2022年8月8日(月)のIPS勉強会(ZOOM)のご報告

 2022年8月8日(月)19:00-20:30に東京でのIPS勉強会がZOOMで開催されました。この日は24人での勉強会でした。

この日は平日夜の勉強会ということで、みなさん様々な過ごし方の後でご参加くださり、週末の開催とはまた少し雰囲気の違う勉強会となりました。

前回の感想や、前回までの振り返りをしました。

  • 困難な状況に寛容になること、その場にいること、あなたが信じていることを見失わずに同時に新しい見方を試す、立ち去ることと飲み込まれることのバランスを取るは、自分の仕事の災害時の対応と同じだと思った。困難な状況が起きたときは、メンタルの部分でも災害時の対応でも、基本的な流れは同じだと思った。
  • 「ピアサポートをするとは、居心地の悪さとともにいることです」もうできないよと思ったときにどういう風に話を聞くことができるか、安心して話のできる場の大切さ
  • 相手のリアクションにおいてうなずきすら邪魔になることもあるというのは新鮮だった
  • まず自分が安心なんだ、安全なんだと思うことではじめて思考が働く
  • パニックのときって言葉も出てこないし考えられない。落ち着いたときにはじめてぐるぐると思ったりする。安心安全が大切というところにつながる。
  • 安心安全:自分のことを大切にできる 堂々と大切にできる、周りを気にせずに
  • 厳しい状況のときにピアサポートを手放すか:ピアサポートの関係を持っていた人と距離を置いて、自分がいっぱいいっぱいになってしまうので申し訳ないということで距離を置いた。自分を大切にすることを元に戻すみたいな作業があって。
  • 相手を見ているようで自分の過去を見ていて、自分が過去に言われたこととかに入っていってしまった
  • 相手の話を聞いているようで自分の過去や自分の心象風景にひたってしまうことがある。たぶんそういうとき、相手からするとこの人はここにいない感じだと思う。
  • デイケアで自分のやりたいことを話したら、否定的なことを言われたように感じた。否定的に聞こえたと言ったら、そんなつもりで言ってないと言われた。安心安全な場ではなかったのだと思う。
  • 自分はデイケアが安心安全委なってしまって、電車に乗ったりするのは安心安全じゃなくなってしまった。
  • 今回の例にあるみたいにお金盗られて困ると言っている人とか、昔は怖かったのに、今はそのような話を聞くことに慣れ過ぎてしまって自分の基準が変わり、怖くなくなった。逆に、毎朝起きて通勤したり淡々と物事をこなしていく人に怖さを感じるようになっちゃった。
  • 何を持ってクライシスなのか、誰にとってのクライシスなのか。自分にとって傷つくことだったらクライシス。
  • 自分の中の感情は事実。否定されているように思ったと相手に言えたのはすごいことだと思った。
  • 泣いている人を見ると安心する。その姿を場に出してもらえることで、自分もそういうのを出していいと思える。私は私の時間を過ごしていいんだなと思える。どんなに弱い私でもそこにいていいんだよと泣いている人に許されている感じがする。
  • 動揺しているのに動揺しているのを見せないようにしている人を思い出した。あなたが信じていることを見失わず、同時に新しい見方を試すこと。次にその人とどうありたいのかを考えていけるのがピアサポートなのかなと思った。

今回は、前回の振り返りとこの日の話が続いていたのでそのまま皆で話して(小さいグループになりたい人だけブレイクアウトしました)感想の時間となりました。

  • コロナになってからピアサポートをあきらめていた 実現するにはどうするといいか、居場所とか考えていた。普通の人とかこれどうやってるのかな。
  • 公人としての自分、私人としての自分、その境 毎回気にしちゃう
  • 印象に残ったこと:デイケアのこと。私もデイケアの仲間がいる、結局ピアサポートで助けても、自分がしんどくなるとデイケアのスタッフに相談する、ぐるぐるまわってる。安心感があって話すんだけど、両方ともわかる気がする
  • 難しかった
  • ピアサポートになったばっかり。ピアサポーターってすごく問題があると感じた。
  • オンラインでもこんなあたたかな場が作れるんだと思った
  • ZOOMだから話せないという印象を持っていたが、話しやすかった。ZOOMでもお話してくださってる方の雰囲気が伝わった。
  • 安心して話せる場って大事だな、大切にしたいなって思いました。
など、すべては掲載しませんが、この日のあたたかなピアサポートに対する感想も多かったです。ご参加くださいました皆様どうもありがとうございました。

【次回以降の勉強会予定】
9月: 9/10(土)13:30-15:00 ZOOM
参加費無料、申し込み不要です!

東京周辺のIPS勉強会のメーリングリストにzoomのログイン先をお知らせしています。 zoom勉強会にご参加になられたい方でゆっきぃをご存じの方はゆっきぃへ直接、そうでない方は「IPS東京勉強会」 ipstky@gmail.com までご連絡ください。

ゆっきぃのひとりごと:今日はもともと対面で予定していたのですが、東京の感染状況が落ち着かないため直前にZOOMに変更しました。平日夜の会は、また週末とも雰囲気が違い、そしてこの日は全国からお久しぶりの方々も含めての参加がありました。今回はワークブックの例から少し離れて、参加者の方が出してくださった思いを皆で聞いたり、皆で感じたことを言ったりという、あたたかな時間でした。みなさまありがとうございました。

8/8の勉強会資料内容です。

IPS(インテンショナルピアサポート)東京での勉強会
日時:2022年8月8日(月)19:00-20:30 場所:ZOOM

1.はじまりの確認(チェックイン)
呼んで欲しい名前 ②何に動かされてここに来ましたか?

2.前回までの振り返り   ピアとしてクライシスワークをする(7巻 p.22~)
クライシスでピアサポートを活用する
限度を設けることと衝突を交渉することについて思い出してみましょう。これらの技法は、他の状況と同じように、クライシスでも使えます。呼吸をし、誠実に、敬意をもって!あなたが見、必要とし、望んでいることを話してください。パワーについてと、双方向の関係を作ることについて話してください。そして、家のたとえを思い出してください。その人は、他の部屋からは閉ざされた部屋にいるのかもしれません。ドアを少し開けるのをどうやって手助け出来るでしょうか?ピアサポートをするとは、自分の居心地の悪さとともにいられるようになることです。

3.クライシスでピアサポートを活用する(7巻 p.22~ ピアとしてクライシスワークをする)
ピアサポートの原理は何があろうと変わりません。もし、どちらかにとってうまくいってないとすれば、それはうまくいっていないのです!しかしながら、クライシスハウスの状況では、より強烈で、もっとボタン(反応のスイッチ)が押されるかもしれないという点を考えたいと思います。
↓4月・5月・6月・7月にやったこと↓
①困難な状況に寛容になること:自分が反応していることに気づきやすくなり、何が自分の反応で、何がそうでないのかを見分けることを意味します。
②その場にいること:(判断・審判をせずに)今現在の状況に集中していることを意味します。あなたの評価や思い込みをたくさん持ち込むのではなく、その状況に、十分に心を開くつもりでいることです。
③あなたが信じていることを見失わず、同時に、新しい見方を試すこと:どうしたら、複数の真実を手にすることがもっとうまく出来るようになるでしょう?同じことを、あなたが同じように経験していないからといって、それが真実でないということはない、ということを忘れないで下さい。
↓今月新たに考えたいこと↓
“立ち去る”ことと、飲み込まれることのバランスをとること:私たちはその経験の中に入り込みすぎて、ある種、“消えてしまう”ことがあります。あるいは、とても些細なことが気になるとき、私たちは遠くに姿を消します。この二つのバランスをとることで、どこまで行くと行き過ぎかを交渉することが出来ます。
↓今月考えてみたい例↓
近所の人がうちに入ってきて勝手にものを盗っていく。お金もどんどんなくなるし、自分はもう来月死にます。という人にピアサポートワーカーとしてあなたはどうしますか?
これまでの例であなたを不安にさせるようなものはありましたか?その不安を引き起こしたのはどのようなことでしたか?交渉を成り立たせた、鍵となることは何でしたか?

4.勉強会の感想
今日、心に響いた事、印象に残っていることはありますか?

IPS勉強会ブログに勉強会でのやりとりの抜粋を報告しています。個人を特定する情報は載せません。ご自身の発言と思われることへの削除や修正をされたい方はいつでもご連絡ください。


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