2012年8月19日(日)15:00-17:00 勉強会を行いました。
今回は、率直で、偽りのない、敬意に満ちたコミュニケーションについてでした。
テキストのこのセクションの書き出しは、なんと、
「これは習得するのに最も難しい技術かもしれません。」です。
自分で受け入れがたい感情が湧いた時に、
率直で偽りなく、しかも敬意にみちた伝え方を意識するというのは、
本当に難しいと思いました。
感情的なことが絡んでいると、なおさら難しくなります。卵の殻の上を歩き(用心深く、慎重に)、ちょっとだけ嘘を言い、大きな嘘を言い、その人を避けるようになり、最悪なことに、その人の陰口を言い始める、、、このようなアプローチはとてもよくあることです。というのは、普段の会話には多くの努力を払おうとしないからです。しかし、このようなアプローチを取り始めると、ピアサポートの軌道から外れてしまいます。(テキスト2_p.35)
起きていることに対してどちらもそれぞれの見方、感じ方、ストーリーがあります。相手にはどのように見えているか感じているかを聴かせてもらうために、自分の見方を話します。(2_p.36)
まず、会話の例をみんなで読みました。
腹立つ、ムカつく、何考えてるの!を全面に出した気持ちの伝え方と、
率直で偽りのない、敬意にみちた会話を意識した会話の例です。
あなたが偽りなく思ったことを言い難いと感じることは?
という問いでは、このような意見がありました。
・相手が攻められたと感じるのではないかと思った時、
相手に自分が悪いと思わせたくない時
・相手に非があると自分が思っている時
・相手がやっていることを、変えさせる、やめさせる時
・言いにくいことを言うとき
言いにくいと思った時に、相手に対してどう感じているか?
という問いでは、こんなことが上がりました。
・恥じらいのラインが違う
・どうせ聞いてくれないと会話を諦めている
・言ったら攻撃されると思う
敬意に満ちたコミュニケーションとは、あなたにとってどのようなものですか?
という問いでは、以下のような話もありました。
・思いやりと感謝を持って、ある程度セーブ出来ている。自分が走り過ぎない。
・頭ごなしにされない。「どう思う?」と聞かれたとき。
・自分の意見も聞いてもらえそうな感じ
・お互いが話を中断しない話し方
・自分の逃げ道がある。たとえば、自分が100%悪い時でも、
あなたの立場もわかると一言添えてくれた時
・自分が期待するような答えが返ってこない時にも、
この人間違ってるとは言わず、「どういうこと?」と聞く
そして、3人組での演習もしました。
偽りなく思ったことを言い難いと感じる状況を考えて
1. 思い込みの前提からではなく、どのような見方があるのかを聴かせてもらうために、自分の見方を、率直に、敬意にみちた方法で伝える練習をしてみる
2. 相手役の人、観察役の人は、そのように言われてどのように感じたかを話す
感想としては、こういう声がありました。
・こうこうした時のこと、私はこう思った、こうこうした時は・・・と、
丁寧に説明されている感じがあり、こういう言い方をすると、
相手がびっくりしないで話ができるのではないかと思った。
・自分が困っていることを、他の人がロールプレイでしてみてくれて参考になった。
・客観的になるのを、言いにくい強い感情の時にもできるといい
・気持ちに距離があると、自分の状況を説明しやすいけど、
実際にカチンときてる時なんかは、難しいと思う
・自分が悪いと思っていることが多く「相手に言いたいこと」がない
・一番言いにくいのは、主治医。みんな、よくポンポン例ができると感心した
・どうしても、主観的(感情的)になってしまう。客観的にできない。
・質問しようという勇気が足りないと感じた
今回は6人と少人数で、じっくりとお題について話をしたように思います。
自分の中で、相手がこうするのは、こういう理由に違いない、
と思いこんだまま話始めると、相手にとっては、
え?なに?なんのこと?と混乱するのでは?
という話も出ていて、確かにな~と思いました。
自分の気持ちを、相手にも分かりやすいように一つ一つ説明していく、
そういう風に話をしてみるというのを、試してみたいなと思いました。
次回:2012年9月22・23日(土日)拡大勉強会! 東京大学医学部3号館S102
お申込・お問い合わせ:ipstky@gmail.com (担当:宮本・尾川)
参加者氏名・PCメールを受け取れる連絡先・参加日をお知らせください。
はじめての方も、大歓迎です!
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