかと思います。
①これまでの例からどんなことを考えたでしょう?

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2021年4月11日(日)ZOOMでのIPS勉強会のご報告

 4月11日(日)13:00-14:30にIPS東京勉強会がZOOMで開催されました。

日曜午後の開催です。今回もさまざまな地域からのご参加をありがとうございました。この日は20名のご参加がありました。

この日の勉強会も、引き続き7巻で、電話でのピアサポート(ウォームライン)がテーマです。皆さんの電話でのピアサポートの経験についてと、ワークブックの例に対していろいろな感想が出ました。

今日は、「あなたのボタン(反応のスイッチ)を押す電話」です。

皆さんの共有してくださったお考えを順不同で:

  • 自分が電話をかけた側で、受けてくれた人を圧倒してしまったとわかったら、申し訳ないことをしてしまったと思いそう。
  • 電話を受ける側だったとしたら、電話をかけてきてくれた人が個々を気に入ってくれていると聞いたら、ちゃんとしなきゃと思うだろう。だから、相手の話を聞いて圧倒されてちゃうと言えないかもしれない。でも、自分を抑えてまで、相手のことをなんとかしなくちゃって思ったりする関係性はピアとは言えないかもしれない。
  • ピアだからわかってくれるのではという期待は怖い。以前はそう言われて嬉しい気持ちがしていたけれど、今思うとそれについてごめんなさいという気持ちになる。そういうところから正直になりたい。
  • 大多数に向けて、いつでも電話してくださいって言うというのは、相手の何かを解決できるかもしれないと無意識に自負してしまっているとしたら怖いことかもしれない。
  • ピアサポートは自分には荷が重いと思ってきたが、今度加算がつくことになったし、あなたもやらないか、と言われたりしている。真剣に考える時がきたのかな。
  • ピアサポートに、自分の責任感だけで入り込んじゃうのではなくて、豊かな関係性をきめ細かく耕していきたい。土台を固めていきたい。
  • この電話のやりとりを聞いて、自分がかけた側で、こう言われたらびっくりするだろうな。ピアサポートの電話だということを、かける側も知っておくというのは大事だろうな。
  • 電話を受ける側も、自分のできることとできないことがあることをわかっていて、自分でブレーキをかける対応をしたのはすごいなと思った。
  • 相手に自分の気持ちも伝えつつ、ほかの人に電話を変わったりもあるかも。
  • この勉強会で、自分の気持ちもすごく大事で、正直出あることも大事で、それを相手に傷つけないように伝えたり、相手の気持ちも受け取ったりできるといいなと思うようになった。
  • その方にとって「ピアサポート」という言葉の持つ意味が違うときに、関係性が断たれたような…とか一方的なものに感じてしまうのかもと思う。
  • こういう言葉に自分は圧倒されちゃうんだって言われると、悪いことしちゃったって思うこともあるだろうけれど、自分の気持ちを話したいだけで、本当は細部の客観的事実とかが大切なわけではなかったって気付いたりすることもあるかも。ほんとうに話したかったのはもっと違うことだったとかもあるかも。
  • 誠意をもって、相談を受けたり。誠意を持って自分の思いを言えば。ピアサポーターって自分も当事者だから、自分も問題を抱えているし、自分の問題を見つける場でもある、と思った。
  • 頭をずらすとか、椅子をずらすみたいなのが電話ではできにくい気がしていて、余裕がない。余裕がないと役割をおりられない。自分は発展途上じゃなくて、自分はできてるって思っちゃうところがある。相手との関係を作っていくんだよなーと思った。
  • ピアサポートということで、こたえられないといけないのかなと思っていたり、こたえられるのが当然と思って電話かけてくる人が多いのかなと思ってたんだけど、自分の気持ちを伝えることによって、できないこともあるってことがあってもいいんだなということを感じた。こたえられるにこしたことはないけれど、無責任なことは言わなくていい。
  • 相談の中で、一緒に困ってくれるだけでいいんですよ、って。言われたことがある。それは大変だね、ってところから。それだけでいい。どちらにとっても助けになるようなやり方で、話すことが大切だ、と書いてあるので、助けてあげるとかじゃなくて、お互いがよりよくなるために。どちらも当事者だということが、良い意味だと思う。何も考えずに、人の話に静かに耳を傾ける時間。

みなさま、いろんなお考え・つぶやきを共有してくださってありがとうございました。

次回:2021年 5月8日(土)17時-

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。
-私(ゆっきぃ)のひとりごとです- 
支援をすると考えると、支援する側が「この言葉を聞くと気持ちが動揺する」とかは言ってはならない気持ちになることもあるかもなと思います。意図的なピアサポートでの「支援する・されるの関係ではなく、相互的な関係性」と考えると、支援する側ではないし、また、自分の心が騒いでいる状態では、相手の話を心から聞くこともできないので、それを伝えないまま聞いているふりをしているというのも最善ではない(自分にも相手にも誠実ではないし、相手としてもちゃんと聞いてもらえた感じがしないかもしれず)と感じました。相手を傷つけたいというつもりではなく、でも、自分にこんなことが起きているということを差し出すことで、お互いに、自分が向かいたい方向を考えたり気づきがあったり(気持ちを話したいとか、通じ合いたいとか、説明する必要はなかったんだと気付いたりとか)になることもあるだろうなと思いました。

今日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2021年4月11日(日)13:00-14:30 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前  ②何に動かされてここに来ましたか?

2.これまでの振り返り 電話でのピアサポート (7巻 p.9~)

3.電話でのピアサポート [ウォームライン: warmline](7巻 p.9~)
電話をしてきた人が、ピアサポートについて何も知らなかったとしたら、ピアサポート電話相談をどのように説明しますか? 
ピアサポートについて経験のない人には、この種の電話サポートは、問題を解決したり、コントロールするものではないことを説明するかもしれません。個人の経験に基づくアドバイスさえしません。そうではなく、ここは、人々がお互いに話し、お互いにとってうまくいきそうなことを見つけ出し、お互いから学ぶ場です。単に人々の対処を助けるだけではなく、考えることを促すためのものです。行き詰った感じがするときや、古いパターンを破りたいと思っているときにも、ここに電話してほしいと付け加えてもよいでしょう。
ピアサポートの経験がいくらかある人には、どうすれば電話がお互いにとってうまくいくのかを交渉することから始めるとよいかもしれません。たとえば、相手の人が、気分がとても悪いのだけれど、家を出ることが出来ないと言ったとしたら、こう言うかもしれません。「あなたの話を聞かせてもらいたいと思います。それとともに、状況についての私の理解や、私が必要とすることをあなたにお伝えしてもいいですか?」これで、相互性を確立し、私たちが望んでいることに向かってお互いに助けあうためのピアサポートの技法を使うことが出来ます。

ワークブックであがっている例
あなたのボタン(反応のスイッチ)を押す電話
電話サポートの方が、本当につらいことを話しやすいと感じることもあります。相手の反応を見ることが出来ないので、つながりを切ってしまったとしても、そのことがわかりません。電話でも、あなたが見、感じ、必要としていることを伝えることが大切です。

例:
松平さんは、この数ヶ月電話相談に周期的に電話をしています。彼女は電話相談のスタッフの何人かにとても安心出来るようになってきましたが、岩田さんは始めたばかりで、電話を受けながら、少しこころが揺れるのを感じています。
松平さん:この電話相談はすごく助けになっています。今晩は、ちょっと問題があって、それについて話したいんだけど。
岩田さん:岩田と申します。電話相談を始めてまだ日が浅いことをお伝えしておこうと思います。でも、私たちがあなたの助けになっていると聞いてうれしいです。
松平さん:そう、ここは、“わかってくれる”ので気に入っているんです。それで、10月になって、子どものときにこの季節に受けていた虐待のことをいつも思い出していて、そうすると、リストカットをしたくなる・・・
岩田さん:松平さん、ちょっと、話を中断させてもらってもいいですか?松平さんと話しを本当にしたいのだけれど、松平さんの描写を聞いて、少し、圧倒されそうな気がするので。
松平さん:どうかしたの?他の電話相談のスタッフは、何の問題もなかったのに!!
岩田さん(傷ついて):私が新人で慣れていないということもそうなんですが、この電話相談について、私は、私たちのどちらも、自分が見、感じ、必要としていることを言うようにするものだと理解しています。今私は、自分の虐待の経験に少し近い感じがしていて、時間をかけて、私たちのどちらにとっても助けになるようなやり方でそれについて話をすることが、私には必要なのです。どうしたら、そうなるか、試してみてもいいですか?

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2021年3月11日(木)ZOOMでのIPS勉強会のご報告

3月11日(木)19:30-21:00にIPS東京勉強会がZOOMで開催されました。

東京のIPS勉強会ではじめての平日の夜の勉強会の開催です。さまざまな地域からのご参加をありがとうございました。この日は22名のご参加がありました。

この日の勉強会は、引き続き7巻で、電話でのピアサポート(ウォームライン)がテーマです。皆さんの電話でのピアサポートの経験についてと、ワークブックの例に対していろいろな感想が出ました。

  • 何度も電話がかかってくる。自分自身が体調が悪かったりすると切り上げたいなと言う空気がでてしまってそれでもピアサポーターなの?って言われてしまったことがあって、そうならないように、と構えてしまったことがあった。でもこれって関係性がよくわからなくなってしまっている。どうしたらよかったのかな。
  • 連絡先の交換をしないようにガードをはりはじめてしまった自分がいる。
  • 早川さんの例(ワークブックの例)を読んで、こんな風に伝えられたら誠実だなぁと感じた。
  • 自分の気持ちを伝えてみることはできる。相手がどう受け取るかは相手次第。
  • 思いを伝えるときの言葉選びを慎重にいかないといけない
  • 相手から、何か悲しいことあった?って見抜かれた瞬間に、ちゃんと自分の側のことも伝えないといけないなと思った。
  • 相手の感情も大切にしているけれど、自分の感情も大切にしている。嘘偽りのない表現。
  • 一方的に電話で話をされ続ける事があって、結局自分がしんどくなって携帯の電源をいつも切ってしまっていたことがあった。その時に相手にもそして自分の感情にも誠実でなかったと感じている。今回の勉強会のような話が頭の中にありお互いの関係性や感情に誠実であればその人とも違った関係が築けたのかもしれない
  • 自分はいっぱい話したくなっちゃうタイプで、相手が逃げるようになってしまう。ワークブックの例の藤井さんみたいに言ってくれたらいいなと思った。みんながそういう関係性になれたら、世界も怖くなくなる。でも藤井さんみたいに言葉にはできるような感じにたどりつくのに時間がかかる。
  • 相手との関係をよいものにしたいと思う人、自分にとって大切に思う人にしかIPSは使えない。
  • ある電話相談では、20分って時間が決まっている。かける人は、そのこともわかった上でかけている。
  • 自分の願いだったり自分はこうしてもらえると助かるってことを交渉してよかったんだ、と後からわかったことがあった。
  • 人間関係への依存を分散させられると楽になれる。

電話について、人との関係について、ピアサポートについて、いろいろなお話をどうもありがとうございました。

次回:2021年4月11日(日)13:00- 

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

-私(ゆっきぃ)のひとりごとです- 
この日は東日本大震災から10年の日でした。10年前のこの日、久野恵理さんと、IPSの仲間達と一緒にIPSで学んだことについて壇上で話し合うという場にいたことを思い出していました。参加された皆さんが、10年前の体験をお話しされたり、その話を聞いていて思い起こされることがあったり、あるいはその話をしている場にはいられない気持ちになったり、それぞれにとっていろいろな想いを感じずにはいられない時間だったなと思いました。そのように心が動いてしまうときに、どんな風にいられるか、今後の関係性のためにどのようなことをできそうか、あるいはその後でどんなことができそうかということも、クライシス状況のときのIPSの会話と通じるものがありそうだなと感じています。

今日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2021年3月11日(土)19:30-21:00 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前  ②何に動かされてここに来ましたか?

2.これまでの振り返り  電話でのピアサポート (7巻 p.9~)
他の電話相談を使ったことがあったとしたら、電話でのピアサポートについて、どのような思い込みがあるでしょうか?
サポートを求めて緊急電話窓口に電話をしたら、警察が玄関に来ていたという経験を持つ人が沢山います。命の電話に電話をしたら、ありきたりの返答、「暖かいお風呂に入って、まだつらい思いが続いているようだったら、あとで電話してください」といわれただけだったという人もいるでしょう。よく経験することは、積極的な傾聴(最もいい場合)、あるいはアドバイスや強制ということさえあります。
つまり、相互的な、双方向の関係を電話相談で経験した人はあまりいないということです。これまでの電話相談で経験してきたかもしれないことを考えることは、電話でのピアサポートの出会いがどのようなものであるかを考えるのに役立つでしょう。
もし電話をしてきた人がピアサポートについて何も知らなければ、電話の始めに違いを説明することは重要です。(会話が余り先に進む前に)ピアサポートについて相手の人が知っていることを尋ね、この電話相談に何を期待しているのかを聞くとよいかもしれません。
①電話相談でどのようなことを経験してきた可能性があるでしょう?

3.電話でのピアサポート [ウォームライン: warmline](7巻 p.9~)
電話をしてきた人が、ピアサポートについて何も知らなかったとしたら、ピアサポート電話相談をどのように説明しますか? 
ピアサポートについて経験のない人には、この種の電話サポートは、問題を解決したり、コントロールするものではないことを説明するかもしれません。個人の経験に基づくアドバイスさえしません。そうではなく、ここは、人々がお互いに話し、お互いにとってうまくいきそうなことを見つけ出し、お互いから学ぶ場です。単に人々の対処を助けるだけではなく、考えることを促すためのものです。行き詰った感じがするときや、古いパターンを破りたいと思っているときにも、ここに電話してほしいと付け加えてもよいでしょう。
ピアサポートの経験がいくらかある人には、どうすれば電話がお互いにとってうまくいくのかを交渉することから始めるとよいかもしれません。たとえば、相手の人が、気分がとても悪いのだけれど、家を出ることが出来ないと言ったとしたら、こう言うかもしれません。「あなたの話を聞かせてもらいたいと思います。それとともに、状況についての私の理解や、私が必要とすることをあなたにお伝えしてもいいですか?」これで、相互性を確立し、私たちが望んでいることに向かってお互いに助けあうためのピアサポートの技法を使うことが出来ます。

ワークブックであがっている例

ただ話がしたい電話
人は、寂しいとき、自分のことをあまり知らない人と話したいとき、何か助言が欲しいとき、強い感情があって家を出ることが出来ない(出たくない)ときなどに、ピアサポート相談に電話をすることがあります。もし、似たような経験を持つ人、あるいは、深く聞いてくれる人がみつかれば、気分は随分良くなります。しかし、何かを変える意志がほとんどないとか、電話がもっと“緊急事態用”だったとき、何度も繰り返し電話をすると、問題が生じてきます。 

例: 
早川さんは、毎晩、一晩に4~5回、電話相談に電話をしていました。自分の犬のこと、アレルギーのこと、近所の人との問題について話します。ほとんどの電話を藤井さんが受け、早川さんの電話相談の使い方に、幾分不満を感じ始めています。藤井さんは、電話相談の目的を説明したのですが、何も変わる様子がありません。これが早川さんの今晩二回目の電話です。

早川さん:「もしもし、とても気になっていることがあって、話したいのですが」 
藤井さん:「早川さん、またかけてくれてよかった。私もあなたに話したいことがありました」 
早川さん:「へえ」 
藤井さん:「私は、早川さんに説明したようにはピアサポートを十分実践していなかった気がします。このところ、ちょっと批判的になっていたようでした。そのことについて、話をしたいと思うのだけれど、いいですか?」 
早川さん:(ナーバスに)「いいけど」 
藤井さん:「はじめに電話をくれたときに、電話相談について話したことを覚えていますか?電話をお互いにとってうまくいくものにすること、お互いの学びのために使い、“行き詰まり”のパターンを探し出すことについて話したと思います。私が、あなたに対してあまり正直になっていなかったことの一つは、いつも同じ話をしていることに苛立ちを感じ始めていたことです。それと、他の人からの電話がつながらないかもしれないという心配もしていました。私がどう感じているのかを伝えずに、電話を早く切ろうとしていたような気がします。そんな感じがしていましたか?」
早川さん:「うん、ちょっと、気が散っているように感じたけど、前はとてもよくしてくれていたから、どうしてかわからなかった」
藤井さん:「電話相談で早川さんは何を経験したいのかについて考え直して、他の資源についても一緒に考えてみるのはどうですか?それに、私がつながりをなくしているように感じたら、それを伝えるようにします」
早川さん:(防衛的に)「私は何も悪いことをしていたとは思わないけど」
藤井さん:「これが悪いことだとは思ってないのです。それより、もっと強力で、偽りのない関係を作れないかと思うのです」

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2021年2月6日(土)ZOOMでのIPS勉強会のご報告

2月6日(土)15:00-16:30にIPS東京勉強会がZOOMで開催されました。

本日も、様々な地域からご参加をありがとうございました。土曜日の夕方ということで、今日もお久しぶりの方や初めての方や、さまざまな地域から20名がご参加くださいました。

前回1月は、電話相談をどんな風に体験しているだろう、というお題で、電話相談にかけたときのことがたくさん出ました。その前回の振り返りとして、

  • 死にたいと言われたときにどんな風に冷静に気持ちをきいてあげられるのかな、って考えてた
  • 電話相談を受けているが、電話ではとても攻撃的だった方が、いざ対面でお会いしたら、ただただ泣いていて。前回の勉強会資料に、電話と対面でそれほど違わないとあったが、やはり違うのではないかと思った

というような思いが出ました。

今回も、電話の続きです。(電話でのピアサポート、とかピアサポート電話相談と訳していますが、IPSのワークブックの原版(シェリーさんの英語版)では、ウォームライン(warmline)と言っています)
ワークブックにあがっているいくつかの例のうち、前回の話もあったので、今日は、「死にたい」という電話がかかってきたときの例をお題としました。
まずは、「死にたい」といった電話がかかってきたときの経験や、かかってきたとしたらどんな風な感じだろう?ということを出し合い、それから、ワークブックの中のやりとりを見ながら話をしました。
  • 魔法の言葉はない。丁寧に話をするようなトーンでやりとりをするしかないかも。
  • 何に動かされて電話をしましたか、って話をしたり?
  • 普段は人に相談しない人が、追い詰められたときだけ電話がかかってくる。電話をかけてくる人の情緒が落ち着いていない状況なので、電話がその人からかかってきても電話に出ることができなくなっちゃう、ということが仲間の中で起きた経験がある。
  • 死にたいって言うことで相手が動揺して動かされてしまい、それをやっているうちにエスカレートしてしまうこともあって、うまく対応できないこともあった。
  • 死にたいって気持ちを聞いて、その人がそう思うとしたらそれでいいのかな、とも思ってしまうかも。あなたの死を見届けて、あなたの思いを引き受けて自分も生きていくよとしか言えないのかなと思ったり。
  • ありがちなのが、死んだらだめだよっていう問題解決型。そうではなくて、死にたいってところを問題化しない、死にたいというところに焦点を当てずに、死にたいという言葉の裏にあるものに対して、自分の経験を出す。
  • 当事者同士の電話相談をずいぶん前からしている。死にたいんですって言われたら、よく言ってくれた、吐き出したかったのはそれなんだな、と思って、私で良かったらおはなししてくれませんか、と。
  • 精神科で働いていて、死にたいって言われたときには、次に会う約束をするとか、死なない約束をするとか、そういう風に読んだり聞いたりしたけれど、それはその場しのぎでしかなくて、相手は話を聞いてもらえたとは全然思えなかったと思う。
  • 死なないって約束してくださいね、って今もある。入院したときに、それを約束してもらえないと入院はできません、と。毎回入院のたびに必ず確認される。どうしてそうなったのか?
  • まずは約束をしてもらって、とりあえず時間をいただいて、その間にゆっくり話を聞く機会をいただくというような意図があったと思うが、約束は、大切な人との約束だから果たそうと思うのであって、一医療者や、その場で会った人と約束することに意味があるのだろうか、とも思う。
  • 今の医療は、医療の契約を守れる人だけが入院できるような。サインをさせたり、念書みたいなのを書いたり。何かあるとインシデントと言ったり、看護をしているのか管理しているのか、と思ってしまったり。
  • 自分は常に自殺願望があって、自殺願望が強いときに、主治医に「またここ(外来)に来てください、待ってます」って言われ続けて生きることができている。
  • 話を聞く側も、その発言を聞いたらびっくりしちゃう、とか、胃がぎゅっとする、とか、自分が何に反応しているのかを感じたり、自分に必要なことを伝えるのも大事なのだろうと思う。
そして話は続きながら、感想も、です。
  • 死にたいって思ったときに、全然知らないのに、死んでほしくないって言う人とかいて、この人には話せないな、って思うし、入院しますか、しか言わない医師とか。
  • 相手の言葉に思いを馳せたり、おそるおそる言葉に出すことで何かが伝わったりわかりあえることがあるのかな、とか。
  • 時間の余裕のなさ。時間の進み方がぐるぐる動いている中で、IPSとかピアサポートとかの、ゆっくりいきましょ、みたいな雰囲気がまず難しい。相談する側も、大きな荷物みたいな相談を持ってきて相手に浴びせる感じの風土とか。そういうところから確認し合ってやっていかないと。
  • 変な共感をするとうそっぽい。うそっぽい共感は何の役にも立たない。
  • 語調を感じ取る。自分の神経を研ぎ澄まして、相手の語調を感じ取る。
  • 電話相談をする人達は死にたいという思いはあったとしても何かしら助けてほしいと伝えたいような気もする。自分が本当に死にたかったとき、自分の中で全てを簡潔させたい思いもあったので電話相談をしようとは思わなかった。
  • 何も言わずに死んでしまう人たちの思いをどう汲み取るか。本人が何も語りたくない以上どうしようもないのかもしれない。「死にたい」と発信してくれたならそれを「受け取らせて頂きました」という事が自分にできる精いっぱいかなと思った。
  • 今日のワークブックに「人のために責任をとる昔の役割に、すぐに陥りかけました。」とあった。自分の思う責任の取り方に悩んでしまうことがある。
ほかにもさまざまなご感想をありがとうございました。
ここに記載した内容で削除したいものがあればいつでもご連絡ください。

次回:2021年3月11日(木)19:30-21:00 ←平日の夜です!

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

-私(ゆっきぃ)のひとりごとです- 
毎回のことですが、90分があっという間で、もっと皆さんのお話を聞きたいという思いがあります。小グループに分かれて話すと話したい人ももっと話せるだろうかと思ったり、でも、参加されているみんなの話を聞き逃したくないと思ったり。 
今日も引き続き「死にたい」の電話がテーマでした。皆さんといろいろ話す中で、行き詰まっている感じを安心して話せる関係があったり、切羽詰まったときにも、自分は今どんな気持ちになっているかに気付いたり、どんな関係でいたいのかに一緒に焦点を当てたり、ができるような間(ま)を思い出せるといいなと思いました。私にとっては、IPSの勉強会で静かな時間や雰囲気に定期的に触れ、そうだった、こういう間が必要だった、と、思い出す練習を繰り返す機会となっているように思います。

今日の勉強会の進行↓
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2021年2月6日(土)15:00-16:30 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前  ②何に動かされてここに来ましたか?

2.これまでの振り返り  電話でのピアサポート (7巻 p.9~)
電話でのピアサポートが対面のピアサポートと違う点は何でしょう?会う方がピアサポートをやりやすいでしょうか? 違いはあるかもしれませんが、思ったほどの違いはありません。
ここで、IPSの「世界観」の考え方、つまり、ものの見方(どうしてそう思うようになったのか)について理解するために助け合うことに戻ってみましょう。たとえば、他の電話相談を使ったことがあったとしたら、電話でのピアサポートについて、どのような思い込みがあるでしょうか?
サポートを求めて緊急電話窓口に電話をしたら、警察が玄関に来ていたという経験を持つ人が沢山います。命の電話に電話をしたら、ありきたりの返答、「暖かいお風呂に入って、まだつらい思いが続いているようだったら、あとで電話してください」といわれただけだったという人もいるでしょう。よく経験することは、積極的な傾聴(最もいい場合)、あるいはアドバイスや強制ということさえあります。
つまり、相互的な、双方向の関係を電話相談で経験した人はあまりいないということです。これまでの電話相談で経験してきたかもしれないことを考えることは、電話でのピアサポートの出会いがどのようなものであるかを考えるのに役立つでしょう。
もし電話をしてきた人がピアサポートについて何も知らなければ、電話の始めに違いを説明することは重要です。(会話が余り先に進む前に)ピアサポートについて相手の人が知っていることを尋ね、この電話相談に何を期待しているのかを聞くとよいかもしれません。
①電話相談でどのようなことを経験してきた可能性があるでしょう?

3.電話でのピアサポート [ウォームライン: warmline](7巻 p.9~)
電話をしてきた人が、ピアサポートについて何も知らなかったとしたら、ピアサポート電話相談をどのように説明しますか? 
ピアサポートについて経験のない人には、この種の電話サポートは、問題を解決したり、コントロールするものではないことを説明するかもしれません。個人の経験に基づくアドバイスさえしません。そうではなく、ここは、人々がお互いに話し、お互いにとってうまくいきそうなことを見つけ出し、お互いから学ぶ場です。単に人々の対処を助けるだけではなく、考えることを促すためのものです。行き詰った感じがするときや、古いパターンを破りたいと思っているときにも、ここに電話してほしいと付け加えてもよいでしょう。
ワークブックであがっている例

死にたいと伝える電話 
この状況は、対面しているときと確かに異なります。電話をしている人は、ピアプログラムについてよく知らないかもしれないし、あなたはその人について何も知らないかもしれず、その人はすでに何かしているかもしれません。もしくは、とてもつらい感情について、ただ、話したいだけなのかもしれません。 

例: 
横田さんはピア電話相談で働いていて電話を受けます。秋元さん(ピアサポートは初めての人)が電話をしてきました。しばらく雑談をして、横田さんはピア電話相談について少し説明をします。しかしそれほど長く話す前に、秋元さんは、ここは精神保健センターのようでなくてよかったと言います。そこは、彼が死にたいと感じているとき、いつでも警察を呼ぶからと言います。 

横田さん:その人たちは自殺したいという気持ちについて、秋元さんと話そうとせず、ただ、警察を呼ぶのですか?秋元さんは、そうではなくて、彼らにどうして欲しいのですか? 
秋元さん:ただ話を聞いてくれたらと思います。たった一度、大量服薬しただけなのに。 
横田さん:秋元さんが今「たった一度大量服薬しただけなのに」と言ったとき、胃が縮まったように感じました。それで、私は人のために責任をとる昔の役割に、すぐに陥りかけました。それはこの電話で私が望んでいることではないので、お互いのためになるようにこのことを話すには、どうしたらいいでしょうか? 
秋元さん:そうですね、そうしようと思っているわけじゃなく、ただ、それを話す場所が必要だというだけで 
横田さん:私としては、強い感情について話をするために自殺の言葉を使うようになったのかもしれない、というあたりの話が出来るといいけど、あなたにとってはどうですか? 
秋元さん:そういうふうに考えたことがなかったなあ。

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

本日の勉強会で、当事者同士による電話相談「ポプリ電話相談 https://saitama-popuri.jimdofree.com/電話相談/」のご紹介がありました。

勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2021年1月10日(日)ZOOMでのIPS勉強会のご報告

2021年1月10日(日)13:00-14:30にIPS東京勉強会をzoomで開催しました。

本日も、さまざまな地域からご参加をありがとうございました。今日は18名のご参加でした。

まずは前回の振り返りとして、11-12月に2ヶ月にわたっての「松本さんと長谷川さんの例」と、2020年にずっと皆で話し合ってきた、組織でピアサポートワーカーとして働くことについて扱った例(例1:自分の意見を主張しはじめたら、見下されているか、理解していないと言われるかのように感じる、例2:薬を処方された通りに飲んでいない人がいたらすぐに報告する決まりであると言われる、例3:あなたが私と話すのは、雇われているからですよね?と利用者さんに言われる)を振り返りました。
  • 調子を崩すことも変わろうとしないことも悪いことなのだろうか?生きているんだから調子を崩すこともあるし、変わり続けないといけない人生だとしたらつらい。
  • ピアスタッフになるのも精神科医になるというのも、どちらも回復のお手伝いをする手段でしかないのでは。自分は枠組みにとらわれずに本質や自分の感性からずれない自分の納得できる活動を探していきたい。
  • 自分の感情に責任をとっておらず、ピアサポートに基づいた話をしていないとは?
    • マニュアルや決まりに基づいた話をしていて、自分の気持ちを言っていない
    • 変わろうとする気がない、と、その人に責任をゆだねてしまっている。本当は応援したいのに悔しい気持ちになったり悲しい気持ちになったりとかの感情があるのでは
    • ピアスタッフ自身が調子を崩しているのではないか。
    • 自分の感情に責任を取っていないのは長谷川さんだけだろうか。松本さんも、医師も、誰も感情に責任を取っていないのでは。
    • 自分にはこのように見えてつらい気持ちになっているとか、気持ちや自分の見え方を言えたらいいなと思う。それと同時に、医療の現場や一般の組織で、あなたの気持ちは不要。というような対応をされることも多々ある。
  • 長谷川さんは、廊下で聴かれちゃって、この場で答えないといけないのかな、って迷ったかもしれないし、医師から聞かれたら医学の枠組みで答えねばと思ってしまいそう。後からすごく後悔しているかもしれないし見方が全然違う真実があるかもしれない。そう見えたけどどう?ってテーブルに出して話すことで、長谷川さんも、実はこう思っていたとか言えるかもしれない。
などの感想がありました。どの例も、また振り返りたい気持ちになりました。

そして、今回から、7巻の9ページ、「電話でのピアサポート」に入りました。電話でのピアサポートを考えるために、まずは、電話相談に対する見え方、電話相談についてのこれまでの経験や見聞きしたことについて話し合いました。
  • 人を殺したくなったと救急車に電話をしたことがある。パトカーと救急車がきて、家族が迎えにくるまで、とにかく死なないように、行動にうつさないように見張られていた体験がある。
  • いのちの電話は、かなり深刻なときには地域の警察に連携すると聞いたことがある。
  • 生活が苦しくどうすればいいかと電話してみたら、申し訳ないが知識がないということで終わってしまった。最後のエネルギーを振り絞って電話しているので、そこで力尽きて次の手段にいってしまう人もいる。
  • いのちの電話、時間が決まっているが、ひたすら傾聴してくれて、またいつでも電話してきていいよと言ってくれた。
  • いのちの電話は、電話がつながりにくかったということを覚えている。切羽詰まった人が電話したときにつながらないというのがあるのは心配。
  • いのちの山彦電話、みんなネットの電話相談、障害者福祉相談など、よいところもたくさんあって、元気なときにチェックしておいて覚えておくのもよいと思っている。
  • 自分のことを知っている人に相談したことがあるが、相手がこわがってしまった。一人じゃないよ、みたいなありきたりな返答で、私はそれを背負えない、と逃げるような返事に聞こえてしまった。最後の力を振り絞って、勇気を振り絞って電話してるんだけど、そうなってしまうと、どこにももう話せない。
  • 死にたいときにどうしてほしかったのかなって考えてみると、慰めてほしいわけでもなく、なんで死にたいのか一緒に話したかった。そこを共有できるだけで違ったかもしれない。
  • 電話相談にかけたら、実際に自殺行動を起こしたかどうかを聞かれた、つらい思いについては聴かれないままに。大変なことをしなければ電話しちゃいけないのかと追い詰められてしまった。
  • 電話相談を受ける人もボランティアなので疲弊している、と言われたことがあった。お金が出ない状態で大変だろうなと思うと同時に、その看板を掲げる限りは、そういうこともあるだろうとも思う。
  • 電話で話して、相手をこわがらせてしまい、結果的に関係が壊れたりと言うことを何度か経験してきた。また、自分が相談を受けて、受け止めきれずに結局関係をおわらせてしまったことも。電話ってなんでこんなに難しいんだろう。対面よりも電話はうまくいきにくいような気がする。相手の顔が見えないから、つらいという気持ちを言い過ぎてしまったり。
  • 仕事の一つに相談電話があるが、電話がつながりにくいとか対応がうまくいっていないとかたくさん聴く。LINEを用いての相談を開設しようという案がでている。
  • 自分がどうして死にたくなってしまったのかを聴いてほしい。その経緯や、それに付随する感情とか。
  • 死にたいという電話がかかってきたときに、話してくれたことをメモに書き、こういうことなんですね、と伝えつつ、メモを取っていたことをその相手に言ったら、相手の人が、自分の悩みが合理的にまとまっているので、そのメモを送ってほしいと頼まれたので送った。その人に喜ばれて、それ以降はそのメモを一緒に見ながら話したりした。
  • いのちの電話を受けている人たちも大変だと思う。
  • 苦しいときに電話をしたら、声も言葉も出せなくて無言になってしまい、いたずら電話と思われて結局話せなかった。無言電話の何割かはそういう人と思う。
などなど、さまざまな経験が語られました。そのまま話が続きつつ、感想もシェアされました。
  • 相談への対応が下手な人もたくさんいること、最後の力を振り絞ってそうだったら苦しいから、10回、20回かけたら一つくらいは(良い対応が)あるかもねくらいの認識が大事かも、と話し合っている。
  • 自分が生きていられたのは、誰かがまわりにいてくれたから。だから、おこがましいけれど、自分も一言でもつらい人に言葉を添えることができれば。
  • 死にたいというのは生きたいから。誰かになんとかしてほしいから電話をした。死にたいけど生きていたい。生きたいけど死にたいみたいな。死にたいという人の話をきいていければ。そんなことをこの場でみんなで話していけたら。
  • これまで、死にたいといわれて、アドバイスをしちゃったら切れちゃった。次にこんな経験があったら、なぜ死にたいのか、今後は聴きたい。
  • 電話相談に、そんなに死にたいわけじゃないのにかけてくる人、みたいなことを笑い話のように聴いたことがある。自分にとって電話相談が選択肢になかったのは、そんな話を聞いたからかもしれない。死にたいって気持ちに重さをつけないでほしい。
  • 何がいけなかったのか。どうして止められなかったのか。どうして自分の言葉が届かないのか。
  • 自殺することが悪いことなのかな?選択肢として生きるのも死ぬのも自由だと思う。ただ、相談してくるということは生きたい人たちだと思うので、生きてほしいなとは思う。
  • 電話相談のハードルが高い。10回20回かけていいところ、っていう認識になったらいいかも。
  • 一人の人が話を聞き続けるのは負担だろうと思うから、グループチャットみたいな感じでみんなで話を聞くという枠組みにしたら、負担が減るのかな、ということを考えたりもする。
  • 24時間365日チャットで相談できる(海外にいる人の時差などを利用して日本の深夜でも対応してくれる)サイトがある。https://talkme.jp/
  • 自分の気持ちを包み隠さず話せて、話を聞いてもらったという事実だけでありがたかったなと思うことがあった。何かしてほしいとかじゃなくて。ただ聴いてもらう。
  • みんなの言葉の一つ一つが胸に響いた。
  • つらい気持ちを話すのは勇気がいることだし、聴くことも勇気や力が必要なことだろうと思う。お互いに、安心して自分のことも相手のことも大切にできるような場作りをしていくことをできたらいいな。
さまざまなご経験や思いを共有してくださりありがとうございました。ブログに記載してある内容などで気になる点などありましたら、いつでもご連絡いただければと思います。

次回:2021年2月6日(土曜日)15:00-16:30(ZOOM)
東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

-私(ゆっきぃ)のひとりごとです-
昨年皆で話し合ってきた例を振り返り、それぞれの立場によって、見える世界は異なること、それを差し出し会うことができると世界が広がり理解が深まるということを改めて感じさせられました。
電話相談についても、これまでのいろいろなご経験をお聞きして、そのどれもが自分の経験に響いて、心が動いてばかりでした。苦しかったときの思いやなぜピアサポートを学んでいるかについてなど、思いを共有してくださりありがとうございます。
人として、ピアとしてどんなことができそうかを今後も皆で勉強しながら深めていけたらと思います。それと同時に、どんなに努力をしたとしても相手が楽な気持ちになるような対応ができるときばかりでもなく、電話を受けた側が最善を尽くしても、相手はもう決めていることもあると思うので、相談を受けた人も自分を責めずにいられたらとも思います。「自分のことも相手のことも大切に」する関係性をご一緒に深めていきたいです。
-ひとりごと終わり-

今日の勉強会の進行↓
-
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2021年1月10日(日)13:00-14:30 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前   ② 何に動かされてここに来ましたか?
2.これまでの振り返り
医療・支援サービス機関で働くこと (7巻 p.3~)
他の人たちの行動や考えとは違って見えたとしても、ピアサポートをしていくことに焦点を当てます。
例4
松本さんと長谷川さんは、地元の精神保健センターで一緒に働き始めてしばらくたちます。お互いに組織の中でピアの声を作り上げていることを誇りに思っています。しかし、長谷川さんが自分のことをスタッフと呼び、“自分の担当利用者”について話していることで、長谷川さんが、ピアサポートの視点を失いつつあるかもしれないと松本さんは心配しています。ある日、廊下で、医師が長谷川さんに、長谷川さんの担当している利用者の一人がどんな具合か尋ねているのを耳にします。長谷川さんは、その人は調子を崩し始めていて、変わろうとする気がないと答えています。 
 
ここにはいろいろな問題が絡んでいます。第一に、長谷川さんがそこにいない人のことを医師と話をしているという事実は、ピアサポートの核となる価値「私たちに関することを私たちのいないところで行わない」に反しています。第二に、長谷川さんは、長谷川さんの気になっていることについて、医学の枠組みを使って表現しています。これはその利用者の人に影響をもたらすだけでなく、自分の感情に責任をとっておらず、ピアサポートに基づいた話をしていません。
松本さんは長谷川さんをコントロールすることはできないのですが(そうすべきでもありません)、大切な学びについて、協力し合う関係を作ることはできます。
3.電話でのピアサポート(7巻 p.9~)
電話でのピアサポートが対面のピアサポートと違う点は何でしょう?会う方がピアサポートをやりやすいでしょうか? 違いはあるかもしれませんが、思ったほどの違いはありません。
ここで、IPSの「世界観」の考え方、つまり、ものの見方(どうしてそう思うようになったのか)について理解するために助け合うことに戻ってみましょう。たとえば、他の電話相談を使ったことがあったとしたら、電話でのピアサポートについて、どのような思い込みがあるでしょうか?
サポートを求めて緊急電話窓口に電話をしたら、警察が玄関に来ていたという経験を持つ人が沢山います。命の電話に電話をしたら、ありきたりの返答、「暖かいお風呂に入って、まだつらい思いが続いているようだったら、あとで電話してください」といわれただけだったという人もいるでしょう。よく経験することは、積極的な傾聴(最もいい場合)、あるいはアドバイスや強制ということさえあります。
つまり、相互的な、双方向の関係を電話相談で経験した人はあまりいないということです。これまでの電話相談で経験してきたかもしれないことを考えることは、電話でのピアサポートの出会いがどのようなものであるかを考えるのに役立つでしょう。
もし電話をしてきた人がピアサポートについて何も知らなければ、電話の始めに違いを説明することは重要です。(会話が余り先に進む前に)ピアサポートについて相手の人が知っていることを尋ね、この電話相談に何を期待しているのかを聞くとよいかもしれません。
①電話相談でどのようなことを経験してきた可能性があるでしょう?
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

【今後の予定】 2月:2/6(土)15:00-16:30 ZOOM 


勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。

2020年12月5日(土)zoomでのIPS勉強会のご報告

2020年12月5日(土)15:00-16:30にIPS東京勉強会をzoomで開催しました。

本日も、さまざまな地域からご参加くださりありがとうございました。今日は18名のご参加でした。久しぶりに土曜日の午後の勉強会で、日曜の朝とはまた少し違う時間の流れを感じました。

今回は、前回11月の振り返りからです。
例4の、「松本さんと長谷川さんという、同じ組織で働き思いを互いに共有し合う関係でいて、組織の中でピアの声を作り上げていることを誇りに思っています。ある日、廊下で、医師が長谷川さんに、長谷川さんの担当している利用者の一人がどんな具合か尋ねているのを耳にします。長谷川さんは、その人は調子を崩し始めていて、変わろうとする気がないと答えています。」についてです。

  • ピアサポートって、相手を変えることではなくて、寄り添うことなんじゃないか。
  • 相手に何かがあったから、理解できない行動をしているのでは。相手のことを知りたいと思う。
  • 廊下で話してるのを誰かが聞いていたらどうしようとドキドキしてしまうと思った。
  • 調子を崩すことは悪いことではない。かけがえのない経験として価値あることはないかと思う。
  • ピアが一人なのはきついだろうなと思う。複数いれば、あれ?と持ったら声をかけられる。一人で他の専門家の中でやっていったら、自分のあるべき姿から外れていっても気付かないでいってしまうこともあるかも。これはどうかなと声をかけられる人がいるって大事だと思った。
  • 長谷川さんは、医師と話した後にどんな気持ちでいただろう。後から自分のことを責めたのではないか。そういう気持ちを共有することって難しい。どうやったらそういうことを一緒に話したり考えていける場が職場にあるとよい。
  • 本人のいないところで本人の話をしないという、ピアサポートの大事なことがあるのであれば、それを職場の人にもそれについて知っておいてもらわないと、この二人だけでどうにかできることではない。そうでないと、上司から聞かれたら、そう答えざるを得ない立場に追い込まれてしまう。
  • 本人のいないところで本人の話をしないということについて職場の人たちに話すとよいのでは。
  • お互いに信頼し合っている関係であること大事。
  • 期待に応えたい、求められたら応じたい、という気持ちは誰にでもある。だけどその期待に応じることが自分の魂を傷つけることになってしまうこともある。
  • 誰かを責めるのではなくて、大きく考えていけるとよい。

などなどの話をしました。

そして、弱っているとき、あるいは日々の自分に必要なもの、助かるものについて、みなで話し、ピアサポートってなんだろうという考えに入るあたりで今日の勉強会は終わりの時間となりました。

勉強会全体の感想として
  • 他の人の話を聞くことで、そういえば、と思い出したり思いついたりすることを体験した。
  • 自分は寄り添うだけじゃなくて待ってもらってもいる。
  • 相手を理解すること、相手に何が起きているんだろうと知ることが大事だと思った。
  • 自分にも「長谷川さん」と同じことをやる可能性があることに気付いて愕然とした。
  • いろんな話を聞いて、自分の経験と重ね合わせたり驚きもあった。
  • 仕事としてピアサポートをすると、孤独になってしまうことがある。ピアだけでなく、みんながそれぞれの立場でつらい思いをしている。どうやってみんなで乗り越えていけるか。
  • 意図的なピアサポートは、意図して成長して、幸せになろうということを意図している、がんばるピアサポートだと思った。自分もそういうのをやりたいと思った。
  • パワーを役割で持つこともある。自覚的に振り返って、地道でゆっくりな自分になりたい。
  • なぜ自分がピアサポーターになりたいと思っているのか考えたい。
  • 自分にとって助かるのは、人だと思う。
  • 自分だって疲れてるんだよと絶叫したくなるときに、何をするべきか。それが自分のピアサポートの原点。
  • インテンショナルピアサポートは、トラウマインフォームドピアサポートと元々は言っていたと知った。それぞれが経験した傷つき体験にも意識を向けながら支え合ういとなみということかなと。
  • 深いテーマだった。
今回も時間が足りず、でした。ピアサポートについて、また引き続きお話できたらと思いました。
ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。ブログに記載してある内容などで気になる点などありましたら、いつでもご連絡いただければと思います。

これで今年のIPS勉強会は終了です。今年は忘年焼き大会を開催できず、残念ですが、今年も皆さんとのやりとりからたくさん学びがありましたありがとうございました。。来年もまたどうぞよろしくお願いいたします。

次回:2021年1月 10日(日)13:00-14:30(ZOOMによる開催)

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

-私(ゆっきぃ)のひとりごとです-
今日も心動かされる瞬間がたくさんありました。さまざまな場面でいろいろな葛藤や逡巡を抱えながら誰もが毎日一生懸命過ごしていることも感じ、皆さんへの愛(気持ち悪いかもだけど)をさらに感じてしまいました。いろいろな心の声や迷い、思いを共有してくださりありがとうございます。
-ひとりごと終わり-

今日の勉強会の進行↓
-
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2020年12月5日(土)15:00-16:30 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前   ② 何に動かされてここに来ましたか?
2.これまでの振り返り
医療・支援サービス機関で働くこと (7巻 p.3~)
ここでは、他の人たちの行動や考えとは違って見えたとしても、ピアサポートをしていくことに焦点を当てます。従来の精神保健サービス(医療や福祉)に関わっていると、いろいろな問題が持ち上がってきます。何がピアサポートによってもたらされるのかに焦点をあて、ピアサポートではない役割に陥らないようにし、私たちは何をしていて、それはどうしてなのかを明確に説明できることが大切です。
例4
松本さんと長谷川さんは、地元の精神保健センターで一緒に働き始めてしばらくたちます。お互いに思いを共有し合う関係でいて、組織の中でピアの声を作り上げていることを誇りに思っています。しかし、松本さんは、長谷川さんが自分のことをスタッフと呼び、“自分の担当利用者”について話していることに気付き始め、長谷川さんが、ピアサポートの視点を失いつつあるかもしれないと心配しています。ある日、廊下で、医師が長谷川さんに、長谷川さんの担当している利用者の一人がどんな具合か尋ねているのを耳にします。長谷川さんは、その人は調子を崩し始めていて、変わろうとする気がないと答えています。ここでは何が問題になっていますか?松本さんは何をすべきでしょう? 
 
ここにはいろいろな問題が絡んでいます。第一に、長谷川さんがそこにいない人のことを医師と話をしているという事実は、ピアサポートの核となる価値「私たちに関することを私たちのいないところで行わない」に反しています。第二に、長谷川さんは、長谷川さんの気になっていることについて、医学の枠組みを使って表現しています。これはその利用者の人に影響をもたらすだけでなく、自分の感情に責任をとっておらず、ピアサポートに基づいた話をしていません。
松本さんは長谷川さんをコントロールすることはできないのですが(そうすべきでもありません)、大切な学びについて、協力し合う関係を作ることはできます。
3. テキストから少し離れて:ピアサポートってなんだろう?
①弱っているときに、自分に必要なもの、助かるものって?
②日々の自分に必要なもの、助かるものって?
③ピアサポートってなんだろう
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

【今後の予定】 1月:1/10(日)13:00-14:30 ZOOM 

2020年11月7日(日)zoomでのIPS勉強会のご報告

2020年11月7日(日)10:30-12時にIPS東京勉強会をzoomで開催しました。

本日も、東北地方から九州までさまざまな地域からご参加いただきありがとうございました。今回はいつもより少し多めの22名のご参加でした。

東京のIPS勉強会が、もうすぐ満10年というお話を今日の勉強会で少ししました。
意図的なピアサポート (Intentional Peer Support: IPS) は、2008年12月にシェリー・ミード(Shery Mead)さんとクリス・ハンセン(Chris Hansen)さん、久野恵理さんに日本にいらしていただいて、「IPSピアサポート研修」として研修会(5日間)が久留米で開催されたのが日本で多くの方が関わり始めた最初だと思います。その後も京都や東京での研修会にシェリーさんにいらしていただきました。そして当時米国に住んでいらした久野さんがスカイプでつながってくださりながら、千葉県の市川市やほかの地域でもIPSの勉強会が開催されたり、久野さんによるIPS研修会が開催されたりしている中、東京のIPS勉強会がはじまりました。(東京の勉強会の初回は2011年1月16日(日)でした)

そんなこんなでもうすぐ11年目になろうとしている東京の勉強会ですが、このところは、IPSのワークブック7巻の、精神保健の医療や支援の機関で働き「ピアサポート」をしていくことについてがテーマです。

まずは先月の振り返りで例3の、
「村上さん(あなた)は、江川さんとピアスタッフとして関わっています。村上さんと江川さんは何でも話すことが出来ているようです。そしてある日、江川さんは村上さんに「あなたが私と会って話すのは、ここで雇われているからですよね」と言います。村上さんは何と言うでしょうか?」という例について話しました。
  • 自分にも似たような経験あり。今の自分はあなたの声が聞きたいとは言えないな、というようなことを言っていたら、また違う会話、関係になっていたかも。
  • テーブルの上に出すというのがすごくいい表現だと思った。
  • 勉強会としては、村上さんの側に立って考えるのだと思うが、自分は江川さん側に感情移入をしてしまう。こういう肩書だからできていた関係性なんだなと考えちゃったり。
  • 自分は雇われている人に目一杯お金を払って目一杯話をしたい、それを心地よいと思っている患者である。
この話もまだまだ続けたいところではありましたが、続いて、今日の題材です。

例4:「松本さんと長谷川さんは、地元の精神保健センターで一緒に働き始めてしばらくたちます。お互いに思いを共有し合う関係で、組織の中でピアの声を作り上げていることを誇りに思っています。しかし、松本さんは、長谷川さんが自分のことをスタッフ(職員)と呼び、“自分のクライアント(担当利用者)”について話していることに気付き始め、長谷川さんが、ピアサポートの視点を失いつつあるかもしれないと心配しています。ある日、廊下で、医師が長谷川さんに、長谷川さんの担当している利用者の一人がどんな具合か尋ねているのを耳にします。長谷川さんは、その人は調子を崩し始めていて、変わろうとする気がないと答えています。」

これについても、たくさんの意見や考えが出されました。メモから少し抜粋します:
  • パワーバランスとか対等性
  • 長谷川さんに何があったのかな。自分が自信を取り戻してきているから結果としてマウントを取るみたいな感じになっちゃってるのかな、そんな気持ちをわかってあげたい気持ちもありつつ。
  • 松本さんの考えるピアサポートの視点ってなんだろう?
  • お金をもらって話をしている側とお金を払って話をしている側と、それって対等でいいの?
  • 利用者の評価をしているのは問題かなぁ。
  • 長谷川さんの声で気持ちを聞いてみたい。
  • お給料をもらって職員の名札をつけているという事自体がパワー。そこに自覚的でいられるかどうか。
  • 自分は組織の中で働いていて、何かを失いかけているのではないかと落ち込んだり。ピアのスーパーバイザーみたいなのがいたらいいのに。
  • 医師が致命的なミスをするのでなければ、ある程度ほっておいても良い状況なのでは。
  • ピアサポーターの役割の記述などが契約書面とかにあるのでは?
  • 上司ではない、スーパーバイザーに相談ができるといい
  • 職場で、ピアサポーターの仕事は、判断をくだすことではなく、当事者の情報を聞き出してほかの専門職に情報として提供することだと言われた。
  • 長谷川さんが医師のやることに寄って行っちゃっているというのが、ピアサポートの役割としてどうなのか。そうじゃないのをみんな求めているはずなのに。
  • 本人のいないところで本人のことを評価して決めるというのはナンセンス。
  • ピアの視点を失いつつあるんじゃないのと言ってしまうと喧嘩がおきるかもしれないので、ピアサポートの視点、大事にしていることなどを行き交わせていければ。
  • 廊下で、というところがとても気になった。
  • ピアだからできることってなんだろう。調子を崩し始めていてどんなところが苦しいとか、同じ苦しみを持つものとして聞けたらいいのかな。
そのまま話をしながら感想です。
  • 今日は自分の立場をすごく考える日だった。
  • 支援員として雇われて、一人で活動しないといけなくて、専門職の人とやらなければいけない人もたくさんいると思う。
  • ピアであるということを忘れちゃいけないと思った。
  • コントロールすることはできないのです。というのが良い。
  • 正しい答えがあるわけではなくて、私はこう思う、といろいろな見え方を出して話し合いができるっていう事自体に意味があると思う。
  • 自分がいない場所で、調子を崩しているって自分のことを言われていたら、こんな悔しいことはないなと思った。
  • 意図的なピアサポートと当事者のサポートは違うなと感じてる。
  • 長谷川さんをむりくり本来の属性に引き戻すのも暴力的。こうもりだよ、って示唆してあげるのがいいかな。
  • 専門知識をもつと分析的になってしまうと自分で感じる。
  • 「変わろうとしていない」と自分のことを決めつけられたことを思い出していた。
  • お金、役割、パワーに自覚的でありたいと思う。自分はピアであることを手放したくないと思っているのだなと改めて感じた。
今回は時間が足りず、でした。また引き続きお話できたらと思いました。
ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

次回:12月 5日(土)15:00-16:30(ZOOMによる開催)
(久々に土曜日午後の開催です!)
東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

-私(ゆっきぃ)のひとりごとです-
さまざまな場で、「ピアサポート」の名で活動している方たちがたくさんいること、しかし、雇われている場合には組織の考え方によっては、ピアサポートで大事にしたいことをそこなってしまう行動を求められたりすることもあるのだろうと強く感じました。組織や他の専門職の人には悪気はなくても、視点の異なる文化が続いてきている組織の中で、ピアサポートで、あるいは一人の人間として大事にしたいことを考えるほど、葛藤が大きくなることも多いだろうとも思いました。そういった葛藤や、ピアとしての関係で大事にしたいことってなんだろう、ということなどを話せる場があることは大事だなと思いました。
-ひとりごと終わり-

今日の勉強会の進行↓
-
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2020年11月8日(日)10:30-12:00 場所:zoom
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前   ② 何に動かされてここに来ましたか?
2.これまでの振り返り
医療・支援サービス機関で働くこと (7巻 p.3~)
ここでは、他の人たちの行動や考えとは違って見えたとしても、ピアサポートをしていくことに焦点を当てます。従来の精神保健サービス(医療や福祉)に関わっていると、いろいろな問題が持ち上がってきます。何がピアサポートによってもたらされるのかに焦点をあて、ピアサポートではない役割に陥らないようにし、私たちは何をしていて、それはどうしてなのかを明確に説明できることが大切です。
例3 
村上さん(あなた)は、江川さんとピアスタッフとして関わっています。村上さんと江川さんは何でも話すことが出来ているようです。そしてある日、江川さんは村上さんに「あなたが私と会って話すのは、ここで雇われているからですよね」と言います。村上さんは何と言うでしょうか?
村上さんは、江川さんの“語られていない”ストーリーを聞けるとよいのかもしれません。二人の関係は、この時点まで、とてもうまくいっていたわけなので、江川さんが、パワーの不均衡を感じたのは、何かがあったからなのかもしれません。時に人は、強いつながりを作ると、相手が離れていってしまうのではないかと恐れます。その思い込みに触れずにその周辺を行き来するよりも、そのような感情をテーブルの上に置いてしまったほうが(お互いに見えるように出すほうが)、はるかによいでしょう。
3.医療・支援サービス機関で働くこと 続き (7巻 p.4~)
例4
松本さんと長谷川さんは、地元の精神保健センターで一緒に働き始めてしばらくたちます。お互いに思いを共有し合う関係でいて、組織の中でピアの声を作り上げていることを誇りに思っています。しかし、松本さんは、長谷川さんが自分のことをスタッフと呼び、“自分の担当利用者”について話していることに気付き始め、長谷川さんが、ピアサポートの視点を失いつつあるかもしれないと心配しています。ある日、廊下で、医師が長谷川さんに、長谷川さんの担当している利用者の一人がどんな具合か尋ねているのを耳にします。長谷川さんは、その人は調子を崩し始めていて、変わろうとする気がないと答えています。ここでは何が問題になっていますか?松本さんは何をすべきでしょう? 
 
ここにはいろいろな問題が絡んでいます。第一に、長谷川さんがそこにいない人のことを医師と話をしているという事実は、ピアサポートの核となる価値「私たちに関することを私たちのいないところで行わない」に反しています。第二に、長谷川さんは、長谷川さんの気になっていることについて、医学の枠組みを使って表現しています。これはその利用者の人に影響をもたらすだけでなく、自分の感情に責任をとっておらず、ピアサポートに基づいた話をしていません。
松本さんは、長谷川さんと二人で話をしたいと伝えるか、状況によっては、スーパーバイザーを交えて話をしたいと言うことが出来るかもしれません。松本さんは、廊下でのやり取りが松本さんには居心地の悪い思いがしたこと、長谷川さんがどうしてそのような対応をしたのかを理解したいと言うことが出来るかもしれません。このやり取りが、ピアサポートの知識と価値をどのように反映しているかを聞くことも出来るでしょう。松本さんは、自分が同じように難しい状況に置かれたとき、軌道(ピアサポートの道)から外れてしまったときに、どうやって戻ってきたかについて話すことが出来るかもしれません。松本さんは長谷川さんをコントロールすることはできないのですが(そうすべきでもありません)、大切な学びについて、協力し合う関係を作ることはできます。
4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
【今後の予定】 12月:12/5(土)15:00-16:30 ZOOM