10月19日(土)13:00-14:30に、東京IPS勉強会がオンライン(ZOOM)で開催されました。この日は18名での勉強会でした。
毎回同様、呼ばれたい名前と何に動かされてここに来たかを伝え合いました。その後で、意図的なピアサポートの意図とは「お互いが学び、成長するようにしようとしている」ということと、「IPS」で大切にしている4つのこと:(1)つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと について話しました。
前回までの振り返りということで、「通じ合う感覚」について、話し合いました。
- 通じ合う、つながる、100パーセント、つながったね!風が通ったね!みたいな感じを考えていたけれど、ちょっとだけでも、つながっている感覚が大切なんだ、というのを感じた
- つながる、通じ合う感覚、体験、いろんな人々が求めている。長続きしない、自分自身の孤独とか自分自身を見つめ直すとか、そこからもう一度繋がった体験を含めて戻ってくる 通じ合わない感覚も自分で見つめていくということを感じた
- 通じ合うことが難しい ただつながりたいということが前提にあって、お互いに努力するから、お互いの世界観を理解し合うということが発生する
- わからないから、相手が何を考えているんだろうという思いが発生する
今回も、IPSでいうところの、ピアサポートの任務(1)つながり・通じ合う感覚です。
- 通じ合った感覚、自分の中では体感としては、気持ちいい感覚、くつろいだ感覚、ゆるやかになった感覚、こころが広くなった感覚、あるないではなくて、ある程度ある、とか
- そんな感覚をもったことがない。対立したときに、相手の価値観とか、そういう風に我慢してたんだな、とか見え始めたとき、「そういう風に考えていたんだ!」というような感覚、それがつながりの感覚
- うわべだけで仲良くというのがあまり好きではない、あとで裏切られるのがつらいので、本音で話したい
- 裏切られて傷ついている経験がつらいので、相手の話を実際に会って話しを聞くのは、日常的な関係性ができていないとなかなか難しい。
- 自分は聴覚過敏が激しいので、静かな場所でゆっくり、ああそうなんだーと思いながら聞いているだけでも。
- ここに来ることが感じ合う感覚を取り戻す、つかむ、気付くために来ている。日常生活の中で、あまり人としゃべらない。地活とかで、似たような経験があるね、っていうのがもしかしたら通じ合う感覚。
- バチバチになっている相手とは関わりを持ちたくない。深くつながろうということはしようと思わない。うっすら、いるだけでいいのかなと思っている
- いろんな感覚を持ち合っているので、そうなんだ、と聞いているだけで、話してる人の人となりを感じることができる。
- そんな風に思ってたの?と言われたら昔だったら攻撃だと受け止めてしまったと思うけれど、今だったらそんな風に思ってたの、は、「わかった!」みたいな感覚
- 社交的にやっていけるほうだと思っているが、本心では人のことを信用できない。うわべの話しはいくらでもできる。でも言ってることとうらはらなことはある。
- ぽそっと本音が出てきたよね、というときに、共感を感じ合える
- この人だったらいろいろ話してもいいかなと思えるときがある
- また会えたね、みたいな感じ それが、自分とは違う世界ではなくて、また会うことができたうれしさみたいな。
- IPSではないのだけれど、医療者に対する恨みとかが出てくると、わかるような気がします、という深い部分からつながった時とか
- 人に依存していたと思う。100パーセントとか思っていたけれど、でも全然続かなくていつも寂しい。ピアサポートに出会ってから、何パーセントとかでも、通じ合うところがあれば大丈夫なんだとぼんやりと考えながら話しを聞いていた でもやっぱりときどき100パーセントわかってもらえないんだろうと怒りを感じたりすることもあって。
- ちょっとしたことでありがとうと言ってもらえたり、逆に助けられたりしたときに、その人と通じ合えたと思うことが多い
- 100パーセントという点では、100パーセントでなくていいのでは。へっこんだ部分では離れていいのではないかなと言う思い。
- 負の感情、12ステップを学んでいる。負の感情を出していいんだよ、と言われる。素の部分でもいいんだよ、という感じ。言いっぱなし聞きっぱなしじゃなくて、個人攻撃にならずに、良い分かち合いができるクロストークができるこの場が安全安心な場。
- つながりとか通じ合う感覚、地球アース。生物と関連してるっていう感覚。そういうものと関連している。必要な感覚。要素。
- スピリチュアルなものにつながっていくような。
- 深く、広く、豊かなものがあるのかなと思った
- 「なるほどそういうことですか」みたいな、相手の言葉や振る舞いに対して同じ考えや同じ気持ちになり納得できたことかな。
- 誰かと通じ合う感覚、話をちゃんと聞いてもらえたと感じた時。共感や批判、説得ではなく、話を聞いて感じたこと浮かんだ事を返して頂けた時にさらに繋がりを感じる
- 同じ病名の人の自助会、つながり、通じ合う感覚があるということを前提としているからこそ、同じ体験をしているからこそ、通じ合う感覚があるという前提で集まっていた
- 自分の体験・体感としては、一つの病名として共通認識があって、その上で通じ合うという感覚はある。同じ病気を持っていたとしても、ものの見方はいろいろ。相手を理解する必要はある。その上で助け合う必要がある。という流れ。その会が安心して話せる場であることが第一条件。
いろいろな話しをして、2人組での演習です。今回は5分ずつ、話すと聞くの練習をしました。
感想です
- お互いにしがみつくつながり、他に行く場所がない感覚でお互いに助け合うことを思い出した。しがみつく感覚が、うらやましくもあり、うっとおしい気持ちもあった気持ちを思い出した。
- 改めて、つながるとは何か?と考えてしまった。つながる感覚って、心地よい。
- 自分にとっては難しかった。つながる感覚についてこれからも考えていきたい。
- 相手と繋がる、人と繋がる、他人とつながる、必要なのかなと思うけれど、それを求めていたけれど、自分とつながる、という感覚、自分の身体の感覚とつながると、それを外に求めなくなった。自分とつながるようになると自然とまわりともつながってくる
- 感覚を言語化するのは難しかった。感覚を麻痺させてきたから、本心から目をそらしてきたから、感覚の言語化は難しい。
- つながりたいです、と求めてくるけれど、それはいや
- 絵とか図に書いて感覚を。その方が自分にはその方が楽
- 負の感情をもったときとかこの感覚が切れたときに感じられて、今までつながってたんだなと感じられる、絆が強くなれるのかなと思った
- 同じ目的、同じ目標をお互いに持っているときには通じ合うことができるのかなと思ったり
- つながりについて考えると、過去のやらかしを思い出してしんどいなと思いながら聞いていた。極端な依存的なものじゃなくて、人と人との間に流れる電流のようなもの 努力、毎日少しずつやっていくというのを頭に置いていたらいいのかなと思ってる
- 自分とつながるような感覚を持てると他ともつながれるようになる、示唆的。自分と繋がるという方法を持って。自分とつながるってどういうことなのかなと思った。
- つながり、と考えるとすごく難しい。感覚的なもの。それをどうするとかどう扱うって、とても難しい。自然体に感じるままにやっていこうかなと思う。話してても心通じない人もいる。
- つながりを意図的に作っていこう、切れちゃったらそれに気付いて、修正していこう、要求水準は高度。それぞれに自分なりの感覚があるので、そこに注目する、その感覚があるかないかという感覚をつかんでいく
- 自分は感覚の言語化がへた。自分が困っていた人とは共依存におちいっていたのかな。
- つながりあえるためには、一人の人間として扱われることが前提
ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました!
【次回以降の勉強会予定】
11月に拡大勉強会(東京大学医学部3号館)
12月21日(土)15時~(対面)勉強会後に1時間程度 忘年焼き大会
ゆっきぃのひとりごと:通じ合う感覚について、みなさんのいろいろな感覚をお聞きできてとてもよかったです。通じ合う感覚は、私にとっては対面しているとき(同じ空間にいるとき)が一番感じやすいですが、ネット越し(ZOOM内)でも感じました。このあたり、もっと深めていきたいなと感じました。
10/19の勉強会の資料内容です。
IPS(インテンショナルピアサポート=意図的なピアサポート)東京での勉強会
日時:2024年10月19日(土)13時~14:30 場所:オンライン(ZOOM)
1.はじまりの確認(チェックイン)
① 呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?
2.意図的なピアサポート(IPS)で学ぼうとしている関係と、この場でしたいこと
(IPSでの)ピアサポートは、お互いが学び成長するのに役立つような関わりをします。
「IPS」でピアサポートを達成するために大切だと考えている4つのこと:
(1) つながり:通じ合う感覚 (2)世界観を理解するために助け合う (3)相互性 (4)向かうこと
3.前回までの振り返り(前回は2024年9月21日(土)対面) 前回:ピアサポートの任務
4.ピアサポートの任務(ピアサポートですること)(1巻 p.12~ )
任務1 つながり・通じ合う感覚:これがピアサポートの核心です。
任務2 世界観:ものの見方(どのようにしてそう思うようになったのか)を理解するよう、お互いに助けあう
任務3 相互性:助けるということを、ともに学び、ともに成長する過程として、とらえ直す
任務4 向かうこと:望まないことを避けるためではなく、望むことに向かって進むよう、お互いに助けあう
任務1:つながり・通じ合う感覚(Connection) 誰かと通じ合う感覚とはどのような体験・体感でしょうか?
つながり・通じ合う感覚こそが、ピアサポートの核心です。~中略~ 信頼関係を築く最初の一歩です。しかし、それは長続きしないことがよくあります。そのために努力し、この感覚があるときと、その感覚がないときに気が付き、つながり・通じ合う感覚を作るために努力する意思を持っていなければなりません。
通じ合っていないとき、判断・審判(Judgment)を下していることがあります。(「あの人は私のことを怒っているに違いない」とか、「なんであんなこと言うのだろう!?」というように)。再び通じ合うためには、それが起きた状況を相手にとっての文脈も含めて理解しようとする必要があります。時には、深呼吸をして、“つながり・通じ合いを断(た)った”ことの自分のパートについて謝ることも必要です。(「ごめんなさい、あなたの言葉に強く反応してしまいました」など)・・・<前回ここまで>
気持ちが傷つけられたり、相手にされなかったり、誤解されたり、他のことに気をとられていたときに、つながり(通じ合う感覚)を取り戻すのは難しいことがあります。つながりが切れた直後には、それは回復出来ないかもしれません。けれども、つながりを取り戻すための方法がいくつかあります。
1. 何が起きたのかを口に出して言う(例:今、つながり・通じ合う感覚が切れていたようだったね)
2. 自分のパートを引き受ける(自分がつながり・通じ合いを切ってしまったと感じたときに、そのことを伝える)
3. 謝る(何が起きたのかに気が付き、その状況での自分のパートについて謝っても良いのです)
4. 尋ねる(例:何か私の言ったことが気になっているのかしら?)
♪つながり・通じ合いを取り戻すために、他にどのようなことが出来そうですか?
♪つながり・通じ合いの演習
Aさん役:誰かとの間で通じ合う感覚が切れてしまった時のことを思い出して、そのとき相手に言われた言葉をBさんに言ってもらうなどしてBさんにそのときの相手役をしてもらいます。その上で、起きたことに気付く言葉、あるいはつながり・通じ合いを取り戻すための言葉を言ってみてください。(関係を続けたい人との間で、傷ついたとか、話したくないと思った場面などを用いての演習)
Bさん役:Aさんの相手役をしてください。
5.勉強会の感想:今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?
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