今回は12人の参加者で、引き続き共同スーパービジョンについてで、IPSで意識している4つのことのうち、相互性と向かうことについてがテーマでした。
今日は、「自分自身のことや自分の必要としていることについてめったに話さない○○さん。その場合にはIPSでどのようなことが起きるでしょう?」という例で相互性について考えました。
- 相手に負担をかけないよう、言わないように訓練されている。
- 傷つきたくないから言えない。
- 自分が必要としているものがわからない
避けるのではなく「向かうこと」について。
たとえば、人とのつながりから身を引いていれば安定して過ごせる。
でもつながりを求めていくと、いろんなことが起きて苦しくなる。
そんな場合に、安定のために何かを避けるのではなくて、向かっていく方向でサポートし合うというのが、IPSでしたいピアサポートなのだろうと感じました。
「呼ばれたい名前」を最初にお聞きするのは本名を言いたくないとか、
あだ名で呼び合いたいからということではなくて(そういう思いで別名を言っていただくのももちろん良いのですが)
それぞれのありたい姿を大切にしたいという世界観から出てること、
でもいきなりそう言われたらどう受け取るかといったことなども、今日はお話しできました。たまにこういったことも皆でお話しできるといいなと思いました。
今日もどうもありがとうございました。
【次回以降の勉強会予定】
4月7日(日)10:00-12:00
5月11日(土)10:00-12:00
場所:東京大学医学部3号館1階(S102) 地図:http://bit.ly/hVR5pV
参加費無料、申し込み不要
今日の発見は、インテンショナルピアサポートの第6巻の「共同スーパービジョン」はシェリーミード(Shery Mead)さんの書いた原版では co-supervision なのですが、2014年の改訂版では co-reflection と言葉が変わっているということでした。(勉強会参加者の方が教えてくれました)
日本語のワークブックは、2008年の第一版を久野恵理さんが日本語訳し、日本語版ワークブックが完成したのは2011年でした。このため、co-supervision(共同スーパービジョン)としてずっとやってきていました。
co-reflectionになったことについて、Sheryさんのお話しなど、また聞いてみたいなと思いましたし、確かにここで扱っているのは、スーパービジョンというよりは「一緒にリフレクション」ということねーと腑に落ちるような感覚も。
IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2019年3月2日(土)15:00-17:00 場所:東京大学医学部3号館S202
1.はじまりの確認(チェックイン)(15:00~15:15)
• 呼んで欲しい名前
• 何に動かされてここに来ましたか?
2.前回1月の振り返り(15:15~15:35)
前回:第8章「意図的なピアサポートの共同スーパービジョン」(6巻 p. 8)
共同スーパービジョンでのIPSの4つの任務の振り返り方
相互性・どちらもが責任を引き受けること
* 世界観を理解する
* 自分の経験を共有する
* 双方のニーズが満たされていることを確認する
* 振り返りのフィードバックに耳を傾ける
* 学びのためのフィードバックを提供する
* 学びのためのフィードバックを相手の人が受け取ることを手助けする
3.静かな時間を味わう や 太極拳 や外の空気を吸う(15:35~15:50)
• 息を吸って、息を吸っていることに気付く。息を吐いて、息を吐いていることに気付く。
• 息をコントロールしなくて良い、ありのままの呼吸を感じ取る。
• ただ受け取る。「沈黙」と共に過ごす。自分の心の声に耳を傾ける。室内でもどこでも。
• できれば、身体を感じ、身体の声を聴いてみられるような?
~休憩~
4.第8章「意図的なピアサポートの共同スーパービジョン」(16:00~16:40)(6巻 p.10~ )
向かうこと
* こんなふうにしたい・なりたいというビジョンを共同で作る
* そこに向かう次の一歩を考える
* 共に学び、成長する
* 共同スーパービジョンについて、何がうまくいったのかをお互いに評価する
* “向かっていること”を明確にする手助けをする
* 課せられた責任を果たしているかどうかを評価する尺度をつくる(方法を考える)
5.勉強会の感想(16:40~17:00)
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
【今後の予定】
4月 7日(日) 10-12時 医学部3号館1階S102
5月11日(土)10-12時 同上
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